PLATFORM-13

写真の整理をしています。「プラットホーム」はパノラマで撮った作品でした。スカウトしたその場で撮った子もいました。ちょっと紹介しておきます。

13-1-chinatsu.jpg

13-2-chinatsu.jpg
<知名津>
東急世田谷線の上町駅に着いた。上りと下りのホームが踏切を挟んで別の場所にあるおかしな駅だ。そこへ二両編成の小さな電車がやって来るとまるですべてがおもちゃのように見えた。僕はこの駅のほのぼのした雰囲気が気に入って、しばらくここにいることにした。住宅街の方から歩いて来るジーンズ姿の可愛い女の子を見つけた。その女の子が僕の前を通り過ぎて行く。何故か僕は彼女に声をかけられなかった。きっと彼女は撮らせてくれないだろう、と僕は暑さのせいで消極的になっていたみたいだ。僕はハッとして彼女の後を追い、声をかけた。
「あの、すいません。モデルになってください。上町のホームで撮りたいんです」
「はい。いいですよ」

2004.8.2撮影/写真集「PLATFORM」より


テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

『突然プロカメラマンになる方法』(13)二人の先生・その2/カメラ

〜魚返一真の自伝的小説〜

 プロカメラマンになると決めた時、僕の手元にあったのは、EOS650(28mm~70mm付)とペンタックスSP(50mm付)の2台。EOS650はご存知のとおりとてもプロ仕様とは言えないカメラだったし、しかもズームレンズ1本しかない。ペンタックスSPは親父からもらったカメラで、昭和42年頃のしろもの。つまり僕はカメラを持っていないに等しい状況だった。仕事の営業と同時にカメラのことも考えなくてはならない。いや、むしろこっちの方が切実だったかもしれない。僕はどの機種にするか迷い続けた。

 いつものように僕は新宿の紀伊国屋のカメラ関係の書籍売場にいた。いまでこそ書店に溢れているカメラのマニュアル本も1991年当時はまったく充実しておらず、一応プロも学べそうな内容が書かれた本などは、いったいいつ刊行されたんだろうと思うほど古く、わかりにくいものが多かった。それを僕は片っ端から立読みしたのだった。それでも、良く分からなかった。ピンと来ない。やはり実際に撮らなきゃわからないんだと感じていた。同時に進めていた営業が意外に上手く行っていたこともあり、ちょっと不安になっていた。紀伊国屋で立ち読みしたあとは、アルタの裏手にある桂花でラーメンを食べて、そのあと新宿通りにあるカメラ量販店のウメ屋の二階カメラ売場へ行くのがお決まりのコースになっていた。紀伊国屋で立ち読みした内容を思い出しながらカメラ店の店内をうろつくのである。余談だが、1991年当時はまだラーメンブームなるものはなく、紀伊国屋にラーメン屋のガイドブックがなかったのが残念。だから桂花ラーメン以外食べた記憶がない。

 いよいよ機種選択を迫られた。営業がうまく行ったからだ。意を決してウメ屋のカメラ売場へ。そして、ある男と出会うことになる。

「あの〜、ちょっといいですか」
「はい。なんでしょうか」
「カメラを一揃い買いたいんです」
「一揃いといいますと?」
「プロカメラマンが持っている機材全部です」
「は、はい。と言いますと、お客様はプロの方ですか?」
「えっと、これからと言うか、まあそんな感じで」
「かしこまりました。機種はお決まりですか」
「それがまだなんですよ」
「・・・・」
「と言っても、ニコンかキャノンか。それともコンタックスか迷っているんだよ」
「なるほど、プロ仕様としてアイテムが揃っているのはニコンとキャノンですね。コンタックスはレンズが売りですが、それほど使っているプロは多くないですね」
 僕は使っているプロが少ないというところが気に入った。
「コンタックスにするよ」
「でも、お客さん、、コンタックスはニコンやキャノンに比べて高いですよ」
「コンタックスにするよ」
「わかりました。ボディーはRTS3型で良いでしょうか。35万円の15%引きで」
「いいよ」
「レンズはとりあえず、25mm、35mm、50mm、60mmマクロ、85mmの5本。ストロボと予備のボディーに167MT。あとは・・・・全部で70万円ですね」
「全部分割でお願いします」
「あ、はい」
「あと、悪いんだけど、簡単な使い方というか、何かアドバイスください」
「あは?」
「実は明後日から長野に取材に行くもんで、、」
「お客様、大丈夫ですか?何かあったら僕に電話ください。少しならアドバイスできると思います」
「ありがとう!」

