魚返一真のブログ

お知らせ

鉄道と彼女2-17*2008.7.23。
上記の作品はモデルさんの強いご希望で公開不可となりました。
個展で観るのを楽しみにしてくれていたファンの皆様、もうしわけありません。

従いまして、鉄道と彼女2-17は、変更されます。鉄道と彼女3-18*浴衣姿・・・7/27がひとつ前にずれて、鉄道と彼女3-17*浴衣姿・・・7/27となります。どうぞよろしく。

鉄道と彼女3-17*浴衣姿・・・7/27

鉄道と彼女3-17*浴衣姿/model*カメ子
2008.7.27

浴衣のカメ子をカメラが趣味という鉄道員が尋ねた。つまり僕がカメラを持ってカメ子の部屋を訪れたのである。カメ子はかわい美しいし、日本人的な控えた対応が鉄道員の僕にはたまらない。カメ子曰く、「先日も鉄道関係の方が来て私のテニスウェア姿を撮って帰りました」と。。「そいつは、赤い線の入った制帽を被っていた?」「はい」「あはは、そいつは助役で僕はただの車掌だよ」「はあ・・・?」「そんなことは君が考えんでよろしいから、そこに座って裾を乱しなさい」と車掌の僕。そしてしずかにシャッターを押す。カメ子、脱いじゃえよ、とエロ車掌は心で念じていた。

□そのうちに写真を公開します。

鉄道と彼女2-14*ゆき・・・作品

6/4に撮った、鉄道と彼女2-14*ゆきの作品を1枚アップします。
味のある女の子ですね。存在がすでに作品。
これって「鉄道と彼女」的作品と言えるのか?
駅員さんが撮ったのです。そう言えると断言できます。
駅員さんとのツーショットは後日また公開予定。

ゆき020 のコピー

鉄道と彼女2-14*ゆき・・・6/4

鉄道と彼女2-14*ゆき
2008.6.4

僕は鉄道員になって初めて女の子の部屋を訪れた。そのことの意味を考えてみたが、ここで説明できるような結論は得られていない。ゆきの部屋は、誰にも見つからない迷路の奥にあって、しかもあるべき番地の表示も何もない。そんな分かりにくいところで、海辺のカフカの猫のように暮らしていて、しかもゆきはシロクマと同居していた。
僕がお土産に持って来た3種類の駅弁をゆきは喜ばなかった。ゆきは三つのお弁当が中身の入っていない空箱だったのを見て「空っぽ」と言った。僕は、その認識はある意味正しくない、と言いたかった。このお弁当は本物なんだよ、と言いたかった。つまり現在の駅弁は嘘っぽくて、昔のみたいに本物ではないから、中身が入っていてもそれは偽物だし、僕がゆきに持って来た駅弁は空っぽだけど昔と同じ仕様で本物なんだということ。でも、本当はゆきはそれに気づいていたんだと思う。軽々しく感動しないのがゆきなのだ。玄人肌の感性がゆきを個性的にしているのだ。
ゆきの部屋は何から何までゆき的に納まって配置されていて、少しでも物を動かせば、二度と元にはもどらない。そもそもこの部屋には原型がないからいつも流動的なのだ。「散らかっているでしょう」とゆきは堂々と言ったが、僕は散らかっているとは感じなかった。むしろ、そのおびただしい彼女っぽい小物は無造作という法則に従って配置されていて、あちこちから僕を襲って来る感じがした。ひとつやふたつはすでに僕のパンツの中にまで入り込んでいるかもしれなかった。
鉄道員はゆきの部屋に何をしに来たというのだろうか?おそらくは単に遊びに来たのだ。最初は花札に興じたが、すぐにあやとりになった。鉄道員はゆきの敷きっぱなしの布団の上にあぐらをかいてあやとりをした。それがふたりにとって良いことなのか、楽しいことなのか、疲れるだけのことなのか、何も分からない。ただ鉄道員は、ゆきのことを理解した気がしていた。

