『はるかは天然色』

2008.9.10はるか083_edited-2


          ☆

 はるかと多摩川を訪ねたのは2008年のことだ。はるかは風貌のとおり明るくお嬢様気質だ。それはどんな気質?実のところ、本物のお嬢様がどんなものなのか僕は知らない。でも、僕ははるかをお嬢様だと思った。それもこれ以上ないお嬢様。どこか昭和の香の漂うはるか。そう、はるかは天然色が似合う。


□2008.9.10 多摩川にて/model*はるか。LaicaM4-P.Summicron35mm/Gold(ネガカラー)


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2012-03-01 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

フルーツスカウト・・・2009.10.23(その2)model*KAORI

 秋の午後の街をあてもなく歩く。何かこの街角から去りがたい微妙な気分。少年時代の夕暮れ時に同じような気持になったことがある。放課後、部活を終えた帰り道、無性に誰かに会いたいと思った。それに似ている。
 10代の女の子をターゲットにした店の前を通る。柔らかい雰囲気の女の子に眼が止まる。何故か彼女に惹かれる。彼女のかもし出す柔らかい愛のようなもの、、それが何なのか知りたいと思った。つまり、君はいつもそんなに優し気に、人を癒すように生きているのですか、僕のようにダメなところはないのですか、誰にその愛の発し方を教わったのですか。。。

「あの、、写真を撮らせてもらえませんか」
「あの、わ・た・し、、をですか? 」
「そうです、その柔らかいあなたを撮りたいのです」
「友達と待ち合わせしているので・・・」
「五分で終ります」
「じゃあ、、」
「ありがとう」

「あなたはいつも柔らかい雰囲気なんですか」
「えっ、、」
「つまり、ほんわかした愛のようなものが滲み出て・・」
「???」

 僕は彼女を連れて交差点の横断歩道の前に、、数枚撮ったが、とても落ちつかない感じ。すぐにそばの路地へ。そこから交差点をバックに彼女を撮る。お互いに緊張気味で、彼女からさっきの柔らかさが消えた。僕は申し訳ない気持でいっぱいになった。そしたら、優しい彼女はそんな僕の動揺を察したのか、またさっきの柔らかくて穏やかな女の子に戻った。青春時代、、彼女のような優しげな女の子に出会えていたらどんなに素敵な秋の放課後を過ごせただろう。
 僕は予感があたったことが嬉しかったけど、反動がありはしないかとちょっとブルーになった。でも本当は、今日は二人の素敵な女の子に出会えたけれど、すぐに別れてしまう、僕の刹那的作品の運命というものをひしひしと感じたからなんだと思う。

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□作品は23rd個展で公開します
2009-10-23 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

フルーツスカウト・・・2009.10.23(その1)model*あかり

 昨日から僕は17年前を振り返って初めてスカウトした時のことを書いている。どうもそのことが僕の心を少なからず揺さぶっているようだ。個展展示用の紙を買いに出た。本当は誰かと出会える予感がしたからかもしれない。出掛ける時にそっと手を合わせて祈った。僕の予感が当たりますように・・・。

 店の前でマフラーを手にして鏡に映った自分の姿を見ている女の子。最初は茶色をあてがって、次ぎに白を手にした。僕は店の前を通り過ぎるときに鏡に映った彼女の顔をほんの一瞬だけ見た。彼女も僕の方を見たような気がして、振り返ったけれど、彼女は鏡の中の自分を見ているだけのようだった。キュートなだけかと思ったけれど、ラフでかっこいい。やがて彼女は店内に消えた。どっちの色のマフラーを買ったんだろう。聞いてみたい。
「あの、写真を撮らせていただけませんか」
「わたしを?」
「時間は五分で大丈夫です。お願いできませんか」
「う~、、じゃあ」

 外に出てタクシー乗り場の脇の地下道への入口で撮ることにした。いつものように場所決めは行き当たりばったりだ。その場所が撮影に適しているのかなど、考えている余裕がない。
「なぜ、君をスカウトしたかわかる?」
「いいえ、わかりません」
「カッコいいからだよ。もちろんその上カワイイ」
「ありがとうございます」
「来年の個展の作品のモデルもお願いしたいな」