 彼の名前は浜地君。中背でやせ形でテクノカット。ウメ屋の社員ではなく、ミノルタから出向しているとのことだった。なるほど、量販店の店頭には多くの店員がひしめいているが、大半はメーカーからの出向だとわかった。それからというもの、新しい仕事の度に浜地君を尋ね、使い方や撮り方を全部教えてもらった。もちろん、取材先の長野からも毎日のように浜地君に電話して撮り方を教わった。こうして僕は城之内カラーの森昌枝につづいて、浜地君を二番目の先生にしたのだった。

1991年8月頃・決意後一ヶ月ほど経過した時点、、

□書き方として時間が前後することもあります。今後も僕の経験を書いていきます。皆さんの参考になると嬉しいです。(なるはずない?)でも拍手をお願いします。

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

『突然プロカメラマンになる方法』(12)二人の先生・その1/フィルム

〜魚返一真の自伝的小説〜

 僕がプロカメラマンになった時、機材をほとんど持っていなかった。編集部から仕事をもらった時にその仕事に必要なものを買いそろえるという究極の自転車創業。それも全部分割払いだった。とにかく業界のこともカメラのことも何が何だかわからなかったというのが本当のところ。しかし、何にも知らないというのは武器でもあることがわかった。見るものすべてが新鮮で、どんどん吸収する。それこそ、ひとつ吸収するたびにキュンと音がするほどだった。こんな気持はこどもの頃、ビー玉やパッチン(めんことも言う)に夢中になって、様々な工夫をした時以来かもしれない。

 フイルムのことがまったくわからなかった。特に雑誌ではほとんどすべてがポジ(スライド)フイルムだったけれど、僕はほとんど使ったことがなかった。ある日、新宿御苑にあるプロラボ・城之内カラーで受付の女の子と運命的に出会ったのだった。名前は森昌枝。

 ある日、僕は城之内カラーのビュアーの前で呆然と立っていた。前日撮ったカツ丼の写真をミスってしまったのだ。露出不足で、カツ丼の中身がまるでウ◯チのように写っているのだった。僕は泣く泣くそれを持って編集部へ行った。幸い(?)担当編集者は留守だったので、一番ウ◯チに見えにくいカットを切って、彼の机の上に置いて、逃げて帰ったのだった。帰る途中、この雑誌とおさらばしても仕方ないけど、これからもずっとこんな写真では困ると悩んだ。僕は何故か城之内カラーの方へ足が向いたのだった。とりあえず、いくつかの種類のフィルムをテストしてみようと思ったのか、、本当はただボーっとして歩いていたら城之内カラーの店の前までやって来たのだっただけだったのかも。

 店の中に入った時「いらっしゃいませ」と迎えてくれた女の子の明るい声に誘われるようにカウンター越しに彼女の前に立った。ロングヘアで長身色白の子。一重まぶたの眼がいい。
「ご用件は?」
「あのぉ、、、フィルムを」
「どんなフィルムでしょうか」
「そこんとこ、ちょっと相談。。実はカツ丼を撮ったらウ◯チみたに写ってしまって」
「フフフ、、ご冗談を・・・」
「本当なんですよ。なんでそんなことになったのか・・・」
「ところで、フィルムは何をお使いになりましたか?」
「ベルビアです」
「RVPですね」
「はあ?」
「R・V・Pですよね。富士フィルムさんの」
「あ、あ、そっ、そうそう、富士のRVPですよ。もちろん」
 業界ではフィルムをパッケージに書かれているブランド名で呼ぶのが通例だということもこの時初めて知った。ベルビア=RVP,エクタクローム100=EPPなどなど。
「それで、今回お客様がお撮りになるものはどんなものでしょうか」
「まあ、カツ丼かな、、いや、牛丼の可能性もあるよ」
「でしたら、EPPがおすすめです。他のカメラマンさんも比較的コントラストの低いEPPをお使いのようです」

 僕は頭を殴られたような気分だった。つまり初心者の誤解だ。フィルムはコントラスト豊かな方が良く撮れる、、みたいな。車でいうとエンジンの馬力、デジカメで言うと画素数などの数字がでかいほど良いと考えてしまうのと同じ。つまりRVPはコントラストが強いことで売れまくったフィルムだったのだ。

「そうか、コントラストが強すぎてウ◯チに写った!」
「あのぉ、お客様、、ウ◯チみたいに写ったのは、もしかして本当だったんですね」
「そう、本当だよ」
「ふふふふ、、すいません、ふふふふ、あっ、ごめんなさい、ふふふふ」
「笑ってください。いくらでもどうぞ、、僕は泣きたいんですよ。今度カツ丼を撮る時はちゃんとカツ丼に写るフィルムを使いたいね。せめて、親子丼なら許せる」
「では、やはりEPPをおすすめします」