<つづく>作品は後日アップします

ケータイ
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鉄道と彼女2・・・5/21

子供のころ、僕は駅弁の包装紙を集めていた。その紙に染みた醤油やタレの臭いがいつまでも残っていた。弁当箱にこびり付いた飯粒の味。懐かしい。急行に乗ると売り子のお姉さんが弁当やお菓子を売りに各車両を回って来る。それが楽しみだった。僕は、ぼんたん飴と酢昆布と不二家ネクターみたいなものを買った。売り子の女の子は、僕の記憶ではほとんど今流行のメイド服と同じものを着ていた。(実際は違うと思うのですが似ている服ではあった気がするのです)
「みっち、メイド服を持っている?」「うん、ミニのメイド服を持っているよ」「じゃあ、それを着て駅弁を売ってくれないか」「うん、みっち、たくさんお弁当売るよ。カメラのおじちゃん任せておいて」「みっち、悪いがその日、僕はカメラのおじちゃんではなく、駅の助役なんだ」「はあ?」

08.5.21みっちブログ111

鉄道と彼女2-12*メイコの写真

鉄道と彼女2-12*メイコ(2008.5.14)の現像が出来ましたので1枚アップします。
今回はモデルをどこで切るかを考えます。。昨日の塾でのことですが、tarepanndaさんが足が切れると・・・みたいなお話があったのでちょっと書きます。僕はモデルとの気持ちよい距離感で立つと自然と足が切れてしまいます。(縦位置の場合)この写真も横位置ではあるものの、どこまで入れるか問題になります。横でもこんな感じです。全身が必要なら、意識して撮らないと僕は撮れません。皆さんも自分の好きなポジションでどんどん撮ることをおすすめします。この距離ならオレに任せろ!となってください。それがあなたのポートレートです。

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鉄道と彼女2-12*メイコ・・・5/14

鉄道と彼女2-12*メイコ
2008.5.14

今日のメイコは白い提灯袖のワンピーズを着ている。それがとても似合っている。今日は雨模様で薄着には辛いが、メイコは僕のリクエストに従ってくれたのである。僕はメイコの強さが好きだ。メイコの小柄な身体からは想像できない強さが彼女の内面にはある。だから弱い男は彼女といるのが気楽に違いないと思った。待てよ、逆にメイコに振り回されて大変なのかもしれない。メイコがスカートの裾を少し上げると、気のせいか彼女の周りが明るくなる。僕はそんな彼女を見てドキッとした。何と表現したら良いだろう。彼女の中には発光体があるのだ。まるで川の蛍や海辺の夜光虫のように、スカートを上げるたびにメイコは光った。

□ケータイ・作品は出来次第アップします
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ピントについて・5/3の写真

エミの笑顔に癒される。けっして僕と初夏との交流の邪魔をしないでいてくれる。人間が大きい??そんなエミの透明感を撮れただろうか。。。

□今回はピントについて考えてみましょう。合っている方が良いことは分かるのですが、どこまで正確さが必要なのかが難しいのです。ピントに神経質な人は、バッチリ決まっている以外は合っていると認めない人も多いです。特にデジカメの人にその傾向が強いです。容易に感度を上げられる上、事実上撮影数に制限がないから、ピントを現場で追求することができる有利さがあります。僕はピントにそれほどこだわっていません。銀塩派ですから。。。と言いたいところですが、全くその逆です。とてもこだわっています。その写真においてそのピントが作品の味として間違っていないかが問題です。それを知ることは作品作りにおいて非常に大きな味方になります。ピントのいろいろな味を理解すると写真に対する考え方も変わります。ついでに言えば、ボケ味の問題もピントに近い感じがあります。つまり、その写真においてそのボケ味が間違っていないだろうかと考えてみてください。いずれも、最後は個人の趣味の問題、とかたずけてしまうにはあまりにも大きな要素です。

□作品はボケていますが僕は許せます。むしろそのボケがその時に置かれた僕たちの環境と関係を微妙に表している気がするからです。ところでこの写真傾いているって?では次は傾きについて書きましょう。もっともっと皆さんのリアクションがあると書きがいがあるのですが・・・

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ひとりごと

このブログにアップしている作品は、実は個展に展示しようと思っているものでないケースが多いです。何となくもったいなくて・・・。今後はできるだけ展示作を発表しようと思いますが。。というわけで、22th個展の開催が決定しました。
□22th個展、10/28〜11/2 ギャラリー・ルデコ
□本日はひなきさんの写真塾です。のちほど報告します
□5/10*1名、5/17*2名、塾参加者募集中。はっきり言ってチャンスです。

