『禁断のバード・ウォッチング』



2017.6.29 model*Olivia

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 どうやら僕たちがいる場所は鳥たちの楽園のようなのだった。大木の幹の裏側に二人で息をひそめていると、バードウォッチャーが抜き足差し足と周辺を探しまわっている。僕たちは何も悪いことをしていないけれど、彼らに見つからないようにこうして潜んでいると、次第に禁断なムードに包まれてきた。しかし、それは僕の作品にはかえって都合が良かった。もしこの場所に流れる音楽があるとすれば、トリスタンとイゾルデの前奏曲がぴったりだと感じたのは、曇り空を遮る色濃くなった樹々の葉を撫でて通る湿った風が僕の気分を暗くしていたからだ。この時僕の頭をよぎったのは、ラース・フォントリアの映画『メランコリア』なのは明白だった。というのは、ここへ来る前に娘と同じ監督の『ニンフォマニアック』の話をしたところだったから。

 娘に国鉄時代に貨物操車場で使った緑と赤の手旗を渡し、娘の左後方にある樹の枝におもちゃの釣り竿を立てかけた。僕の心の中では、その意味付けは正しいけれど、この娘には理解できないだろう。

「この作品のタイトルは何だかわかる?」
「いいえ、わかりません」
「『禁断のバード・ウォッチング』っていうんだ」
「わからないけど、そんな感じかも・・・」
「お願いがある。君が着ている服を可能な限り脱いでほしい。もちろん、すべて拒否することも可能だよ」
「???」

 バードウォッチャーが立ち去ると、僕たちの周りにたくさんの小鳥が舞い降りてきた。どうやら、鳥たちは真面目なバードウォッチャーより自慰的な写真を撮ろうとしている僕たちを友だちに選んだみたいだ。

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2017-06-29 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『Welcome back』と『Apple Hill』・・・撮影報告



『Welcome back』

2017.6.25 model*莉菜

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 誰にも、ふと会いたいと思う人がいるはずだ。ある曲を聴くとなんとなくその子のことを思い出してしまうし、今も変わらないでいてくれるかな、みたいにその女の子のことを考えてしまう。中央線に乗っていると青春時代に戻るし、ホームにいるとあの子に会えるのではないかという気がする。ある男性にとって中央線はそういう場所で、まさしく僕もそのひとりなのだ。

 莉菜と吉祥寺の2番ホームで落ち合って、すぐにやってきた各駅の上り電車に一駅乗った。ここは西荻窪、青春の街である。今から四十年前に莉菜のような女の子がこの街を歩いていただろう。ホームに立たせて写真を撮った。莉菜が好きだというリンゴを渡してまた撮った。莉菜って何て可愛らしいヤツ!その時、風がお帰りなさい、と吹いてきた。ああ、またあの子とあの古い喫茶店に行きたいな。

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『Apple Hill』

2017.6.25 model*莉菜

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 莉菜と雑木林を歩いた。彼女といると心が和む。その理由はわからないが素敵な時間がやってきたことは確かだった。これから撮る写真は、ずっと莉菜に撮りたいと伝えていたものだった。いざ撮らせることを承諾した今でも莉菜は迷っているに違いなかった。

 莉菜はリンゴがひとつ入った袋を下げている。彼女が大好きなリンゴの使い方はただひとつだけど、まだ莉菜はそれをわかっていないみたいだ。

「座ってごらん。リンゴを股間に置いてごらん」
「あ、はい」莉菜は従った。
「今度はスカートを上げてリンゴで下着を隠してごらん」莉菜がそれを受入れた横顔を見ると強さが顔を覗かせて今までの彼女から少し脱皮したような感じがした。それとも本当の莉菜が表れただけなのか、僕にはわからない。とにかく良い気分。ありがとう!可愛らしい莉菜と季節はずれのリンゴ。

「Apple Hillって曲知ってる?いや知っているはずはないね」と莉菜に言いながら、僕は静かにジョン・セバスチャンに感謝した。この曲を作ってくれてありがとう、と。。。

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□『Welcome back』と『Apple Hill』とも大好きなジョン・セバスチャンの曲です。このレコードを聴いていたあの時代に感謝したい。
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2017-06-25 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『ALL GIRL.7』

