お久しぶり・・・9/22、、の写真

「お久しぶり・・・9/22」の写真をアップします。掲示板に美優ちゃんが書き込んだとおり、短時間での撮影でした。たぶん実質数分かな。美優ちゃん自身、もっと胸を・・・、みたいな感想を書いていますが、あの日に出来たことこそが作品なので、これはこれです。また東京に来たら撮らせてね。

2008.9.22
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2008-10-07 : 鉄道と彼女2 : コメント : 2 :

「鉄橋のセレモニー」model*メイの作品

「鉄橋のセレモニー」model*メイの現像ができあがった。あの日のあの空と巨大な鉄橋。そして花屋で買ったコスモスとカボチャ。これらを束ねているのはメイだ。この子でなくては荒川の土手が納得しないであろう。ありがとうメイ。

2008.9.24荒川にて

2008-10-02 : 鉄道と彼女2 : コメント : 0 :

「鉄橋のセレモニー」model*メイ

鉄道と彼女2
「鉄橋のセレモニー」model*メイ
2008.9.24

北千住駅でメイに会った。「以前お会いした時より太ってしまって・・・」なるほどメイの顔が少しふっくらしていた。むしろそんなメイが可愛かった。「花を買いたいんだよ」「私に?」「そう君に」僕はメイに花をプレゼントしたかった。何故か僕はこの日、朝からセレモニーの予感があった。その予感に従ってメイに花を買いたいと考えた。荒川の土手まで商店街を抜けて行くことにした。途中で花屋があるかもしれないからだ。「花屋さん、ありました」とメイがすでに花屋を通り過ぎた僕に言った。僕は花屋でコスモスと観賞用のカボチャを買った。どうして僕たちが荒川へ行くことになったかというと、大きな鉄橋がいくつも同じ場所にかかっていて、その景色を見たいから。その鉄橋からそう遠くない場所でメイは育った。学校をさぼって土手に座り鉄橋を渡る電車を眺めていたこともあったらしい。荒川は多摩川の倍はある大きな川だった。鉄橋も巨大だった。メイと僕は鉄橋の近くの土手に立った。すると僕の中でセレモニーの序曲がなり始めた。コスモスの花束を持ったメイを巨大な鉄橋をバックに撮った。それにしても何て素晴らしい秋空だろう。秋の陽射しがメイのスカートの下の太ももを眩しく照らした時、セレモニーは終った。またメイを撮りたいと思った。もちろん、巨大な鉄橋といっしょに。

□本番の作品を見たい人は拍手をクリック
ケータイ
PAP_0002のコピー
2008-09-25 : 鉄道と彼女2 : コメント : 0 :

「ストレート」model*舞・・・本番より

「ストレート」model*舞・・・本番より
2008.9.20

□10/4(土)妄想写真塾/model*舞、、、参加受付中
□もっと舞さんの作品を観たい人は拍手をクリック
ライカM4-P、ズミクロン35mm
舞044のコピー
2008-09-22 : 鉄道と彼女2 : コメント : 0 :

「CUTE」model*ハイジ

鉄道と彼女2
「CUTE」model*ハイジ
2008.9.21

ハイジを撮るのはSTATIONシリーズ以来二年ぶりだ。眼がくるんとしていてキュートと呼ぶのがこれほどふさわしい子はいない。性格もそんな感じで、僕などは会話をしていてもまったく蚊帳の外に追いやられている感がしなくもない。そんなハイジにちょっとだけエッチなポーズを、、と思う。照明をあてると「きゃあ、明るい!」と言う。シャッターを押すと「わあ、撮ってくださってありがとうございます」と毎回言う。ハイジではなくポリアンナみたいだ。「脱いじゃう?」「・・・」

□作品は22th個展にて公開
□問題なさそうな作品を数日中に公開(?)
□10月頃、妄想写真塾に登場か???
ケータイ
PAP_0005のコピー

2008-09-22 : 鉄道と彼女2 : コメント : 2 :

