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『妄想旅行・その2〜郷愁駅へ』

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2019.7.22 model*ちいも

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 僕とちいもは郷愁駅へ向かったけれど乗り継ぎが悪くとても時間がかかった。駅に着くとすぐに曲がりくねった路地を歩いた。家々を囲んでいる苔の生えたブロック塀は今では僕が住んでいる都会の街にはあまりない。僕の心に懐かしさがこみあげてきた。彼女も同じ感想を口にしていた。僕たちは昭和時代の集落のセットに迷い込んだみたいだった。

 家はあるが住人が見当たらない。何かの配達をしているオバさんにあの踏切のことを尋ねたが知らないという。あの踏切とは、ずっと昔、何度か訪れた小さな踏切のことだ。仕方なく、路地を下り小さな川に沿って曲がりくねった道路を歩いた。石垣の先で引き返すと踏切が見つかった。でも、踏切はあの頃のままではなかった。おそらく老朽化した部分の補修を繰り返した結果、やや雰囲気が変わったのだ。そのわずかな変化が僕をさみしくさせていた。

 ちいもはこのレトロな田舎の路地と妙に合っていて、まるでこの場所で生まれ育ったかのようだった。僕がこの娘に惹かれる本当の理由がわかったような気がした。ちいもは僕の少年時代に存在していた娘が時代を超えて今を生きているみたいなのだ。路地に彼女を立たせ乳房を露出するよう促した。その姿はとても美しく神々しささえあった。そして僕は粛々と撮影の儀式に及んだのだった。

 僕たちは帰りの電車に乗るために駅に戻り、あの本(妄想旅行へ導くためのガイド)を手にした彼女を撮影して妄想旅行を終えたのだった。


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□この作品の公開時期は未定。次回34th個展『果実の季節』でファイルに入れてご覧いただけるかもしれません。ただし別カット。
□この作品を気に入った方は拍手をお願いします。。


2019-07-23 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

『妄想旅行・その1〜清純駅へ』

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2019.7.19 model*オリビア

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 駅の脇にひっそりとあった小さな書店の棚にその本はあった。二度ちゅうちょしたあと、やはり買うことを決めた。ふたりの迷える女の子(オリビアとちいも)を妄想旅行へ導くためのガイドとして使うのだ。買うのを迷ったのは、その本に書かれた銀河への旅が夢ものがたりに思えて、この本に影響を受けることになれば、これから彼女たちと向かう妄想旅行に混乱が生じ、ふたりが迷子になったりするかもしれないし、悪くすればふたりを失ってしまうかもしれないと思ったからだった。

 オリビアは紺色のジャンパースカートを着ている。街でこの服を着た娘とすれちがうと決まって厳かな気持ちになるのが不思議だった。同時にそれを着た娘たちの姿には清純とエロスの境目が見えやすく少年時代に受けた妄想の啓示を蘇らせることにもなった。

 これからオリビアと僕は清純駅へ向かう。電車はこの駅から遠いところにある私鉄の混乱の影響で遅れていた。何度か乗り換えなくてはならず、本当に清純駅の踏切につけるのか心配になった。

 やっと辿り着いたとき空は晴れ渡っていた。僕たちはすぐに踏切に向かった。清純踏切はひっそりしていて、ずっと昔に亡くなった誰かのために奉納された小さな遊園地みたいだった。僕たちは汗だくになり夢中で撮影を終えたけれど、彼女の白い下着が見えた瞬間にシャッターを押せなかったことが残念だった。そしてその後悔は永遠に消えないだろうと思われた。とても暑かったから駅前にあった駄菓子屋でアイスクリームを買って食べた。それにしてもこの駄菓子屋はいったい誰のためにあるのだろう。僕たちがこの駅に着いて、撮影が終わり帰りの電車を待つまでの間、だれ一人この店を訪れる人がいなかった。もしかしたら、この店も奉納されたものかもしれない。空を見上げると、もうさっきの青空はなく曇って雨が降り出しそうだった。

「ここは時間が不規則みたいだ。さあ、帰ろう。さもないと、永遠にここに足止めされそうだから」
「はい。わかりました。ふたりが無事に戻れるように私は祈ります」

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□この作品の公開時期は未定。次回34th個展『果実の季節』でファイルに入れてご覧いただけるかもしれません。ただし別カット。
□この作品を気に入った方は拍手をお願いします。。






2019-07-20 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

『帯広図書館の、鉄道と彼女』

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長年にわたって僕のファンでいてくださった星則幸さんが送ってくれた写真を見て驚きと同時に嬉しさがこみ上げてきた。写真には帯広図書館に所蔵されている僕の写真集『鉄道と彼女』が写っていた。この本は星則幸さんのご尽力により同図書館が所蔵してくれたものです。(その経緯がすごいのですが、今回は省きます)

