『白い桔梗と白い乳房』・・・作品2


2012.9.26 model*美乃里


 花屋で白い桔梗の花束を作らせ、美乃里と川へやってきた。小雨模様の川は水の流れる音だけが止めどなく、それ以外のすべての音をかき消してやや緊迫した静寂感を作り出していた。美乃里のスカートの裾からこぼれ出たガーターベルトの黒と桔梗の花束の白との対比は厳かなものへの裏切りだった。美乃里は桔梗を水に沈め、そして空に向けて水しぶきをあおった。その度に雪のように白く美しい乳房をブラウスからさらりとこぼして見せたのだった。


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 僕には美乃里のピュアな心が見えています。詩人が言ったとおり、牛乳の中の黒い蠅のようにはっきりと見えています。それは、お互いの記憶ファイルのIDとPasswordが奇跡的に一致して心が同期したからだと思います。

 美乃里と僕に共通しているのは、闇の中に邪悪を持っているところと、その幸福に対して誠実に接している点です。しかし、それを表現するとイメージは肥大化し歪曲して受け止められるかもしれません。それでも、僕はその幸福を撮りたいし、美乃里も同意すると考えています。

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「胸の写真をアップして良いでしょうか」
「ええ」
「次の作品を考えているところです、イメージが完成したら連絡します」
「嬉しいです。こっそりお待ちしております」

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□美乃里の新作に期待する方は拍手をお願いいたします。
□なおこの作品の閲覧可能期間は一月末まで。その後はGalleryに移動します。



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2013-01-22 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『ルージュの誘惑』・・・作品




2012.12.26 model*つぐみ

            ∬

 容赦ない北風。かさかさと地を這う枯葉は昆虫を空き箱に閉じ込めた時のもがきのような生命の音がする。角度の低い逆光の陽射しを浴びて景色の南側半分がベージュ色に光っている。そこへ、白い翼が無造作に落ちている。少女を天使にするたくらみに失敗した翼である。
 少女は枯葉の上にひざまずいた。太腿をさっと風が通り過ぎた。冷たい土の感触が少女の膝に伝わっているだろう。土の中で寒さに耐えている生命に少女の新鮮な体温をあげよう。雑木林を吹き抜ける冷たい風は、少女のポニーテールを掻き乱し頬はみるみるピンク色に染まった。
 少女は赤いルージュを左手にもっている。母親の寝室からこっそり持ち出したものだ。塗ってごらん、と言うと、左手に持ったルージュを上唇の右側にあてる。手つきはぎこちない。少女だからだ。さあ、塗ってごらん、ともう一度言う。
 鮮やかな赤色だった。少女のうぶな唇の上に大人の女が使ったルージュが塗られた。ふいに手元がくるってその赤色は少し唇の輪郭からはみ出してしまった。その美しさたるものは、彼女が少女であるが故だった。
 少女は一言も語らなかった。僕も言葉がなかった。あったとしても、少女に伝えるべき言葉ではなかった。

 14才は完全変態が始まった蝶の蛹のように限りなくピュアだった。

            ∬




            ∬




2012-12-30 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『12が三つ並ぶ日に』・・・作品



2012.12.12 model*ジェマ

            †

 昨夜はバッハを聴きました、とジェマが言った。几帳面で精神性を重んじるジェマらしい選曲だった。偶然だが僕も昨夜はバッハを聴きながら休んだ。撮影を前に二人ともバッハを選んだということになる。

            †

 公園にやって来た。僕たちの足下はイチョウの落葉が黄色く敷き詰められていた。葉は落ちてから少なくとも数日は経っていて、しかもこのところの乾燥でカラカラになっていた。そこへ柱時計を置いた。針は7時49分を指している。この時間は彼女に割当てられたもので、それがジェマ時間なのだ。

 ジェマは黒いミニのワンピースを着て黒いパンプスを履いていてシックだった。そのせいか、いつもより大人の女に見えたし、この先どんどん美しくなりそうな、そんな片鱗を見せていた。僕は嬉しくもあったが、その美しさに対する漠然とした焦燥感もあった。

 僕がジェマの美しさについて何度説明しても、ジェマは首を横に振るだけだった。なるほどジェマはそういう女の子だ。その様子を見て僕は安堵し、ジェマという女の将来がとても楽しみに思えた。いつかまたジェマと何処かでジェマ時間に柱時計と写真が撮れたら嬉しい。

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 今日は2012年12月12日、几帳面に12が三つ並んだ。柱時計の針は7時49分を指している。今から263分後、つまり12時12分には、ついに12が五つ並ぶ事になる。加えて12秒には六つの12が並ぶのである。僕はこんな日に写真が撮れる幸運と、この時を選んだジェマの几帳面さに感謝している。

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           †††
            †