鉄道と彼女2-11*エミ・・・5/3

鉄道と彼女2-11*エミ
20085.3

エミはウフフと何かのキャラなのような笑い方をする。僕は車内でエミの横に座って、その笑顔の意味を考えていた。ついさっき、駅に現れたエミのワンピース姿は先日のジーンズをはいていた時のやや中性的な感じとはまるで違って女性らしく魅力的だった。車内に客がいなくなったので、僕はエミと向かい合った座った。いつものようにスカートを上げるように言った。しかし、エミのスカートはわずかしか上がらなかった。街で出会った時やそのあとのメールでは、かなり思い切ってやってくれる子だと思った。「わたし、一生懸命お役にたてるようがんばります!」と言っていた。つまりエミはその数センチでも、自分では目一杯スカートを上げている感覚を持っていて、これ以上は到底できないと感じているのだ。彼女なりに一生懸命なのだ。エミの話し方はゆっくりでエミの性格も穏やかで、そこがとても良い。人懐っこい笑顔、ウフフという笑い声。しかし何故かひびいてこない。どこか遠くの空へ向かって笑っているかのようで、再び僕はエミが何かのキャラのように見えた。エミは世離れした夢見る女の子なのだろう。そうか、エミにとってこの撮影も僕も夢の景色の一部に過ぎないのだろう。僕はおかしくなって、車窓を見ながらケラケラ笑った。その笑いにエミは気づかず、いつのまにか僕たちの向かいに座っていたおばさんがけげんな顔をしただけだった。「わたし、◯◯になりたくて東京へ出て来たんです」「はあ?それってほんと?」「ええ、本当です。だから不思議だなって思って・・・」「そうか、それは不思議だね・・・」もしかして僕は、エミのアニメストーリーの登場人物としてすでに組み込まれているのかもしれなかった。

□作品はでき次第発表します

ケータイ
エミ5:3ブログ

鉄道と彼女2-8*ナナエ・・・写真

2008.4.17。。鉄道と彼女2-8*ナナエの写真を1枚公開します。
愛機のM4-Pとズミクロン35の修理の間、久しぶりにコンタックスT3を使っています。物足りないけど、良く写るカメラです。

□ナナエちゃん、5/11(日)妄想写真塾に初登場。参加受付中。。

コンタックスT3
04.17ナナエ036 ブログ

鉄道と彼女2-7・・・4/12の写真

鉄道と彼女2-7の写真ができました。
彼女の聡明そうな感じが良いですね。笑顔も。。

□カノさん、82写真塾5/17(土)に登場。。参加受付中です。

08.04.12カノ020 ブログ

鉄道と彼女2-8*ナナエ

鉄道と彼女2-8*ナナエ
2008.4.17

ナナエと話をする。僕は何故か正しい日本語を使おうと思う。つまり、造語などは使わないし内容だっていつもの僕とちがって真面目になっている。理由はナナエが韓国から来た留学生だからで日本人の女の子といるときとはちょっと違う。日本語はかなり上手いがたどたどしさが少し残っていてそこがかわいい。僕は何となくお堅い人になってしまっていた。最初にナナエを見た時、日本人だと思った。ナナエも「わたし、韓国でも日本人みたいだって言われました」と言った。

ナナエにこれから撮る写真の説明をした。僕はちょっと恥ずかしかった。国際人として恥ずかしいと思ったからだが、自分が国際人ではないので、すぐに立ち直った。「あの、、スカートを・・・」

「君は30年前の日本ではモテたよ。もちろん今でもそうだけど、30年前はもっとモテたよ」「何故ですか」「君のようなヘアスタイルの女優がいて、一般にも多くいたんだよ」
「何と言う女優ですか」「五十嵐じゅん子とか・・・」

□つづく。作品はできたらアップします。とりあえずケータイの画像を。。
□5/11(日)写真塾に登場

ケータイ
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鉄道と彼女2-7・・・4/12

鉄道と彼女2-7
2008.4.12

カノは透明感のある女の子だ。そしてそつのない会話ができたり、シャープなところもある。僕はレスポンスの良いカノといるのが楽だった。でもカノの白い肌は僕のこころを少し乱していた。例えば休講になった大学のキャンパスで気心の知れた女友達のあまりに白い肌に戸惑う青年の気持ちだ。僕はカノといるのが少し息苦しく感じるようになった。もちろん白い肌のせいだ。僕はカノと電車に乗って向かい合って座席に座った。そしていつもの写真を撮った。
「今度、小学生になってくれない?」
「ええ?」
「中学一年ぐらいでもいいよ」
「実は小学生のいとこの服着て写真撮ったことがあります」
「それは好都合だね」
「これです・・・」
カノは僕に携帯のディスプレイを見せた。

□作品は後日公開します。
□カノさん、5月の塾の登場か??