◯以下は星則幸さんから届いたメッセージ。。
久しぶりに写真集を拝見しましたが、今、観ても素晴らしい出来栄えです。最近の作品よりも若々しい感じのものが多いですね。最近の作品は、一層の奥深さを感じます。それぞれが共に素晴らしいです。最近、若い方の写真集の中に魚返さんのコンセプトに近いものを見ることがあります。1990年代には類例のないものでした。写真の文化の一つの形態としてもっと注目されてよいものだと実感しております。

◯星則幸さんの他、長年のあいだ応援してくださったファンの皆様に深く感謝いたします。
◯『鉄道と彼女』の在庫が数冊あります。問)ad28682@ha.bekkoame.ne.jp



2019-07-14 : 鉄道と彼女、 : コメント : 1 :

『次は木綿のハンカチーフ』

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2018.7.26 model*Olivia

                ﹆

 最近の僕は故郷を想ってか、大塚博堂の『過ぎ去りし思い出』や太田裕美の『木綿のハンカチーフ』を口ずさんだりします。僕自身が現在より僅かに清純だった時代への郷愁かもしれません。
 ところが、今日は美乃里から預かった悪(SM)のグッズが気になっています。これから清純な娘を撮るというのに、いくつか持って来てしまったのです。

仮に君がSだとしたら、とても悲しい。
いいえ、君がMだとしても、とてもつらい。
そうはいうものの、君を拘束したい気持もある。
次は木綿のハンカチーフで娘の手首を縛ってみようかな。

                ﹆



□この作品に興味がある人は拍手してください。
□この作品は九月の個展で展示します。(他のカットになるかも)







2018-07-29 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

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フォトテクニック3月号(2/20発売)に写真展「トロイメライ〜夢想」よりと題して6ページ(P110〜115)にわたり17作品が掲載されています。是非ご一読を。。。僕も永久保存版として明日書店にて購入します。

□29th魚返一真写真展『トロイメライ〜夢想』
2017.3/3〜3/20(休廊日・3/6月、3/7火、3/13月、3/14火)
神保町画廊
http://jinbochogarou.com/

2017-02-19 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

『女子高生は電車の座席で爪を切る』


2017.2.17 model*ゆり乃

                   ﹆

 車窓を流れていく大きな公園の樹々は葉を落としたまま寒々しく制止して、鳥たちは何時もとさほど変わらないスピードで飛んでいる。今日はかなり風が強いけど電車の窓越しに強風を感じることはない。おそらく夕方のニュースで「今日は東京で春一番を観測しました」と告げられるのだろう。とにかくこんな日に、僕はセーラー服を着た清潔で無垢な娘と電車に乗っている。僕はこの娘といると昔の自分に戻ることができる。と言うより、強制的に過去へ誘われる。つまり娘は僕から時間の感覚を奪う「時を駆ける少女」なのだ。

 娘と向き合って座席に座り、カバンから爪切りを出して手渡した。えッ?!と大きく開いた娘の怪訝な瞳に猛スピードで流れる車窓の風景が映っていた。なんて可愛らしいんだ!僕は今現在この娘に恋をしている若者がいことを想像して嫉妬した。「爪を切ってごらん」というと、娘はスニーカーを脱ぎ座席の上に片足を上げ靴下を縫いで足の指を出した。「さあ、僕の眼の前で爪を切ってごらん」ともう一度言った。娘は一瞬僕の表情を伺うと、紺色のプリーツスカートの裾を品良く乱して膝を露出した。

 爪を切る女子高生をローライフレックスのファインダーに入れると左右逆像のセーラー服姿が霞んで見えていた。次にライカのブライトフレームの枠の中にきちんと納めたとき、僕たちの時間は完全に止まった。僕と娘は電車の中から瞬間移動して老女がウエイトレスとして働く喫茶店でコーヒーを飲みながらそれぞれのことを話した。娘の夢、これまで僕が歩んだ人生、そして互いの共通点などいろいろ語り合った。そして雨ちゃんがプレゼントしてくれたイルフォードのデルタ400をワンロール撮りきった時、僕たちはまた電車に戻った。ああ、この娘は僕の時代の子ではないんだなという思いが僕を少なからず落胆させたのだった。

「爪切り、おわった?」
「はい」
「君は夢を持ち続けてください」
「はい」
「僕はもう少し生きてみるよ」
「はい」
「君って、時をかける少女だよね?」
「はい?!」
                   ﹆



□この作品は神保町画廊で開催中の個展『トロイメライ〜夢想』でファイル展示しています。





2017-02-17 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

ImageNation Paris 展のサイトに魚返一真の紹介ページがアップされました。

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11/10〜11/13、パリで開催されるImageNation Paris 展のサイトに魚返一真の紹介ページがアップされました。自分の作品を観た欧州人がどんな感想を持つか興味と不安が交錯している。