□この作品は2012.4.6に撮影した『柱時計の思い出』の続編である。




2012-12-18 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『冬のレイ』・・・作品




2012.12.7 model*かおり

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 角度の低い陽射しがイチョウ林の奥まで入り込み、一面の黄色い落葉を美しく照らしている。故郷の小学校の校庭のイチョウの大木はまだあるだろうか、と思った。

             ⁑

 僕はかおりの乙女的な容姿と乙女的な心に興味がある。ごく小声で話すかおりだが芯はとてもつよい。今時の乙女は頑固でなければ務まらないのだ。かおりは歯の矯正をしていた。微笑んだときに矯正器具がきらりと光った。僕は歯の矯正器具を着けている女の子に興味がある。それは、束縛された女の子に関心があるのであって、その器具は矯正以外の目的にすり替えて考えている。

 かおりはフラダンスを習い始めた。清楚なワンピースを着たかおりはイチョウの落葉の上に少女のように座り、フラ用の花飾りのレイポウを頭に置き首にレイを下げポーズした。かおりは約束どおり白い下着を着けていた。

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2012-12-15 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『赤いカーネーション』・・・作品




2012.11.28 model*たま子

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 「明日は白い下着でお願いします」と昨夜のメールに書いた。待ち合せ場所に来たたま子に、何色の花がいい?と尋ねると、たま子は赤い花を選んだ。迷わず「赤」と言ったたま子の言葉を聞いたとき僕は内心はっとした。つまり、身に着けて来た白への対比をしたのではないかと想像したのだ。それとも、たま子は赤いカーネーションの花言葉がおおよそ「愛」であることを知っていて、愛を持て余す今の自分の気持ちを素直に表現したにすぎないのかもしれない。

 寒い公園。とても寒い。たま子は赤いカーネーションをそっと自分の脇に置いた。赤いカーネーションは、たま子の血のようだった。

「さあ、始めましょう。僕のためにスカートを持ち上げてください」
「はい。わかりました」

 たま子は少し躊躇したあと静かにチェックのロングスカートを上げた。薄日さえない白昼。仄暗いスカートの奥に白いものが確かにあり、その白とたま子の脇に置かれたカーネーションの赤とが互いを引き合っているようだった。たま子は少しキレイになった。しかし、その理由はわからない。

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■モデルを募集しています。


2012-12-06 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『12時7分前』 ・・・作品




2012.11.27 model*華奈


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 華奈に会うのは八ヶ月ぶり。前回会ったのは寒い春の日だった。目覚まし時計を早春の雑木林に埋める華奈を撮った。今日も華奈はあの時と同じ目覚まし時計を持っている。しかも、時計はあの日と同じ時間を指している。すなわち時計は止まっている。

「その時計の時間を読んでみてくれない」
「12時7分前かな」

  華奈の第一印象は、ボーイッシュで美しい瞳を持った妖精のような女の子というものだった。華奈を見つけた時、宝物を見つけたような気分だった。今日の撮影は妖精のパンチラということになる。最初は、もっとスカートを上げて、もっと足を開いて、などと指示を怠らなかったが、次第にそのこと忘れてしまっていた。理由は、ファインダーを覗くうちに、こんな不思議な子はいないなあ、という感動が僕の心を支配していったからである。

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□タイトルを変更しました。

2012-12-03 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『メランコリックな帰り道』・・・撮影報告

2012.12.2 model*りん

            ☆

 りんという女には美しさと静けさがある。感情を打ち消すもう一つの感情を持っている。その落着きは清楚な外見と相まって彼女を現在よりかなり古い時代の女のように見せている。

 りんの部屋を訪ねるのは二度目だが、この朝この路地を歩いている時に湧き出たうぶな心は、少年時代冬の夕暮れ時に家の用事で商店街のはずれの同級生の女の子の家に向かう時の気分に似ていた。もしかしたら、それは季節がいずれも冬だった、というだけのことかもしれないし、何か重大な意味を含んでいるのかもしれない。

 りんの部屋に入った。部屋には二方向に窓があるが、あいにく陽射しの当たる時間は終わっていたから、仕方なくシャッター速度を1/30にセットした。

 りんは床に座り品の良いワインレッドのフレアスカートの裾を上げて約束どおり下着を見せた。しかし、淑女のパンチラで僕は癒される事はなく、むしろその逆であるように思えた。

 りんを撮影した帰り道はメランコリックな気分だった。何かが鬱積していた。この女への愛か憎悪か、そのいずれでもない何かのせいなのか、それさえわからない。

            ☆

            ☆



□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。



2012-12-02 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『14才の意味』・・・作品 2012.11.24 model*つぐみ

・第一章
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 つぐみに会いました。小柄で無口でとてもキュートな女の子でした。もちろん、僕は一目で彼女に興味を持ちました。いえ、僕だけではなく世界中の紳士がそう思うはずです。つぐみは14才。つまり、小説『ロリータ』に書かれた少女と同じ年齢だからです。