 僕はとても良い気分だった。予感が当たったからね。しまった、何色のマフラーを買ったか聞き忘れた!
20091023scout*akari002

□作品は23rd個展で公開します

2009-10-23 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

フルーツスカウト・・・2009.9.28

彼女をスカウトしてから一ヶ月が経った。約束より二分早くゆみが来た。初めて会った時よりさらに可愛い感じがする。「今日は僕の失敗からご足労頂くことになってしまって・・・」「いいえ、大丈夫です。なくしたんですか?」「・・・ところで髪切りましたか?」僕は話をそらした。髪を揃えて切ったゆみはまるでこけし人形みたいだった。実は彼女を撮影したフイルムを紛失した。だからもう一度撮らせてもうらうことになった。それにしてもゆみは見た目が若く、カメラを向けるとますます幼児性が増して見える。「来年の僕の作品でもモデルをお願いしたいのですが・・・」「どんな作品ですか?」「『放課後カメラ』と言って、モデルさんはみんな制服で出演します」「はい。私で良ければ」「ありがとう。高校時代は制服でしたか」「はい。セーラー服でした」「その制服持ってますか」「上だけ持っています」さっそくゆみをモデルに『放課後カメラ』を撮ることに決めた。

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2009-09-28 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「かあさんの柿」・・・2009.9.18

みかといる時間を僕は少々窮屈に感じていた。それはみかが出来すぎた女の子だからだ。言葉はとても丁寧で、澄んだ声で滑舌もいい。もちろん、容姿も(美人+カワイイ)÷2なのだ。君は美人だね、と僕が言うと、「とんでもありません。そんなこと言われたことありません」と答える。あれ?これって、、そう、つい先日もゆかが同じことを言った。僕が美人だと思う女の子は、自分では美人だと思っていないし、むしろコンプレックスを持っているのだ。僕のコンプレックス理論に従えば、みかがそう言うのもうなずける。(コンプレックス理論についてここでは詳しい説明を省く)「君、みんなに何て呼ばれてる?」「中学、高校時代は、かあさんと呼ばれていました」「それは、『みか』の、か、だけ強調して、かあさん、みたいな感じになったのかな」「いいえ」「じゃあ、もしかして、君がお母さんみたいだから?」「はい」なるほど言われてみれば、しっかりしているし、言葉遣いが丁寧で、母親みたいな感じはある。ミカはミニのワンピース姿だが、駅に現れた時は下に黒いタイツを履いていた。流行の重ね着。僕は彼女にタイツを脱いで欲しいと言い出すのに、30分もかかった。かあさんと呼ばれているぐらい出来た女の子だから、僕が言い出しにくかったのも納得して頂けると思う。

みかに柿を買った。みかが柿が好きだからだ。かあさんの柿かあ、、と僕は独り言をいった。何だか出来すぎている。「で、、あのォ、、、今度制服を着てもらえませんか」「私が、制服、を、ですか?」「はい」「う、、、」「とにかく考えておいてください」「あ、はい」僕はかあさんと呼ばれるような落ちついた女子高生を撮ってみたいと思ったのだが。。ところで、彼女が柿を持った写真だが、ちょちょっと撮って終わりにした。すでに僕の頭の中へみかの制服姿しかなかった。

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□このチェキ写真はライブで販売予定
2009-09-18 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「秋姫プラム」・・・2009.9.13

眞と駅で待ち合わせした。「こんにちは」というと「こんにちは、スケジュールのこと、本当にご迷惑をおかけしました」と撮影日がなかなか決まらなかったことを僕に謝った。「どこで待てば良いかわからなくて。ロータリーの方に出た方が良いのか、改札のところで待つべきなのか、、、迷いました」と笑いながら言う。まず、眞がお喋りな女の子だったことに驚いた。初対面は7月後半の猛暑の日だった。僕はある駅前のビルの中で涼んでいた。そこへ小柄な女の子、つまり眞が通りかかった。僕はす~っと彼女に招かれるように近づいた。「あのぉ、モデルになってくれませんか」「私が?」眞はとても驚いた様子で、僕はそんなおっかなそうに僕を見る彼女をビルの前で撮った。その時は殆ど喋らなかったから、この子は無口なんだと思っていた。「果物だけど『秋姫プラム』っていうのを買ったよ。君が選んだのはすももだったね。これってすもも?」「はい」「君はプラムに似ているね」「そうでしょうか」「君は小柄でキュートでちょっとだけ頬がピンク色だからね」

僕たちは休日の公園へやってきた。好天の九月の日曜日の公園はいつもより人が多かった。僕は人の少ない場所を選んで持って来たゴザを敷いて、その上に座るように眞に言った。ジーンズのミニか溢れる太ももがいい。眞は相変わらず餌をせびるひな鳥のようにお喋りを続けている。


□このチェキ写真は10/6のトークライブ会場で販売予定です
2009-09-13 : フルーツスカウト2009 : コメント : 1 :

カワイイ妊婦。。2

別カットです。(遅くなってごめんなさい)