□ImageNation paris の公式HP上の魚返一真紹介サイトは下記です。
http://defactory.portfoliobox.me/kazuma-ogaeri
2016-11-06 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

『Alone Again(Naturally)』


                 ﹆

 僕はフランスで出版される作品集”MOSO”に掲載する写真をライブラリーから探し出し適正データ化する作業に終われている。何といっても久ぶりの写真集だということは僕をセンチメンタルにし良き時代に戻らせている。これまでは僕自身がブックデザインもやっていたが、今回は完全にフランス人の手で装丁されることを不思議に思う。以前の僕なら、すべてを自分でやらなければ気がすまなかっただろうから。
 二ヶ月後には新しい写真集が出来上がる。嬉しさと寂しさが入り交じる。三年前、塾の総会で語ったことを思い出す。「三年後はきっと違うことをやっているよ」これは海外出版を視野に入れて言った言葉だった。それがフランスでの出版で現実のものとなった。(ただし当時はドイツから出版されるものと考えていたのだが)
 そして、また僕はひとりになりたくなる。つぎの作品を撮るために僕はひとりにならなければならない。そうやって撮り続けてきたのだから。アローン・アゲイン。今日はギルバート・オサリバンではなく、ダイアナ・クラールを聴きながら・・・


                 ﹆




2015-10-09 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

『My favorite thing』・・・個展を前に、、



                 ♯

 僕が写真を撮るのは、写真が大好きだからです。もちろん、最初は写真を撮ってお金が頂ければ嬉しいと思ったし、実際にすぐに実現して多忙になっていきました。しかし、日々つのる疑問は僕を苦しめていました。商業写真に僕は何を期待しているのだろうか。

 いま僕が作品を撮り続けるのは、撮ることが生きている証だからです。芸術を語るための写真ではなく、バッハやジャズetcを聴いてもセザンヌetcを観ても小説etcを読んでも決して癒されない心の片隅に存在する塊に微量の電流を流してあげるためなのです。

 僕はそれを本にしようと考えました。国内での出版を考えたけど、もう十分に本は出ているし、売れる本でもないから出版社さんに迷惑もかけたくないと思い、それだったら海外だな、ヨーロッパかなと何となく考えました。

 8年前に僕に興味を持ってくれたヨーロッパのある国の中堅出版社との交渉がはじまりました。でも、そこは意見の違いと商業的な空気が充満していたのです。僕はまた、この出版社から本を出して何になるのだろうか、と思い始めました。その時、フランスの小さな出版社の編集者から出版したいととても率直な依頼がありました。彼は僕の作品にはポエムがあると表現しました。大げさな写真集より遥かに僕の世界を表現し伝え得る内容でしたから、僕はそのフランス人に僕の作品集を託すことにしました。

 僕は写真が好きです。死ぬまで写真家でいたい。でも写真で難しいことは続けること。それより難しいことは好きでい続けることです。これからも僕はずっと写真を嫌いにならないでいられる道を選んで生きていきたいと思っています。


                 ♯



□9/22〜9/27渋谷のルデコ5で開催する個展を前に少し写真についてしんみりと考える日々を送っています。。。

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2015-09-05 : 鉄道と彼女、 : コメント : 2 :

G5(グループ展)のポストカード

ポストカードのデザインが完成しました。

5thグループ展DM写真面


               ⁂





2015-07-01 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

『ソフトクリームたべたい』




2015.4.25 model*risu

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 春になるとどうしても食べたいと思う時があるでしょう。矢野顕子のラーメンをソフトクリームに替え歌したくなるような気持ち。できたらイチゴとバニラ二色のらせんのが良いでしょう。

 白いブラウスしか身につけていない健康的な身体のrisuは涼しそうにソフトクリームを手に持っているけれど、いっこうに食べ出そうとしない。どうして食べないの?だって女の子の日なんだもん。ほら、とrisuは言うと股間を指差し生理用品の白い紐を僕に見せる。それ、関係ないでしょう。まあ、関係ないけど、乙女の複雑な気持ち。そうだ、ソフトクリームは和製英語だって知ってる?

