『ガキ』


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2014.3.16 東京郊外にて

 春が遠いある休日の午後。めちゃめちゃ楽しそうな少年たちの声がかんに障った。僕はこの三月中ほぼ毎日いらだっていたから当然のことだ。僕は昔から子供が嫌いだ。なのに、逆に子供に気に入られて追い回されることが度々あった。少年と僕はそんなアンバランスな関係なのだ。
 声の方を見ると手引きの荷物用カートに乗ったガキたちがやってくる。ああ、ここにジェマちゃんがいたらなあと思った。この被写体には穏やかな彼女の作品の中に納まるべき清潔感と歓びがそこにあるではないか。僕が撮るべき被写体ではないと思いながら首からぶら下げたライカを構える。
 やがて僕の前を通りすぎる少年たち。なぜ君たちは僕に対してそんな嬉しそうな顔をするんだ。やめろ、クソガキ!とつぶやくと、少年たちも同じように思っているらしく、僕と彼らはコラボしてしまった。
 
「おれはガキが嫌いなんだ、あっち行け!」
「オジさんこそあっち行け!あっかんべ〜」
「何だと!クソガキ・・・」
「ぎゃっ、オジさんおっかねえぞ、逃げろ!」

 
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 実はこの写真『ガキ』は撮ったことさえ忘れていたのだが、数日前に観たキャパの写真展を観ている最中に思い出した。薄暗い照明で展示されていたツールドフランスを観る少年たちの写真の前に立った時だった。ただ少年たちがメインのスナップであること以外、僕が撮った『ガキ』と特に似ているわけではない。そもそもチケットの写真を観た時に触発されそうなものだが、本物のプリントを観るまで、僕の写真を思い出すことはなかった。それほど、オリジナルプリントには訴える力があることを再認識した。
 過去に撮ったスナップもあるきっかけが訪れて思い出すかもしれない。従って、常々心に響く感情を写真にすることが大事だと痛感した。ちなみに『ガキ』を撮った時の感情は「クソガキ!」だった。







2014-04-13 : スナップ : コメント : 3 :

『新卒OLの思い出』


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2013.4.1 中野にて

             ⁂

 1974年に僕は東京への大学へやってきた。下宿のある高田馬場から山手線に乗り池袋から丸ノ内線に乗換えるのが大学への通学経路で、午前8時半ごろの電車はいずれも想像を絶する混雑だった。否応なしにたまたま近くに乗り合わせた女性に身体が密着する。見ず知らずの若い女に触れるなんて田舎では絶対にありえないことだ。

 丸ノ内線の戸口付近で若い女性に向き合って身体を密着させてしまい、どうにも身動きがとれなくなった。しかもどういうわけか、僕の左手は彼女の股間にあり、手のひらを彼女の方へ向けてしまっていたのだ。手を移動しようとしても周囲から圧力がかかっていてまったく動かせなかった。僕の手ははっきりと彼女のかたちを把握していた。それほど、完全に密着していたのだった。

 彼女は新卒のOLのようだった。つまり、僕にとっては年上のお姉さんだった。僕は彼女と眼が合った。何とも微妙な感じだった。あれから39年が経った今も、僕の左の手の平の中に彼女がいる。


             ⁂



2013-04-24 : スナップ : コメント : 0 :

『スナップが好き』・・・その2

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『だらだら坂の女の子』2011.3.25
  CONTAX RTS3 Planar50mm


            ☆

 スナップはこころを奪われた事実の長年に及ぶ記録だと思うようになった。その写真を撮った瞬間の自分の心情が残されているのだ。

 シャッターを押したとき、大切な写真を撮ったと実感するときがある。自分が何年もの間ずっと待っていた瞬間だとはっきりわかるときがある。

 例えば、そのシーンがどんなに平凡であろうと、後日他人がそのシーンの評価を拒むことが予想できたとしても、やはりシャッターを押すことがとても大切である。無垢な気持ちでカメラを持つ自分がそこにいる、それが嬉しい。

            ☆








2013-01-24 : スナップ : コメント : 0 :

『スナップが好き』・・・その1

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『メイク』
2006年8月、中野にて
ライカM4-P.エルマー90mm

            ※

スナップは眼の前に現れる突然のできごとに一瞬こころを奪われるその瞬間にシャッターを押せるかどうかで、そのとき確実に作業ができればなお良い。したがって、日頃から訓練しておかなくてはせっかくの出会いがあっても撮りそこなうだろう。