 つぐみはピュアでした。14才だからピュアなのは当然?いいえ、それは違います。いろいろな14才がいますから。僕はつぐみの無垢な表情を見た時、ほんの一瞬ですが彼女と血が通ったような気がして心が弾みました。それは錯覚だと思いますが、初めてピュアな14才を実感したのは事実です。

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・第二章
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 つぐみと電車に乗りました。掌に赤い羽根を載せ右手の中指に赤いハート型の物体をぶら下げました。そして、つぐみは何かを願う。一体何を願ったのでしょう。美しい未来でしょうか。

「何を願ったの?」
「関ジャニ∞のメンバーに逢えたらなぁ~逢いたいなぁ~って」
「あ、そう」

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 つぐみといる間、僕の心の中に流れていたのはアダージェットという美しい楽章です。その旋律に載って僕の精神はゆっくりと時の流れを逆行し少年時代のへとたどり着きました。


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 パリで『ロリータ』が出版されたのは1955年で、それは僕が生まれた年だったのです。つぐみを撮影した後、僕は卒論のテーマに『ロリータ』を選んだ知り合いの女子にメールで14才の意味を訊ねました。彼女からのメールには、「簡潔にまとめると、小説『ロリータ』の作者ナボコフが、ニンフェット(ロリコンの対象となりうる女の子)の定義を、9歳~14歳にしたから私は15歳になる誕生日は泣いちゃった。もうニンフェットではないから」と書かれていました。
 アダージェットはマーラーの交響曲第五番の第四楽章で、ヴィスコンティ監督の映画『ベニスに死す』にも使われていますから、少し偏った思い入れを加速させるに十分な切なさがあります。



 そして今、僕はつぐみの三部作を撮りたいと思っています。





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□近々につぐみちゃんの第2作を撮影する予定です。応援してくださる方はつぐみちゃんに向けて拍手をしてください。




2012-11-30 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『いっそセレナーデ』・・・作品



2012.11.5 model*Sachi

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 撮影から戻ってCDラックから取り出したのは、ずっと聞いていなかった井上陽水のバラード集で、3曲目の『いっそセレナーデ』を選曲した。4曲目の『恋の予感』でも良かったけれど、Sachiにマッチしているかそこまでの自信がなかった。いずれにしても、Sachiのルックスから逆算すると彼女を讃えるロマンチックな曲しか選択肢がなかった。

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 寒々しい公園の芝生の上に布を敷きそこへSachiを座らせ、その周囲に彼女が持って来たベージュ色の花を散りばめると、ちょっとした楽園のようだった。

 ファインダーの中のSachiは大人の女。美しくカールした栗色のロングヘアーはいつも男を惹き付けてやまなかっただろうし、その深い瞳で見つめられた男はその場に立ち止まり彼女に口づけを求めただろう。Sachiのすこやかな話し方に角はなく、話す内容は控えめだった。年齢のわかる顔の小ジワさえSachiを魅力的にしていた。Sachiはとっくに少女の年齢ではないが彼女の血は極めてGirlに近く鮮やかに違いない。

 僕は十年後、いや二十年後だって、ふたたびSachiを撮りたいと思った。ただし、僕が生きていれば・・・

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□Sachiさんは僕の作品のモデルになってくれた女性のお母様。ご家族に感謝致します。もちろんご主人にも。ちなみに、Sachiさんは現在五十才です。
□モデルになって頂けるお母さんや熟年女性の方を募集しています。




2012-11-13 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『スタート』・・・作品



2012.10.31 model*千紗

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 千紗は野性味あるとてもチャーミングな女の子だった。シルク地のワンピースに靴はピンクのハイヒール。ジージャンを脱ぐとワンピースは両肩の出るベアトップだった。

 学生時代に千紗が走っていたという公園へやって来た。僕はファッションページの撮影を思い出してテンポ良く千紗を追った。千紗にはそんなライブ感のある撮り方が合っていた。僕の気分は巨匠リチャード・アヴェドンみたいだった。

          †

 千紗には野性味に反するように謙虚さと品があった。千紗は僕のややこしい話を素早く整理し、正しく理解していた。

「君って、見かけは少々派手に見えるけど謙虚なんだね」
「もしそうなら嬉しいです。母から教えられました」

 千紗は人差し指をペン代わりにして秋空に向かって謙虚と書いた。千紗が画数の多い漢字をスラスラ書くことがちょっと不思議だった。それは、千紗が動物的かつ無国籍なルックスをしているからだ。

 千紗はアスリートだ。僕は千紗に陸上競技のスタートをして欲しいと思った。「位置に着いて。ヨーイ・・・」千紗はピンクのハイヒールを脱いでスタート位置に着いた。僕はその美しい姿を納めた。