 春なのに、ソフトクリームたべたい、そう思うときは心の中に少年時代の悲しい想い出が甦るとき。

                 ﹆



□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。


2015-04-29 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

本日発売の月刊カメラマン



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本日(1/20)発売の月刊カメラマン2月号に魚返作品が掲載されています。



□写真について毎日ツィートしています。Twitter→→
□魚返一真写真塾への参加ご希望の方は・・・こちらへ




2015-01-20 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

『あと9日』


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○魚返一真写真塾グループ展まであと9日になりました。

 今回で3回目のグループ展です。今日は塾生による最後のミーティング。
1年の成果を是非ごらん頂きたいと思います。また、恒例の来場者と審査員による参加カメラマンの人気投票もお願いします。これまでの優勝者は、第一回〜鍋島ヒロノブ、第2回〜雨宮悟郎の各氏。
 

□今回は僕の個展と同時開催です。ギャラリー・ルデコ3Fでグループ展、同6Fで魚返一真個展『告白』を開催しています。

25th個展DM裏-写真面


2013-07-14 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

『悲しき雨音』Rhythm of the rain


2012.6.9 model*はる(小金井市にて)

          ★

笑窪(えくぼ)のかわいい女の子を探そうとしても、
その子がいつも笑窪を作って歩いているはずはないから探せない。
でも僕は、はるを見つけた。

梅雨入りの日にはるを郊外に誘った。
小道の両側はカタツムリのいそうな茂みだった。
少年時代、雨中でかくれんぼをしているときイチジクの木に身を隠した。
そして、葉っぱを這うカタツムリを見つけ手でつまんで虐めた。
その記憶は今も生々しく右の指先に残っている。
カタツムリは雌雄同体、人物写真家の生体にどこか似ている。

ファインダーの中のはるを入れてみた。
話しかけると決まって笑窪ができることがうれしかった。
ジュークボックスにコインを入れると何度でもお気に入りの曲が聴けるように。

      
          ★
         ★ ★
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□街ではるちゃんと出会った時、マーベラスな笑窪にぞっこん。人柄も素晴らしい女の子だった。
■雌雄同体(しゆうどうたい)とは、一般に、雄の生殖器官と雌の生殖器官を一個体に持っているものを言う。ここで人物写真家の生体と打って出たが深いところでわずかにつながっているにすぎない。



2012-06-13 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

『April Dance 2』


2012.4.29 model*美樹

 草色のパーカーが好きだった。じゃまをしないで、そっと美樹をひきたてている。さらに鮮やかな新緑とバッティングしないぼやけたワンピースは、美樹の肌だけが今日の主役であることを印象づけている。「君、可愛いね」と思わず口にする。「ありがとうございます」と美樹が言う。僕はしばらくのあいだ美佳のApril Danceを楽しんだ。

          ☆

□このポーズは井上さんが要求したものです。僕は美佳のはつらつとした肢体を前にポージングをためらっていました。実は僕にはお願いしたかったポーズがあったけど言い出せなかった。

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2012-05-09 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

『郁美・Happiness』Little Fantasy 2012(撮影)

 かろうじて雨がやんで郁美を撮ることができた。

 約束の場所に現れた郁美は、僕がスカウトした時と同じで、シャイで穏やかだった。加えて、はにかみ気味の柔らかい笑顔がとても良かった。

「薄いピンク色の君の肌だけど、めちゃくちゃ美しいね」
「美しいのでしょうか」
「そうだとも」
「寝起きなどは死んだように真っ白なんです」

 僕は『Happiness』と書いたボードを郁美に持たせた。

「ハピネス。君ってそんな感じがするよ」
「そうでしょうか」
「そうだとも」

          ☆


□郁美ちゃんが写真塾に初登場します。
□タイトルを『郁美・柔らかい光の中で』を『郁美・Happiness』に変更しました。
□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。

2012-02-07 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

年末年始『さてどれを選ぶ?・NO.10』ジェマ&魚返選

 今回の作品は12/24に多摩川で開催した写真塾でのジェマちゃんのポートレート4枚の中から、ジェマちゃんが選んだカットと魚返が選んだカットの番号をコメント欄に投票してください。2枚のイメージカットは選外です。

■ジェマ(a)-(?)、魚返(b)-(?)、あなたの好きなカット(c)-(?)
あなたの好きなカット欄が空白の方の投票は無効といたします。

■どちらか一方でも的中した方には、的中した写真を、両方的中した方には2枚を送ります。

■締切は、1/3(火)15時。即日結果発表します。

           ☆

○イメージ1
20111224gemma007のコピー

(1)


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(3)


(4)

○イメージ2


          ☆




2011-12-30 : 鉄道と彼女、 : コメント : 9 :

片思い・その5『薔薇』


2009.6.16,model*祥子

 半分しか写っていない女の写真には、僕がやりそこなったことがきまり悪く写っているのだろうか、それともやってしまったことへの恥が隠されているのだろうか、などと不明瞭なことを書くだけで破廉恥な想像をかき立てることができる。いずれにしても、イイ女は半分しか写ってなくても魅力は減らない。それどころかむしろ増えるのだ。