「ストレート」model*舞

鉄道と彼女2
「ストレート」model*舞
2008.9.20

舞のことが最初少し怖かった。ストレートな性格のせいだ。じっと僕を見る眼は疑いか怒りか、それはわからないが普通の視線ではないと感じた。きっと会ったばかりで僕を探っているのだろが、舞のまっ正直な性格のせいで、疑いが顔全体に完璧に出ている。電車に乗って撮影の説明をした。しかし、舞はきょとんとして僕の言うことを理解していないようだった。結局、打ち解けないまま撮影になった。僕はおかしかった。舞はいつもこんなに厄介なんだろうかと。舞の足はスラリとしていて、その上筋肉質で、タイトミニの舞の正面に座ると、それだけで下着が見えそうだった。僕は感動し始めていた。ファインダーの中の舞はさっきまでとは別人のように色気があった。撮影後、「君は惚れっぽいんじゃない?それにお酒を飲むとうっとりとして、何と言うか女っぽくなるでしょう」「……」舞を連れて多摩川へ行った。つり革を持たせて、車掌の腕章をして土手に立たせた。後ろを時々南武線が通過する。「あのぉ、この腕章ですけど、気に入らないんです」「僕の小道具にいちゃもんつけたのは君が初めてだよ」何本か電車が通過して撮影は終った。一瞬、舞から眼を離し、再び舞を見るとそこには別人がいた。舞は数秒でヘアスタイルを変えていた。「なんでそんな早業ができるの」まとめた髪は舞を色っぽく見せていた。「あれ~、君って美人じゃないの」「はあ、そうですかね」帰りの電車の中で携帯で写真を撮った。ブログ用だ。それを見た舞。「えっ!マジ!写真、チョー上手くない?その携帯普通のやつですよね・・・」やっと舞は僕のことを信用したらしい。いつも言うことだけど、写真は究極の後出しジャンケンなんだってこと。あはは。短い時間だったけど、僕はすっかり舞のファンになった。

□10/4(土)舞さんが妄想写真塾のモデルとして初登場します
□本番の作品をご覧になりたい方は拍手をクリック!
ケータイ
PAP_0009のコピー
2008-09-20 : 鉄道と彼女2 : コメント : 1 :

「NATURAL」model*明日菜・・・9/6

鉄道と彼女2
「NATURAL」model*明日菜
2008.9.6

鉄橋の下で撮ることにとても深い喜びを感じる。塾の時間終了後、僕はみんなに少し撮らせて欲しいと言って、橋脚の影に明日菜と向かった。今日の明日菜をどうしても鉄橋の下で撮っておきたかったのだ。つまり、今日の飾らない明日菜には僕の中の青春を呼び起こす何かがあった。僕もそんな自然体の明日菜にたいして、無心カメラを向けることができていた。ブライトフレームの中には、少なくても僕にとって完全な作品があった。鉄橋の下とNATURALな女の子の組み合わせ・・・。僕は中心がわずかに左に寄る癖を修正してシャッターを押した。僕は「NATURAL」がいかに大切か分かった。僕も無意識に僕の塾の塾生であることを知った瞬間だった。そして、ありがとうと言いながら橋脚の裏手で待つ塾生たちの中に混じって、いつもの雰囲気のとても良い普通の味のソバ屋へ向かった。

□ライカM4-P、ズミクロン35mm

2008-09-20 : 鉄道と彼女2 : コメント : 0 :

「メタル」model*あんぢ

鉄道と彼女2
「メタル」model*あんぢ
2008.9.11

あんぢという名前。何故かストーンズの名曲を口ずさむ。名前もさることながら、ルックスからもロックを想像する。実際、さっきあんぢの口からパンクという言葉を聞いた時、唐突にパティ・スミスをおもいだしていた。でもそのことを彼女に言うと、せっかくつかみかけた彼女の内面への手がかりを失いかねない危機を感じて、僕は黙った。そっちの話が弾むことが怖かったのだ。彼女の内面への手がかりの話だが、彼女自身自分の魅力に気づいていないらしいのだ。九月二日夜。僕のトークライブでFさんにあんぢを紹介された。その時、僕は美しいと思った。「私いかり肩だし、、、」と彼女は言うが、僕はそこが好きだった。いかり肩の女性は足がとても美しいことを知っているからだ。「胸、ないです!」と彼女は言う。僕はそこがまた好きだった。撮影の間、これを持っていてね。と言って僕が渡したのは、タブレットキャリアの中身。つまりタブレット。古銭のばかでかいヤツ。直径10センチ、5キログラムもあるしんちゅう色の物体。しんちゅうで出来ているのだろう。多摩川に生えた数少ない樹の脇を目指す。理由などなかったが、強いて言えば、そこしかあんぢがあんぢらしく映える場所を思いつかなかった。木陰にあんぢを立たせ、タブレットを胸元にかざすように持たせた。「スカートを上げて欲しい」僕の声をかき消すように風が吹いた。その時、ずっと拒んで来た何かがあんぢの中から消えたように思えた。やはり、あんぢの足は魅力的だった。一瞬見せた細い太ももとそのなだらかな曲線が美しかった。あんぢの顔を見ると、何かを語り始めそうな微妙な表情で、それでいて完全に静止していた。僕はあんぢを撮った。