 それからと言うもの、馬鹿のひとつ憶えでEPPを使い続けた。その結果、前回まで書いた渋谷での女の子スカウト写真の成功につながったのである。付け加えると、RVPなどポジフィルムには実効感度というのがあって、ISO100とあっても実際は64だったり、50だったりする。レンズとの相性でも感度が違うのだ。ウ◯チが写ったRVPは後に気づいたけれど、プラナーでは実効25しかないようだ。したがって、思った以上に暗く写る。
 こうして城之内カラーの森昌枝は僕のフィルムの先生になった。

1991年10月頃・決意後三ヶ月ほど経過

□書き方として前後することもあります。今後も僕の経験を書いていきます。皆さんの参考になると嬉しいです。拍手をお願いします。

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

第一歩

23回個展、無事に終了しました。
お手伝いしてくれたみなさんに心から感謝いたします。

■さて、僕は今日次への第一歩を踏み出します。終わりのない創作。初期のころにあった僕の中のマンネリもいつのまにか消え去って、今は同じような創作の中に新鮮ないぶきを感じられるようになりました。自分の中にもう一人の自分を見つけたような、不思議な感覚があるのです。

■「放課後カメラ」とても好評でした。携帯ビジュアル小説として発表の場を頂くことになりました。早々に完成させ、皆さんに観て欲しいと思っています。年内に10作品の追加を目標に撮影をします。スカウトも同時進行。また、ライカのちょっと面白いアプローチの記事も書く事になりました。僕のライカ作品も多数掲載予定です。こちらも完成次第ご報告いたします。

■「突然プロカメラマンになる方法」etc,,本日続編n執筆に入ります。

■来年の個展も盛りだくさんの内容で臨みます。ご期待ください。

五日目

今日は五日目。土曜日で、混雑を予想していましたが、案外普通でがっくり。でも、皆さん熱心にご覧頂き、ありがたく思いました。明日も待っています。
以下、モデル&お客様です。

20091121044.jpg

20091121043.jpg

20091121042.jpg

20091121040.jpg

20091121041.jpg

20091121039.jpg

20091121038.jpg

20091121037.jpg

20091121036.jpg

20091121035.jpg

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

4日目

4日目は天気に恵まれたものの、意外にも来場者はとても少なかったです。
以下はモデルの方やご来場者、、、ありがとうございました。
さて、今日は土曜日、しかも好天、、待っています。

20091120024.jpg

20091120026.jpg

20091120022.jpg

20091120021.jpg

20091120025.jpg

20091120023.jpg

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

3日目

3日目の今日は天気予報が見事にはずれ、終日冷たい雨模様。
思わぬ渋滞で、25分開場が遅れた事をお詫びします。
明日は絶対に定時にオープンします。
悪天候ながら熱心なファンの皆様のご来場ありがとうございました。
とても充実した一日でした。
以下は、本日ご来場頂いたモデルさんとモデルをお願いした方、あとはカメラ仲間です。

20091119020.jpg

20091119019.jpg

20091119018.jpg

20091119016.jpg

20091119017.jpg

■明日は4日目、お待ちしています。

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

二日目

本日、二日目。無事終了しました。
天気も良く盛況の一日でした。
とても満たされた一日でした。
以下は、モデルになってくれた女の子と、今日モデルをお願いした女の子。

20091118010.jpg

20091118009.jpg

20091118008.jpg

20091118013.jpg

20091118011.jpg

20091118014.jpg

20091118012.jpg



20091118015.jpg

□明日は3日目、会場でお待ちしています

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

初日、無事に開きました。

本日、めでたく初日を迎えることができました。
何度経験しても、初日はいいものです。
でも、まだ作品を貼り切れていません。明朝もがんばります。
今日も濃いファンの方々がいらしてくれました。感謝。
以下は、モデルになってくれた女の子とその友達と、今日モデルをお願いした女の子などなど、、
男性も撮りましたが、今回は女の子だけアップすることにしました。細淵さん、くぼさん、ごめんね。

20091117003.jpg
20091117005.jpg
20091117001.jpg
20091117002.jpg
20091117007.jpg
20091117006.jpg
20091117004.jpg