        ☆

「薔薇?」
「え?」
「桃?」
「あ、まあ」
「河童の皿の小さい女はいいね」
「それなに?・・・」



2011-12-25 : 鉄道と彼女、 : コメント : 1 :

『さてどれを選ぶ?・NO.9』ボツ原稿編・・・魚返の結論


2011.8.21写真塾にて/model*たま子

 あなたはどこまで昭和なのでしょう。自分で切った前髪を気にしていましたが、昔はみんなお家で切っていましたよ。ティーンのあなたが三つ編みで大学へ通う姿を想像するたびに、まだあなたのような女の子がいることにとても安堵しています。仏文科でしたね。話せますか?いつかフランスへ行ってもその髪型でいて欲しいと思います。小雨が降っていますね。小さな水滴があなたの髪に付着して毛髪がばらけているのがとても好きです。
 僕が小学生の頃でした。三つ編みの女の子がいました。その子は医者の娘で、彼女は夕方になるとピアノを弾いていました。曲は「ネコふんじゃった」でした。僕はどういうわけか、その医者から一真という名前をもらいました。
 さておき、あなたはまさに昭和ガールです。ずっとそのままでいてくれることを願っています。

          ☆

 今回僕が選んだカットは(3)です。時が経つにつれてどんどん良く見えてきました。来年の個展でも展示したい一枚です。それは、彼女の昭和が本物だからではないでしょうか。僕が現在の撮っているテーマに一番近い作品ということが選んだ理由です。

 他のカットには展示する理由が見つからないのです。強いて言えば、今現在は(4)に可能性を感じています。

          ☆

<投稿について>
あらかき**a-1,b-3(的中)
なべちゃん**a-1b-6
みやこ**a-3,b-6
のりお**a-4,b-3(的中)
SK**a-1,b-6
カホリ**a-1,b-4
いのうえ**a-4,b-6
かりがね**a-6,b-4
たね**a-2,b-1
ジェマ**a-4,b-3(的中)
うっきー**a-1,b-3(的中)

□あらかきさん、のりおちゃん、ジェマちゃん、うっきー、的中しましたので、2枚を郵送致します。特に、あらかきさんは連続して的中。恐れ入りました。
□参加者が少なくて残念です。次回はもっと多くの方の参加を期待しています。当てるのが目的ではありません。是非参加してください。塾生の参加が少ないのが不思議です。
   



2011-12-24 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

写真塾とグループ展

個展『放課後カメラ』が無事終了して、僕は新作を撮り始めました。週末10/16(日)には新塾生を1名迎えて写真塾を再開します。

僕も塾生の皆さんと一緒に成長したいと思っています。カメラが大好きな人たちとこの塾を長く育てて行きたいと思っています。なお、今回新しく入塾してくださった三名の方を心から歓迎いたします。僕は皆さんに僕の知る限りのことをお伝えしようと考えています。今さらですが、塾のモデルを努めてくれるのは僕の作品に登場してくれた女の子たちなので、自然な作品が撮れます。僕の写真塾に興味がある方は是非一度参加してみてください。

さて、来年のグループ展『ALL GIRL 2』の日程が決まったことは先日お伝えしましたが、参加者の募集を開始しています。前回奥のスペース展示した三名が優先的に好きなスペースを利用できます。
2011-10-13 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

『夏・アズサ!』・・・2011.8.6


2011.8.6.56th写真塾/model*アズサ

 小麦色に日焼けしたアズサと太めのモッキーとカメラおじさんの僕という三人は、陽射しを遮るもものがまったくない河原の土手の自転車道路をとぼとぼ歩いた。暑いなんてもんじゃない。太めのモッキーは僕が貸した帽子にいっぱい汗を吸い込ませ、絞るとジャーっと水が出そうなほどだった。
 あまりの暑さにアズサはスカートの裾を両手で持って上下に大きくあおり出した。

「これ女子高生がやっているよ、あとは下敷きとかでスカートの中をあおぐ」
「あのぉ~、パンツ見えてますけど。アズサってアグネス・ラムみたいだね。ただし太めの」
「はあ?それ誰ですか」
「ハワイ出身のモデルだよ。肌が小麦色でスタイルが良くて童顔で、昔とても人気があった」
「へ~」

 モッキーの撮影がほとんど終わったころ、僕もカメラを持った。

「とにかく暑いから川に入ろう」
「はい!」
「じゃあ、女子高生がやるやつ、何だっけ、扇風機だっけ?あれやってよ」

 何度も何度もスカートをひるがえすアズサの姿を目の当りにして、アズサは夏が似合うなあ~、と思った。
2011-08-13 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

夏の旅・・・その5(efke/R100)