□他のカットを見たい人は拍手をクリック。

2008-09-13 : 鉄道と彼女2 : コメント : 0 :

「幸福ゆき」model*はるか

鉄道と彼女2
「幸福ゆき」model*はるか
2008.9.10

今日は僕にとって少し厳かで特別な日だ。その日にはるかを撮ることが僕にはふさわしく思えた。会う前に想像した通り、はるかは静かで奥ゆかしい女の子で、作品を撮りに出かけることが、お墓参りに行くような感じさえした。そんなはるかが可愛かったし、実際僕は彼女に何十回もカワイイと言った。はるかはちょっとやそっとでは見つからない希少な子だと思った。僕たちは電車に乗り、多摩川へやってきた。すでに秋の空ではあったが、河川敷のグランドは未だ夏とほぼ同じ暑さに思えた。
「この切符を手に持って立っていて欲しいんです」と言って、『愛国から幸福ゆき』の切符の入ったキーホルダーをはるかに渡した。
「そんな駅があるのですね」
「そう、北海道にあったよ。(今もあるかわからない)君はこの切符を持って、遠くに離ればなれになって暮らす恋人を思って欲しい。まあ、それは嘘でいいんだけど・・・」
つまり僕は、はるかを昭和49年頃の女の子として撮りたかった。理由は、昭和49年は僕が実際に『愛国から幸福ゆき』の切符をもらったその年であり、その時代の清純な女の子風のモデルとしてはるかはうってつけだった。あの頃、その切符をもらった時、プレゼントされた事実をかっこ悪いと思ったし恥ずかしかった。友人もその切符を見てそう言ったのを覚えている。今思うと、そう思う自分は了見が狭かったと思う。今はその思い出をくれた顔さえ忘れてしまった女の子に感謝している。
はるかがキーホルダーの輪に人差し指を差し込んで切符を胸元にぶら下げた。僕はシャッターを押しながら、
「ねえ、悲しくなった?悲しいでしょう」と言ったり、居もしない北海道の恋人を思って欲しいなどと無理な注文をした。
「悲しげな顔になりましたか」
「いいや、君はずっと楽しそうだったよ。楽しいんでしょう」
「はい。楽しいです」
厳かな日は心優しい風のような女の子を撮るに限る。僕ははるかの深い笑顔に癒されながらつくずくそう思った。

□別カットを見たい人は拍手をクリック



2008-09-11 : 鉄道と彼女2 : コメント : 3 :

「胸騒ぎのタブレット」model*カノ

「胸騒ぎのタブレット」です。
個展ではカラー作品を展示します。

model*カノ、2008.8.21 M4-P summicron35mm/Tri-X
カノ67066 のコピー

2008-09-07 : 鉄道と彼女2 : コメント : 0 :

