「黄金の女子高生」・・・2008.2.17

コンタックスT2で撮るのは久しぶり。シネマガールの表紙の写真もT2で撮った。なかなか使いやすい。当時は、レスポンスの悪さから敬遠していたのだが、使い方によってはスピード感もある。総武線・中野駅。フジヤカメラへ立ち寄った帰り。冬の陽射しを浴びる女子高生。バックの総武線の電車が昔の全体が黄色一色の車両だったらなあ、、、あれはたしか今は秩父鉄道を走っているのか?ちなみにこの写真はトリミングしているのだが、38mmという画角、とっても使いやすい。何故だ???

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2009-02-20 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 2 :

「クリスマス・イブ」・・・2008.12.24

「クリスマス・イブ」の予告カットをアップします。あとはまた・・・
2008.12.24model*よしみ
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2009-01-06 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 0 :

「冬のイチゴ」・・・2008.12.14

「冬のイチゴ」model*HIROKO・・・2008.12.14
寒くておまけに冷たい雨に凍えた。スカートを上げて欲しいと要求する意味すら希薄になってしまっていた。濡れて見えにくいファインダーの中の世界を僕は信じてシャッターを押した。できた写真を見ると、やはり写真の神様が現れたんだ、と思うほどに完成度が高い。良いモデルだ。彼女をもう一度撮ってみたい。今度は小春日和に・・・
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2008-12-19 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 3 :

「冬のイチゴ」・・・2008.12.14

朝から雨が降り続いている。あまりに寒くて、雨がやんでから撮影にしようと彼女にメールした。すると、雨は好きだし、寒さも大丈夫だと返事がきた。彼女は12/2、新宿でスカウトした女の子で、今日の撮影を楽しみにしていたから撮影ができることはとても嬉しい。僕はイチゴを買った。彼女にお似合いだと思ったし、彼女もイチゴが好きだ。「こんにちは、寒いね」「はい、でも大丈夫です」彼女は僕の眼をしっかりと見て話をする。僕はどぎまぎして、この最初の一瞬からテンションが上がって、撮影が終わって別れるまで落ちつくことはなかった。少女のような済んだ瞳。少女のような体型。なんて可愛いんだろう。彼女の存在が何かのメッセージではないかとさえ思う。

僕たちは誰もいない大きな公園へやってきた。天気の良い日曜日なら、大勢の人がいたはずだ。僕は傘をさして震えながら歩いた。彼女を見ると、平然としている。この子は人形なんだろうか?やがて僕たちは、原っぱの真ん中にぽつんとある切り株のそばまで行き、そこへイチゴをばらまいた。それから彼女は切り株に座った。雨は依然として降りしきり、風も少しある。僕は寒さであれこれ考える余裕がなかった。ただシャッターを押せば、きっと彼女の中の何かが写っているだろう、といういつもの感覚が湧いて来る。写真は儀式。だから式の手順さえ踏んでいれば、それでいい。その結果が作品なんだ。カメラのファインダーが雨で滲んでいてピント合わせも難しい。しかし、その霞んだ中で見た彼女を僕は好きだった。遠い世界にいる子のようで。例えば、時をまたいでやって来たとか。僕の少年時代からやって来た女の子とダブらせてみた。五分経った。さすがに彼女の顔に寒さの影響があった。と言っても寒そうにしているのではない、まるで人形が冷やされて、雨に濡れてさらに冷たくなって、冬の寒空に放置された可愛らしい人形、そんな状態だった。

また彼女を撮りたいと思う。今度はまったく別の写真を撮るつもりだ。
「また撮らせていただけませんか」
「はい、機会があれば・・・」

□後日発表します
2008-12-15 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 0 :

「りんご2008河原」

「りんご2008河原」2008.11.29 model*よしみ

2008-12-15 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 1 :