ケータイ
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鉄道と彼女2-5*ひなき・・・作品

去る4/1に撮影した、ひなきチャンの写真アップします。
キュートです。。画面を明るく健康的にしてしまう、
ひなきちゃんのこの雰囲気は天性のものです。

□ひなきちゃんを撮りたい人・・・5/3、5/4塾に初登場

hinaki.jpg

鉄道と彼女2-5*ひなき

鉄道と彼女2-5
2008.4.1「満開の日」ひなき

いきなり僕の眼に笑顔が飛び込んで来た。改札から現れたのはひなきだった。僕とひなきはすぐに電車に乗り座席に座って撮影の打ち合せをした。ひなきは以前会ったときより人なつこく感じた。どうしてだろう?軽いメークのせい?

座席で定番の写真を撮ってから、電車を降りて多摩川へ。土手に立たせて桜をバックに撮った。僕は風を待った。やがて強い風が吹いてひなきのスカートをひるがえすに違いない、と考えていた。結局、ひなきは何をやってもさわやかだった。

撮影しているときもただ歩いているときも、ずっとひなきは笑顔だった。シャッターを押すとき「笑わないで・・・」と言ってしまうほどだ。結局のところ最後はひなきの笑顔の虜になってしまっていた。桜が満開だったけどそれよりひなきの笑顔の方が僕のこころに残っている。

□写真塾の登場します。お楽しみに・・・
□作品は後日アップ

ケータイ
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鉄道と彼女2-4・・・つづき

2008.3.4「勾配の途中で」

少年時代、僕は勾配標識をいつも気にしていた。勾配がきつければ蒸気機関車が引く列車のスピードは遅く、煙をたくさん吐き出し通常より大きなドラフト音を八方の山に響かせて登って来ることを知っていた。つまりその迫力の度合いを勾配標識の数字で想像することができた。

あれは夢だったのだろうか。撮影から戻って、あの光景をはっきりと思い出せないことに少しいらだっていた。カメラを構えた時、今にも木立の向こうに煙が見えそうな錯覚をしていた。僕は列車が来るまでのわずかな時間によしみを撮らなくてはならないという強迫観念に襲われていたような気がする。

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鉄道と彼女2-4・・・よしみ

鉄道と彼女2-4
2008.3.4「勾配の途中で」

松ぼっくりと椎の実のころがった築堤の下の空き地に車を止めた。僕とよしみは車の中で打ち合せをしながら下り列車を待った。時刻表によると、その下りが行ってしまえばそれから1時間は通る列車はない。貨物列車も数年前にこの路線から姿を消しているのだ。僕はだれもいない線路で約束通り二つのカットが撮れるのだろうかと心配していた。よしみにそれとなく尋ねると、彼女はやる気でいてくれているようだった。

築堤の上を列車が通過した。スピードは速くない。と言っても僕たちのいる場所から列車が見えるわけではない。やがてガタゴトという音が遠ざかった。僕たちは車を降り、築堤を登った。よしみは少しかかとのある靴を履いていたから、あえいで登った。線路は閑散としていて、一方は長い直線で、もう一方は少し行ったところで鋭くカーブしていた。

「誰も来ないですか」
「うん、何も来ないよ」

よしみは約束どおりの2カットを撮らせてくれた。僕は夢中でシャッターを押した。

「寒いでしょう、さあ服を来て・・・」

僕たちはまた築堤を降りた。登るより降りる方が大変だった。僕が要求した二つのカットをよしみが撮らせてくれたことに僕は満足していた。

□現像ができ次第、一部アップします。

鉄道と彼女2-3・・・2/13日撮影

少し遅くなりましたが、先日ライブの前日に撮った写真を紹介します。
モデルは栗山恵さんです。

2008.2.13「人形のように」栗山恵

彼女は人形作家でもあるそうだ。僕は彼女が作った人形より、彼女自身が人形化していることに感心があった。人形なんだから僕の言うことを素直に聞いてくれそうなものだ、と思った。
「長い黒髪がお似合いですね」
「ありがとうございます」
次はもっと思い切った作品を撮らせて欲しいと思っている。アイデアはもう彼女に伝えてある。想像しただけでわくわくする。