2011.8.7*57th写真塾/model*ナナセ

このフィルムも井上さんがくれた。誰って?カウボーイハットの・・・。これも個性あるフィルムだが、少しは使いやすい。深い味わいがある。きっと前項のARISTA.EDU/ULTRAもシックな場面で撮るべきだったのだろう。Tri-Xなど普通に流通しているフィルムでは撮れない深みがある。
 こうやって個性的なフィルムに触れると、万能フィルムを良しとしてきた僕の考え方にも少し変化が起きるかもしれない。いや、きっと起きるだろう。モノクロが大好きでありながら、ちっとも他のフィルムにチャレンジしてこなかった自分の考え方が少し柔らかくなった気がする。今後も様々なフィルムをテストして行きます。
 これまでにフィルムを提供してくれた、雨ちゃん、井上さん、ありがとう。
2011-08-13 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

幸福カメラ(2)2011.5.20

 
フランス組曲を聞きならイメージ写真をもう一枚探しています、、ちょっと待ってね。(見つからないよ、、)

プロカメラマンになって二十年、、初めて女の子をスカウトしてから十九年、最近の僕の写真には、僕の中でうごめいている何か、つまり心の中が写っているみたいな気がする、やっと写真家らしくなって来た、そんな偉そうなことを思うようになった。

昨夜見た夢のことを書こう。僕の隣で白い乳房をさらけ出して眠っている妖精に告白した。
「あのさあ、僕っていうのが大人にどう思われているかを初めて認識した時のことを知りたくない?」
「別に・・・」
「あのさあ、僕っていうのが大人に・・・」
「いつものアレしてくれるんだったら聞いてあげてもいいよ」

仕方なく僕は、人差し指と中指を歩くように動かして彼女の白い乳房のふもとからゆっくり登って行き、僕の好きな125分の1秒だけ薄いピンクの乳首を爪で弾いた。そうすると美しい妖精は大人しく話を聞いている。それを何度も繰り返しながら妖精にささやき声で話し続けたのだった。

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僕が初めて大人にどう認識されているかを知ったのは小学五年になったばかりの四月のことだった。学校ではSSという教師がひょうきんで面白いと生徒に人気があったけど僕はSSをちっとも面白いと思わなかった。ひょうきんさにはこびるようなところがあったからだ。そのころ僕たちはすでにクレージーキャッツやコント55号やルーシーショーでギャグにはうるさくなっていたから、僕はSSの冗談が不快だった。だから彼の冗談を本気で笑った事は一度もない。もちろん、登校の時に校門で眼が合ったりすると作り笑いはした。

「ちょっと待って、、なぜ先生のことSSってイニシャルで言ってるの?」
「ああ、それね、本当のことだからだよ」
「・・・」
「長いから先を急ごう」

僕は心の中でSSが担任になることを三年生のころから静かに恐れていた。そして五年の新学期、ついにSSは僕のクラスの担任になったのだった。そしていきなり得意の冗談を言った。
「オイ、、水道のことを英語で何と言うか知っているか!よ~く聞けよ。『ひねるとジャー出る』と言う。」とSSは得意気に言って、さらに万が一クラスにこの冗談を理解できない生徒がいてはならないとばかりにどこが面白いかを延々と解説するのだった。SSは笑っていない僕に気づくと、僕の前に立ち、続けて二度『ひねるとジャー出る』と言った。僕はたまらず作り笑いをしてその場を切り抜けたのだった。それからも何度も何度もSSは教室で意味不明の冗談を飛ばし、笑えない僕を苦々しく見ていたのは言うまでもない。

SSと僕とのぎくしゃくした感じは誰もが予想だにしない形ですぐに表面化したのだった。朝礼の時だった。

「学級委員を選ぶぞ」とSSが言った。

生徒は無記名で男女それぞれ一人ずつの名前を紙に書いて投票箱へ入れた。そしてSSに指名された渡辺さん(超美人)が一枚ずつ投票用紙を読み上げた。

「男子は麻生くん、、女子は渡辺、、つまり私です」
「よし、、次」とSSが黒板に正の字を書いて行くのだ。
「男子は加藤くん、、女子は渡辺」とそこまでは良かった。
「男子は魚返くん、女子は木下」
「男子は魚返くん、女子は茨木さん」
「男子は魚返くん、女子は茨木さん」
「男子は魚返くん、女子は渡辺」
「男子は魚返くん、、、、」
「男子は魚返くん、、、、」
「男子は魚返くん、、、、」

次第にSSの顔が曇って行ったのだった。そして集計が終わり渡辺さんが結果を発表した。

「集計結果は黒板のとおりです。男子は魚返くん30票、麻生くん4票・・・。女子は渡辺17票、茨木さん9票、木下さん7票・・・です」

僕は予想に反して石原慎太郎より遥かに高い得票率でトップになってしまった。一週間後に開かれる全校集会で校長から学級委員が任命され賞状を受け取ることになっている。帰り道、クラスの子たちは口々に「魚返くんが学級委員じゃねぇ。どんな学級委員になるんかね」とその話題でもちきりだった。僕は内心なんとなく不安でならなかった。