「みかん」・・・2008.12.12

オレンジ色のネットに入っているみかんを買った。冬はコタツでみかん。「みかん好き?」「はい、手が黄色くなるほど食べてしまいます」僕は彼女がみかん好きとは知らなかったから、ちょっと安心した。「それでね、そのみかんをねぇ、君の白く美しい太ももに置いて欲しいと思って・・・」「はい。でも私の足って美しい?」彼女は生足。「美しいよ」「そうですか?」電車で向き合って、彼女が生足の上にみかんを載せたところを撮った。太ももの温もりとみかんのひんやり感。その先の写真・・・、それは多摩川で撮ろうと思う。
僕と彼女は多摩川の土手を歩いた。ぽかぽか12月の小春日和。河川敷の草野球場の一塁側ベンチへやってきた。「君はベンチに座って、スカートの下にみかんを隠して、その半分が見えるようにスカートを上げる」スカートから顔を出しているみかんがカワイイ。ところで、彼女だけど、シャイな子で、その瞳の奥に何やら隠していて、その不穏さを悟られないために、深い深い眼をしている。「私、写真が好きで、少し撮っているんです」「ああそう、じゃあこれからは人物を撮りなさい。それがいいよ、きっとね、いいと思うよ」「はい、考えてみます」「中古カメラ屋へ行くといいよ」「中古カメラ屋へ?」「そうだよ、君がどんなスタイルのカメラをカッコいいって思うか、それから始めるといいよ。あんまり性能とか、そっちばっかり考えていると、写真が下手になるから」「私の周りの子たち、みんな高そうなデジカメ持って撮っているんです。でも私は古いニコンです」「へえ~、僕はね、カメラを好きになって欲しいな。好きなカメラが見つかれば、そこに君の作風のヒントが隠されているよ」「そうなんですか」「このみかん、ここで一個ずつ食べようか」「はい」僕たちはベンチに座って暖かい冬の光を浴びながらみかんを食べた。そして、皮を草むらに投げた。

□この作品、見たい?
2008-12-12 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 0 :

「リンゴ2008雑木林」「りんご2008グランド」・・・2008.12.7

最近になって写真塾中に、ちょっと時間をもらって作品を撮るようになった。最初は、僕が撮っては悪いなと思っていた。つまり、こんな良い状況は参加費を払っている塾生に撮らせてあげるべきだと考えていた。他の理由もあるけど。でも、どうも皆の作品を見ていると、これは良いと感心させられることがない。もったいない。僕と参加者の作品がバッティングしないなら、僕も撮らせてもらおうと考えた。

八王子へ来た。今日の塾の参加者は三名。第一回からずっと参加してくれている強者ばかり。ここで二つの作品を撮った。ひとつは「リンゴ2008雑木林」で八王子の塾ではいつも行く雑木林でモデルがリンゴを胸元に持っている、それだけの写真。よしみの形の良い胸とリンゴの組み合わせ。この時、僕はそれほど良いとは思えない平凡な背景を選んだ。何の意味もない背景。この雑木林へは何度も来ていて撮り尽くされているから、今までに塾生が一度も撮っていなと思われる方向を向き、平凡な背景を選んだ。こんな意固地な考えも作風には大切なのである。

次は中学校をバックにした作品。中学のグランドを見下ろすこの場所は僕の中の何かを刺激した。切なさと重苦しさと、、、中学校時代、校舎には僕のエロスへの登竜門があった。作品は「りんご2008グランド」だ。よしみはリンゴを股に挟んで立った。僕はぞくぞくした。今度またよしみとこの場所へ来たいと思った。

□この二作品を見たい?
2008-12-11 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 0 :

「そば」・・・2008.12.6

僕はそばが好きだ。昔、大分のトキワデパートへ行ったら必ず、ざるそばとソフトクリームを食べた。もちろん、最初のころはお子様ランチだったけど、いつのまにかそばになってしまった。

今日は本当なら塾を開催する予定が中止になり、こうしてmidoriとふたりでのんびりと電車に乗っているのが気楽だった。僕たちの目的は、そば屋で撮影すること。僕の大好きな作品にファッミレスシリーズがある。現在までパート3まである。他にもファーストフード店などを入れると食べ物屋で作品は増える。今回はそば屋。あのそば屋。あのそば屋へ通いはじめてから、いつか作品にしようとずっと思っていた。でも、いつもあのそば屋では、Mさんがモデルの前に陣取って撮る。今回は僕がMさんの場所へ座る。そして、midoriはブラウスの前を開いたまま、そう胸を見せながらそばを食べるのだ。「ざるそば二つお願いします」とあの感じの悪いおばさんに注文した。天気がとても良く、むしろ良過ぎるぐらいで、midoriの顔がテーブルに反射した光でキラキラしている。明る過ぎるけど、まあいいや。ざるそばが運ばれた。不機嫌なおばさんによって。そして僕は「そば」という秀逸な作品を完成させた。midoriに甘味もすすめると「くずきり」と言う。そこで僕は、「くずきり」という作品もついでに完成させた。今回の撮影でたったひとつのダメは、いざ食べようと思ったら、撮影の間、ほんのちょっと放置しただけでダメなそばがのびてさらにダメになっていたことだ。midoriの胸は美しかったし、とても良い表情で食べていたよ。