 最後に千紗は女と一緒だということを忘れるほど健康的でイイ女だったことを付け加えておく。

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□タイトルを変更しました。
□モデル募集中・・・



2012-11-10 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『授乳のエロチシズム』・・・作品



2012.10.25 model*よしみ&her boy


 よしみの妊娠については既にブログで作品を発表している。先週のこと、八月に無事に男の子を出産したと連絡があった。

          ☆

 誠に当然のことだが、よしみは膣系のエロチシズムを発した結果として懐妊した。つまり、ある意味で僕との関わりは遠のいたのである。僕は当分のあいだよしみを撮るチャンスはないと考えていた。少なくとも生まれた子が母親から離れるまでは彼女からエロスは遠ざかるであろうと。さらに、僕が子供は苦手だと言うことも付け加えておこう。過去において、母子を撮影する機会が何度かあったが、いずれの場合も気恥ずかく腹立たしささえ憶えたと記憶する。
 しかし、僕はよしみを撮ることにしたのである。理由は、ある場合に出産後間もない母子にもエロスがあると気づいたのである。それは授乳という濃厚な親子関係において生ずる。生まれてきた子が男子の場合、ある種の近親相姦的なエロスを感じずにはいられない。そして、よしみが生んだのは男子だった。

          ☆

 よしみは窓際で白い乳房を出しピンク色の乳首を息子の小さな口に含ませた。僕は複雑な気分でシャッターを押したのだった。息子は誇らし気な眼差しで僕の方を見ていた。やはり、二人の間に何かあると勘ぐった。息子と母との終わりなき愛の始まり・・・

          ☆
         ☆ ☆
          ☆



2012-11-02 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『平成生まれの昭和ガール』・・・作品



2012.10.17 model*ようこ

例えば女にわがままな要求をしよう

スカートの奥に見える下着は白であって欲しい
もし下着が黒なら白いスカートを履いて欲しい
胸が豊満なら清楚なブラウスの胸元から乳房をこぼして欲しい
胸が小ぶりならノーブラでTシャツを着てうぶな乳首を透かして欲しい
清楚な女は僅かに卑猥な気持ちを隠し持って欲しい
淫乱な女は努めて清楚なふりをして欲しい
理屈っぽい女は時々従順なふりをして欲しい
素直な女は酒を飲んだら獣のような眼をして欲しい
          ・
          ・
          ・
ところで、
ようこは小学生で先天性おませ病を発病した
ようこは平成生まれのくせに昭和ガール
ようこはエロスの申し子
つまり、ようこはようこのままでいい
さあ、メイクを始めなさい

          ・
         ・ ・
          ・


□振る舞いが太地喜和子に似たようこの初カラー作品を撮った。
□モデル募集中。年齢容姿不問。その理由は、貴女の魅力が僕には良くわかるからです。




2012-10-27 : リトルファンタジー2012 : コメント : 1 :

『愛らしい智子』・・・作品




『愛らしい智子』・・・撮影報告
2012.10.14 model*智子

          †

 智子のメールから断片を集めてみた。臆病、大胆、和、一途、素直、自由。

          †

 智子との初対面、僕はかなり驚いた。智子は僕が想像していた女の子とかなり違っていたからだ。メールで相手のことは大体わかると考えていたが、智子に関しては完全にハズレだ。まず、智子のメールは自己評価をあまりにも控えめに書かれていたことが、僕が彼女を見誤る原因のひとつだった。智子は予想を裏切るほど豊かな教養と深い愛情を持っていた。そして智子のルックスは愛らしく品があり、秒刻みに変わるほど表情豊かで、送られて来た写メに写った神妙な表情の智子とは著しく印象が違っていたのだ。
 
「君はなんてキュートな子だろう。例えば、君が少女時代に新体操なんかやっていたとしたら素敵だと思うけど」
「はい。私は新体操をやっていました」
「本当に!」

 智子を連れて公園中をあちこち歩いた。眼の前に今時珍しい茶色い木の電柱が現れた。何度も通ったこの公園にこんな電柱はなかったはずだ。しかし、その電柱がとてもレトロで、智子を脇に立たせると相性が良かった。

「その電柱に片手を添えて新体操みたいにポーズしてみて」
「はい!」

 智子は表情とポーズをコマ送りのように変え、まるでからくり人形のように舞ったのだった。新体操の上手で愛らしいことと言ったら、僕はただ「素晴らしい!」と声にしながらシャッターを押し続けていた。なんと智子は新体操を小学校から大学まで続けていたのだ。

          †

 撮影中に気づいたことがある。智子は清楚な白いパンティーを履いていたことと、ブラを着けていなかったことだ。手で片足を頭の後ろまで持ち上げるような、つまりビールマン・スピンのようなポーズをとって胸を反らせた時、ぴったりボディーに張り付いた白いブラウスを透かして小ぶりな乳房がくっきりと見えた。僕の作品を智子なりに理解してくれたのだろう。僕は感動し智子に深い信頼を寄せた。

