僕は夢をみているよ・・・2011.5.3

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□僕の愛すべき相棒:Rolleiflex/Tessar*たぶん四万円しなかったと思う。ちなみにライカMP-4は7万円前後。

日々、本物の写真家になりたいと夢見ている。しかし、いわゆる芸術家ほど破天荒な生き方はできない。さらに、芸術家らしく道具に特別こだわっているとも言えない。ほとんど偶然出会った同じカメラを使い続けているし、白黒フィルムはある時期を除いてトライーXしか使ったことがない。

遠い過去を振り返る。僕が中学生の頃だった。僕の住む九州の町を通る久大本線を走るSL(デロクマル=D60)を撮りに東京からペンパルの大学生がやって来た。大学生は春と夏の二度僕の家に来た。そして二度目に風邪をひいて僕の家でしばらく寝込んだ。大学生は僕に数本のトライーXをくれた。「100フィートの缶入りフィルムを買って自分で切って、写真屋さんから無料で分けてもらったパトトーネに詰めたんだよ」と言った。大学生が帰ってからすぐに近所の写真屋に行って缶入りのトライーXを注文した。数週間後、シルバーのアルミ缶が届いた。僕はくみ取り便所を真っ暗にして缶を開け両手を思い切り拡げた長さにフィルムを切って、近所の写真屋からもらってきたパトローネにトライーXを詰めた。それまで富士や小西六のせいぜいASA200しか使ってなかったから、コントラストの効いたトライーXはASA400と高感度で増感にも強くて魔法のフィルムに思えた。

もう一つ大学生が持っていたもの。春はペンタックスSPが二台だったけど、夏に来た時は、マミヤC330だった。そう二眼レフ。僕は二眼レフのファインダーを覗いて呆れた。左右逆像だったのだ。うそ!

二眼レフを持っている人物を知っていた。従兄弟だ。僕はうまいこと従兄弟をいいくるめて、彼の父の形見の二眼レフを借りてきた。そして数ヶ月ほどしたころ、借りた二眼レフが故障した。僕は自分で直せるだろうと分解して、結局元にさえもどせずに、そっと押し入れあたりに隠したのだった。苦い思い出だ。

数日前、僕のローライフレックスを修理に出した。いつものように坂戸のセキ写真へ送った。セキさんはいつも僕のカメラを修理してくれる。本当にありがたい。先週、久しぶりにバライタでプリントしてみた。やってくれたのは、ラボテイクの金子さんだ。もう金子さんなしに僕の銀塩生活は成り立たなくなっている。焼きにくい僕のひどいネガを立派にプリントしてくれる金子さんに感謝している。本当にありがたい。

僕のローライフレックス、、これが絶対に良いと言い切れない。他のローライを使ったことがないから比較できないのだ。それでも僕は最初に出合ったこのチープなカメラで作品を撮り続けている。壊れたら直す。そしてまた真剣勝負の撮影をする。僕に習ってこのタイプのローライを買って使う人がいる。説明不足で申し訳ないと思うことがある。今日の告白(?)で許してほしい。同じことが僕のライカにも言える。最初に買ったボロボロのライカを中古店の店員の忠告を無視して手に入れた。そのライカは今も僕の真剣勝負の撮影の武器でいてくれる。壊れたら直す。そしてまた壊す。だけど、最初に買ったこの二台を僕は心から愛している。

僕は写真家になる夢を見続けている。とてもとても本気だけど、本気とは思えないアプローチ。夢ってね、何かを実現することじゃないよ。夢を見ているその時、その一部始終が夢なんだよ。恋と似ているんだよ。恋の先は恋じゃないんだよ。

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□僕が尊敬していた従兄弟。レンゲ草の収穫作業。牛と山羊の餌になる。カメラは不明だが従兄弟から借りた二眼レフだろう。当時僕が作ったいい加減なベタをスキャンしたので画質は悪い。。しかし、、従兄弟はカッコいいなあ。1969年頃、、
2011-05-03 : カメラ : コメント : 0 :