そして全校集会の日がやってきて、いよいよ学級委員が発表になった。呼ばれた生徒はつぎつぎに壇上に上がった。しかし僕は最後まで呼ばれなかった。僕たちのクラスの学級委員は4票の麻生くんで、名前を呼ばれてもきょとんとしたまま壇上に上がった。クラスのみんな不思議な顔をしながら同情の眼差しで僕を見た。しかし、僕は少しは残念だったけど僕ではつとまらなかったのかもしれないとホッとしたのも事実だった。ただ、SSはどうして僕が学級委員ではなかったのかという説明さえしなかったから、僕は自分のダメなところを僕自身で考えることになってしまった。僕が出した結論は、何を考えているかわかりにくく大人にとってやっかいで、その上頼りなくリーダーシップもない男子。そしてさらに身体が弱い。本当に僕はそういう男の子だった。しかし、選挙の結果を曲げてしまうなんて予想もしなかった。それから一週間ほどたったある朝礼でのことだった。SSが「魚返、ちょっと司会をやれ」と朝礼の司会に僕を指名した。僕は黒板の前に立ったがどうしても言葉がうまく出なかったのだ。その様子を見たSSは司会を麻生くんに交代させたのだった。僕はとても納得した。僕には学級委員は向いていないなって。SSは良く見ているなって。しかし、その日から僕は大人に本気で自分のことを伝えるのを止めた。

こじつけなんだと思うけど、確かにその時期に僕はカメラに傾倒して行った。次第に自分の心を素直に打ち明けられるものはカメラより他にないとさえ思うようになった。それがまったくの錯覚だったとわかった日。つまり、撮った写真を見て、自分の内面を表現することができていないと知った時、僕は大真面目で本物の写真家に憧れるようになった。1992年のことだ。何と小学5年の学級委員の選挙から26年後のことだった。

それからさらに二十年が経って、もしかしたら死ぬまで写真家でいられるかもしれないという希望を持てるようになった。自分の内面を表現することは、無心に撮ることだとわかってきた。それができる人こそ本物の写真家になれることを理解した。と言っても、そうやすやすとできることではないのだが。。小学五年の時にある意味で表面的な(内面も?)自分を否定されたことで、自分を見つめることを学んだかもしれない。そして、今はSS先生に少しは感謝するようになった。もちろんあの冗談は未だに笑えないけどね。SSの言ったほかの冗談を思い出したらまた書こうと思う。いや、やめておこう。もし面白かったら困るし、永遠にみんなが笑ったあの水道の冗談を面白くないと言える自分でいたいものね。

「しくしく、、でも良かったね。何となく・・・」
「妖精ちゃん、聞いていてくれたんだね。ありがとう」


■作品撮りで撮った写真であろうと、写真塾(ワークショップ)で撮影した写真であろうと、シャッターを押した限り僕の作品である。今回、僕が展示しする作品を見て、僕を判断してもらって良い。写真家にとって一枚一枚が大切であって、一枚ごとに常に全力投球を心がけていることは言うまでもない。


2011-05-21 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

グループ展の担当者について

グループ展までもう二週間しかない!僕の持ち場はとても多いよ。たぶん、自分の個展と同じ量の作業がある。次からはデザインなども塾生に分担しようと思う。もっともっと写真というものの全体像をやってもらうのがいいね。写真を第三者に見てもらうことは大切なことだってわかってほしいからね。

最近とてもカメラが楽しいです。そうありたいと思っていたから僕は幸福です。僕の持っているものは全部塾生にあげちゃったし、、、たぶん、、ほっとして自分の中に安堵のようなものが芽生えている気がする。僕が写真事務所を開いていた頃、女の子のアシスタントがいたけど、僕が全部教えたらすぐにプロになった。(自慢)それに比べると塾生にはもっと頑張って欲しいと思うよ。本当に。プロになれってことじゃなくて・・・


model*ミユちゃん、、いいねえ、もちろん胸。
2011-05-15 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

バライタプリント・・・『OL生活・その3』

注文していたバライタプリント『OL生活・その3』2001.3.24*知香、、ができました。
プリンターはLab TAKEの金子さんです。僕のバライタはすべて金子さんにお願いしています。
このカットは黒がつぶれてとても難しい作業だったとのことです。
しかし、さすがに素晴らしいですね。ご覧になりたい方は下記をクリックしてください。