            ※

 今日、僕は渋谷のギャラリールデコまで7月の個展とグループ展の契約のために行く。
 久しぶりにライカにトライ-Xをつめた。スナップを撮るために。この一年間、あんなに撮っていたスナップからやや離れていた。理由はあるが、もったいなかった。皆さんも撮り続けてください。それ以外に写真を撮る意味を見つける方法はないのですから。では、行ってきます。
 ちなみに、今日は原点にもどってエルマー50mmを付けている。最近は盲目的にスナップには35mm(広角)ということになっているけれど、そうとも言いきれないものを感じるのです。

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2013-01-21 : スナップ : コメント : 0 :

『少女スナップ』



          ‖

 八ヶ月あまりの間、僕はスナップ写真を撮っていなかった。理由はそういう生理だったというしかない。実は、このところ、またスナップを撮り始めた。

          ‖

 街でスナップすることが多いのは女子高生。セーラー服を見ただけでシャッターを押してしまうことさえある。それは、ある意味でセーラー服がエロスへの最短の道のひとつだと知っているからである。いざ撮影済みフィルムを観るとあれもこれも女子中学生だったりする。それは何故?実はセーラー服が本当に似合うのは高校生ではなくなってきているのかもしれない。

 女子大生のスナップも減っている。理由は、今の女子大生のメイクやファッションは自然な「可愛い」から離れる傾向があるのではないだろうか。一方では、老女に気をとられることがままある。愛らしい白髪の老女が増えている。そして、小学生の女の子たちが禁断の匂を漂わせている。

          ‖

 スナップ写真は世の中と自分とのコラボである。街で何を被写体にするかで自分の意識がわかる。僕が追う被写体は八ヶ月前に比べて微妙に変化している。つまり、僕という人間の意識が変化したのだろう。さらに、女性たちも変化しつつあることは間違いない。

          ‖
         ‖ ‖
          ‖



□写真は2012.10.23 吉祥寺駅ホームの売店で何か買おうとする小学生。ミニスカが決まってる。参りました。



2012-11-17 : スナップ : コメント : 3 :

『うろこ雲』

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2012.10.13 武蔵野市にて

東京の空一面にうろこ雲ができた
雲の形は妙に均一でずっと観ていると
せつなくなって心がざわざわした
ざわざわした心は故郷の川のさざなみ

      ★

『ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
    (中略)
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや』

      ★

心の中にあるこの詩の二つの解釈において僕は彷徨っている。それは永遠とも思われる難題で、もはや僕にとって悩みの種となっている。




2012-10-18 : スナップ : コメント : 0 :

『ブルー・ベルベット』・・・2012.6.11

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2012.6.8*Tokyo

          ☆
 ボビー・ビントンは永遠なり。僕の中では、彼のソフトな歌声は古き良き時代の象徴のひとつだ。曲はもちろん『ミスター・ロンリー』が妥当だろう。しかし、僕はある時から、She wore blue velvet・・・と彼の歌声が聞こえて来るようになった。そう、曲は『ブルー・ベルベット』である。


          ☆

 梅雨入り直前の晴れた日に外を歩いていた。ある家の柵の前まで来て僕の足がぴたりと止まった。She wore blue velvet・・・、ボビー・ビントンの歌声がラジオから聴こえて来るような気がしてならなかった。理由は、ある映画の出だしのシーンを思い出したからだった。映画のタイトルは『ブルー・ベルベット』デビット・リンチの作品だ。この映画の中でこの曲は何度となく流れていたと記憶する。
 1995年の夏。僕はデビッド・リンチの映画『ブルー・ベルベット』のVHSビデオをレンタルして来て数日間見続けた。そして、映画の中の気に入ったシーンで一時停止し色鉛筆でスケッチした。それを繰り返した。僕はそのことの意味をあまり考えなかった。しかし、それらのスケッチは確実に僕の心の中にデビッド・リンチをインプットしたのだった。

          ☆

 さて、無意識に立ち止まった家の前。僕の眼の前にあるのは、『ブルー・ベルベット』のスケッチに似て見える。そのスケッチを思い出してみると、確か家の柵と薔薇の花を描いた。(たぶん)そして、今眼の前にあるのは、柵とタチアオイの花だった。


         -*-*-*-*-*-

■ブルー・ベルベット、YouTube⇒こちら



2012-06-12 : スナップ : コメント : 0 :