□この作品みたい?
2008-12-10 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 1 :

「りんご2008電車」・・・2008.11.29

今年もリンゴの季節がやってきた。僕にも津軽からリンゴが他人を経由してやってきた。何年前だろう、「リンゴ」という作品を撮った。塾で、『リンゴ』という作品を撮ったよ、と塾生たちに言うと、それは◯◯のが有名だから、盗作と思われますよ、と言われてカチンと来た。なるほど、後で調べてみたら、有名な写真集がある。しかし、リンゴと銘打って撮っただけで、僕の作品を見もしないでの発言にはデリカシーがないばかりか、写真を志す心の余裕すらない。考えてもみなさい。完全に真似でない写真なんてあるの?その塾生たちは今はもういない。もっと写真が好きでなくちゃ続きません。

「りんご2008電車」
よしみと電車に乗った。紅白の見事すぎる二個のリンゴと一緒に。よしみは太ももの上に赤いリンゴを載せた。

「りんご2008河原」
よしみと河原にいる。紅白の見事すぎる二個のリンゴと一緒に。よしみは下着を取り足を100度も開脚して座り、赤いリンゴで局部を隠した。あまりに見事なリンゴは全部隠してしまったかのようだが・・・(見たい人は・・・)

2008.11.29 model*よしみ
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2008-12-09 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 3 :

「君と僕」・・・2008.11.30

『君と僕』、そして『海と川』、だけど同じ石段。ふと見た光景が五年前の思い出を蘇らせていた。そして僕の頭の中に『NC』のレンガ工場が出て来る詩の一節が流れる。思い出深い光景が場所を違えてまた現れたことの、小さな感動が僕にカメラを持たせた。悪いけど、僕にちょっとだけ時間をくれないか。だって、midoriと僕の影のコラボの連作が五年かけて、今ここで完結しそうなんだよ。

2008.11.30model*midori
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2003.12.16model*midori 鎌倉にて
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2008-12-05 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 0 :

「河原の枯すすき」・・・2008.11.30

晩秋の多摩川。枯れてしまった支流にわずかに流れる水。低い角度で太陽の光が差してきらきらしている。少年時代を思い出した。この時期、田舎の川はもっともっと寒かった。だから、あの頃の冬の太陽はとても暖かかった。ススキももう終わり。2メートルほどの土手に上がって、少しだけ残ったススキの群生の中から、二本を手折る。このススキをmidoriに持たせようと思う。僕は塾生たちがすべて撮り終わるのを待って、3分くれない?と言って、もう塾は終わりと引き返すmidoriにススキを渡し水辺へさそう。こうして僕の撮影はいつも誰にも予告なく始まる。僕を撮りたい気持ちにさせる一つの要素は、自然現象。今日は、ちろちろ流れる水の光。これを撮っておきたかった。「こっちへ来て、そう水辺へ」midoriは水をまたいだ。そのあと、その場へしゃがんだ。あとは逆光の中で霞んで見える女の子とススキをファインダーの中でたどたどしく追いかける。あっ、下着とってくれていた、、、一瞬忘れていた。とても嬉しかった。

2008.11.30model*midori
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2008-12-05 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 0 :

ネコあり、と、ネコなし、、、

ネコありとネコなし、についていろいろなご意見をありがとうございました。どれもなるほどと思います。この場合、作品のまとまりとしては、ネコなしに軍配。しかし、ネコありは、小春日和のあたたかさと動物のもつ「愛」とモデルとのコラボ、、、まるで日溜まりを楽しむような、動物モノの普遍的な強みがあります。

さて、どっちを選ぶか。最後は作者がいったいどういうものを撮ろうとしているか、作者の目指す作風が決め手になると思います。作風は1枚では作れません。積み重ねが大切です。塾生のみなさんの中で作風を持っているとはっきり言える人はいません。強いて推せば、.naoさんに作風の片鱗を感じます。