「迷子の部屋」model*よしみ

鉄道と彼女
「迷子の部屋」model*よしみ
2008.8.28

彼女が駅まで迎えに来ることは考えもしなかった。改札を出るとよしみが立っていた。セーラーのトレーナーにショートパンツ。まるで近くに海水浴場でもあるかのような格好だ。オードリー・ヘップバーンが着ていそうな服を、きいちの塗り絵の女の子を縦長にしたようなよしみが着ている感じだ。駅を出て線路脇を歩く。迷路のような路地の先に彼女のアパートがあった。僕は二十代の自分を思い出していた。その頃の僕は、ひまわり荘という健康的な名前のアパートに住んでいたのだが、雨戸は閉めっぱなしで、お陽様とまるで縁のない生活だった。そんな時代を思い出すと悲しくなった。よしみが部屋に戻って最初にしたことは、アイスを食べることだった。僕はそれがおかしかった。よしみの部屋には、方向はとにかく、幸いなことに窓があったから、僕はカーテンを開け光を入れた。少ないけど柔らかい明かりだった。僕はズミクロンを解放にしてよしみがアイスを食べ終わるのを待った。その間、部屋中を見回した。どの一角にもよしみの心遣いがあった。自分で撮った写真を飾ったり、古い小物を並べたり、、僕が一番気に入ったのは、くすんだ壁に飾られるようにぶら下がったオーガンジーとレースで出来た薄いコバルト色の子供用のワンピースだった。「今度、これを着てね」と僕は言った。アイスを食べ終えたよしみをベッドに座らせた。レンブラントライトに照らされたよしみは人形のように固まって見えた。僕は数回シャッターを押したあと、「服を上げて胸を出してくれますか」と言った。よしみはブラをしていなかった。すっと現れた乳房の立体感と質感がよしみが人形ではないことを僕に伝えていた。「両方出して」と言って、あの糸電話の赤い毛糸を首から胴へと巻き付けて、最後に乳房を這わせ何枚か撮った。そして、今度はよしみをベッドに寝かせた。天井を悲しげに見つめる裸の人形を僕はかなり執拗に撮った。帰り、駅に用事があると言うよしみと一緒に線路脇の小道を歩いた。虚しさが僕の胸の中いっぱいに広がった。

□この作品は22th個展「鉄道と彼女と僕」で展示します
ケータイ
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2008-08-29 : 鉄道と彼女2 : コメント : 0 :

「るるの旅」model*天川るる

鉄道と彼女と僕・番外編
「るるの旅」model*天川るる
2008.8.22

最初はいつもと少し勝手が違った。理由はモデルがAV女優だからだ。しかしそんな違和感は電車に乗って撮影の時を待っている間だけだった。僕が女の子との最初の撮影に選んだシチュエーションは、やはり僕とたちを無心にさせてくれたのだった。いくつか目の駅で乗客が降りてしまって車内は僕たちだけになった。僕はいつものようにるると向き合って座った。そしてビデオを録画モードにし、ライカを構えた。「さあ、始めようか」僕はるるに軽く合図した。るるは撮られ慣れたいくつかの表情を見せていた。僕はそれには反応せず、時折シャッターを切り、るるが本当のるるに戻る瞬間を待った。その時はすぐにやって来て、るるの愛らしさがどっとわき出してきた。僕はスカートを上げるように合図した。

僕たちは多摩川の土手を歩いた。るるは北国からやって来たばかり女の子だ。そのぼくとつとした話しぶりがまだ東京に完全になじんでいないことを物語っていて、そこに僕は強く惹かれていた。ついさっき、駅前のさびれた商店街を歩いていた時「ここは故郷に似ているなあ」とるるが言っていた。その言葉にるるが未だ失っていないピュアな一面を見た。もしかして心はまだ北国にあるのかも知れない。るるの話し方はたどたどしいが、とても楽しい。それに一生懸命さが伝わって来る。

僕は事前に考えて来た写真を撮りたいとるるに言った。その写真とは、川に入りしゃがんでお尻と下着を濡らす、と言うもの。るるにそれを言うと、ちょっと考えて承諾した。少し躊躇した理由は、川が汚いからだった。北国の川はきっときれいなんだろう。そして僕はお尻を濡らするるを撮った。

僕は女の子と打ち解けて撮ることはほとんどない。それが僕だし、それが僕のポートレートなのだ。そのやり方の中で、るるは確かに本当のるるの姿を見せていた。

□この時のビデオと写真は9/2のトークライブで発表します。
□ライブに来れない方など本番の写真をアップして欲しい人は拍手をクリック!

ケータイ
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2008-08-23 : 鉄道と彼女2 : コメント : 1 : トラックバック : 0 :

お知らせ

鉄道と彼女2-17*2008.7.23。
上記の作品はモデルさんの強いご希望で公開不可となりました。
個展で観るのを楽しみにしてくれていたファンの皆様、もうしわけありません。

従いまして、鉄道と彼女2-17は、変更されます。鉄道と彼女3-18*浴衣姿・・・7/27がひとつ前にずれて、鉄道と彼女3-17*浴衣姿・・・7/27となります。どうぞよろしく。
2008-07-29 : 鉄道と彼女2 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女3-17*浴衣姿・・・7/27