2009.10.24のカメラ談義/ローライ/トイカメラ/デジカメ/ペンタ645

あなたはどんなカメラを使っていますか。カメラに愛着を持っていますか。僕ははたしてカメラに愛着を持っていると言えるのだろうか。自信がない。半年使わないカメラは手放してしまっている。カメラを落とす。キズだらけになる。ローライとライカとT2はボロボロ。近々、ペンタ645を手放すかもしれない。便利だからだ。645を使うと何故か良い作品に出会えない。儀式的な部分が薄れるからだろうか。もちろん、ローライのレンズと比較するとあまりにもシャープだからかもしれない。DMの『クリスマス・イブ』という作品、、古いローライでなくては撮れない。ほら良く見て、、この日の撮影が儀式だったことがわかるでしょう?

おじいちゃんのかたみのローライを使ってるアメちゃんのような人もいる。そういう愛着は僕の言うそれとは違うから。アメちゃんはそれをずっと使うといい。何かがのカメラにはあると信じる気持は大事。はっきり言って、神の手を借りようとしないカメラマンは傑作を残せないと思う。おじいちゃんの力を借りるといい。

僕はデジカメ否定派と考えられているけど、誤解です。前述のペンタ645だって僕には新しく便利過ぎるんです。つまりそれ以後のカメラについて僕の中に違和感があるから、当然のことデジカメなどはペンタ645を否定するのと同じ理由がある。まあ、もっともっとあるけど、それはさておき。

トイカメラが流行している。トイカメラは女の子のテイストにぴったり。僕はトイカメラから写真に入って来た女の子たちはいずれ古い銀塩カメラにたどり着くと思っている。心強い。ではデジ一眼で入った男性はどこへ行く?それもさておき、、、

便利だなって思ったら、それでいいのか?って、立ち止まって考えてみる。塾でいつも語っていたことだけど、自分の感性を信じきってしまったら、その先はない。もっと別の何かを追いかけなきゃ傑作は生まれない。自分の感性の及ぶ範囲内で写真を考えたら、やはり自分の表現を自在に写真にできるような、とても便利なカメラが良いことになる。天才なら感性で勝負できるのかも。でもね、天才は写真をやらないよ。少なくても、写真だけでは満足できないと思う。

やっぱりトイカメラをむやみに撮る女の子たちは天才肌だね。彼女たちが天才なら、そのうちにトイカメラの流行は去る。なぜなら、天才は写真だけでは満足できないからね。
2009-10-24 : カメラ : コメント : 0 :

坂戸のセキ写真さんから帰って来た僕のローライ

来年の個展ではローライが主役です。たぶん。ずっと不調だったローライをオーバーホールしました。もちろん、いつもお願いしている坂戸のセキ写真さんにお願いしました。僕はこのカメラ店が大好きです。遠いからめったに行かないけれど、このカメラ店の存在が僕の創作のある部分を支えてくれているのです。どこか懐かしいたたずまいの商店街にあるこのカメラ店は古き良き銀塩カメラ時代への道先案内人なのです。銀塩カメラのこと、修理のこと、通ではないから、、と諦めている人。是非お運びください。電話でも対応して頂けます。僕はいつもそうです。ご興味のある方、「魚返のブログで読んだ」と電話してみてはどうでしょう。悩みが解決するかもしれません。セキ写真さん、お店もサイトもリニュアルしました?
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写真は修理前のローライ。今は少しきれいになっています。

□追伸です。カメラの修理をお考えの方の中で遠方の方。僕の場合は宅配でセキ写真へ送って、修理後宅配代引きで送り返してもらっています。とても助かります。

2008-11-03 : カメラ : コメント : 0 :

カメラと僕・決して手放せないカメラ・・その2

ローライフレックス・テッサー75mm*f3.5
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僕がこのカメラを買ったのは全くの気まぐれからだった。その日僕はいつものように中古カメラ屋のウインドーの前に立ってニヤニヤしていた。楽しい時間だ。2000年ごろだったと思う。仕事で6×6はハッセルを使っていたが、作品撮りとなるとどうもしっくりいかず、何かないかと探していた時期でもあった。しかし、まさかテッサーの75mm付きを買ってしまうなどということは思ってもみなかった。みなさん!ここでまたまた僕らしい買い方をしてしまうのです。買った理由は、デザインです。グレーの革仕様がかっこ良かった。ベビーローライでは良く見ていたのですが、ローライフレックスはさらにマッチしています。