僕にとってネコなしのカットは、13年間待ち続けた、歴史的秀作です。やはり、ネコありは、作風として語るには少し弱いです。ちょっと良い写真かもしれないけれど、それで?何を表現したいの?ネコが好きなんだ?と自分に問うと、苦しいですね。もし、ネコなしカットとまったく同じ位置関係の画面にネコが入り込んだら、それは良かったのかもしれない。もし1枚しか発表を許されないなら、ネコなし、、それが僕の作風です。

最後にもう1枚。レンジファインダーでちょちょっと撮ったモノクロ。これがなかなか良い。

2008.11.21model*ミッチ
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2008-12-02 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 0 :

「柿というもの・その1」・・2008.11.23

次回個展では別カットを掲載します。理由?おわかりでしょう。

2008.11.23 model*midori
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2008-12-02 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 0 :

「お絵描き少女・2008」・・・2008.11.21

「お絵描き少女」をアップします。まず招かざる猫の入ったカットをアップします。何かと猫好きの多いご時世。僕にはまったく理解できません。ミッチも猫は好きだと見えます。残念ながら・・・

ところでもう1枚、猫なし、をアップした。どっちを選ぶかが大問題。当初、猫なしを撮っていたところ、そこへ猫が侵入(ミッチが招き入れた)した。しかし、僕もそれを良しとして、僕はやや左へ動き、猫の側へカメラを振った。僕は最初は下のような背景を予定していたし、ミッチが地面に描いた家を重要だと位置づけている。最初の意図を貫くか、猫の侵入をまたとない機会ととらえて、猫好きを羨ましがらせる作品を選ぶか。あなたはどっち?皆さん、あまりコメントをお書きにならないようですが、是非書いてください。(いつも噛み付いてばかりのアンタのブログにコメントする気にならない、と言われたらあきらめます)

「お絵描き少女・猫のいる風景」
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「お絵描き少女・猫なし」
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2008-11-30 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 11 :

「柿というもの・その2」・・・2008.11.23

秋、少年時代、僕は柿の収穫の手伝いをした。渋柿と食べごろの柿と熟した柿。その数と言ったら村中をオレンジ色に染めてしまうほどだ。鳥たちが食べ尽くすなんて、絶対にできっこない量だ。柿は僕にとって、秋の象徴であり、秋の凝縮なのだ。さあ、柿で乳首を隠してみてごらんなさい。

2008.11.23 model*midori
□□現像ができたらアップします
2008-11-25 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 0 :

「柿というもの・その1」・・・2008.11.23

初めて会った時のことを鮮明に思い出す。あれから五年ちかくなる。midoriの成長が嬉しい、などと真面目ぶって思う自分。嘘付け、そんなにいいもんじゃないだろう。そう、常に身勝手な妄想を伴っているから、その成長の意味はいろいろだ。それでも、塾のモデルをやってくれたり、キレイになったなと思わせる瞬間に出会うと、じわりと嬉しさがある。midoriは難解なところがある子だ。そこが被写体に向いている。僕は彼女の奥で起きている何かに興味はない。ただ言えるのは、彼女を撮ると、彼女の中の何かが出て来て滲んだ写真になるということ。midoriと電車に乗った。防府からやってきた柿といっしょに。僕たちは向かい合って座り、midoriは柿を手にとって胸にあてた。寝たふりをした紳士がちらりとこちらを伺った。僕はその瞬間にシャッターを押した。

2008.11.23 model*midori 
□現像ができたらアップします
2008-11-25 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 0 :

「僕の気持ち、君の気持ち」・・・2008.11.15

塾。塾生がモデルを順番に撮る。最後の最後、僕も数枚撮った。この子は僕が撮りたいものを理解するだろうか?それも短時間に。しかも、もう四人もの塾生にしこたま撮られた後なんだからね。しかし、僕は全然気にしない。その極意は昔、川釣りで覚えた、というか修行したのですよ。僕は自分の気持ちを込めてカメラを構える。静かに釣り糸をたらすようにね。君は今、いったいどんな気持ちなんだい?と問いならがシャッターを押す。お魚さん、もう散々みんなが荒らした後だから、本当に釣れるなって思っていないから、安心してね、と小魚に言う感じで、モデルに問う。すると、モデルは、お気遣いなく、私はあなたを待っていました、という感じの眼をする。ありがとう。辛いことはなかったかい?いいえ、、ただ私が油断したスキに乳首を撮られてしまったことが、、、でも今はもう大丈夫です、という感じの眼をする。それは偉いね、と言ってシャッターを押す、、それが極意というもの、のようでございます。