『多摩川の空』+G2総会

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sora2のコピー
2012.3.25(日)多摩川にて

土手にゴザ敷いて寝ている
ピンクのカーディガンが脱ぎ捨ててあった
もう春は近い

          ☆

<G2総会>
昨日総会を開催しました。
各カメラマンの展示スペース番号は以下です。

1..nao
2.雨宮悟郎
3.T.M
4.鍋島ヒロノブ
5.喜多川康浩
6.井上和俊
7.SAITO
8.内田有樹夫
9.阿部智由樹
10.TAKEO SAEGUSA
11.伊藤あきら
12.Tatsuo Akimoto
13.SAHIZUKA
14.Choku
15.魚返一真

展示方法はカメラマンによって作品のサイズや味が違うので、それぞれの好みで対応することになりました。魚返手持ちのマット(六つ切用)を貸し出します。展示方法に関しましては、まず魚返に相談してください。





2012-03-26 : スナップ : コメント : 0 :

2000年の女子高生・2

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2000年10月/武蔵野女子大学にて

 こんな写真を撮っていたなんて。これも偶然見つけたカットだ。仏教系女子大学の付属の女子高生たちでさえルーズソックスを履いている。この高校は校則が厳しいはずなのだが。通学する生徒たちをみると制服などみんなきっちり着ている。なのに、四人のうち二人はルーズソックスを履いている。ルーズ率五割。

 ところでこのスナップには全部で六人写っている。そのうち一人は歩道橋の上でカメラを構える僕。。。

          ☆

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2012-02-22 : スナップ : コメント : 0 :

2000年の女子高生

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2000年10月/銀座にて


 偶然見つけたスナップ写真。何となく古い。三越の看板に2000年と書かれている。一番古めかしく感じるのは女子高生のルーズソックスだろう。

          ☆


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2012-02-22 : スナップ : コメント : 0 :

『酒と図録と90mm』

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2010.12.28四谷駅にて

 手元に欲しかった図録がある。ある塾生から誕生プレゼントとして日本酒といっしょに頂いたものだ。酒を飲みながら図録を鑑賞なさってください、と言わんばかり。嬉しすぎる計らいだ。図録とは、2009年に開催された木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン展のもの。その中に数枚はじめて観る写真があったのが嬉しい。

 実はこの図録を頂いたのはとてもタイムリーだった。年初からライカと3本のレンズをバッグに入れてあれこれ思案していた。そして、月曜日の塾で久々に90mmを使った。この90mmは、再三このブログに登場する僕の陰の師匠である井上さんの紹介で中野の日東商事で購入したものだ。その日、僕は古いエルマーの90mmを売って、ヘキサノンの90mmを買うということになった。せっかく買ったヘキサノン90mmだったけど、少し重くて以来ほとんど使っていなかった。

 ふと、90mmで撮ったカットを思い出した。二年ほど前に、街中で撮ったカットだった。何の変哲もないだの写真だと思っていたが、良く観ると何か味があるような気がしてならない。それは、図録を観たせいで僕の見方に少し変化があったのだと想像している。

 皆さんも酒でも飲みながら好きな写真家の写真集を観ながら昔撮った写真に思いを巡らせてみてはいかが。


    
              ☆


2012-01-11 : スナップ : コメント : 0 :

『バラのお話』2010年の初夏の出来事

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2010.5.19*吉祥寺にて


 『僕が出会ったいくつかの偶然ことを語った瞬間、多くの人はきっと嘘だと言うに違いない。悲しいけど』


 このところトゥーツ・シールマンズを聞くことが多い。彼はハーモニカと口笛とでジャズを奏でる。その演奏には真の癒しがあって、聞き始めると麻薬のように習慣化してしまうところがある。

 そのトゥーツ・シールマンズを先日あるそば屋で聞いた。ライブ版だった。僕が三十年以上前に買ったのは、たぶんトゥーツ・シールマンズとピアノのビル・エバンスのデュオアルバムだった。そのはずだった。家に帰ってレコードを探すと、そのアルバムはビル・エバンスのリーダー作だったのだ。僕はとても驚いた。あまりにもトゥーツ・シールマンズの存在が際立っていたから、デュオアルバムだと勘違いしてしまったらしい。