2009-08-05 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

カワイイ妊婦。。

「おなかとスイカ」・・・2009.7.10

20090710seiko001のコピー

seikoちゃんのもう少し頑張ってくれた別カットを観たい人は拍手してください。



2009-07-23 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「おなかとスイカ」・・・2009.7.10

hitomiの写真集を持っている?「いいえ、持っていないんです。でも雑誌で見ていいなあって思って」僕はその写真集すら知らないんだよ。10年ぐらい前にhitomiを撮ったのを思い出した。「私には彼女みたいにクールな写真は無理かなと思っています」でもね、君のようなキュートな妊婦はそれだけで作品なんだ。「そうかなあ・・・」そうだよ。

「私、ひとつ良いことがありました。スキー合宿へ行った時に知り合った男の子から、もしかして君は僕の好きな◯◯という写真家の作品のモデルになっていませんか?僕は彼の写真集を全部持っているんです。と言われて、昔の自分が生きているようでとても嬉しかったんです」それは僕も嬉しいよ。だから、今日撮る君の写真も大切にしましょう。「はい」ところで、お子さんは男の子でしょう?「どうして分かるんですか?みんなに男の子だねって言われて、調べたら本当に男の子だったんです」分かるんだよ。何となく。

さあ、脱いで。そしてこの小さなスイカをお腹の横に置いて。「はい」わ~、、、すごい景色だあ、、母子ともに健康をお祈りします。ガチャ、チュッ、チャッ、、、(シャッター音です。一部に誤解がありましたので少し解説します。ガチャ=ペンタックス645、チュッ=ローライフレックス、チャッ=ライカM4-P)
2009-07-11 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「桃、あなたは誰?」・・・2009.6.16



彼女を撮るのは五年ぶり。ほんの思いつきからまた撮ることになった。ここではその経緯は省く。「魚返さん、去年は良い年だったはず、今年は悪いけど、来年はまた女が現れるわ・・・」彼女は占い師だから、勝手に僕のことを占う。あれ?誰かに似てない?「私、ふくよかになったから・・・」それで似てきたってこと?「ええ、たぶん、、、ふふふ」あっ、松坂慶子だ。まあ似ていると言われても気分が悪くなるはずはないね。「そうかしら?」ありゃ、、君の方が素敵だと言っておこう。僕は、君はどうしようもなくワルイ女だと思っている。だから、そこんところを強調して撮ることにしている。「あら、そうかしら?」ちがう?「そうねえ、悪い女かも知れないわ」やっぱり。

一気に撮影した。

疲れた。僕はのどがからからだった。「コーヒーでもいかが?」いやいいよ。気遣わないで、と言いながらカメラをかたづける。名前だけど、慶子に変えたら?「そうねえ、慶子に変えようかな」絶対そうした方がいいよ。美人だし受けると思うよ。「そうかしら・・・」僕は彼女に気をつかった覚えがない。ちょっと待てよ、、ワルイ女っていうのは、男にとって妙な安らぎをくれるものかもしれない。ねえ君、、やっぱり君ってイイ女なんじゃん?「あら、そうかも」否定しないところが彼女らしい。

□2009.7.11(土)写真塾に登場。。参加受付中

2005.4.19に撮影したものを追加。これによると彼女を撮ったのは4年ぶりでした。訂正します。
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2009-06-17 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「熊本のキンショウメロンと君」・・・5/21

2009-06-04 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「フルーツジュースのデリバリー」・・・撮影予告

vol.1「seikoへのデリバリー」
seikoと初めて会ったのは1997年、雨の原宿だった。清純タイプの女の子で僕の気に入ったモデルのひとりだった。seikoを再び撮る。(たぶん?)今度はヌード。しかし彼女は妊娠中。なんでも妊婦のヌードに憧れたとか・・・。今朝来たseikoからメールにはそう書かれている。僕はまだseikoに返信をしていない。作品としてならseikoのヌードを撮っても良いと思っている。つまり「フルーツジュースのデリバリー」シリーズのスタートだ。seikoの部屋にフレッシュジュースのデリバリー・・・。届けるのは怪しげなデリバリーの男。seikoはフルーツジュースを注文したのだ。彼女の部屋までジュースを届けたデリ男は、飲みたければ脱ぎなさい、とseikoに言った。服を脱ぐとseikoは妊婦だった。というストーリーを僕は描いているのだが・・・。

vol.2「夢の中のデリバリー」
大人の女の寝室。shihoは大人の女。いつもと何ら変わらない眠りの中にいたはずだが、ある奇妙な夢が昏睡のshihoを襲った。深夜、shihoはデリバリーをたのんだ。パステルカラーのフレッシュジュースを運んで来てください・・・。しかし一向に届かない。そのままshihoは眠ってしまった。ふと眼を覚ますとshihoのナイトガウンははだけ、デリ男が数種類のジュースが入ったグラスを載せたお盆を持って眼の前に立っていた。

□撮影したら報告します
2009-06-03 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「青林檎の告白」・・・2009.5.26

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2009-06-02 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「橋の下のパパイヤ」・・・2009.5.24