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

23rd個展・前日の作業

今日は五人のボランティアの方々のお陰でスムーズに展示作業が終りました。
ブログの書込みを見て来てくれたお二人、本当にありがとうございました。
もちろん、手伝い常連の三人も同様にとても感謝しています。
さて、いよいよ明日は初日、風邪ひかないようにしなきゃ。
ではお休みなさい。

20091116tetsudai002.jpg

今日のメンバー//感謝。。


テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

23rd個展・前日の展示作業

今日はこれからルデコにて展示作業をします。
無事に終了して、明日の初日を迎えられることを祈ります。
ボランティアの方、よろしくお願いします。
23rdDM.jpg


テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

CAPA

月刊カメラマン誌、CAPA誌に個展の記事が紹介されていることは以前書きましたが、CAPAカメラネットでも同様、おすすめ写真展として取り上げてくれています。ところでCAPAの両記事の内容に間違いがありますので訂正します。スカウトした数ですが、6000人→600人が正解です。

200911.jpg

cameraman0911.jpg

CAPAカメラネット

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

23rd個展・・・ボランティアのお願い

11/16(月曜日)、13時〜3時間程度。展示準備のお手伝いをお願いできる方を探しています。現在のところ、雨ちゃんとSGさんがお手伝いに来てくれます。枚数が多いので、2組に別れて貼付けしたいと思っています。どなたかお手伝い願えませんか?連絡お待ちしています。

ad28682@ha.bekkoame.ne.jp

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

23rdプリント/snap・・「夢のバス停」

20090719busstop.jpg

僕にとってまるで夢のような光景が眼の前にあらわれた。
七色の制服を着た女子高生の列。
「何て素晴らしいんだ!」思わず声が出る。
しかし、、こんな光景に出会うとは、、、

□23rd個展にて展示。
□「ロングウェイ」と名付けたスナップ集を展示します。現在作業中。できるだけ多くお見せしたいと思っていますが、これも時間との戦いか・・・

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

23rdプリント/After School4-5

200909161afterSchool4-5.jpg

2009.9.16*ゆか

遠い記憶をたどっていくと、いつかグランドの横の小道へたどり着く、、
何年かに一度ぐらいだけど、誰にもそんな経験があるに違いない。
部活後、クラスの女の子とばったり会った時を思い出す。
どんな言葉を交わしたか、それとも何も言わずに、アッカンベーをしてすれ違っただけだったのか。
懐かしいあの時が蘇る放課後カメラ、、
きっとあなたも青春に戻れます。

□23rd個展にて展示。是非観に来てください。

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

23rd個展・アーカット・・・3

20090928afterschool5-5.jpg
2009.9.28*みか/放課後カメラ5より
□これもアザーカット?

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

23rdプリントの通販について。。。

23rd個展の展示作品を通販しています。
ご来場頂けない方にはとても便利です。
ご希望の方はこちら→をごらんください。
通販

23rdDM.jpg



テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

23rd個展・アザーカット・・・2

個展で展示販売するアザーカット。その2、、またこのタイプのカットです。準備作業も佳境。とにかくご来場をお願いします。きっと満足して頂けると思います。
20090928afterschool5-4.jpg
2009.9.28*みか/放課後カメラ5より

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

23rd個展・アザーカット

個展ではA6サイズのアザーカットを展示することにしました。メインの作品とは違うイメージでとらえられた、ちょっといい感じの作品もできるだけ多く展示します。あとは準備時間の許す範囲内という制限付。例えばこの写真、、僕はこんなのが大好きですがどうしてもボツになってしまいます。
20091013afterschool-yumi.jpg
2009.10.13*ゆみ/放課後カメラ6



テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

23rd個展『フルーツスカウト』

あと少しで個展です。毎日コツコツ準備をしています。毎度のことですが、一人でやる作業は根気がいります。毎日、熱くなりすぎず平常心で作業することがコツだと思っています。個展は作家にとって命です。この膨大な作業をめんどくさくなったらもう個展など開催する資質を失ったも同然。何としてもギャラリーの壁に写真を飾なければなりません。それこそこの命に代えても撮影した写真に熱い血を注いで命をあたえなくてはならないのです。撮影は儀式です。積み重ねた儀式を集めてまた個展という儀式をしなければなりません。それが撮影させてくださったモデルさんたちへの最低限の義理だてだと思っています。毎回ご来場頂いている方々がどれだけ大切な時間を割いてくれているでしょう。恩に感じています。あと一週間、開催に向けてコツコツと準備に励みます。
 