2008.11.15 model*midori

2008-11-24 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 0 :

「お絵描き少女・2008」・・・2008.11.21

僕が昔々そのむかしに描いた、お絵描き少女、っていうコンテ、君ならきっと知っているでしょう?「うん、知っているよ」そうだろうね、君は確か、あれをやりたいと言っていたんじゃないかな。「うん、言ったよ」やってみる気はあるかね。「うん、やりたいよ」条件がある、パンツ丸出し。まったく無防備な少女こそが、お絵描き少女になる権利を持っているんだよ。ずっと内緒にしていたけれど、本当のことだし、掟に近いよ。さっきやるって言ったね、やってもらおうじゃないか。

昔、迷い込んだ川のほとりの公園の脇の行き止まりの、その隅っこの木漏れ日の小径に、ミッチは人形を並べた。僕は黄色いレモンと黄色い小菊の花束をミッチに用意した。「どうして、全部黄色い菊にしてしまったの?他の色を混ぜることを考えなかったの?」ああ、考えなかったよ。黄色い花を見ていたら、クリスマスを忘れることができそうだからね。「なるほどね」つべこべ言わずに、そこへべったり座りなさい。

猫が僕たちの側へやって来た。白い猫。石を投げつけるのが僕のやり方だよ。「え~」そんな僕の足元に白い猫。まあいい、ミッチ早くそこへ無造作に座りなさい。。。

□現像が出来たら作品を公開します。
2008-11-23 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 0 :

「車内の清涼」・・・2008.11.15

電車に乗った。僕はmidoriに笑えと言う。自分の笑顔は良くないから嫌だという。僕はモデルに好かれる写真を撮るつもりはない、と心で強く思う。結果的に喜んでくれるなら、それはとても嬉しい。でも、撮れないものは撮れない。こういうかたくなさを本当に身につけたのは、つい最近のことだ。今年の初夏のことだ、大好きな紫ダイコンの咲く築堤の写真をだいなしにしてしまったからだ。それまでだって、それなりに、人よりずっと自分の作品にこだわってきたけれど、その事件はショックだった。安易な写真を撮った自分に否がある。紫ダイコンがすっかり枯れてしまった、今になってもなお、さらにその悪夢が僕をよぎるのだ。気をしっかりと持ってカメラを構える。しかし、この瞬間の僕には大問題があった。ファインダーが見えにくい。老眼がすすんだからだ。霧中でファインダーの中のmidoriを追った。ピントはまだ右眼よりましな左眼で合わせて、カメラを構える。まるで夢の中の出来事のようだった。数枚撮ってやめてしまったけれど、僕の中に無我夢中の清涼感が残った。写真を撮るってね、勢いなんだ。一生懸命さが大事なんだよ。ほら、こんなに爽やかにmodoriが撮れたよ、、

2008.11.15 model*midori
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2008-11-23 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 0 :

新・妄想「ポートレート」vol.1

いつものように僕はギャリーにいた。あと二十分で閉館時間の7時になる。駆け込みで入場する客もあるから7時に閉められるとは限らない。今日は個展開催二日目で準備などで少し疲れ気味の身体を一刻も早く休ませたかった。前日の失敗から、今日は7時に閉めようと決めている。久しぶりにmidoriが来た。以前と違って僕の眼に優しい服装だった。つまり普通っぽいということだ。「DM届いたから・・」メールが送信できなかったからDMを送ったことを思い出した。midoriと話す。五年前のことを。「糸電話の写真。今回のではなくて、以前飾っていたの」「ああ、キララのね」「わたし、あれをやりたいの」「へえ~、、、じゃあ今度撮ろうか」実はあの傑作はお蔵入りしている。そうなった経緯はどうあれ僕はずっとそのことが喉につまった鯛の骨のようにもがいてももがいてもそこにある。閉館15分前に入場してきた常連客に定時閉館を告げ、ライカに入っているトライの残り枚数をチェックした。「midoriちゃん、このギャラリーでその糸電話のヤツを撮らないか?ただし、糸電話ではなくエアーレリーズを君の裸に巻くよ」「うん」僕は7時ちょうどにギャラリーの入口のドアを閉めた。

□後日作品公開希望は拍手
2008-11-04 : 新・妄想「ポートレート」 : コメント : 0 :
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ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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