「今日は幸せにしてくれてありがとう」
「あの、私こそ幸せになりました」

 智子と別れたあと、僕の胸に懐かしい感情がわき起こった。それは僕が中学生の時、体操着姿の可愛い子を観た時の、あのザワザワした胸騒ぎに似ていた。

          †
         † †
          †



□モデル緊急募集中〜ご協力頂ける女性を探しています。年齢容姿不問。ミドルエイジの女性大歓迎。ご興味のある方はこちら・・・⇒



2012-10-19 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『風に吹かれて行こう』・・・作品




2012.10.11撮影/model*COCO

          ♭

 彼女は少女の年齢ではない。小柄な身体とまっすぐな性格は少年のようであるが胸はとても豊かだ。若い頃の彼女は例えばフォークアイドルのやまがたすみこみたいにキュートだったに違いない。僕はメルヘンチックな女の子に興味がなかったから、彼女に初恋のノスタルジーを重ね合わしたりすることはない。むしろ、故郷の丘に立つブナ科の木の下でドングリ拾いを手伝わせたり、三角ベースで遊ぶときは人数合わせに仲間に入れた、あの野性的な少女が彼女とダブる。
 待合せ場所に来た彼女は僕の期待どおり、胸のふくらみのわかるVネックのワンピースを着ていた。彼女を木陰に座らせてギターを抱かせ、歩きながら摘んできた黄色い野菊をギターの弦とネックの間に挟んだ。ファインダーを覗きレトロで悪くないのを確認してから、なごやいだ気持ちでシャッターを押した。

「お陰でほのぼのとした作品が撮れました」
「はい。ありがとうございました」
「お嬢さんによろしくお伝えください」
「はい。つたえます」

 彼女がさらりと語った彼女の半生の重さに胸を強く打たれた。人生を迷う暇もなくまっすぐに歩き続けた結果、強く個性的な女性になったのではないかと想像する。

 COCOは人として素晴らしい。

          ♭♭




□『風に吹かれて行こう』=唄・やまがたすみこ(1973年)
□今年魚返作品のモデルになってくれた女の子のお母さんを撮りました。

□COCOさんは以下の1〜4のどのモデルさんのお母さんでしょう。
1.理乃
2.彩乃
3.晴菜
4.木の実
※コメント欄に投稿してください。



☆お母さんモデル募集中。。
2012-10-16 : リトルファンタジー2012 : コメント : 2 :

『白い桔梗と白い乳房』・・・作品




2012.9.26 model*美乃里/桔梗(ききょう)

          ⌘

 僕には美乃里のピュアな心が見えています。詩人が言ったとおり、牛乳の中の黒い蠅のようにはっきりと見えています。それは、お互いの記憶ファイルのIDとPasswordが奇跡的に一致して心が同期したからだと思います。その一致は、言葉では表現できないし、肉体的にも表し得ないものです。

          ⌘

「花でしょうね」
「それはどういうことですか。教えてください」
「花にあなたの気持ちを託してください。その白く美しい乳房を曝しながら花を川の中に沈めてください」
「はい、私は胸を出し、花を沈めます」
「それが正しいかどうか僕にはわかりません」
「とにかく、私はあなたに従います」


 花屋で白い桔梗の花束を作らせ、美乃里と川へやってきた。小雨模様の川は水の流れる音だけが止めどなく、それ以外のすべての音をかき消してやや緊迫した静寂感を作り出していた。美乃里のスカートの裾からこぼれ出たガーターベルトの黒と桔梗の花束の白との対比は厳かなものへの裏切りだった。美乃里は桔梗を水に沈め、そして空に向けて水しぶきをあおった。その度に雪のように白く美しい乳房をブラウスからさらりとこぼして見せたのだった。


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         ⌘ ⌘
          ⌘



□タイトルを『幸せのお裾分け』から『白い桔梗と白い乳房』に変更しました。







2012-10-01 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『白い桔梗』

20120926minori056_edited-1.jpg


2012.9.26撮影


    ⌘

桔梗が流れて行く
半分沈みながら流れて行く
虚しさが残る

    ⌘

2012-09-29 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『何となく』・・・作品




2012.9.13 model*mie


           ☆



mieは『人に』という詩が好きだという。その有名な純愛詩を僕は好まなかった、何となく馴染まなかった、その「何となく」が僕の人生にとって時に癖者なのだった。

mieを大木の木陰に置いてみた。mieは置いてみるという表現が似合う静的な女性だった。ゆっくり話す言葉は京都弁に似ているが、mieは京都とは縁がないらしい。

木陰というものはありがたい。夏を葬りそこなった初秋の暑さを和らげてくれる。小柄な、そして豊満なmieの身体を優しい光で包んだ。木漏れ陽を映したmieの眼は何と言う動物的な輝きだろうか。