スクリーンショット(2017-06-21 12.00.58)
2016.1.10、写真塾にて撮影



第七回魚返一真写真塾グループ展『ALL GIRL.7』
2017.9.19TUE〜9/24SUN 渋谷ギャラリー・ルデコ(3F)

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梅雨を撮りたい。なぜって?樹の下に雨宿りしていると雨の雫が落ちて来て女の子の髪が濡れるのをみていたいから。そんな状況で女の子の側にいることに価値があるじゃないか。

雨になりたい。どうして?濡れている女の子を見てるだけなんて、もちろんカメラで撮ってもダメだ。雨粒になって女の子の皮膚を這うんだ。女の子を見ているだけじゃ満足できない。触れなくちゃ。

結局どうしたいのか?わからないなら珈琲を飲みながら考える。好きな曲を繰り返し聴くといい。どんな曲を聴きたい?う〜、迷うなあ。聴きたい曲いっぱいある。選べない。。

ポストカードでもデザインしたら?九月に開催するグループ展のだね?それに合った曲を選べばいいよ。タイトルは『ALL GIRL.7』だから。平凡だけどキャロルキングの『You’ve Got A Friend』とかじゃない?いいね〜。

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□思いつきでデザインしました。カメラマンのクレジットは変更がありますし、写真も別のものに代えるかもしれませんが、とりあえずこんな感じのポストカードです。。。



2017-06-21 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『処女のためのレクイエム』



2017.6.19 model*美乃里

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 今日は桜桃忌だ。太宰治を読むべきかとも思ったのだが、美乃里を撮ることになっているから諦めた。美乃里は幾つになっただろうか。もう5年も撮っているけれど、とにかく処女なのである。(本人がきっぱり言っている)ならば、とばかりに処女を葬るがごとくモーツァルトのレクイエムを聴きながら撮影に備えている。

 再度言うが、この女は処女である。がしかし、裸になることをいとわない。カメラを向けると、例えば官能小説のページをめくるように少しずつ肌を露出すると、その白い皮膚の美しいことこの上ない。この女は決して男の言いなりになったりはしない。つまり、女は処女なのである。

「これを挿れなさい。君ならできるでしょう」と言って女にバナナを渡した。
「はい。できますわ。処女の身ですが・・・」女は僕の要求を拒まなかった。
「ほほう、、おもしろい」
「とくとご覧あそべ」という表情のあと、皮を剥くことなくバナナをあそこへ挿入した。挿れたものが男性器ではないのなら、確かにまだこの女は美しい処女なのである。


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2017-06-19 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『美しい娘の釣り模様』



2017.6.16 model*Olivia

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 あの頃、僕の心の中は鉄道と釣りと女の子のことが入り乱れて幾つもの虹がかかったみたいだった。あの頃とは僕の人生でいちばん空気が濃かった少年時代のことだ。三つの中で唯一僕を癒したのは釣りだった。釣りと言っても、僕はどうしても魚を釣りたいという気はなかったから、道具や餌どれもいい加減だった。ただ、心のおもむくままに川へ向い釣り糸を垂れた。青空を眺め雑草を見ては、もう夏が近いのだ、と神妙な気持ちになった。でも、特に夏が好きというのでもなかったし、かといって春を好んだとも言えない。つまり僕が求めたのは、一人っきりになることだった。

 美しい娘と川へやってきた。そう、釣りをするために。だからと言って道具や餌に凝ったりはしていない。つまり魚を釣ることを唯一の目的にしていない。そう、少年時代と同じで「一人っきりになるため」、、あれ?僕はとても違和感があった。娘と一緒にいるからだ。

 美しい娘はシンプルな水着を着て下半身は細いヒダ入った白いスコートを履いていていた。手足はとても細いが健康的で適度に日焼けし髪は馬の尾みたいに長く栗色。顔は少しオリビア・ハッセーに似ていて、もし彼女をミニチュアにしたら、裕福で見栄っ張りな親戚が海外旅行の土産にくれそうな国籍不明のエキゾチックな人形みたいだと思った。娘に釣り竿を渡すと、赤いサンダルを履いた足で水に入り竿を振った。

 青い空の下で眼を醒ますと、そろそろ夏のきざしが見えてきていた。日暮れ時には蛍が舞うのだろうか。眼の前に展開されている、美しい娘の釣り模様を、不調のローライフレックスTでワンロール撮り切った時、写真を撮る幸せというものはシャッターを切る瞬間瞬間に潜むものあって結果ではないのだと思った。

