『掌』

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2018.6.17 model*わおん

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瞳は汚れなく澄んでいた
掌いっぱいにするものは何でしょう
清潔な青年から注がれた溢れんばかりの愛でしょうか
数十秒前まで僕が娘の掌に載せていたのは赤い縄でした。本当はこの娘の手首をきつく縛りたかったのです。
でも、僕は娘の瞳に負けてしまったのです。

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□この作品に興味がある人は拍手してください。




2018-06-18 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『川のほとりで・ツル植物と娘』

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2018.6.16 model*たま子

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 しつこい霧雨がやっと止んだ河原を二人で歩いて行く。黄色いお花畑を通り過ぎると、ツル植物が這う僕のスタジオに辿り着いた。娘は去年とどこか違っていた。一緒に歩いていると女を感じるのです。以前より華麗になって色気が出てきたのもあるけれど、内面に変化があったと考えるのが正しいような気もします。久しぶりに娘の美しい乳房を拝めると思うと胸がキュンとしました。でも、今日は穏やかに背中を撮ることが目的なのでした。やはり、夢二が僕の中に居座っているからです。

 地を這うツルをちぎって娘に渡しました。「さあ、服を脱いでください」と言ったその後は、いつものように僕たちは言葉の要らない関係になり、背中を撮り、やっぱり乳房を撮りました。
「美しくなった。何があった?」
「さあ・・・」

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□この作品に興味がある人は拍手してください。
□これは展示作品ではありません。作品は九月の個展で展示します。



2018-06-17 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『川のほとりで夢二』

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2018.6.14 model*オリビア

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 昨日観た絵の残像が僕の脳裏に残されていたけれど、まさかそれが今日の写真に影響を及ぼすとは想像もしていませんでした。なぜなら、その画家は僕の作風とはまったく違っているし、その画家の被写体がとても日本的であるのに今日のモデルがやや洋風からです。ちなみに昨日の画家とは竹久夢二なのです。

 これから行く多摩川のスタジオは先週理絵子と訪れた時に静かな感動があり、そのことが今日の撮影に繋がっているとも言えるのです。さて、美しい娘と多摩川にやって来ると、一面に黄色い花が咲き乱れていました。僕は花を丁寧に花鋏で切って束ね、娘に渡したのです。この花束こそ無意識に現れた夢二の影響でした。

 最初に花束を抱いた娘の美しさに驚きました。そのとき、理絵子が教えてくれた女の子の背中を撮ることの悦びを思い出したのです。僕は「ブラウスを肩越しに下げて背中を見せてくれないかな」と言いました。そして、やや振り向き加減にこちらを向いた娘の背中を撮ったのです。あれ?僅かだけど夢二っぽいな、と思ったのです。

                  ﹆



□この作品に興味がある人は拍手してください。
□これは展示作品ではありません。作品は九月の個展で展示します。


2018-06-15 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『梅雨晴れのワン・ノート・サンバ』

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2018.06.09 model*理絵子

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 再びソバージュの娘を撮れると思うと胸がときめいた。数日前の天気予報を覆し見事な梅雨晴れは、またしてもこの娘が夏を持って来たのに違いないのです。
 スカウトした日のことを思い出す。ソバージュの髪に見え隠れしていた横顔がなんとも素敵だった。そして僕の耳にはボサノバが聴こえていたのです。その理由は理絵子の声と話し方に関係があると気づきました。理絵子は抑揚を抑えたトーンで、ゆっくりと話します。それは、ややスローにした『ワン・ノート・サンバ』を聴いているみたいなのです。

 僕はホームで待ちました。約束の時間に到着した電車の、僕が立っている目の前のドアから理絵子が降りて来たことがちょっとしたサプライズでした。理絵子は帽子を被っていて、黒いワンピースと、あのソバージュとがとてもマッチしていました。僕はカメラを出して、発車してスピードを上げる電車をバックに理絵子を撮りました。
 それから僕たちは多摩川へ行きました。去年あれほど通った僕の河川敷スタジオは、あの時のままだったことに驚きました。冬が来て草花が朽ち果てた後、また同じ場所に同じ緑が生えて来たのです。「石に文字を書いてください」と理絵子に言うと、「逸脱の『逸』を書きます」と応えたのですが、僕は秀逸の『逸』ではないかと思われたのです。

 理絵子はやはり特別な魅力を持った女の子だと思った。だって、理絵子をフレームに入れると、やっぱりボサノバが聴こえて来たからね。

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□この作品は九月の個展で別のカットを展示予定です。興味のある人は拍手をお願いします。
□去年の秋、たま子、オリビア、美月、マリア(他)が文字を書いた石は同じ場所にありましたが、文字は殆ど消えていました。




2018-06-10 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

魚返一真写真塾

※ALL GIRL 2018開催決定!!
今後の開催日程

2018.6.12...14時現在

魚返一真写真塾四月と五月の開催。。
※天気の良いこの季節だからこそ参加してください。6月以降は開催が減ります。

各開催の集合時間注意!