襟元からこぼれ出る乳房はどこか懐かしく愛に満ちていた。

まず誰かと平凡な結婚をしなさい。そして、いずれ君の前に登場する男と激しい恋に落ち、男に鞠のような乳房を愛撫してもらいなさい。僕は何となくそう思った。

そして、何となく思ったことをmieに伝えたのだった。


           ☆
          ☆ ☆
           ☆



□モデル緊急募集中〜秋の作品を撮り始めます。ご協力頂ける女性を探しています。年齢容姿不問。ご興味のある方はこちら・・・







2012-09-20 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『星の世界』・・・作品




2012.8.18 model*彩乃


 僕がまだ小学生のころ、クリスマス・イブに近所の友達数人と町外れの小さな教会へ行った。お姉さんたちとミニゲームをしたあと、お菓子をもらって真っ暗な道を帰った。少年の僕にとって不思議な夜であり、初めて賛美歌を聴いた夜だった。しかし、そのメロディーは小学校の音楽の時間に合唱した『星の世界』に極めて似ていた。

          ◇

 彩乃は神々しい風貌をしている。彩乃の憂いに満ちた眼差しは僕を厳かな気分にする。
 雷鳴が鳴り響く中、僕と彩乃は雑木林の中にいた。空は黒い雲に覆われ今にも雨が降り出しそうだった。僕は急いで撮影場所を決めてフィルムを詰め、彩乃は不思議なベルと携帯ラジオをバッグから取り出した。僕は何のためにそれを持って来たのか彩乃に尋ねなかった。僕は草むらに膝まずいた彩乃の右足首をロープで縛ったが、彩乃も足首を縛られる意味を聞き返さなかった。ファインダーを覗くと彩乃は厳かに納まって、遠くから賛美歌が聴こえてくるような気がした。もちろん、それは賛美歌ではなく「星の世界」かも知れないのだが。

「祈ってください」
「この場合、祈りというのは私の中で何か違うと感じるのです」
「なるほど。では、スカートの裾を上げてください」と恐る恐る言ってみた。

 そして、撮影が終わると間もなく激しい雷雨になった。

          ◇



□九月から秋を集中撮影する予定です。作品のモデルになってくれる女性を募集しています。年齢は問いません。お申込はこちら・・・




2012-08-25 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『トロイメライ・夢想』・・・作品




2012.8.15 model*文絵

 例えばシューマンのトロイメライを繰り返し聞きながら様々な出来事を振り返ることがある。

           ◆

 文絵との出会いは六月の渋谷。座居ビルの奥のスペースでのことだった。つまりそこは渋谷における迷路と言える場所。僕の前に立ちふさがるように時代背景不明の妖精が現れた。それが文絵だった。

 文絵は古風な容姿が故に今の世において一見埋もれた存在であるが、僕には玉虫のように眩しく希少に見えた。僕は、咄嗟に逃がさないようにすぐに夢想の世界に閉じ込めたほどだった。そして、虫を入口も出口もない箱に閉じ込めて、カサカサ動く虫の脚音に耳をそばだてるように、文絵を五感で観察した。小動物のように華奢な身体と子牛のような眼差し、小鳥のさえずりのような笑い声。文絵は動物や植物と何らかの方法でつながることができるに違いないとさえ思う。

 出会いから三ヶ月が経った終戦記念日の今日、文絵は長袖膝下丈の真っ赤なワンピース姿で現れた。オシロイバナが好きだと文絵は言うけれど、膝下丈の赤いワンピースに覆われた文絵は彼岸花のようだった。
 文絵を郊外の公園に連れて行き、小高い丘の上にある東屋のベンチに座らせると強めに風が吹き残暑を和らげてくれた。文絵は膝の上に蝶の図鑑を載せた。それは恐らく昭和初期か大正時代の古書で、言いようのないほど文絵にぴったりだった。
 僕は静かにシャッターを押した。

          ◆

 撮影の翌日。トロイメライを聞きながら夢想すると、ファインダーの中の文絵が甦った。この穏やかなメロディーは、夏の東屋で向き合った時に滲み出た文絵の本質にとても近いと思った。

          ◆



□九月から秋を集中撮影する予定です。作品のモデルになってくれる女性を募集しています。年齢は問いません。お申込はこちら・・・





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2012-08-19 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『ピンクのリボン』・・・作品




2012.8.2 model*モモ


           ☆

 花屋で買った野菊の半分を使って小さな花束を作り、残りは花だけを茎からハサミで切り落とした。しかし、僕はつぼみを切り落とすことをためらっていた。咲かすことなく消える無情が心をよぎったのだ。

 出会ったこころのモモは女子高生で、それは愛くるしい女の子だった。そして、今はすっかり美しいお嬢さんに成長し、夏の太陽に照らされた身体は眩しく咲いてすでにつぼみではなかった。