鉄道と彼女3-17*浴衣姿/model*カメ子
2008.7.27

浴衣のカメ子をカメラが趣味という鉄道員が尋ねた。つまり僕がカメラを持ってカメ子の部屋を訪れたのである。カメ子はかわい美しいし、日本人的な控えた対応が鉄道員の僕にはたまらない。カメ子曰く、「先日も鉄道関係の方が来て私のテニスウェア姿を撮って帰りました」と。。「そいつは、赤い線の入った制帽を被っていた?」「はい」「あはは、そいつは助役で僕はただの車掌だよ」「はあ・・・?」「そんなことは君が考えんでよろしいから、そこに座って裾を乱しなさい」と車掌の僕。そしてしずかにシャッターを押す。カメ子、脱いじゃえよ、とエロ車掌は心で念じていた。

□そのうちに写真を公開します。
2008-07-28 : 鉄道と彼女2 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女2-14*ゆき・・・作品

6/4に撮った、鉄道と彼女2-14*ゆきの作品を1枚アップします。
味のある女の子ですね。存在がすでに作品。
これって「鉄道と彼女」的作品と言えるのか?
駅員さんが撮ったのです。そう言えると断言できます。
駅員さんとのツーショットは後日また公開予定。

2008-06-05 : 鉄道と彼女2 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女2-14*ゆき・・・6/4

鉄道と彼女2-14*ゆき
2008.6.4

僕は鉄道員になって初めて女の子の部屋を訪れた。そのことの意味を考えてみたが、ここで説明できるような結論は得られていない。ゆきの部屋は、誰にも見つからない迷路の奥にあって、しかもあるべき番地の表示も何もない。そんな分かりにくいところで、海辺のカフカの猫のように暮らしていて、しかもゆきはシロクマと同居していた。
僕がお土産に持って来た3種類の駅弁をゆきは喜ばなかった。ゆきは三つのお弁当が中身の入っていない空箱だったのを見て「空っぽ」と言った。僕は、その認識はある意味正しくない、と言いたかった。このお弁当は本物なんだよ、と言いたかった。つまり現在の駅弁は嘘っぽくて、昔のみたいに本物ではないから、中身が入っていてもそれは偽物だし、僕がゆきに持って来た駅弁は空っぽだけど昔と同じ仕様で本物なんだということ。でも、本当はゆきはそれに気づいていたんだと思う。軽々しく感動しないのがゆきなのだ。玄人肌の感性がゆきを個性的にしているのだ。
ゆきの部屋は何から何までゆき的に納まって配置されていて、少しでも物を動かせば、二度と元にはもどらない。そもそもこの部屋には原型がないからいつも流動的なのだ。「散らかっているでしょう」とゆきは堂々と言ったが、僕は散らかっているとは感じなかった。むしろ、そのおびただしい彼女っぽい小物は無造作という法則に従って配置されていて、あちこちから僕を襲って来る感じがした。ひとつやふたつはすでに僕のパンツの中にまで入り込んでいるかもしれなかった。
鉄道員はゆきの部屋に何をしに来たというのだろうか?おそらくは単に遊びに来たのだ。最初は花札に興じたが、すぐにあやとりになった。鉄道員はゆきの敷きっぱなしの布団の上にあぐらをかいてあやとりをした。それがふたりにとって良いことなのか、楽しいことなのか、疲れるだけのことなのか、何も分からない。ただ鉄道員は、ゆきのことを理解した気がしていた。

<つづく>作品は後日アップします

ケータイ
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2008-06-04 : 鉄道と彼女2 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女2・・・5/21

子供のころ、僕は駅弁の包装紙を集めていた。その紙に染みた醤油やタレの臭いがいつまでも残っていた。弁当箱にこびり付いた飯粒の味。懐かしい。急行に乗ると売り子のお姉さんが弁当やお菓子を売りに各車両を回って来る。それが楽しみだった。僕は、ぼんたん飴と酢昆布と不二家ネクターみたいなものを買った。売り子の女の子は、僕の記憶ではほとんど今流行のメイド服と同じものを着ていた。(実際は違うと思うのですが似ている服ではあった気がするのです)
「みっち、メイド服を持っている?」「うん、ミニのメイド服を持っているよ」「じゃあ、それを着て駅弁を売ってくれないか」「うん、みっち、たくさんお弁当売るよ。カメラのおじちゃん任せておいて」「みっち、悪いがその日、僕はカメラのおじちゃんではなく、駅の助役なんだ」「はあ?」