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集合時間注意!!11時です!
308回2018.06.17(日)
モデル〜わおん(2回目登場)
午前11時、武蔵境駅南口集合。
参加費13000円。定員4名
参加カメラマン受付中(2名受付済み)

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集合時間注意!!
308回2018.06.24(日)
モデル〜奈々(初登場!)
午前10時、武蔵境駅南口集合。
参加費13000円。定員4名
参加カメラマン受付中(0名受付済み)
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□魚返一真写真塾への参加ご希望の方は・・・こちらへ





※希望開催日がある方は連絡ください。
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※定員を4名に増やし参加費を13000円に値下げしました。(10/15より)
※写真塾終了後の昼食会は基本的にしないことにしました。軽食を持参し写真塾中に食事しても良いです。(10/15より)また、皆さんが合意して塾終了後に魚返抜きで昼食をしても構いません。モデルの参加も可。
※撮影場所は予告なく変更することがあります。多摩川開催の時は返りにおそば屋さんでお昼を頂いて返ります。
※これまでのような貸切写真塾は基本的に終了。開催する場合は参加費を値上げしました。(3万円)詳細はお尋ねください。(2017.3から)

□魚返一真・写真塾の新塾生を若干名募集しています。単発での参加可。
□魚返一真写真塾への参加ご希望の方は・・・こちらへ

□写真に関することをほぼ毎日ツィートしています。⇒⇒twitter
□被写体モデル募集。。ただ美しいだけではなく心に残る作品を撮らせてください。⇒⇒⇒こちらへ
□instagram⇒⇒こちら(少しずつアップしていきます)

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2018-05-30 : 写真塾 : コメント : 3 :

『風にさそわれて』


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2018.5.25 model*きら

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 娘をスカウトしました。

 ふと眼の前を通り過ぎて行く娘の姿に僕の青春を重ねてみましたが、そこには僕の青春時代の欠片もありませんでした。声をかけると、それは可愛らしい笑顔でした。彼女が今、青春のまっただ中にいることが伝わってきましたが、同時に僕の時代とは青春の意味さえ違っていると感じたりもしました。僕とは別世界の娘にとても興味を持ち、是非撮りたいと思ったのです。

 娘はきらと言います。やっと再会できました。もうすぐ梅雨空がやってきそうな今日ですが、緑の中は弱い風が吹いています。その風にさそわれて樹々に囲まれた一角にやってくると、小鳥たちはさえずり、やや傾きかけた日射しは、きらを慈しむように包みました。きらは自然も友だちにしてしまう、それはそれは魅力的な女の子なのです。

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□このスカウトシリーズ作品に興味がある人は拍手してください。
□この作品(他のカットかも)は九月の個展で展示します。



2018-05-26 : スカウト : コメント : 0 :

『メルヘンとエロスの関係』


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2018.5.18 model*ぴぴ

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 娘をスカウトしました。娘の雪のように白くきめの細かい肌は美しく光っていました。横顔は童顔でしたが、躰を見るとすっかり大人で日本美人だと思いました。声をかけると、明るく対応してくれたのが印象的でした。

 あれから三週間ほど経った今日、娘と再会したのです。娘は何に対しても「カワイイ!」とメルへンチックに反応します。そんな娘を喜ばせようと、僕はバッグから鋏を出して、野草の中から黄色い花だけを摘んで小さな花束を作りました。

 椅子に座ってもらい、少しだけ肌を見せてもらうことにしました。まず肩を出してくれたのですが、その肌の美しさを目の当たりにした時、スカウトした時の感動が甦りました。僕は娘に気づかれないように静かに息を呑んで心を整えたのです。そして、娘の乳房のあまりの美しさについては、誤解を恐れて最後まで言葉にすることすらしませんでした。つまり、言葉の次に行動が続いているような気がしたのです。僕は娘といる間、度々メルヘンを口にして心の中にあるエロスを隠し続けました。