 案の定、そば屋以来、僕はトゥーツ・シールマンズを聞くことが日課となった。何度も聞いていたら、収録曲の『酒とバラの日々』が耳についてしまった。ああ、ヘンリー・マンシーニは素晴らしい。映画『ひまわり』の冒頭のシーンだけリピートして何度も観たことがあった。広大なひまわり畑の映像のバックに悲しく切ない音楽が流れる。その曲を作曲したのもヘンリー・マンシーニだ。

 『酒とバラの日々』を口ずさんでいたら、ある写真のことを思い出した。去年の初夏に撮ったバラの写真だった。探してみると、そのフィルムの中には何故か僕の影が写っているカットもあった。写真の中の僕は寂し気に見える。

 想い出というものは素晴らしい。その日の僕の気分が蘇ってくるから。想い出を記録した事実、つまり写真を撮ることは尊い。

          ☆

「マンションのベランダにバラが咲いていますね」
「あら、あんなに健やかに咲いて、いいわね」
「僕の母はバラを植えなかった」
「あら、私の母は真っ赤なバラを植えたわ。たくさん植えてバラのトンネルを作ったの」
「へえ、すごい!ところで、あなたはどこへ行くところですか」
「その先の小さなクッキー屋さんに行きます。あなたはどちらへ?」
「ええ、僕はどこにも行くところがありません。目的もなくただ歩きながら写真を撮っているのです」
「お幸せだこと・・・」
「そうでしょうか。クッキーを買う幸せにはかないません」

 この文章を読んだあなたは、この偶然を嘘だと思うでしょうね。僕はそれが悲しい。だからまたトゥーツ・シールマンズのハーモニカに心を癒してもらうとしよう。




□スナップ写真は楽しい。僕の塾でも一緒にスナップもやります。ご興味のある方は是非参加してみてください。
2011-12-07 : スナップ : コメント : 0 :

ゆめの別カット+定点+PENTAX・・・2011.5.12


一昨日アップした「2011.5.1-45thWS*ゆめ*多摩川にて」について、、
別カットをアップします。
最終的にどのカットにするかで多少だが写真家のスタイルが決定されて行くからとても大事だ。一昨日選んだカットには「不穏さ」があってそれが僕の心を揺さぶったけれど、みんなはどう思う?どちらが良いかご意見ください。



『柳橋』2011.5.2
僕は時々撮る場所をいくつか持っている。この柳橋は数年前まで巨大な柳の大木があった。しかし、台風のあと折れて撤去されて、その後小さな柳が植えられた。(たぶん間違いない)子供の頃、柳の大木のある広場で野球をして遊んだ。僕にとって柳はノスタルジックな樹。ほら、この写真。女子大生は今風でも、めちゃくちゃ昭和でしょう?この柳橋はうちの近所にあって、この柳もやっと大きくなって、柳橋が昔のように柳橋らしくなってきた。定点観測はとても楽しい。


PENTAX-SP
井上さんにもらったレンズを着けたSPにニコンの中古メタルフードを装着。おもちゃのようなキヤノンの赤いストラップを着けたら、ちょっとおしゃれになった。問題は、最短距離が65センチなんだけど・・・
2011-05-12 : スナップ : コメント : 1 :

千川上水

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近所を流れる千川上水を歩いた。春は終わり、ケヤキの新緑が出揃うと上水は複雑な様相となった。放流された鯉が水中を泳ぐ姿は上水の不気味さを増幅している。数年前だっただろうか、二頭のタヌキを見た。待てよ、あれはアライグマだったかもしれない。はてはハクビシンだったのだろうか。今でもこのあたりに絶対にいると思う。

■僕はワークショップでスナップも撮っている。皆も女性ポートレートだけでなく、いろいろ撮ってみてね。グループ展後はワークショップの名称を魚返一真写真塾と改めるつもりだ。新しい塾生を募集する。ご興味のある方、まずはご連絡ください。
2011-05-01 : スナップ : コメント : 0 :

暗い春休みの中学生



2011.3.27三鷹にて
節電のため明かりを落とした三鷹駅構内。女子中学生四人組のキュートなファッションが今はもう春なんだと教えてくれた。
2011-03-28 : スナップ : コメント : 0 :

メリークリスマス!