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2017-06-17 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『鉄道ファンだからほのぼの』



2017.6.11 model*たま子

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 僕は1番線のベンチに座って彼女が下り電車でこの駅にやって来るのを待っていた。彼女から15分ほど遅れるという連絡が僕の心にぽっかり空白をくれた。遠い昔のことを思い出した。僕が高校三年生でどこへ進学するか考えていた時期のことだった。僕はこの街にある大学へ進学しようと考えていた。結局、そうはならなかったけれど、もしかしたらこの駅に毎日通って来たかもしれないと思っただけで何となく夢心地だった。ぼんやり線路を眺めていると妙なことに気づいた。あれ?この私鉄のレール幅ってこんなに狭かっただろうか?1067mmしかない!僕はすっかり勘違いしていた。つまり、1372mmのレール幅だと思い込んでいたのだ。眼を凝らしてもやはり1067mmしかない。

 そんな驚きの発見に感心していたら、彼女が各駅停車からホームの方へ降りてくるのが見えた。
「遅くなってすいません」
「いやいや、僕は鉄道ファンだからホームにはずっといられるんだ。それに・・・」そこまで言ったところで、驚きの発見について話そうとした自分をなだめた。

 ホームで、また少し美しくなった彼女を撮ったあと、連れだって改札を出た。少し歩いて踏切の前で立ち止まり彼女を撮った。少し蒸し暑かったけれど、ほのぼのして、鉄道ファンとしてはとてもいい気持ちだった。

「僕はバスで南の方へ向かうつもりなんだ」
「そうですか、私はそこらで買い物でもします」
「ではここでお別れ。さようなら」
「さようなら。またお会いしましょう」

 もう僕は家にいて、細野晴臣の『Hosono House』を聴きながらこの文章を書いている。鉄道ファンとしてとても幸せ。。。


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2017-06-11 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『ホームから中杉通りを眺める』『貨物列車に会うために』・・・撮影報告


2017.6.9 model*オリビア

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 阿佐ヶ谷駅の四番線ホームの娘は赤いスカートが眼にも鮮やかだった。娘は女性専用車乗車口というピンク色のマークの上に立っていた。やがて上り電車がやって来て、そして発車して行ってしまってもまだ娘は同じ場所に立っている。僕はその光景をローライフレックスのファインダーの逆像で見ている。鉄道ファンとして至福の時間だ。

 ホームから中杉通りのケヤキが美しく光って見える。この街が好きで、女の子をここへ連れて来ては撮影したのが昨日のことのようだ。ケヤキはあの頃とまったく同じに見える。僕はホームの娘とケヤキを撮った。あまりにも美しい光景だった。そして時の流れを感じ瞼が熱くなったのである。JR中央線・阿佐ヶ谷駅は、僕が選ぶ美しい駅百選の上位なのだ。

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『貨物列車に会うためには』

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「貨物列車に会いたいんだ。でもダイヤがわからない」
「じゃあ、私は貨物線の鉄橋の見える場所で、貨物列車が来るまで待っています」
「そうしてくれたら嬉しい。もし貨物列車が来たら大きく手を振って欲しい」
「はい。わかりました」

 僕たちは鉄橋の見える河川敷で待つ事にした。ほどなく電気機関車単体と電気機関車の2重連が来たけれど、貨物車両を長く牽引した列車はなかなか来なかった。ついに僕たちは川辺に行って釣り人の様子でも見ようと歩いていると、頭上を貨物列車が通過して行った。
「もう少し待つべきだったかな」
「やっぱり、そうだったでしょうか」

 僕たちは上流に向かってかなり歩き川の瀬の向うに小さく貨物線の鉄橋が見える場所にたどり着いた。そこで待つことにしたがやはりお目当ての貨物列車は来ない。
「来ないね」
「ええ、でも今度は来るまでここを離れないつもりです」
「ああ、僕も付き合うとも」

 暑かった。この子、日焼けするだろうな、などと考えていたら、電気機関車が鉄橋に差しかかるのが見えた。
「来た!早く水辺に立って貨物列車に手を振るんだ!」

 青い空と白い雲、青い電気機関車が牽引する数十両の緑色の貨物車、鉄橋の下の清々しい瀬、そして女の子の白い帽子とロングヘア、そして赤いスカート、それらすべてが奇跡的な光景を作っていた。僕は夢中でシャッターを押した。