小雨が降りしきる日曜日。僕は塾のメンバーと東京郊外にいた。モデルは前回やはりこの辺りで塾を開いた時と同じあゆみだ。IUの指名で二度続けて彼女になった。彼女は小柄でぱっと見では目立った特徴はない。しかしレンズの前になると小悪魔的でしかも妖艶になる。それが魅力だ。二時間ばかり公園で撮影をしたころ雨が少し強くなったし雨宿りをしながらより密な撮影をするために一応指南役の僕は橋の下を選びみんなを連れてきた。この橋の下は一方からしか降りられず反対側に出られない奇妙なデルタを形成している。言葉では説明しにくいけれど、心理的な圧迫があり妖気を感じる場所だ。と言っても、僕にそんな霊感めいた才能があるはずもなく、例えば霊感を感じると自らが言い、妙に洒落た古着をまとい表面上暗い雰囲気を漂わせているコケティッシュな女の子なら、「ここには何かがいる、私とても感じるの」などと言うだろう。事件はふたり目の塾生SKさんが撮影している時に起きた。雨に霞んだ川の反対側の土手を警官が歩きながら僕たちに何やら合図している。ここでの撮影はNGということだろう。警官は橋を渡り僕たちのいる土手へ降りてきた。僕はしばらく成りゆきを見守った。「旦那さん、ここで妙な写真を撮らないでね」「何もしとりません。ホレ・・・」とSKは警官にデジカメの画像を見せた。警官・「えっと、そのひとつ前の、、それじゃあ、さっきの二つぐらい後の、、、」SK「ほれ、、どうですか」警官「これなんかは出ているような・・・」SK「モデルさんがエロチックだからそう見えるんや」僕は静かに成りゆきを見守った。警官「あのですね、本官はあっちにある署から来たんですが、住民の方がいらっしゃって、撮っとるわい、みたいな感じでおっしゃったもので、動かないわけには行かないんですわ」さらに僕は見守った。すると今度はIUが割って入った。「お巡りさん、オレはこの辺りの者だけど、あの署の警部知ってるよ。オレのおじさんなんだ」と言った瞬間警官は一瞬ひるみ、「それは関係ありません」と言った。そのあと数分、同じようなやりとりがあって、「では本官は戻ります。撮影、どうぞ、続けてください」と言ってまた橋を渡り反対側の雨に霞んだ土手を本署があるという方向へ歩いて帰った。僕は「じゃあ、SKさん続きを撮ってください」と言うと、私はもういいです。IUさんに「じゃあ、撮ってください」と言うと、「ケチがついたからもういいです」と言った。
僕はこの空気が好きだった。ケチがついたのは確かだけど、妙な高揚が僕の中にあった。その原因のひとつがどさくさに紛れて放ったあゆみの「ふざけんじゃないよ、何をしたって言うの?」という江戸っ子調の言葉だった。僕はあゆみを見直した。実は僕は彼女が苦手だった。お嬢なところがあって怖かったし、いつ何時爆発するかも知れない危険を秘めていたからだ。しかし、度胸のある女はいい。「みんな撮らないなら、僕に時間をください」と言った。橋の下の、霊感少女が、ここは妖気が漂っているわ、と言うだろうと思われるその場所にあゆみを座らせ胸を出すように言った。と言っても、胸の膨らみなのだが。ふと反対側の土手を見ると傘を差したオヤジがいた。僕はすぐに警察に駆け込んだのはこのオヤジだとわかった。僕はカメラをわざとらしく構えたままオヤジのいる土手に向かって数歩あるき、川べりぎりぎりに立ち、シャッターを押した。オヤジは僕に撮られていることに気づくと、歩き始めた。僕はオヤジの後姿をまた撮った。35mmのレンズの着いたレンジファインダーカメラのファインダーに映るオヤジは蟻より小さい。その背中を撮ったに過ぎない僕にもそれ相応の達成感があった。僕は西部劇を思い出していた。悪党を追い払った酒場で女をモノにするガンマンだ。そこで僕はあゆみの為に買っておいたメキシコパパイヤを取り出した。西部劇とはそんなもので、突然ありえないものが出て来る。ただ僕を驚かせたのは、たまたま買ったパパイヤがメキシコ産だったこと。少しだけど西部劇と関係がありそう。(まったくないけど)「さあ、このパパイヤを持って」「はい・・・」ガンマンの僕は勇敢な西部のじゃじゃ馬娘をモノにするのだ。ファインダーの中のあゆみはまるでマリリン・モンローのミニチュアみたいだった。
2009-05-28 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「青林檎の告白」・・・2009.5.26