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メリークリスマス!なんてね。
この写真は昨年のクリスマスイブの空を撮ったもの。
青い空に『X』がくっきり。僕は思わずシャッターを押した。
”皆さんのもとに等しく幸福が訪れることを祈ります”
素敵な『恋』ができるともっといいね。

吉祥寺で二人の女の子にこの写真を渡しました。
願いが叶うと良いのだけれど・・・
2010-12-24 : スナップ : コメント : 0 :

夏の恋煩い・・・ダウン




とうとう僕の夏は終った。あんなに燃えていたのに今はもう夏を撮る気力さえ失せてしまった。ドクターストップ。正確にはストップをかけたのは自分で医者は数日は安静にしておいた方が懸命だという言い回しだったと思う。今日開催予定だったワークショップを中止させて頂いた。参加予定だった皆さんとモデルの神林あゆみさんに謝罪します。猛暑を撮ろうと連日歩き回った結果とは言え、体調管理を怠ったことを後悔している。来週のワークショップからは元気に頑張ります。どうぞよろしくお願いします。

去年(2009年8月28日)のナツイチの看板が写っている写真を見つけた。僕が去年ナツイチの看板を撮らなかった理由が何となく分かる。男も写っているからだ。僕はこの時、嫌な雲行きを撮ろうとしたんだろう。今現在の僕の気分はこの空のようだ。僕は夏そのものに恋して夏そのもの前に倒れた。夏の恋煩い、なのだ。

□2009年のナツイチのイメージキャラクターは岡田将生と山下リオ。。。去年の三月に映画『ハルフウェイ』の岡田将生を見てダルビッシュに似ていると思ったけど、やはり主演の北野きいとその友達役の仲里依紗の方に眼が行ってしまった。北野きいか仲里依紗がナツイチのイメージキャラクターなら間違いなく撮っているのだが、、、
2010-08-14 : スナップ : コメント : 0 :

夏休み・その5・・・吉祥寺

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真夏の陽射しが照りつける吉祥寺駅前のナツイチの看板。富士そばの上に乗っかった感じがいい。僕が初めてナツイチの看板を意識したのは一昨年だった。蒼井優の看板のすぐ近くで、彼女が主役の映画『百万円と苦虫女』の前売りチケットの写真も撮った。今年のナツイチの看板は、多部未華子の写真になっている。あれれ、去年は誰だったんだ?それもそうだけど、何で僕はチケットとナツイチの看板を一緒に撮らなかったんだろう?確かにこの看板の見える場所でチケットの写真を撮ったのを憶えている。それはそうと、一昨年の蒼井優って若かったなあ。まあ二年経っているから当然とも言える。スナップ写真は小さな発見があって楽しいなあ。

□上=2010年8月、中下=2008年7月
2010-08-13 : スナップ : コメント : 0 :

夏休み・その3+その4・・・夏の合宿

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その3
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その4

夏合宿の真っ盛り。女子高生たちの列をあちこちで見かける。写真は音楽合宿なのだろうか。女子だけの合宿だから何となく安心感がある。何故安心感を感じるのか。それを説明するのには僕の一つだけある合宿の思い出を語る必要があるだろう。僕は大学のカントリー&ウエスタン部の合宿行った。何故そんな部に入ったかは今ここで語ることはしない。長くなるからだ。僕たちC&W部は高原の湖のほとりの民宿を借り切って合宿をした。初日の夜、新歓コンパが行われた。いよいよ宴会が盛り上がると、宴会部長が「そろそろ新入生に儀式をします」と言うと、ひとりずつ抱えられてズボンを脱がされパンツを剥がされる。「こいつ、被っとる、、こいつは剥けとる」と品定めをされるのだ。女子部員も数人いる。彼女たちに見られることはなかったが恥ずかしかった。僕が先輩になった夏合宿、もちろん伝統の名の下に儀式を敢行した。ところが最後まで死にもの狂いで拒否する新入生がいた。その形相は必死で、僕はどうしてそこまで拒絶するのか分からなかった。一度経験すると、それぐらいたいしたことないじゃないか、、そう思った。彼は最後まで男性の露出を死守し、、C&W部の伝統はあえなく終った。

その3~新宿・定点観測地にて。
その4~三鷹駅北口にて。近くの道路に貸切バスが停まっていて楽器を持った女の子がどんどん乗り込んだ。
2010-08-11 : スナップ : コメント : 0 :

夏休み・その2・・・渋谷

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夏休みの朝はラジオ体操で始まる。夏草の朝露で足を濡らしながら歩いてラジオ体操が行われる空地へ行く。ラジオから流れて来るラジオ体操の歌を、ぼそぼそと歌う。僕は替え歌を小声で口ずさむ。