さっそく買って作品撮りに使ってみました。ハッセルの80mmでてこずったポートレートも、75mmだとスクエアも気にならずにピタっと収まる。不思議な画角だ。それ以来、多くの傑作をこのカメラで撮りました。例えば、千春さんの「ファミレス2」や妄想写真館の表紙ナツさんの「日傘」など。。。

実はこのカメラは現在故障中です。また坂戸のセキ写真さんにお願いしてオーバーホールしようかと思っています。このカメラにはたくさん良いところがあります。小さくて軽いのです。二眼レフは案外コンパクトなのです。といっても、昔のマミヤのレンズ交換式はでかいです。僕はそのイメージがあって、二眼レフから遠ざかっていました。

以前、関さんに熱く言われた、「魚返さん、気に入ったカメラは直した方が絶対に良いですよ」の一言を思い出す今日この頃です。ついにローライフレックスを蘇らせることになりそう。。。
2008-07-04 : カメラ : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

カメラと僕・決して手放せないカメラ・・その1

ペンタックスSP・ブラック

あれは確か僕が小学校五年生だったと思う。1966年(昭和41年)のことだ。突然戸棚の奥に現れた一眼レフカメラはハードケースに納められ、同じくハードケースに入った135mmとともに、いつも同じ場所に居座っていた。親父が買ったペンタックスSPは、あまり使われている様子がなかった。ある日、僕はそっとカメラを出してみた。一眼レフのファインダーの世界というものに魅せられた衝撃の瞬間だった。それからは時ペンタックスSPを出して、何でも覗いてみた。もちろんフイルムは入っていなかったのだが。

このカメラはニコンFは高価で手が出ないという人たちに爆発的に支持されたと思う。当時、田舎の街でニコンFを持っていたのは、ローカル新聞社の記者しか知らなかった。そのうちにペンタックスSPでSLを撮るようになった。考えてみれば自然な流れだった。当時親父は何と言って僕にそのカメラを貸したのか覚えていない。それから、あの製品名を連呼するCMもこの頃だった。

レンズは標準が55mmで、これがくせ者です。55mmで慣れてしまうと実は少しつらい。ちょっと望遠ぎみなんです。それから父が選んだ望遠の135mmも使いにくい画角です。スクリューマウントについても面倒です。と悪いことばかり書いていますが、ファインダーは見やすいし、何と言っても小型という利点は大きいです。もちろん、ニコンに比べて安価なのも素晴らしい。

しかし、42年の歳月を経てなお働けるカメラであることは立派です。

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2008-06-20 : カメラ : コメント : 9 : トラックバック : 0 :

好きな写真家(日本人)

エトワール さん、矢西誠二氏を知りません。今度みてみます。とエトワールさんにコメントをしたあと少し考えてみました。

僕は日本人で好きな写真家が少ないです。木村伊兵衛ぐらいでしょうか。写真家に僕は生き方や表現へのこだわりを求めます。それに加えてその写真そのものが僕の好みであったり、死に方が僕に刺激を与えてくれたり、そんな多様な要素を満たしてくれる人物でなくてはなりません。時々写真塾でのこと、本当にうっかりと、アラーキーも言っていた、と手っ取り早く表現していしまいます。そんな時、少し悲しい。その瞬間、僕は写真家でなないことを悟ります。僕は写真家になって死にたい。いえ、死ぬ時に写真家でいたい。今、成功しているカメラマンでさえ、死ぬ間際までカメラマンでいられる?そんな視線で表現者を見ていると、他人の写真などどうでも良いことに気づくのです。ハッとします。何だ、そう言うことか、と開き直ります。とても面白い論理です。