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「鉄道と彼女2-2」の写真

「鉄道と彼女2-2」2008.2.6「雪」ゆき
写真ができました。1枚アップします。
この作品のビデオクリップは12thトークライブで上映します。

08.02.06由希010 の補正

鉄道と彼女2-2

2008.2.6「雪」ゆき

雪がちらつく寒い一日。僕は昨日買ったマミヤ7を持ってゆきと電車に乗っている。
「雪が降って来ましたね」
「ええ、私もゆきだからちょうどいいかも」
「肌が雪のようですね。北国の方?」
「いいえ」
内容は省くが僕はゆきとの会話に夢中になっていた。面白いのではない。興味深いのでもない。懐かしさと孤独と人生の後先をあっち行ったりこっち来たりした。僕とゆきは互いの人生においてどこかに共通点があるのではないだろうか。だから会話にあうんがあるのだ。ゆきはそれをじっと聞いて時々僕の話に割り込む。賢い子だ。その賢さが便利だったり邪魔だったりするのだろうな、などど思う。僕は余計な話をしている自分に気づいて、いつもより大げさに猥談を始めた。かなりストレートに。

ホームで撮ろうと途中下車した。寒い。
「寒いでしょう」
「ええ、とっても」
ゆきの顔がみるみる凍り付くのがわかる。ゆきの肌が白く美しいからだ。
「寒いという事実が写ればそれでいいです」
「そう?」

再び電車に乗って終点へ。コンビニで暖かい飲み物を買う。ゆきはちみつレモン。僕も真似て同じ物を買うが、半分飲んだところで気持ち悪くなってしまった。まだ身体が回復していないようだ。
駅へもどり帰りの電車に乗った。会ってから今まで時々シャッターを切っている。ゆきの眼が何か寂しげでその眼に引き込まれる。僕はその瞬間のゆきがとても好きだった。

ゆきに次の作品のアイデアを求めた。するとゆきは、カバンからデジカメを出し、ディスプレイにセルフポートレイトを映し出した。その写真に僕は惚れた。僕は、もう一回ゆきを撮らなくてはならないと思った。早くゆきと別れて、その瞬間の準備をしなくてはならなかった。今は無理をする時ではない、それが僕のスタイルだ。ゆきは僕のこころを揺さぶる魅力を持った子だ。以前、Kという女の子がやはりそうだった。傑作をたくさん僕に撮らせてくれた。ゆきもそうあって欲しい。

鉄道と彼女2-1

2008.2.5「再会」よしみ

僕は昨日から高熱にうなされていた。疲れていたから体調を崩すのも無理ない。しかし、今朝来たメールで病気は吹っ飛んだ。待っていた子からメールが来たのだ。彼女との出会いの経緯は省く。名前はよしみ。彼女がさりげなく現代的なオシャレが上手いところをのぞけば、僕の青春時代にもいた明るくカワイイ女の子だ。多くの男性がこういうタイプと同棲するのが夢だった。もちろん僕もだ。

メールのやり取りをしているうちに彼女が今日の午後撮影に出かけると知った。そう、彼女も写真を撮るらしい。ついでにビデオクリップを撮らせて欲しいと言った。これは2/14のトークライブで公開するもの。よしみと会う約束をした。僕は風呂に入り、解熱剤を飲み、カメラ屋へ行こうとした。新しいシリーズを新しいカメラで撮ろうと決めていたからだ。しかし、あきらめた。時間と体力が許さない。

よしみに会った。二度目とは思えないほどすぐに打ち解けた。よしみは柔らかい雰囲気を持っていて、きっとどんな男にも会話が成り立つのだろうと思った。僕のせいではなかった。すぐに僕たちは電車に乗った。たわいもない会話をした後、僕はよしみと向かい合って座った。そしてシャッターを押した。

多摩川を歩いた。何故かポカポカ陽気だった。よしみのせいかもしれない。
「きっと君はたくさん罪を作って来たね」
「えっ??」
「モテる女の子だということ」
僕はこの件についてこれ以上の会話を避けた。まずいこともしゃべってしまいそうだったから。
「よしみちゃん、今度のトークライブに来てくれないかなあ」
「ライブ・・・、私で良ければ」
「ありがとう。じゅやあ僕の写真塾のモデルはどう?」
「私で良ければ」
「じゃあ、今度のライブに来た人だけよしみちゃんを撮れるってことにしようか」
「ええ、おまかせします」
よしみと別れたあと、熱と腹痛が戻って来た。

□写真はのちほどアップします
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