「小鳥のさえずりを聴いてごらん」と言うと、娘の中に何かしら変化があったようで、穏やかな表情になりました。
「君って、日本美人だね」
「そうでしょうか?」
「それも、飛び切り上等のね・・・」

                  ﹆



□このスカウトシリーズ作品に興味がある人は拍手してください。
□この作品(他のカットかも)は九月の個展で展示します。



2018-05-19 : スカウト : コメント : 0 :

『愛しきソバージュ』

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2018.5.15 model*理絵子

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 娘をスカウトしました。彼女の横顔を見ときの胸のトキメキを写真にしたいと思ったのです。娘の第一印象はミステリアスで、ソバージュのヘアスタイルが似合っていました。ボサノヴァの流れる昼下がりの喫茶店でブラックコーヒーを飲みながらお互いにミステリー小説など読みながら過ごせたら、そう思わせる女の子でした。

 あれから一週間が経ちました。今日の暑さは夏が来たみたいです。約束の場所に現れた理絵子の髪はあの日と同じソバージュで、この日射しはエキゾチックな理絵子への歓迎の意味なのでしょう。理絵子にカメラを向けました。彼女が創る空間とゆるやかな時間の流れは麻酔のように僕の精神を支配して行きました。僕は理絵子に背中を撮りたいと言いました。すると上着を脱ぎ、脱いだ上着で胸を隠しました。理絵子の背中は引き締まって美しい背中でした。

 もっと理絵子の側にいて、もっと彼女のことを知りたいと思いました。それほど魅力的な女の子でした。おそらく、揺るぎない美学を内側に秘めているからでしょう。彼女と別れたあと、また撮りたいと強く思いました。いえ、本当は会いたいという気持でした。

 僕はジョアン・ジルベルトの名曲『セガ・ジ・サウダージ/想いあふれて』を繰り返し聴きながら、そして理絵子の背中を思い浮かべてこの文章を書いています。

                  ﹆


□この作品に興味がある人は拍手してください。
□この作品(他のカット)は九月の個展で展示します。








2018-05-17 : スカウト : コメント : 0 :

『禁断の香り』

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2018.5.6 model*Olivia

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 娘が僕に対して親戚のような気持を抱いていると感じることがあります。おそらく何かを勘違いしているのだと思うのです。それがどうということはありませんが、その事実は僕の心の中に少し暗い陰を落とすことがあります。つまり、少し近親相姦的な匂いのする愛情表現をしてしまう、と言えばわかって頂けるでしょうか。

 初夏でした。僕は娘を連れて適当な日陰を探しました。人の気配から逃れるためでもありました。標準レンズを着けたカメラのファインダーに娘を入れると心の中で微かな震えがありました。この距離感は僕が何十年もの間撮り続けてきたものです。本当に近づいてはならないモノが眼の前にある時、人はもっとも精神を乱すのです。

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□この作品に興味がある人は拍手をしてください。





2018-05-15 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『そして君に会えました』

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2018.5.5 model*わおん

                  ﹆

 誰かに会いたいと思って街へ出ました。でも、女の子たちを眺めていただけで真剣に探してはいませんでした。「僕は何をしているんだろう?」という言葉が頭をよぎりました。でも、この街を離れる勇気もなかったと思います。そして君に会えました。その娘は僕の眼の前に立っていました。黒い髪、白い肌に薄化粧、そして清い瞳の女の子でした。今の東京では目立たない部類に入る娘ですが実は希少なのです。この子こそ僕が探していた純潔な女の子なのです。
「すいません。あなたを撮らせてください」
「・・・」

 娘を連れて初夏の武蔵野に来ています。木漏れ日の小径に立った娘は正に純潔でした。手には大事そうにリコーダーを携えていました。娘は演奏家?実は、家を出るまで娘が好きだと言う曲を繰り返し聴いていましたから、ファインダーの中に娘を入れた途端にバロック音楽が流れてきたのです。僕は娘の純潔をさらに際だたせたいと考えました。
「君の肩を見せてください」
「・・・」
「君の心の中で邪悪なことを考えてみてください」
「・・・」

 こうして僕は初夏というの儀式の中で純潔を写真にすることができたのです。

                  ﹆

□この時の別カットを九月の個展で展示予定。興味のある人は拍手をして。。



2018-05-06 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :
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プロフィール

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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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