是非是非ご来場のほど、よろしくお願いします。

23rdDM.jpg


テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

23rdプリント/fruit-ミッチ

20090519micchistand.jpg

2009.5.19*ミッチ、、僕はマリア・マルダーのアルバム、「ドーナッツショップのウェイトレス」が大好きで、何となくイメージしました。
□個展では他のカットも展示予定。

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

23rdプリント/fruit-mika

20090918mika.jpg

2009.9.18*mika-柿
□個展にて展示。他のカットも個展でご覧になれます。

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

『突然プロカメラマンになる方法』(11)ポートレート撮影初体験・その3

〜魚返一真の自伝的小説〜

 それから一ヶ月後、僕たちが二日間にわたって渋谷の街頭でスカウトした女の子たちが誌面を飾った雑誌が発売された。表紙は飛ぶ鳥を落とす人気アイドルユニットのC.C.ガールズ。いつものように、僕はコンビニの店頭で立ち読みすることにした。パラパラとページをめくっていくとメイン特集はあの女の子特集で、その中間に街頭でスカウトした女の子たちのポートレートが載っている。女の子の数が多いせいかとても豪華なページに仕上がっていた。写真のサイズが思ったより大きめだったせいで、それぞれの写真のクオリティがはっきりわかった。ページを開いた時、パッと華やかな印象を与えるためには、一枚一枚の写真の質が大事なことがわかる。ちょっとでも画質の落ちる写真を掲載するとそのページの印象が悪いのには驚いた。どうせちっちゃい写真だから、と手を抜いてはいけないことがわかった。この経験が僕のその後の撮影にとても役にたった。
 僕は特集を見ながらちょっと驚いていた。僕が撮った女の子のほとんどが掲載されていたからだ。ライターの清家さんが、こんなにたくさんスカウトしても掲載されるのは半分もないと言っていたのを思い出した。自分の撮った写真が多数掲載されたことは写真の良さが少しは評価されたんだと嬉しかった。もちろん、スカウトした女の子たちのクオリティが編集部の求めるテイストに沿っていたこともあるだろう。しかしちょっと待てよ、僕が選んだ地味系だけど写真ではきらきら光る女の子もみんな掲載されているではないか。僕はそのことがとても嬉しかった。
 女の子特集を掲載した号は、雑誌創刊以来最高の売上部数を記録し、すべて店頭から消えたのだった。直後、編集部を訪れると、僕を女の子班に紹介した編集者に声を掛けられた。

「魚返さん、女の子の写真とても良かったですよ」
「はあ、初めてだったもので・・・」
「そんな謙遜して、冗談でしょう。紹介した編集者も喜んでいましたよ」
「あ、そうですか、それは良かったです」
「また、お願いします」

 僕はぽっかーんとしてしまった。何であの程度の写真で評価してもらえたんだろうという疑問が湧いて来た。僕は編集部にあったC.C.ガールズ表紙の女の子特集の載った号を1冊もらって帰って、家でじっくり見てみた。確かに、僕が撮った写真は他のカメラマンが撮ったものに比べて違いがある。原因は、僕が女の子を撮るのが初めてで、他のカメラマンと違う撮り方をしていたからだろうと思った。こまめなロケハンが生きていた。それから僕が50mmの標準レンズで撮ったことも大きい。他のカメラマンがみんな85mm程度の中望遠を使っていたが、やはり僕の想定どおり苦戦したのかもしれない。フィルム選びも重要だと思った。僕はエクタクローム(EPP)を使っていた。このフィルムは落ち着きがあって扱いやすいことをプロラボの受付のお姉さんに聞いて知っていたのだ。
 それから二ヶ月後、ギャラが僕の口座に降り込まれた。その額を見てびっくりした。二日間の日当にしては多過ぎるのだ。カメラマンのギャラは日当と掲載カットによって支払われるケースがある。今回はどうなんだろうと思っていた矢先、ライターの清家さんから電話が来た。

「清家です。先日はどうも。。」
「やあ、清家さん、ちょっと聞きたいんだけど、3ヶ月ぐらい前に渋谷で女の子をスカウトして写真撮ったよね」
「はいっ、あの時はおつかれさまでした」
「あの時のギャラだけど、どういう計算で支払われているの?」
「あれはですね、出来高払いですぅ。魚返さんはたぶんギャラいっぱいだけどぉ、少ないカメラマンさんもいます。日当にもならない人もいるし、中にはギャラなしってカメラマンも何人かいたんですよ」
「あっ、そうなんだ。ありがとう」
「で、用件ですね・・・」
「・・・」