2008-05-23 : 鉄道と彼女2 : コメント : 4 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女2-12*メイコの写真

鉄道と彼女2-12*メイコ(2008.5.14)の現像が出来ましたので1枚アップします。
今回はモデルをどこで切るかを考えます。。昨日の塾でのことですが、tarepanndaさんが足が切れると・・・みたいなお話があったのでちょっと書きます。僕はモデルとの気持ちよい距離感で立つと自然と足が切れてしまいます。(縦位置の場合)この写真も横位置ではあるものの、どこまで入れるか問題になります。横でもこんな感じです。全身が必要なら、意識して撮らないと僕は撮れません。皆さんも自分の好きなポジションでどんどん撮ることをおすすめします。この距離ならオレに任せろ!となってください。それがあなたのポートレートです。

meiko097.jpg

2008-05-19 : 鉄道と彼女2 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女2-12*メイコ・・・5/14

鉄道と彼女2-12*メイコ
2008.5.14

今日のメイコは白い提灯袖のワンピーズを着ている。それがとても似合っている。今日は雨模様で薄着には辛いが、メイコは僕のリクエストに従ってくれたのである。僕はメイコの強さが好きだ。メイコの小柄な身体からは想像できない強さが彼女の内面にはある。だから弱い男は彼女といるのが気楽に違いないと思った。待てよ、逆にメイコに振り回されて大変なのかもしれない。メイコがスカートの裾を少し上げると、気のせいか彼女の周りが明るくなる。僕はそんな彼女を見てドキッとした。何と表現したら良いだろう。彼女の中には発光体があるのだ。まるで川の蛍や海辺の夜光虫のように、スカートを上げるたびにメイコは光った。

□ケータイ・作品は出来次第アップします
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2008-05-14 : 鉄道と彼女2 : コメント : 1 : トラックバック : 0 :

ピントについて・5/3の写真

エミの笑顔に癒される。けっして僕と初夏との交流の邪魔をしないでいてくれる。人間が大きい??そんなエミの透明感を撮れただろうか。。。

□今回はピントについて考えてみましょう。合っている方が良いことは分かるのですが、どこまで正確さが必要なのかが難しいのです。ピントに神経質な人は、バッチリ決まっている以外は合っていると認めない人も多いです。特にデジカメの人にその傾向が強いです。容易に感度を上げられる上、事実上撮影数に制限がないから、ピントを現場で追求することができる有利さがあります。僕はピントにそれほどこだわっていません。銀塩派ですから。。。と言いたいところですが、全くその逆です。とてもこだわっています。その写真においてそのピントが作品の味として間違っていないかが問題です。それを知ることは作品作りにおいて非常に大きな味方になります。ピントのいろいろな味を理解すると写真に対する考え方も変わります。ついでに言えば、ボケ味の問題もピントに近い感じがあります。つまり、その写真においてそのボケ味が間違っていないだろうかと考えてみてください。いずれも、最後は個人の趣味の問題、とかたずけてしまうにはあまりにも大きな要素です。

□作品はボケていますが僕は許せます。むしろそのボケがその時に置かれた僕たちの環境と関係を微妙に表している気がするからです。ところでこの写真傾いているって?では次は傾きについて書きましょう。もっともっと皆さんのリアクションがあると書きがいがあるのですが・・・

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2008-05-11 : 鉄道と彼女2 : コメント : 23 : トラックバック : 0 :

ひとりごと

このブログにアップしている作品は、実は個展に展示しようと思っているものでないケースが多いです。何となくもったいなくて・・・。今後はできるだけ展示作を発表しようと思いますが。。というわけで、22th個展の開催が決定しました。
□22th個展、10/28~11/2 ギャラリー・ルデコ
□本日はひなきさんの写真塾です。のちほど報告します
□5/10*1名、5/17*2名、塾参加者募集中。はっきり言ってチャンスです。
2008-05-04 : 鉄道と彼女2 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女2-11*エミ・・・5/3