僕は写真家になりたい。しかしなる努力をしているだろうか。わからない。しかし、まずは日本人として生きなければならない。日本人としてどんなスタンスで行きているか、その日々が重要だと思っている。その意味で僕は未熟だ。当然だが、写真だけ学んでも写真家にはなれない。どんなに上手くても絶対になれない。その人の生き方が人に尊敬されるなら、その人はやがて写真に興味を持つなら、写真家になれるだろう。そんな目でカメラマンたちを見ると、貧弱に見えて仕方がない。尊敬と言う言葉の意味は、大勢に、ということではない。たった一人からでもいいんです。考えてごらんなさい。日常において、あなたは誰かに尊敬されていますか?されていると言い切れない人が多いはず。人間の価値は、死ぬ時に何人の人に尊敬されているかで決まる。著名人はまた別の解釈があるから、ここではあてはめないで欲しい。

とにかく僕は死ぬ瞬間、写真家でいたい。それが人生の目標です。そのために、今日も自分らしく生きるのです。それしか写真家になる方法が見つからないのです。

つづく
2008-06-15 : カメラ : コメント : 6 : トラックバック : 0 :

カメラ買いました。。

昨日、撮影後すぐにカメラを買いに行きました。
今日の撮影でさっそく使います。
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2008-02-06 : カメラ : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

カメラ壊れた!

昨日の写真塾で下の写真を撮った後、カメラがおかしくなったようです。現像してみたらフイルムに異変!直すか買い替えるか。

実は、今日さっそく新宿の中古カメラ店で壊れたカメラと同じものを買いました。僕の不注意で二重像のチェックが甘く、不具合があり、明朝返品。こうなったら壊れたカメラを直すか。僕のライカM4-Pはご存知の方も多いと思いますが、ボロボロです。でも、何だか可愛そうな気もして来ました。今日、ついでに90mmF2.8カナダも買いました。こっちはM3に着けます。

そうそう、今日カメラ屋さんで店員さんに「プロの方ですよね?」と言われた。何でも僕の作風が好きだとか。せっかく親切にしてくれたのに明日返品。ちょっとがっかり。明日、返品したらその足でセキ写真へ行こうか。もちろん、M4-Pの修理。

ところでこの日撮った写真はどれも秀作だった。僕はアングルなどヒントのつもりで撮ったのだけれど、参加者の傑作に期待したい。

2007-07-09 : カメラ : コメント : 2 : トラックバック : 0 :

FUJI GS645S professional Wide60/美甘子

FUJI GS645S professional Wide60で撮った処女作です。
*『蒸し暑い日』model*美甘子参照。。。
FUJI GS645S professional Wide60の使い勝手は良いです。ピント合わせは本番ではちょっと手間どりました。でも、ピンボケ写真はありませんでした。まずまず。シャッターと巻き上げなどはちょっとおもちゃっぽくて頼りない。しかしながら、描写はなかなか。22000円なら相当なCPです。次の作品もカラーはこれを使うことにしました。何と言っても軽量コンパクトです。


FUJI GS645S professional Wide60/フジPRO400 1/250 F4
2007-06-26 : カメラ : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

FUJI GS645S professional Wide60

今日、カメラを買いました。FUJI GS645S professional Wide60このカメラについてご存知の方、何でも良いです教えてください。これを買うことになったのは、先日の写真塾でウッチーがマミヤの6×6レンジファインダー機を持っているのを見たからです。67を欲しいと思ったけど、デカすぎて僕には無理でした。マキナはあるのですが僕には重いんです。

追加1)まず、縦位置が標準なのがポートレート派には良いですね。レンジファインダー中判645は大抵そうですが。60mmレンズは35mmカメラに換算すると36mmでちょうど良いです。ライブでも言いましたが、これはネガカラー用と考えています。最近コンタックスT3をネガカラー用に使っていたのですが、ちょっと物足りない感じがあって。

追加2)昨日6/16(土)立川のビッグカメラでソフトフードを買った。388円(安い!)さっそく装着すると、案の定レンズの周りのフレームにつかえて完全に折り畳めない。まあ仕方ない。

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2007-06-14 : カメラ : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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