青林檎を紙袋から出すと青くて甘い匂いが周囲に漂った。moeは樹の根っこに座って青林檎を左手に持ち、右手に持った果物ナイフで丁寧に皮を剥きはじめた。皮を長くつなげて剥いて欲しかったけど、なぜか「切れてもいいよ」と僕は言った。僕がすでにmoeに対して何らかの弱みを抱え込んでしまっている証拠だ。初夏は僕を少年時代へと誘う。僕は草木の青い匂いに完璧に覆われた町で育った。そして僕も青い性を内側に蓄えて、それを持て余していた。当時の青い性のエピソードは青春そのものであり、それは大人になった僕にとって性癖のルーツを知る上でとても大切なものとなったが、当時の僕にはやり場のない息苦しいものだった。実は、moeに会ってから、僕の中の青い性が息を吹き返していたんだと思う。moeの容姿にはまだ幼さが残っているから、moeを中学時代の上級生に置き換えるには好都合だった。moeは頭が良くて真面目な子。青い性が彼女を放っておくはずはないのだ。moeが青林檎の皮を半分剥いたところで僕はフイルム1本撮り終えた。そして急に喉の奥に違和感を感じた。それも少年時代のつらい思い出のひとつだ。
「この青林檎、どうする?」「頂いてもよろしいのでしょうか?」「もちろんいいよ」「では今日これから学校へ行って頂きます」
moeとの会話が軽い。例えば僕が写真についてかなり偏屈な理屈をこねても、moeはちゃんと頭の中で整理して次の会話へ進むことができる。まるで林檎の処遇と変わらない。その賢さと謙虚さこそがmoeの魅力であり、彼女の持つエロスだと言って良いだろう。
少年時代、僕は誰にも告白をしなかった。その頃の何人かのお気に入りの女の子への告白を、数十年経った今、moeにしてみようかと思ったのだが・・・。
2009-05-26 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「鳥たちとあんなのためのブルーベリー」・・・2009.5.25

「鳥たちとあんなのためのブルーベリー」model*あんな

オードリー・ヘップバーンみたいだね。と言ったのはあんなは帽子がとても良くお似合いだったから。あんなの笑顔は美しい。昨夜の嵐が通り過ぎたあとの眩しい太陽光線が、さらにあんなをきらきらさせている。広い公園をあんなと歩く。爽やかだった初夏も終わり梅雨が近づいている。そんな今日こそ、笑顔のあんなを撮るのにとてもふさわしい。大きな樹の枝の下の日陰に小さな布を敷いてあんなを座らせた。あんなは薄い生地のスリップドレスを着ている。その下に洒落たレースのキャミソールを着けていた。「キャミソールを脱いでいただけませんか」「ここで?」「ええ、誰も見ていないから」僕はブラも外すように言おうと思った時、「あれ~ブラが・・・」あんなのブラのホックが外れて、しかも肩ひもも付け根のところから外れていた。あんなはもう五分もその二つのホックを留めるのに四苦八苦している。僕はその姿がとても美しいと思ったから、すぐに持ってきたブルーベリーをスリップドレスの上にばらまいてカメラを構えた。すると半分以上は地面に落ちてしまったけれど、布のところどころにひっかかったものもあった。僕はシャッターを切った。「あの~、ホックが留まりません。お手伝い頂けませんか?」僕はいっそのことブラを取ってしまったらいいと言おうと思ったけれど、あんなの真っ白な肌に一瞬触れる幸運の方を選んだ。そんな時間も相変わらずあんなは笑顔を絶やさない。「君の名前付けたよ」「何て?」「フランソワ・・・」「私って外人?!」と言ってまた笑った。僕は何となく失恋した気分だった。素敵すぎる笑顔のせいだった。座ったあんなにスカートを上げるように頼むと、僅かに応じた。「カメラの角度を少し変えてもいい?」「ええ・・・」
あんなはイイ女だった。笑顔がいいこともその理由だけど、僕はあんなの誰にも見せない本当の姿を想像した時、確かにかなりイイ女なんだと分かった。帰り際、そのことをさりげなくあんなに伝えた。それが僕にできる精一杯だった。「あのブルーベリー、どうなるのかなあ?」と中身が少なくなったブルーベリーのパックを持ったあんなが言った。「ああ、あの地面にばらまいた?」「そう、、」「小鳥の餌だよ」「そうですね」と言ってまたあんなは笑った。
2009-05-25 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

23th魚返一真・作品展*日程決定

23th魚返一真・作品展「フルーツスカウト」の日程が決定しました。

■「フルーツスカウト」
・2009.11.16(火)~22(日)
・渋谷ギャラリールデコ3(3F)にて
■作品
・ストリートポートレート100点
・フルーツガール(仮題)40点
・フルーツスタンド(仮題)10点

