「17才のままで・・・」その2

「17才のままで・・・」その2
17才の女子校生・咲樹(サキ)とのコラボレーション作品。
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咲樹を撮ることを決めた。なぜ咲樹は僕の作品のモデルになりたいと考えたのだろう。僕はそのことを咲樹にメールでたずねた。

「こんばんわ。一つだけ質問させてください。どうして咲樹ちゃんは僕の作品のモデルになろうと思ったのですか。(別になんとなくでも良いです)お休みなさい。。。」

このメールを送信して、僕は布団に入った。そして、翌朝。。

「私は「少女」という生き物がとても好きです。少し間違えてしまえばすぐに“あっち側”に行ってしまうその危うさや、故の純粋さ、感情の激しさ。いつ失ってしまうか分からない、不安定なものにこそ「美」は宿るのだと私は思っています。17歳の私でも過去を振り返ると常に激情と諦めに挟まれた時代であったと思います。
自分の中には「理想の少女像」なるものがあって、自分自身でそれを切り取って永遠にしてやろうとカメラやビデオを持ちました。私は友人に協力してもらいたくさんの写真を撮ってきました。
そんな時に本屋で魚返さんの「鉄道と彼女」を見つけ、そこに映る少女たちに自分の「理想の少女像」を重ね見ました。自分にもその「理想の少女像」の片鱗があるのなら、過去に残しておきたいと思ったのです。」

なるほどとも思うし、17才ってそうなのかとも思う。しかし感心したのは、咲樹の文章力だった。きっと文学少女なのだろう。僕は咲樹の撮影がますます楽しみになってきた。

2008年6月10日 7:27:35/咲樹のケータイより
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□第2の咲樹を募集しています。ブログ上でのコラボ作品に参加ご希望の方はモデル募集から連絡ください。
2008-06-10 : 17才のままで・・・ : コメント : 1 : トラックバック : 0 :

「17才のままで・・・」その1

17才の女子校生・咲樹(サキ)とのコラボレーション作品の第一回目。(ほぼノンフィクション)
☆咲樹が撮った日常写真はあとでアップします。
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咲樹が初めてメールしてきたのは、4月29日だった。この日は、一昨年までの「みどりの日」を改め去年「昭和の日」になった。こうして昭和は祝日の呼び名になることで完全に過去のものとなった。少なくとも僕にはそう告知された。僕はずっと大正生まれを隠していた母の気持ちが少し分かった気がした。つまり、数年年下の父と同じ昭和時代の女でありたいと思ったのではないだろうか。人にはやすやすとは譲れない時代の節目があるものなんだろうと僕は思った。

以前、「17才こそが本当の意味で青春なんだし、ぎりぎり少女と呼ばれるんだ」と17才の女の子に言ったことがある。「18になったその日に何かが変わるっていうわけでもないし・・・」その答えを聞いて、彼女は青春のまっただ中にいるんだなと、僕は思った。

4月29日の咲樹からのメールには、1990年9月◯◯日生まれとある。今日は6月8日。咲樹の誕生日まであと3ヶ月半に迫っている。つまり、あと3ヶ月半後に咲樹の青春はテクニカルに終るのだ。その日から咲樹は少女ではなくなる。少なくとも、堂々と自分のことを少女だとは言いにくく、他人からも言われなくなるだろう。僕は咲樹があと3ヶ月半で18才になってしまうことに対して何かが喉につかえているような、居心地の悪さを覚えた。それは何十年もの間、僕の喉に住み着いているアデノイドという症状のために分泌し続ける多量の粘液によるフィジカルな違和感ではなく、気分的なものだった。強いて言えば、もうすぐ18才になるというだけで、咲樹のことを少し可哀想になったのかもしれない。

咲樹にメールした。そして作品の説明をした。そこで僕は「18才とゼロ日」というタイトルで18才の誕生日に撮りたいと提案した。18才とゼロ日は限りなく少女に近い大人という意味がある。18才にこだわったのは、僕の中に児童ポルノの文字があったからだが、その詳細は省く。そして咲樹から帰って来たメールはこうだった。

「17歳最後の日……っていうのはダメですかね…?持論なんですけど、少女の魅力って保護されているってとこにあると思うんですよ。18になると自己責任が増えますよね?そういうものから逃げていられる、責任も主体性も無くて良いって年齢はとても貴重で美しいと思うんですよ。個人的な気持ちでいうと、17のうちに撮っていただけたら嬉しいかなって……魚返さんが作品のイメージとして18の方が都合が良ければもちろんそちらにお合わせしますが…」

咲樹の言いたいことが痛いほどわかった。そして僕は17才の咲樹を撮る決心をしたのだった。

(つづく)

2008年6月9日 8:13:48/咲樹のケータイより
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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