鉄道と彼女2-11*エミ
20085.3

エミはウフフと何かのキャラなのような笑い方をする。僕は車内でエミの横に座って、その笑顔の意味を考えていた。ついさっき、駅に現れたエミのワンピース姿は先日のジーンズをはいていた時のやや中性的な感じとはまるで違って女性らしく魅力的だった。車内に客がいなくなったので、僕はエミと向かい合った座った。いつものようにスカートを上げるように言った。しかし、エミのスカートはわずかしか上がらなかった。街で出会った時やそのあとのメールでは、かなり思い切ってやってくれる子だと思った。「わたし、一生懸命お役にたてるようがんばります!」と言っていた。つまりエミはその数センチでも、自分では目一杯スカートを上げている感覚を持っていて、これ以上は到底できないと感じているのだ。彼女なりに一生懸命なのだ。エミの話し方はゆっくりでエミの性格も穏やかで、そこがとても良い。人懐っこい笑顔、ウフフという笑い声。しかし何故かひびいてこない。どこか遠くの空へ向かって笑っているかのようで、再び僕はエミが何かのキャラのように見えた。エミは世離れした夢見る女の子なのだろう。そうか、エミにとってこの撮影も僕も夢の景色の一部に過ぎないのだろう。僕はおかしくなって、車窓を見ながらケラケラ笑った。その笑いにエミは気づかず、いつのまにか僕たちの向かいに座っていたおばさんがけげんな顔をしただけだった。「わたし、◯◯になりたくて東京へ出て来たんです」「はあ?それってほんと?」「ええ、本当です。だから不思議だなって思って・・・」「そうか、それは不思議だね・・・」もしかして僕は、エミのアニメストーリーの登場人物としてすでに組み込まれているのかもしれなかった。

□作品はでき次第発表します

ケータイ
エミ5:3ブログ

2008-05-04 : 鉄道と彼女2 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女2-8*ナナエ・・・写真

2008.4.17。。鉄道と彼女2-8*ナナエの写真を1枚公開します。
愛機のM4-Pとズミクロン35の修理の間、久しぶりにコンタックスT3を使っています。物足りないけど、良く写るカメラです。

□ナナエちゃん、5/11(日)妄想写真塾に初登場。参加受付中。。

コンタックスT3
04.17ナナエ036 ブログ

2008-04-25 : 鉄道と彼女2 : コメント : 1 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女2-7・・・4/12の写真

鉄道と彼女2-7の写真ができました。
彼女の聡明そうな感じが良いですね。笑顔も。。

□カノさん、82写真塾5/17(土)に登場。。参加受付中です。

08.04.12カノ020 ブログ
2008-04-22 : 鉄道と彼女2 : コメント : 3 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女2-8*ナナエ

鉄道と彼女2-8*ナナエ
2008.4.17

ナナエと話をする。僕は何故か正しい日本語を使おうと思う。つまり、造語などは使わないし内容だっていつもの僕とちがって真面目になっている。理由はナナエが韓国から来た留学生だからで日本人の女の子といるときとはちょっと違う。日本語はかなり上手いがたどたどしさが少し残っていてそこがかわいい。僕は何となくお堅い人になってしまっていた。最初にナナエを見た時、日本人だと思った。ナナエも「わたし、韓国でも日本人みたいだって言われました」と言った。

ナナエにこれから撮る写真の説明をした。僕はちょっと恥ずかしかった。国際人として恥ずかしいと思ったからだが、自分が国際人ではないので、すぐに立ち直った。「あの、、スカートを・・・」

「君は30年前の日本ではモテたよ。もちろん今でもそうだけど、30年前はもっとモテたよ」「何故ですか」「君のようなヘアスタイルの女優がいて、一般にも多くいたんだよ」
「何と言う女優ですか」「五十嵐じゅん子とか・・・」

□つづく。作品はできたらアップします。とりあえずケータイの画像を。。
□5/11(日)写真塾に登場

ケータイ
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2008-04-18 : 鉄道と彼女2 : コメント : 1 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女2-7・・・4/12

鉄道と彼女2-7
2008.4.12

カノは透明感のある女の子だ。そしてそつのない会話ができたり、シャープなところもある。僕はレスポンスの良いカノといるのが楽だった。でもカノの白い肌は僕のこころを少し乱していた。例えば休講になった大学のキャンパスで気心の知れた女友達のあまりに白い肌に戸惑う青年の気持ちだ。僕はカノといるのが少し息苦しく感じるようになった。もちろん白い肌のせいだ。僕はカノと電車に乗って向かい合って座席に座った。そしていつもの写真を撮った。
「今度、小学生になってくれない?」
「ええ?」
「中学一年ぐらいでもいいよ」
「実は小学生のいとこの服着て写真撮ったことがあります」
「それは好都合だね」
「これです・・・」
カノは僕に携帯のディスプレイを見せた。

□作品は後日公開します。
□カノさん、5月の塾の登場か??