♪新しい朝が来ない
♪希望のない朝だ
♪喜びのない胸を開け
♪大空真弓

意味不明。適当な歌詞だ。みんなで同じ歌を唄い、同じ振り付けの体操をすることが恥ずかしかった。だから、ちゃんと出席するのは二日程度で、だんだん寝坊して、3日目には会場に行ったころには歌が終ってしまう。4日目には着いたらラジオ体操第一の途中になって、五日目にはラジオ体操第二の途中になる。第二は振りが良くわからないから、ますます適当な体操だ。夏休みはラジオ体操出席カードに認印をおしてもらわなければならない。結局、僕のラジオ体操出席カードの認印欄は空白だらけで終った。

渋谷の交差点。とてもカワイイ小学生四人組。顔をお見せできないのが残念だが、四人とも超カワイイ。彼女たちも、朝早く起きて近所の公園とかでラジオ体操をして、それから朝食を食べ、みんなで渋谷へやって来たのだろうか。最近の小学生の夏休みはラジオ体操をやらないのかな?え~、やるでしょう。ところでこれからどこで何して遊ぶんだ?、、、映画なら『アリス・イン・ワンダーランド』の3D?、、えっと僕だって渋谷で映画を見たよ。どんな?、、、『コーブ』だよ。それってどうだった?、、、う~ん、偏見と策略に満ちた不愉快な映画だったかな。ところで交差点で人を待っている女、、イイ女じゃない?、、この小学生四人組のうち少なくても一人は6年後にあの女みたいになってるよ。
2010-07-30 : スナップ : コメント : 0 :

夏休み・その1・・・渋谷

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待ち遠しかった夏休み。僕は夏の友(学習帳)や絵日記を放り出して真っ盛りの夏へ繰り出した。それっきり八月の登校日まで勉強は何もしなかった。昔の夏は暑さと涼しさが交互にやって来るようで、決して過ごしにくいとは思わなかった。ただし、虫さされを除けば。今年の夏は蝉も鳴かないほど暑い。ただ、この異常なまでの暑さがつくる雰囲気は、僕を容易に昔の夏の思い出の中へ誘ってくれる。あの完全な夏が僕の中に蘇ったのだ。そう思うと、この熱気は悪くない。

みんな、写真を撮りなさい。この夏の思い出を写真に残しなさい。女の子のポートレートを撮ることだけがカメラじゃないんだよ。と言う僕だが、結局夏休みになった女子中学生をスナップしている。この写真を撮った時、お祭りに行くクラスメイトのことをちょっと思い出して胸がキュンとしたんだ。それにしても何とお洒落な二人でしょう。
2010-07-22 : スナップ : コメント : 0 :

スナップ/定点撮影のすすめ

時々通る駅のとある場所。そこは何気なく通り過ぎる場所。どれぐらいの頻度でそこを通る?そうだなあ、、例えば平均するとひと月に一度ぐらいだとする。1年で12回、5年で60回。その度に1枚撮ったらどうだ。定点撮影って言葉にすると大げさだけど、やってみればどってことない。ただ、、なかなかシャッターを押せないことも事実だ。毎回同じ場所で繰り広げられる風景が劇的だとは限らないからだ。おしなべて平凡だ。それでも、自分がそこを通り過ぎた証としてシャッターを押してみたらどうなんだ?いつのまにか不思議な世界が生まれ始めているかも。忙しいあなたに是非とも定点撮影をおすすめします。

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□スナップ写真塾を開催してから1年が経ちました。その後いかがおすごしでしょうか。スナップを撮っていますか。あの日、参加してくれた皆さんはスナップの面白さに多少気づいたみたいだったよね?スナップに興味を持ってずっと撮り続けている人がいたら嬉しい。またスナップ写真塾を開催します。日程などは、WSのサイトで発表します。エキストラ付。。
2010-07-17 : スナップ : コメント : 0 :

「彼女の夏は終らない」

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九月になって学校が始まった。浄水場と多摩川上水に挟まれた側道を学校に急ぐ女子高生。もう遅刻の時間。彼女の夏は素晴らしかった。どうしてそんなことがわかるかって?この夏、ほぼ17才の彼女の身に何もなかったはずはない。後姿が語っている。僕の高校時代の夏休み、、、ああ思い出したくない。白いカッターシャツにノーネクタイ。紺のスカート、丈36センチのミニ。12本車ヒダ。ストッキングは黒。靴はローファー。おもいきり茶髪。自転車のハンドルにぶら下げたコンビにの袋の中身は?カバンはとても薄くて、教科書などは学校に置きっぱなし?そんな女子高生の夏は終らない。2009.9.7撮影
2009-09-19 : スナップ : コメント : 0 :