□1992年に初めて街でスカウトしてから17年間で600人以上をスカウトして撮影した。今回は1年間に新たに100人のモデルをスカウトする。(継続中/現在50名)そして、100人のポートレートを展示して僕の原点とも言うべきスカウトという行為そのものを作品にしてお見せしよう。ギャラリーの白い壁を埋め尽くした素人の女の子たちを見たら、写真を撮ることの喜びや意味、そして写真というものの原点すらそこに発見するだろう。さらに果物と新人モデルとのコラボ作品も多数展示する。補作として、すでに僕の作品への出演を経験したモデルたちによる、果物をテーマにした新しい試みも発表する。テーマに果物を選んだのにそれほどの理由はない。今一番楽しいことをしようと思ったらこうなった。
2009-05-23 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「ジューススタンドのウエイトレス」・・・2009.5.19

「ジューススタンドのウエイトレス」model*ミッチ・・・2009.5.19
☆展示カットは個展にて?
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2009-05-23 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「熊本のキンショウメロンと君」・・・5/21

ゆかと駅前のスーパーの食料品売場へ来た。ゆかはどんな果物を選ぶのだろう。「ゆかちゃんは熊本育ちだから熊本で採れた果物を選ぶといいよ」「ありますか、熊本の果物・・・」「たぶんあるよ、僕は時々熊本産のものを買っているから」ゆかが見つけた熊本産の果物は、キンショウメロンというまっ黄色の大きめのリンゴぐらいの大きさで表面がてかてかしたきれいなメロンだった。僕たちはそれを買って公園へやってきた。公園はいくつかの幼稚園の遠足が重なっていつもより賑やかだった。小さな橋に園児の列がさしかかった時、僕は数十メート離れたもうひとつの橋からその列を撮った。のどかな光景だった。僕が手を降ると園児も手を振った。

ゆかと公園を歩く。そして適当な樹の下で立ち止まった。風が吹いてゆかのスカートをひらひらさせている。ゆかは素朴な女の子だ。話すスピードもゆっくりだ。「話すの遅いね」「え?そうですかねえ」本人は気づいてない。ゆかをファインダーに入れてみた。「美人だね」「は?そうですかねえ」さっきよりさらに反応がにぶく、どうやら本当に美人だと思っていなようだ。ゆかを見つけた時、ちょっとした宝探しをした気分だった。地味にそしてひっそり生息しているこの種の美人を探すのは案外難しいかもしれない。

ゆかを地べたに座らせてキンショウメロンを膝の上に載せると、風が吹いてスカートをひるがえした。「可愛いねえ!風とゆかちゃんがコラボしているよ。そんな芸当ができるのは君が風の子だからだよ。さっきよりさらに美人だよ」「はあ?そんなはずないですよ」と、、またまた僕を疑った眼で見ている。

「さあ帰ろう。君を美しく撮れたのが嬉しい」「もし本当にキレイに撮れていたらそれはカメラの技術です」「いやいや、そうじゃないんだよ。僕はありのままを撮っているだけだよ。風と遊べる君の美しさを君自身が知るべきだよ」「またまた、、、」僕はゆかを説得するのをあきらめてペットボトルの水を一気に飲み干した。

2009-05-21 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「ジューススタンド」・・・2009.5.19

いつもの公園のいつもの場所へ行くと映画のロケ隊で何十人もの人がいた。仕方なく僕たちはたくさんの荷物を積んだカートを引いて草原を放浪した。「僕はもう何十回とこの公園に来ているけど、こんなに奥の方まで来たのは初めてなんだよ」と連れのミッチに言いながらもくもくとカートを引いた。その時ミッチが高いトーンで「あれ見て!あの大きな樹!」僕は眼を疑った。幹の周囲は10メートルはあろうかという大木。(感動で大げさになっているかもしれない)不気味な雰囲気で僕たちの視界の半分以上を覆ってしまった。「すごいね、この樹。ここにお店を出そう」

僕とミッチは開店の準備をした。まず大木の周囲をぐるぐる回って場所を決めた。その中心にレトロなジューサーミキサーを伊予かんの入っていた黄色い段ボール箱の上に設置した。そして、三種類のグラスに三種類の水彩絵の具を入れて水を注ぎストローでかき混ぜてトレーに載せた。ジューサーミキサーの中には四種類目の絵の具を入れて水を注いだ。それをミッチは楽しそうに作業した。ミッチは黒いミニのワンピース姿のウエートレス。最後に僕が早起きして作った果物たちを樹の周囲にいっぱい立てた。立てた、、というのは、つまり、この果物は厚紙に貼った果物の写真を短い棒にくっつけてたもので、地面に刺して立てたのだ。ミッチは歓声を上げながらあっちへ行っては刺し、こっち行っては刺しして喜んだ。