 僕はびっくりした。僕がもらった額は◯十万円。さらにボーナスが十万円。驚きを通り越してしまった。売れている雑誌というのはこんなにギャラが高いのか、と思いきや、ボーナスは良しとしても、そもそもカメラマンに支払われる総額が決まっていて、それを多くのカメラマンが奪い合ったのか、、甘くないなと思った。その逆もあるだろうと想像したからだ。つまり、次ぎは僕が辛酸をなめるようなギャラになるかもしれない。それ以後そういう仕事をしたことがないのは幸いだったかもしれない。あの二日間の僕の撮影には多くの幸運があったと思う。僕は所詮ド素人のカメラマン。もう一回やったら、結果は逆かもしれないと素直に思い、それからの撮影にはそれまで以上に熱意をもってやれたことは、この経験があるからだ。
 この二日間の撮影は、僕の写真家としての活動に大きな道しるべを与えてくれたし、振り返れば、女の子や人物撮影のスペシャリストとしての第一歩だった。何はともあれ神様に感謝したい。

(つづく)

□書き方として前後することもあります。今後も僕の経験を書いていきます。皆さんの参考になると嬉しいです。拍手をお願いします。

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

放課後カメラ5「つぐない」・・・作品

20090928afterschool5-1.jpg

□他の作品は23rd個展にて公開。。

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

放課後カメラ4「ネクタリンとゆかの関係」・・・作品

20090916afterschool4-4.jpg

□前後しましたが、放課後カメラ4の写真を1枚だけアップします。その他は個展にて。。

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

『突然プロカメラマンになる方法』(10)ポートレート撮影初体験・その2

〜魚返一真の自伝的小説〜

 カメラ屋へ走った。買いたいものはわかっているが商品名がわからなかった。僕は店に入るなり店員に尋ねた。

「すいません。あのぉ〜、白くて折りたたみ式で、光を反射させる・・・」
「ああ、レフ板ですね」
「あ、そのレフ版をください」

 レフ板とは、光を反射させるもので、特に人物撮影の場合効果が顕著で顔などに当てると美しい。
 僕はそれまでレフ板を使ったことがなかった。それも当然のこと、僕は女の子を撮ったことがないのだから。80センチ×100センチの大きさで、周囲の枠が金属の棒で出来ている折りたたみレフ版セットを買って、公園通りで待っているライターの清家さんとバイトの中嶋君のところへ走って戻った。
 ビニールに入った新品のレフを出して歩道で組み立てると、表は銀、裏は白だった。どう使うのかさっぱりわからない。他のカメラマンはどうしているのか見たかったがみんなあちこち散ってしまって周囲にはいない。まあ、光の問題だからスカウトが成功して、いざ撮影というときに女の子の顔に光をあてて判断しようと決めた。
 それからレンズに不安があった。集まったカメラマンはほとんど85mmなど中望遠をカメラに付けていたのだが、僕はその日50mm一本で行こうと思っていたから、他のレンズを持っていなかった。僕は、まあ何とかなるだろう、と思ったし、そもそも僕は応援だから期待されていないからダメでも問題ないだろうとも考えて、気楽にいくことにした。

「清家さん、いったいどんな女の子をスカウトするの?」
「うちの雑誌の読者が好む女の子です」
「可愛ければいいんじゃないの?」
「もちろん、そうですけどぉ、それほど可愛くなくても、うちの読者の好みに合ってれば、、、ちなみに編集から、フレアミニスカートの女の子は多めにチェックして欲しいと言われました」
「でも、さっき僕が撮るように指示されたのは、バストショットよりちょい広めってことだから、スカートは写らないけどね」
「そうですね、、でも、フレアミニの子は読者の好みもばっちりなんで、、、」

 僕はしゃくぜんとしなかったけど、清家さんがきっぱりと答えたので、きっと何かあるんだろうと思って、しばらく成りゆきを見守った。「あっ、あの子、ほらフレアミニだ」と言うと清家さんは女の子にアプローチした。話がまとまったらしく、清家さんが女の子を連れて僕たちの方へ来た。
 女の子をあらかじめ決めておいた場所に立たせた。逆光で髪が金色のシルエットになってきれいだった。中嶋君に正面からレフを当てさせた。右を向かせたり左を向かせたりさせながらシャッターを切った。女の子は緊張していて、笑顔は引きつりっぱなしだった。僕は「無理して笑わなくてもいいよ」と女の子に言った。わざとらしい表情は極力捨てて、自然な表情を撮ることにした。たまにギャグを入れて笑ってもらったりもしたが、基本は素顔を撮ることに徹した。こうして最初の女の子はすんなり撮れたのだが、その後はそううまくは行かなかった。
 休日の公園通り、、可愛い子なんていくらでもいそうなものだが、じっくり見るとそれほどいない。みんな上手に化けているのだ。やっと見つけても、スカウトできる確率は非常に低い。僕はスカウトが難しいことがとても意外だった。僕たちは昼食抜きで、午後4時ぐらいまでスカウトをし続け、やっと10人ほど撮影にこぎつけたのだった。