ケータイ
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2008-04-12 : 鉄道と彼女2 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女2-5*ひなき・・・作品

去る4/1に撮影した、ひなきチャンの写真アップします。
キュートです。。画面を明るく健康的にしてしまう、
ひなきちゃんのこの雰囲気は天性のものです。

□ひなきちゃんを撮りたい人・・・5/3、5/4塾に初登場

2008-04-10 : 鉄道と彼女2 : コメント : 1 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女2-5*ひなき

鉄道と彼女2-5
2008.4.1「満開の日」ひなき

いきなり僕の眼に笑顔が飛び込んで来た。改札から現れたのはひなきだった。僕とひなきはすぐに電車に乗り座席に座って撮影の打ち合せをした。ひなきは以前会ったときより人なつこく感じた。どうしてだろう?軽いメークのせい?

座席で定番の写真を撮ってから、電車を降りて多摩川へ。土手に立たせて桜をバックに撮った。僕は風を待った。やがて強い風が吹いてひなきのスカートをひるがえすに違いない、と考えていた。結局、ひなきは何をやってもさわやかだった。

撮影しているときもただ歩いているときも、ずっとひなきは笑顔だった。シャッターを押すとき「笑わないで・・・」と言ってしまうほどだ。結局のところ最後はひなきの笑顔の虜になってしまっていた。桜が満開だったけどそれよりひなきの笑顔の方が僕のこころに残っている。

□写真塾の登場します。お楽しみに・・・
□作品は後日アップ

ケータイ
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2008-04-03 : 鉄道と彼女2 : コメント : 1 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女2-4・・・つづき

2008.3.4「勾配の途中で」

少年時代、僕は勾配標識をいつも気にしていた。勾配がきつければ蒸気機関車が引く列車のスピードは遅く、煙をたくさん吐き出し通常より大きなドラフト音を八方の山に響かせて登って来ることを知っていた。つまりその迫力の度合いを勾配標識の数字で想像することができた。

あれは夢だったのだろうか。撮影から戻って、あの光景をはっきりと思い出せないことに少しいらだっていた。カメラを構えた時、今にも木立の向こうに煙が見えそうな錯覚をしていた。僕は列車が来るまでのわずかな時間によしみを撮らなくてはならないという強迫観念に襲われていたような気がする。

2008.3.4八高線020 のコピー
2008-03-27 : 鉄道と彼女2 : コメント : 1 : トラックバック : 0 :

鉄道と彼女2-4・・・よしみ

鉄道と彼女2-4
2008.3.4「勾配の途中で」

松ぼっくりと椎の実のころがった築堤の下の空き地に車を止めた。僕とよしみは車の中で打ち合せをしながら下り列車を待った。時刻表によると、その下りが行ってしまえばそれから1時間は通る列車はない。貨物列車も数年前にこの路線から姿を消しているのだ。僕はだれもいない線路で約束通り二つのカットが撮れるのだろうかと心配していた。よしみにそれとなく尋ねると、彼女はやる気でいてくれているようだった。

築堤の上を列車が通過した。スピードは速くない。と言っても僕たちのいる場所から列車が見えるわけではない。やがてガタゴトという音が遠ざかった。僕たちは車を降り、築堤を登った。よしみは少しかかとのある靴を履いていたから、あえいで登った。線路は閑散としていて、一方は長い直線で、もう一方は少し行ったところで鋭くカーブしていた。

「誰も来ないですか」
「うん、何も来ないよ」

よしみは約束どおりの2カットを撮らせてくれた。僕は夢中でシャッターを押した。

「寒いでしょう、さあ服を来て・・・」

僕たちはまた築堤を降りた。登るより降りる方が大変だった。僕が要求した二つのカットをよしみが撮らせてくれたことに僕は満足していた。

□現像ができ次第、一部アップします。
2008-03-04 : 鉄道と彼女2 : コメント : 3 : トラックバック : 0 :
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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