浴衣~残暑お見舞い申し上げます。

残暑お見舞い申し上げます。浴衣姿もあと10日ほどで消えてしまう。今年も撮りましたか?まだなら是非。僕も毎年撮ります。浴衣姿の女の子、、少年時代の夏祭りを思い出します。

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2009-08-16 : スナップ : コメント : 0 :

故郷の駅にて、、、7/28

先週、帰郷しました。僕は駅に行きました。無人駅です。と言っても、古い駅舎は売店になっていておばさんが店番をしています。でもその店が閉まっている時は、駅舎を通り抜けられません。仕方ないから隣町に通う高校生たちは脇道から土手の上のホームへ向かう。おおらかです。駅の近くでクワガタの入ったビンを見せてくれた少年。笑顔がいっぱい。おばあさんたちもみんな豪勢な笑顔です。ディーゼルカーに乗っている女子高生にカメラを向ける。都会ならフン!と一蹴されるところだけど、「いやじゃ、撮らんで!」と笑いながら手で顔を隠す。撮る側も撮られる側もほのぼの。田舎の駅はいいなあ。

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2009-08-05 : スナップ : コメント : 0 :

故郷にて

昨日、夏休みから戻りました。田舎の駅で補習授業や部活で高校へ行く女子高校生を撮りました。僕の出身校の女の子の夏服は昔のままでした。カメラを向ける時、ちょっとドキドキしました。やはり田舎の女の子はみんな素朴だな。子供やお年寄りも撮りました。みんな明るく元気です。

7/29夕方、17時過ぎ、、
「君、◯◯高校ね?」
「はい」
「実は僕も◯◯高校出身なんよ。写真撮らせてくれんね」
「はあ?」恥ずかしそう。
「君も一緒に撮らせてくれんね?」一緒にいた体育着姿の女の子に言った。
「わたしも?」
「そう君も、、君はどこの高校?」
「わたしは◯◯高校です」
「ああ、あそこね。さっきまでいた背の高い女の子はどこの高校?」
「あの子は◯◯高校です」
「なるほど、みんな別々の高校なんだね」

みんな村にある同じ中学の同級生。みんなディーゼルカーに乗って隣町の別々の高校へ通っている。

7/30朝、7時過ぎ
ディーゼルカーが女子高生たちを乗せて発車した。線路を見るとあちこちからお年寄りが現れる。マイケルジャクソンのスリラーの様相。みんな無人駅のホームへやって来る。僕は線路に降りておばあちゃんを撮った。
「おはようございます。なんですか?何かあるんですか?」
「今朝は、みんなボランチアでから、これから駅の草むしりするんたい。あはは。。。」
「なるほど、そうですか」
「あんたは何しよると?どこから来たと?」
「僕は東京から来ました」
「うへぇ、、、そりゃそりゃ・・・」
「と言っても、地元出身でして」
「そうね、、あははは・・・」
他のお婆ちゃんたちも「うへへへ、ホホホ」と笑った。
2009-08-01 : スナップ : コメント : 0 :

夏・少女は決して止まらない。。。

赤信号では夏の少女は止められない?

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2009-07-18 : スナップ : コメント : 2 :

「七夕のころ・ロングウェイ」2009.7

七夕、、世間において昔に比べてその重みが萎えてしまっている。少年時代の七夕はクリスマスより大きな存在だった。クリスマスがイエスの誕生を祝うのに対して、七夕は恋がテーマだから僕にとっては何といっても七夕だ。僕は今でも夏休み前のこの時期、妙に多感になる。その昔、少年少女の体臭が溶け込んだ湿った空気を吸ったせいだろう。部活の後の体臭。シャワーなどない汗まみれの身体。男子も女子も真っ赤な顔をして家路についた。女の子たちの汗でからまり乱れた髪が好きだった。文化部の女の子たちの清楚な香も嫌いではなかったけれど、部活の子のインパクトには負ける。

夏、僕は少女たちを撮る。本能的に撮る・・・。制服の持つ圧倒的な存在感。僕の思い出は一気に少年時代へとさかのぼる。東京へ来て何十年もの間に恋をしたり友人と楽しい酒を飲んだり議論したり人生を左右する様々な事件、そんな色々なことがあっても、制服の女の子の存在はそれらのすべてが吹っ飛ばしてしまう。少女は女として人生最高の輝きの、まさにその瞬間に生きている。そしてその証が女学生の制服なんだ。僕は少年時代を思い出す。だから七夕に制服姿の女の子を撮った。