『OL生活・その3』⇒こちら
2011-05-02 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

ワークショップ(mika)より・・・2010.5.30


・作例1*コンタックスRTS/プラナー50F1.4

この日、僕は曖昧な写真を撮ろうとしていた。ファインダーをできるだけ覗かないでいた。ピントもあまり気にせずに、むしろボケてしまうように絞りも開けて撮っていた。曇りの日は柔らかい写真を撮りやすいのです。

ワークショップではいろいろなタイプの作品にチャレンジして欲しい。去年までの妄想写真塾では僕の作風を追いかけてもらったけれど、ワークショップはあらゆる作品に挑戦して、その結果から自分の方向を見つけて欲しい。

ワークショップに興味を持っている人がいたら、是非一度参加してみて欲しい。もっともっと写真が好きになると思う。


作例2
2010-06-08 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

理乃ちゃん出演!





「放課後カメラ8」に出てくれた理乃ちゃんの出演する演劇が上演されます。

オスカーワイルド著
「幸福な王子」 / 『Yosuka』公演

作・演出*長堀博士(楽園王+)

劇場*遊空間がざびぃ
2009.12.19(sat)~2009.12.23(wed)

タイムテーブル*
19日(土)14時~、18時~
20日(日)14時~、18時~
21日(月)19時30分~
22日(火)19時30分~
23日(水)13時~、17時~


チケット*
前売り 2500円
当日 2800円

アクセス方法*
電車:JR中央線・総武線西荻窪駅北口より北銀座通りを徒歩12分
バス:バス亭「西荻北5丁目」
→西荻窪駅から荻窪・井荻方面へ二つ目
→上石神井駅から西荻窪駅方面

オスカーワイルド原作の童話、「幸福な王子」を元に、新たな作品として上演致します!

ご予約は、予約フォームから。。ご予約の際に出演者、関係者の中でお知り合いは?っていう質問で、「中島理乃」を必ず選択してくださいね。

予約フォーム→http://form1.fc2.com/form/?id=389221

2009-12-05 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

第一歩

23回個展、無事に終了しました。
お手伝いしてくれたみなさんに心から感謝いたします。

■さて、僕は今日次への第一歩を踏み出します。終わりのない創作。初期のころにあった僕の中のマンネリもいつのまにか消え去って、今は同じような創作の中に新鮮ないぶきを感じられるようになりました。自分の中にもう一人の自分を見つけたような、不思議な感覚があるのです。

■「放課後カメラ」とても好評でした。携帯ビジュアル小説として発表の場を頂くことになりました。早々に完成させ、皆さんに観て欲しいと思っています。年内に10作品の追加を目標に撮影をします。スカウトも同時進行。また、ライカのちょっと面白いアプローチの記事も書く事になりました。僕のライカ作品も多数掲載予定です。こちらも完成次第ご報告いたします。

■「突然プロカメラマンになる方法」etc,,本日続編n執筆に入ります。

■来年の個展も盛りだくさんの内容で臨みます。ご期待ください。
2009-11-23 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

「礼服とトマト」・・・3/5

「礼服とトマト」model*真弓・・・フルーツスカウト/2009.3.5
とりあえず足とトマトのカットをアップします。本番はの公開は個展?

20090305tomato.jpg

2009-03-15 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

1970年のホーム・・・豊肥本線・立野駅にて

1970年11月2日に豊肥本線の立野駅を訪れている。この写真は、スイッチバックを行く9600や高森線のC12を目的に撮影した一日のアクセントの1カットだ。僕はこの時、一緒に行っていた兄に「あれを撮れよ」と言われたような気がする。気動車が二編成並んだところを兄は気に入ったのだと想像できる。

バックの山々は阿蘇の外輪山だ。阿蘇に来るたびに僕はこんな恐ろしいところになぜ人が住むんだろうとおびえた。60kmは離れているだろうと思われる僕の家も危ないな、とこのスケールの大きさを目の当たりにするたびに、本気で危険だと思った。

この写真は素晴らしい。二編成の気動車が秋の午後の陽射しを浴びている様子は昭和の時代がいかにゆったりとしていたかを伺い知ることができる。ホームの客たちの様子。親子連れはどこへ行くのか。そして、何より僕を驚かせたのは、この写真は、駅員が運転手とタブレットを交換する瞬間であることだ。それを今になってやっと見つけた僕の驚きと喜びの大きさと言ったら、うな重のうなぎを食べたら下にもう1枚うなぎが横たわっていて、それを食べたらさらにもう1枚出て来た、そんな驚きだ。

1970.11.2 ゼンザブロニカS/ゼンザノン150mm トライX
1960.11.2立野001 のコピー のコピー

1960.11.2立野001 のホーム

1960.11.2立野001 のホーム の人物

1960.11.2立野001 のホーム の駅員

2008-07-17 : 鉄道と彼女、 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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