「さあ、やろう。ジューススタンドの開店だ!」「うん!」みっちは三種類のパステルカラーの水の入ったグラスの載ったトレーを片手に載せて、僕はエアレリーズのポンプとアボガドをどっちがどっちだかわからない感じで持って大木の前に立った。「せ~の」というかけ声とともに、僕たちは片足をぴょんと後ろへ跳ね上げてポーズした。そして、レリーズを握った。

時々樹の側を人が通り過ぎる。おじいさん、おばあさん、カップル、幼稚園児の遠足。「わ~、可愛いね、みんなみてごらんよ!」「先生、あれはなんでしょか?」「かわいいね」・・・僕はその度に恥ずかしくて顔から火が出た。そんなこんなで店じまい。疲れきって僕は放心状態。ミッチは元気にはしゃいでいる。「ミッチ、良かったら紙の果物持って行きなよ」「え!いいの!嬉しい」「半分こしよう」
2009-05-20 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「peach-momo」・・・2009.5.2

「peach-momo」・・・2009.5.2/model*momo


2009-05-14 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「虚しきスイカ」・・・2009.5.5

子供の頃、スイカは川で冷やすものだった。だから僕にとってスイカのイメージは海ではなく川なのだ。雨の多摩川へ昭和の女を彷彿するエイコとやってきた。昭和の女の雰囲気を持っているというのは当然だが褒め言葉だ。そんなエイコが小降りなスイカを持って川にいる姿にはどこかエロスがある。

雨の降りしきる川。すぐ上の鉄橋を時おり電車が通りすぎる。僕は濡れながらカメラをのぞいてみた。そこは完全に昭和だった。たぶん、昭和40年ごろ。ファインダーの中の女は黒いガーターをあらわにして川べりのコンクリートブロックに座った。何やらやるせない。湿気と水の音が僕の心を乱しているのだ。少年の僕は川が好きだった。そして数多くの思い出を川で作った。そんな思い出の中の虚しい思い出だけが蘇って僕の胸を締め付けた。原因は雨とエイコの不吉なたたずまいのせいだった。僕は12回シャッターを押したあと、一時も早く川を離れたいと思った。何と言う虚しさだろう。いや、待てよ、これはとてつもない傑作かもしれない。ああ、それにしても虚しい。
2009-05-05 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「peach-momo」・・・2009.5.2

五月の午後、僕は駅前に立って、ソフトクリームを食べている女の子三人組を撮ったりしながらmomoが来るのを待った。momoは桃が好きだ。しかし僕は季節外れの桃を用意できなかった。どこにも売っていなかったから代わりに小ぶりなスイカを買った。momoがスイカが好きかは知らない。ただ、赤いスイカにかぶりついてる少女-momoを撮りたいと思ったのは当然のことだった。何故ならmomoは17歳だからだ。17歳はスイカが似合うと僕の中にイメージされている。何となく、駅前に最近できた小粋なスーパーへ。うそ!桃があった。迷わず桃といっしょにレジへ。

「桃、買ったんだよ」「ホント!うれしい!」「君が中央線の反対方向の電車に乗って約束の時間に来れなかったお陰で、桃が手に入ったってことなんだよ」「遅刻してごめんなさい。でもそれも運命かも・・・」付け加えれば、momoは反対方向の電車を降りて、引き返して来たけれど今度は僕の待つ駅を通り過ぎて、またそこから戻ってきたのだ。

初夏の公園は平日より人が多かったもののGWの土曜日にしては少なかった。「わ~気持ちいい、癒されるなあ」とmomoは心から言う。「いい景色だよね。初夏でも今が一番いい」
桃をmomoに手渡した。ファインダーにmomoを入れると自然にカワイイ!と感嘆詞付きの大げさな言葉が僕からこぼれた。でも本当はもっと強くカワイイと言いたかったけど、17歳のmomoにそれ以上は、、、僕は心のどこかでそれを制してしまっていた。「今日、来て良かった。ホントにそう思う」とmomo。「そう、それは良かった」「何かキュンとしたんです」momoは17歳、だからキュンとする。僕はmomoがキュンとした理由がわからないけど、そんなmomoを撮れたことが嬉して、つられてキュンとした。また撮らせてよ。今度は浴衣姿でスイカにかぶりつくところをね・・・。
2009-05-02 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「にんじん」・・・2009.4.26

「にんじんは野菜ですね。果物ではないですよね・・・」あたりまえのことだけど、実は僕もひっかかっていた。もちろん、にんじんのことを野菜と思ったりはしない。スイカは野菜らしいし、メロンだって野菜かもしれないんだよ。よしみって子、そうあなたですよ。いったい何者ですか?「わたしですか?わかりません」キレイなった。何かあった?「・・・」にんじんを持ってそこへ座りなさい。股間に置きなさい。あとね、そのにんじんお家に持って帰ってよ。君にあげるからさ。そのにんじんはね、昨日スーパーで買った三本入りの袋入りの、カレー作った残りの一本なんだよ。「じゃあ、わたしもカレー作る」あっ、そっ。どうでもいいけど、やっぱ嫌らしい写真になったよ。でもね、何か夏になる前の草原の蒸れはじめた感じが写った気がするよ。ありがとう。「はい」