「女は秘密が多い。だから男は女に幻想を抱きやすい」
「わかる気がします」
「君はとても愛らしい上に賢い。そんな女がそばにいるだけで狂おしいし、もし君に謎があるとすれば男は苦しんだすえ堕落するより他はない」
「そうかしら・・・」

 ここにピンクのリボンがある。一方の端は花束を縛り、反対の端は君のスカートの前から太ももを通って、その大胆に開いたワンピースの背中から出て原っぱの向うへのびる。そののびたリボンの先は君の夢や君を慕う男の前を通過し少女の一線を越えた女の現実へつながっている。

           ☆



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2012-08-06 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『人形の唇』・・・作品


012.7.27 model*麻菜


          ★

 罠かもしれないと疑いをもっていても、その甘味な世界を捨て去る勇気はなくずるずると深みにはまっていく。これは罠ではないと肯定的な気持ちが散らついたら、その時はすでに完全に罠にはまっている。

          ★

 真夏の午後、なだらかな斜面を歩く。隣を歩く麻菜は心地良い声でよく笑う。唇にはいきなりキスの衝動をひき起させる魔力があり瞳も人形のように神秘的だった。大きな樹にもたれて座った麻菜の身体に紫かすみ草をちぎってばらまいた。チューブをスカートやワンピースの胸の中に差し込んで、さらに首と手と胴と足をぐるぐる巻きにした。
 
「撮影が終わったら僕は君の唇にキスをするよ」
「うふっ、キャキャッ、はあ」
 麻菜は否定も肯定もしなかった。つまり否定した。

「君を僕の人形にしてしまいたい」
「人形になって飾られているだけは少し寂しいです」
 これもまた遠回しな否定なのだろう。


          ★



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2012-08-01 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『ベティーへの伝言』・・・作品

20120724konomi032_edited-4.jpg

2012.7.24 model*安井木の美


          ☆

木の美の中に奔放なものがあるとしたら、僕はとても怖い。
その豊満な身体でベティー・ブルーが好きだと言い、フォークの先を皮膚にあてた。
木の美の中に入り込む余地があるとしたら、それは僕の苦しみにつながっている。

          ☆

 木の美を撮った。彼女の一番の魅力は、やはり美しい肌で覆われたやや大柄な身体で、とりわけ豊かな乳房は形が良かった。川の中のコンクリートの固まりに座りブラウスのボタンを外して胸の膨らみを曝した時、木の美は麗しい昭和の女に変わった。

「木の美を昭和三十年代の女として撮りたい」
「はい。いいですよ」
「それには、白い下着姿になる必要がある」
「考えてみます」


          ☆


■魚返一真・写真塾に木の美ちゃんが登場します。来年のグループ展を見据えるなら秋までが入塾チャンス。
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2012-07-31 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『人形の唇』・撮影予告


model*麻菜

         †

 麻菜の唇には、いきなりキスをしたいと思わせる魔力があった。その瞳も人形のように神秘的だった。

「君を僕の人形にしてしまいたい」
「人形になって飾られているだけは少し寂しいです」

 麻菜の言葉には愛が隠されているように感じる。しかし、それは罠なのかもしれない。
        † †
「僕の人形になった君を抱きしめたい」
「なにも言えない私で良ければ」

 僕は人形になった麻菜に恋をしてみたいと思った。
        †††
「僕がキスした瞬間に人間に戻ってほしいな」
「あなたは魔法使いなの?」
「違うよ。むしろ君が魔女であって欲しいと思ってるんだ」

         †
        †††
         †



■この作品に期待する方は拍手をお願いします。


2012-07-23 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『ベティーへの伝言』撮影予告

model*安井木の美


          *-*-*

木の美の中に奔放なものがあるとしたら、僕はとても怖い。
木の美の中に入り込む余地があるとしたら、それは僕の苦しみ。
その豊満な身体でベティーが好きだと云われては、なす術がない。


          -*-*-


□作品『ベティーへの伝言』に期待する方は拍手をお願いします。
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2012-07-22 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『SUNFLOWER』作品

20120716himawari047_edited-1.jpg
2012.7.16 model*ひまわり

         ☆
「あなたは誰?」
「ひまわりです」
「何をしているのですか」
「あてもなく占っているのです」

          ☆

 ひまわりとの別れが何となく寂しかった。それは、突然気の合う女友達から「私、人妻になるわ」と告げられた時のような気分で、仕方のないことだと納得する反面、受け入れ難い気持ちの欠片が周囲を浮遊し、最後には君の幸せを願っているよ、と嘘に近い気取った言葉を吐いて終わりにしてしまうような、そんな微妙な寂しさなのだった。

          ☆


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2012-07-22 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『I am hungry』作品