 二日目。僕は昨日と同じ場所では撮りたくないなと思ったので、ロケハンをしてちょとした場所をいくつか探しておいた。さらに,同じ場所では二人以上撮らないと決めた。それから昨日と同じ50mmで勝負することにした。街頭での撮影では、モデルとの距離を取りにくいのと、雑踏ではちょっとでも離れるとモデルとコミニュケーションも取りにくいので、中望遠より標準の方が良いなと、前日の撮影でちょっと学んでいた。しかも、今日は曇りで午後からは雨の予報たったから、ビルの谷間はかなり暗くなる。したがって露出の心配もあったから、50mmで解放での撮影を心にとめておけばちょっと安心でもあった。

 一日目よりスカウトは順調だったので、時々僕も口をはさんだ。

「清家さん、あの子、だめなの?」
「魚返さん、地味すぎますよ」
「そうかな、あの子、きっと写真ではキラキラするよ」
「じゃあ、ちょっとやってみますか」

 清家さんはしぶしぶ声をかけた。女の子は案外すんなりと撮影を了承してくれた。カメラを向けると、何だか恥ずかしそうに微笑んだ。僕はその瞬間連写した。

「魚返さん、あの子、なかなか良かったですねぇ。ウチの雑誌っぽくはないけど、可愛かったですぅ」
「そうでしょう。ああいう子って街に埋没しているんだよ」
「なるほど、じゃあ、またああいう地味で何とかなりそうな女の子がいたら教えてください。行きますから!」

 結局、二日で20人撮った。その中に僕が薦めた地味系の女の子が五六人いた。雨が降り出したし、そろそろやめようかと相談していると、他のチームの女の子のライターが僕たちの様子をうかがいにやってきた。

「清家さん、どう?女の子捕まったの」
「まあまあ、かな」
「こっちは二日で10人だけど、清家さんとこは何人?」
「二十人だよ」
「えっ、そんなに撮れたの?」
「二十人でも少ないと思っていたけど、、これって多いの?」
「多いよ、他のチームにも聞いたけど、最高で15人で、ひどいところは二日で五人とかだよ」

 僕と清家さんと中嶋君の応援チームは、案外好成績を上げていたようだが、はたして本当にそうだったのだろうか。つまり、雑誌に掲載される女の子の数が問題なのだった。

(つづく)

□まだまだつづきます。どんどん佳境に入ってい行きます。拍手をお願いします!

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

23rd・DM発送

23rdDM.jpg


一昨日、DMを発送しました。
ちょっと発送数を減らしました。
明日までに配達されない場合は、DM希望と書いてメールください。
ad28682@ha.bekkoame.ne.jp

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

23rdプリント/fruit-naco1

20090408fruit-naco112.jpg

2009.4.8*naco

女の子のみずみずしさに出会った時、男は感覚が麻痺してしまう。
何気ない仕草にも意味がありそうに思えるし、
彼女はきっとレモンより爽やかなことを考えているに違いないと思ってしまうし、
僕が普段考えているようなことは全部不潔なんだろう、と自虐的にさえなる。
むかし、カルピスソーダを飲んだ日は白い白い夢を見る、そんなCMがあったけど、
彼女を見ているとまんざら嘘ではなさそうに思えてしまう。
そんなふうに思わせる女の子との出会いは事故だ。
抵抗しても無駄だ。
いさぎよくシャッターを押しなさい。
あくまでも平凡な構図で。