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2009-07-14 : スナップ : コメント : 0 :

「ロングウェイ」・・・2009.6.21

今日も雨の日曜日。スナップ「ロングウェイ」を整理した。ちょっと近況など書こうと思っているのだが、何とも私事多忙で、、、後ほどまた書き足そうと思います。

買い物から戻りました。夏の礼服を買いました。紳士服店に行くと夏の半額セール実施中。よし!とばかりに価格に期待した。この店に入る前にスーパーの西友へ、、安いと聞いていたから。礼服が19900円。これって礼服にしては安いのか?他の夏物スーツは確かに安い。ところで紳士服店に戻るが、青山、青木、春山、、、みんな名前が似てないか?僕は半額で15000円弱の礼服を買った。裾直し込みで払ったのは16000円。僕にしてはとても高い買い物だ。僕はこの礼服を葬儀にだけ着るつもりはない。もったいなさすぎだ。

□ところでアップしたスナップは、上から、、踏切を横切る保育園のカート→踏切待ち→三色バッグ→横並び五人衆→泣いている女の子のいるバス停→吉祥寺駅前→武蔵野市モノクロ。。。

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2009-06-21 : スナップ : コメント : 0 :

「ロングウェイ」スナップ集・・・2009.5.30

雨、、スナップ写真塾は来週に延期した。雨の日はいつもよりセンチメンタルになる。几帳面に朝から僕たちを照らして、眩し過ぎるとうっとうしく思った太陽に一転して憧れを感じ、人びとの営みの健康と自分の不健全を対比してみる。とうとう行き詰まった僕は薬師丸ひろ子のアルバムを聞く。ヒットメーカーの曲ばかりを唄っている。本質的に僕は少女趣味なんだ。たぶん。でも、この後はバッハを聞くよ。雨に合うからね。でも、待てよ。次ぎは久保田早紀か?人生は思ったよりずっと長い。特に中年になってから長く感じる。一般的に歳とったら早いというけど、、、でもこれから矢のごとく早くなるのか。いずれにしてもロングウェイ。僕にとっても君にとってもロングウェイ。

幼稚園の一番楽しかった思い出って?残念ながら僕はどうしても悪い思い出が先だ。学芸会のお芝居の主役になってしまったその日から風邪を装って幼稚園を休んだ。数日安んだから、もう主役は他の子に決まっているだろうと登園したら、、「お稽古の時だけ、◯◯くんが君の役をやってくれたよ。さあ、今日から君がやるんだよ。日にちが少なくなってきたから頑張ってね」と言われた。僕は慌てて別の病気を用意しようと企んだけど、もう逃げられない空気。本番の日、顔から火が出るほど恥ずかしかった。だってね、主役はみんなの前でえんえん泣くんだよ。完全にプライド傷ついた。とにかく、そのあたりからの思い出がロングウェイの始まりなんだ。

小学六年生の時、僕はクラスの女子全員のパンツ一丁の裸を見た。それもかなりの至近距離でじっくり見てしまった。保健委員だった僕は身体測定の記録係だった。女の子たちは男子がいるから恥ずかしがって脱ぐのをためらっていた。そこで女性教師が、何を恥ずかしがっているの!と怒った。最初に脱いだ子は一番美人の女の子だった。僕はとても良く覚えている。次ぎに僕の好きな女の子が脱いだ。僕は精神的ショックを受けたらしく、屈折した。大げさだけど、そう思う。このころがロングウェイの第二章かも。

中学二年の時、僕は美人体育教師の下着姿を見た。覗きなどではなく、どうどうと見た。しょっちゅう職員室に呼び出されていた僕は、ある日校長室に呼び出された。女の子のスカートをめくった罪だ。風紀の教師が僕をつれて校長室の前まで来て、「魚返、中で待っとれ!出るな!」と言った。僕はしぶしぶ、そっとそっと中に入ると・・・。これがロングウェイの第三章なのか。

高校一年の春、、、僕は、、、ああ、もう語るのはやめよう。雨の休日、君はいったいどんなロングウェイを思い出しているのかい?

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「ロングウェイ」
2009-05-30 : スナップ : コメント : 0 :
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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