2012.7.14 model*晴菜

「晴菜が好きな言葉を教えて」
「I am hungry、かな」
「じゃあ、晴菜にPaineappleをあげよう」

          ☆

 晴菜の薄く小麦色に染まった肌はすでに夏をみなぎらせていた。型の良い乳房を携えたその眩しい身体は今はまだ少女の殻の中にいて、内側に艶かしい香りを留めている。僕はすかさず少年の自分を甦らせ晴菜の前に立たせてみた。そして、ふたりの恋の成り行きを想像した。

 晴菜は、蝉のように儚い青春を背負って今にもどこかへ飛んで行ってしまいそうな娘だ。僕は美しくくびれた腰を綱で縛り一方を大きなモチの樹の幹にくくり付け逃がさないようにした。

「君はどこにも行ってはならない」
「どうしてですか」
「ずっと君のいるべき場所で君を演じ続けるべきだからだよ」

 僕は晴菜と出会ってから今この瞬間も心の乾きを訴えている。僕はカメラを置きもう夏の空を見上げた。

「撮らせてくれてありがとう」晴菜は僕に右手を差し出し戸惑っている僕に続けて二度握手をした。

「さようなら」
「さようなら・・・」

           ☆
          ☆ ☆
           ☆




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2012-07-20 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『クオリア・QUALIA』作品


2012.7.11 model*美渚

 クオリアとは「〜な感じ」のことである。

          ♢

 台所のシンクに蓋をして水を溜めた。そこへ買って来た完熟トマトを入れると静かに沈んだ。意外だった。てっきり浮かぶと思っていた。

          ♢

 トマトを握りつぶしている女の子を想像してみてください。その子は清楚で無垢な女の子です。つぶされたトマトのことが可哀想でもあり、食べ物を祖末にすることの罪も感じます。しかし、無垢な女の子がそうしていることによって、何か許されるような気がしませんか。

 つまり、そのトマトを潰す行為は決して良い事ではないけれど、その子は、そのトマトを憎しみなどの負の感情を抱いて潰しているわけではなく、幼い子どもが興味本位に悪気無く残酷な事をするように、ただただ潰しているだけ、ということでしょうか。間違っていたらごめんなさい。

          ♢

「トマトを潰してくれる?」
「はい」

 さっきまで僕の家の台所のシンクに沈んでいたトマトは美渚の両手でぐちゃぐちゃにされ、彼女の清楚な白いワンピースを汚したあと、悩める青春のごとき匂を周囲に拡散させたのだった。



        *-*-*-*-*-*-*

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2012-07-19 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『I am hungry.』撮影予告

model*晴菜

 ただ晴菜が好きな言葉で僕の頭の中をいっぱいにしてしまえば良い。その言葉とは、ありがとう、一期一会、大好き、自然、幸せ、一緒などであり、英語ならI am so happy. I see..I am hungry….それで僕は片時であれ晴菜から逃れることができる。正確に言えば晴菜のくびれの呪縛から。それにしても何と美しいくびれだろう。

         ★

 晴菜を撮ることになった。セパレートな服を着て欲しいなどと考えてしまう。はやり僕は晴菜の腰のくびれから逃れられない。

「おへそが見える服を着てくれませんか。それとも、細身のワンピースのウエストを細いベルトで締めてもらえませんか」
「はい。探してみます」

 あれれ、晴菜はどっちを探しているのだろう。セパレート?それともワンピース?若々しくてキュートで太陽のように明るい晴菜は僕には眩しすぎる女の子なのだ。

          ★



■魚返作品のモデルにご興味の方は是非ご応募ください。現在は『LIttleFantasy 2012』を8月20日まで集中的に撮影しています。
□この作品に期待してくださる方は拍手をお願いします。




2012-07-10 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『クオリア・QUALIA』撮影予告

model*美渚

クオリアとは「感じ」のことである

          ♢

 美渚が作った迷路に迷い込んでいる。おかしいのは、美渚がその迷路は自分が作ったものだと認識していないことだ。

 美渚のメールは論理的なのに、その出口は霞んでいる。彼女の文章には「誠実」や「無垢」という名のクオリアがたくさん散りばめてあって、悪を好む者も、読めばどんどん彼女の清い世界へ引きずり込まれてしまう。

 どうやら、美渚そのものが純なクオリアらしい。

          ♢

□街で美渚を見つけた。僕は彼女の無垢さに半ば感動していた。
作品『クオリア・QUALIA』に期待する方は拍手をお願いします。



2012-07-07 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『濡れたワンピース』作品


2012.6.30 model*理乃

          ★

身体の隅々まで届いた水の冷たさと
濡れたワンピースが肌にまとわりつく感触が僕にも伝わった
水の中の理乃はなんて幻想的なんだろう






        *-*-*-*-*-*



□『濡れたワンピース』を撮らせてくれた理乃ちゃんの勇気に敬意を表します。
■モデル急募中〜7月と8月は作品を集中撮影します。魚返一真作品にご協力頂けるモデルを求めています。応募はこちらから⇒・・・




2012-07-06 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :
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プロフィール

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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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