□23rd個展にて展示。

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

『突然プロカメラマンになる方法』(9)ポートレート撮影初体験・その1

〜魚返一真の自伝的小説〜

 ホットドッグプレスの営業は無事に成功(?)。なぜなら間もなく仕事の依頼があったからだ。それで、いったいどんな営業をしたのかというと、やはりどん底雑誌時代と同じだった。だから、結局は良い仕事などあるはずはない。大手出版社での初めての仕事にちょっと浮かれたのもつかの間、やはり仕事は店取材ばかり、つまり店外観、店内、品物(料理)だった。ただ、ちょっとだけ違うのは、ホットッグプレスという雑誌の中には、インタビューやファッションなど魅力的なページが多くあたことだ。いずれそんな仕事をするためにも、ここは下積みと割り切ってがんばることにした。
 取材先は若者が集まる渋谷と原宿が中心。この手の若者雑誌は、若いライター(writer)たちがたくさん働いていて、僕に仕事の電話をくれるのもほとんどが彼らだ。僕は清家、片岡、栗山という名前の3人の女の子のライターと交互に仕事をした。彼女たちは大学生で、僕との年齢差は15歳ほどもあり話が合うはずもない。めんどうだから僕は実年齢を適当に偽って仕事をしていた。遊び盛りのお嬢さんたちと機材をかついで原宿を歩き回るのはつらかった。しかし、業界を全く知らない僕にとってこの頃の経験はとても貴重だった。半ば強引に若い女の子たちと行動することで、少し気持が若返った気がしたのだった。いずれ書くけど、カメラマンになる前の僕の仕事はファミレスの店員だった。バイトではなく正社員。僕は副店長の辞令が降りた時、退社したのだった。話相手が、ファミレスのパートの主婦から若い大学生になったわけだからその差は強烈だ。つまり、若いライターとの取材はリハビリのようなものだった。

 それから数週間が経ったころ、僕を面接した編集者とは別の編集者から仕事の依頼がきた。と言っても、ライターの◯◯が電話すると思いますから、よろしく、、という簡単なもので、間もなく男のライターから電話が来て、清家という女性のライターを紹介された。そう、清家さんはいっしょに原宿のショップ周りをしたライターだった。なんだ、、またショップかあ、、と落胆した。

 清家さんから電話が来た。
「魚返さん、またまたご一緒、よろしくお願いしま〜すぅ」
「了解しました。また裏原宿?」
「いえいえ、今度はちょっと違うんですよぉ。実は私も応援にかり出された口なんですよぉ」
「応援ねえ、、つまり僕とセットで応援に行くんだね。それで何を撮るの?」
「女の子です。今度の連休、二日間渋谷の街頭でスカウトします。女の子なら何でも良いってわけではなくて、ホットドックの読者が好むカワイイ女の子をスカウトして、撮影するんですぅ」
「なるほど・・・」
 
 当時、ポパイもホットドッグもこの街角スカウトにかなり力を入れていたらしく、カワイイ女の子がたくさん載っていれば売れ行きも良いという安易さで、両誌は街頭スカウトにしのぎを削っていた。僕はカワイイ子さえ載っていれば売れるという単純さがとてもが新鮮だった。
 撮影当日の朝、渋谷の喫茶店に集合すると、何とカメラマンがいっぱいいた。この喫茶店はB班の集合場所で、A班は別の場所に集合しているという。A班のカメラマンだけで10人近くいた。集まったカメラマンはまちまちで、みんなそれぞれ面識がないから、ただ黙っていた。中には、かなりの初心者もいた。彼はカメラバッグひとつでやって来ている。あれっ?オレって、もしかして、その初心者よりさらに下っ端かもしれないと思った。この時ばかりは、オレは結構年齢がいってるだぜ、みたいな顔をした。慣れたヤツもいる。専属のアシスタントを連れていて何やら偉そう。ヤツはカメラの手入れなどアシスタントに指示して自分はタバコをぷかぷかさえせていた。僕は何が何だかわからず、ボーっとしてB班を仕切っている男のライターの指示に待った。
 僕たちは1チーム3人で動くことになった。3人はカメラマンとライターとアシスタント。僕にも大学生のバイトの中嶋君がアシスタントとして着いた。だけど、中嶋君、、いったい僕にくっついて何をするの?僕はしばらくのあいだ考えた。あっ!そうだったか、僕はとても大事なものを忘れていたのだ。だって、僕はこの時まで一度も女の子のポートレートを撮ったことがないんだからね。
 僕はライターの清家さんに「ちょっとフイルムを買って来ます!」と言ってカメラ屋まで走ったのだった。

□決意後3ヶ月半経過
(つづく)

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真

放課後カメラ7「私鉄沿線」・・・写真2

20091021yoshimi003.jpg


女の子の部屋へ上がり込む。
そこは別世界。空気も普段僕がすっているものとは違っている。
カメラを出して彼女の本性を撮ろうとする。
しかし、煩悩と隣り合わせの難しい作業がそこにある。
正直な気持が大事だ。しかし、それを口にしたらおしまいだ。
ぐっと言葉を飲み込んで、シャッターを押した。

□23rd個展で展示します。

テーマ : 女性ポートレート - ジャンル : 写真