2009-04-27 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「イチジクとshiho」・・・2009.4.15

「イチジクとshiho」・・・2009.4.15
2009-04-26 : フルーツスカウト2009 : コメント : 3 :
2009-04-25 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

『最後のミカン』・・・2009.4.3

model*しゃとぴぃ
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2009-04-19 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「桜とサクランボと気まぐれな風」・・・2009.4.9

□本番のカットは個展にて、、、
□model*hiroko
20090409hiroko117-1.jpg


2009-04-19 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「イチジクとshiho」・・・2009.4.15

イチジクとの出会いは僕がまだ小学校低学年の頃だった。当時、多くの家の庭にイチジクの樹があって、熟れて地面に落下した実のぐちゃぐちゃ感が強烈に残っている。まだ枝にしがみついていて今にも落ちそうな実を、年上のいとこはふいにもぎ取って無造作に二つに割った。僕は割られたイチジクのルックスをとても嫌いだった。「ほれ、食べんか」といとこが顔の前に差し出されたイチジクを眼をつぶり脇を向いて遮った。もいだイチジクのもがれた部分から白い液体が出てきた。「これは乳じゃあ」といとこが言う。僕はそれから山羊の乳をそれまでよりもっと嫌いになった。

イチジクを買った。とても大きなイチジク。shihoが好きだと選んだからだ。食として好きなのか被写体としてイチジクのもつどこか禁断な雰囲気を好んだのか、それとも両方なのかわからない。shihoは清楚で大人の女だ。スタイルだってスラリと細身で長身で並外れている。そこへ日本的な優しげな顔がくっついて格調高くしている。細身の日本人形だな、と思う。shihoは無口だ。ただし、僕の要求に対して素早く対応してくれる。「いい女です」とつぶやいてみるがshihoはちょっと笑っただけで何も答えなかった。初夏の公園。日に日に勢力を増す緑の中でshihoはイチジクを持ち股間を露出し乳房を陽にあらわにした。僕はイチジクそのものが苦手で、まるでshihoが魔除けにイチジクを持っているかのように思えた。何だ、それじゃイチジクが怖い男は誰も近づけやしないじゃないか。僕はシャッターを押し燃え尽きた。少年時代に顔をそむけた時と同じだ。僕はあの日、味わう前にイチジクとの関係性を自らの中で決め、今もまたshihoは禁断と決めつけた写真を、左右逆像のある種最初から視線をそむけたカメラで撮ったのだった。
2009-04-16 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :

「イエローキングメロンと可奈子の関係」・・・2009.4.13

可奈子は今まさに二十歳と呼ぶにふさわしい。時代が平成二十一年だって僕が育った昭和だったとしても、そこに可奈子がいれば、可奈子は今まさに二十歳と呼ぶにふさわしい。可奈子の笑顔、肌、身体、着こなし、美しい立ち姿勢、そんな要素がまとまって、大人の仲間入りした女の子のオーラを発している。「美しいね」「とんでもありません」とそれなりに懸命な身振りで否定した。「この名前をつけたご両親、特にお父様の女性に対するお考えが見事に反映されているね」「・・・?」可奈子という名前のいわれを僕は知らない。ただ僕はこの名前に品を感じる。総じて漢字三文字の名前に品やノスタルジーを感じるのだ。初夏の丘のある公園に可奈子と来た。先週の桜が懐かしく、もっと古い時代の懐かしさとリンクして、僕は故郷の昭和の空気をすっている感じがした。空をセスナが低空飛行で飛んで行った。もちろん、セスナはタイムスリップして飛んで来たのだろう。きっと時代感覚が僕の中で歪んでしまったんだと思う。それは、眼の前の二十歳が原因だった。今まさに新緑が息吹きはじめた時期に可奈子をフレームに入れる悦びは、僕がいい歳のおじさんになったことと無関係ではない。イエローキングメロンを樹の枝に座った可奈子に持たせた。こんな少女趣味で使い古された撮影シチュエーションが妙に新鮮に見える。絶妙と言ってもいい。ところで何故イエローキングメロンを選んだかって?それはね、果物売場で他のどの果物より熟れた果物だったからだよ。「本当の夏になったらまた君を撮りたいな」「機会があれば」「今度はスイカを買って来るよ」「ええ、、」
2009-04-13 : フルーツスカウト2009 : コメント : 0 :
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1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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