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2017-06-09 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『ズッキーニ』『貨物列車』『Cry me a river』撮影報告


『ズッキーニ』

2017.6.5 model*桃

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 桃はキュウリとズッキーニとゴーヤが好きだと言った。僕はそれに加え人参も買って約束の場所で桃を待った。時間より早く着いた桃は、車のラゲッジスペースでカメラにフィルムをつめている僕の背後から気配もなく近づいてきて「こんにちは」と言った。
「びっくりしたなぁ」桃は平然と僕の横に立っている。そもそも冗談などする子ではないのだ。今日の桃は前開きの白いワンピース。清潔感がある。
「あれっ?誰かに似ている気がする」
「笑うと新田恵里に似ていると言われます」
「ああ、なるほど。昭和っぽいもんね」

 これから桃を連れて雑木林の中にある僕のスタジオへ行く。そこで桃は生野菜にかぶりつくと言う。スタジオに着くと桃はズッキーニだけを手にして他は草の上に置いたのだった。そして、桃がズッキーニをどうしたのかを書くことはできない。皆さんの方で想像して欲しい。そして、いざ桃がその行為に及んだとき、僕は夢中でシャッターを押した。そうする以外に仕方がなかった。

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『貨物列車』

2017.6.5 model*桃

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 貨物列車に轢かれた人のことを病気で熱を出したときに夢の中で見た。少年時代のことだ。桃には想像さえ難しいのかもしれない。なぜなら貨物列車を見る機会がないから。都心を走る電車に轢かれるのとはまったく違っているんだ。ぺちゃんこになったり、こなごなになったりするけど、それほど悲惨な感じじゃないんだ。しかも、そのまんま生き続けている。

 河川敷グランドの後方に貨物線の鉄橋がある。黒い日傘をさした桃をグランドに立たせる。ただし、桃はノーブラでおまけにワンピースの前を大きく開いている。やがて貨物列車が鉄橋を渡り始めた。ファインダーの中で桃の乳房が白く光って見える。なんて素晴らしい光景だろう。

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『Cry me a river』

2017.6.5 model*桃

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 少年時代の僕は河に行きやり場のない想いをやり過ごそうとした。来る日も来る日も執拗にやってくる女への夢想。桃を河に連れて行こう。そしてどうしようもなかった想いの決着をつけようではないか。そう言えば、桃は好きな曲の中にジャズのスタンダードをいくつかあげていた。『Cry me a river』はその中のひとつで僕も好きな曲だった。曲調としては、モンクの名曲『Round Midnight』みたいに精神性を追求した旋律の部類に入る。ただし少しロマンチックでムーディーだった。<私とよりを戻したいのなら河のように涙を流して泣いてごらん>みたいな歌詞だ。ともあれ、桃がこの曲が大好きだというには、それなりに似た経験があるのだろうし、その詩に描かれた女とどこか似ているのかもしれない。

 桃を河の中に見え隠れしているコンクリートの足場に立たせた。さあ、乳房を見せなさい。ヘアを見せなさい。後ろを向いてお尻を見せなさい。その先は僕がさっき言った通りだ、と言うと桃はその破廉恥な行為をごく自然にやってのけて僕を驚かせたのだった。僕の眼の前に展開している、光る河の水と初夏の青い空や白い雲に対して、桃の乳房とヘアや尻との組合せを眺めながら、ただただ感動したのだった。

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2017-06-05 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『スローモーション』他2作品の撮影報告



2017.6.3 model*桃

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 ネット上での渇いた出会いだったとしても何処かに温もりを感じることがある。桃の場合がそれで、メールの行間に何かが見え隠れしていて僕の心は揺さぶられていた。その動揺は恋しいとか愛しいというタイプの、いわゆる惹かれる感情に似ていたが何となく違っていた。その理由を知るには彼女はまだ遠い存在すぎた。いずれにしてもこの出会いに運命を感じたことは確かだったから、桃との出会いを作品にしたいと考えたのだった。

 ネット上で出会ってから十日以上の間、ずっと桃のことを考えていた。その時間を合計すればとても長い。僕は今、ホームにいて桃が来るのを待っている。いま僕の頭の中に流れる曲は『スローモーション』で、好きな曲のひとつだと桃が教えてくれた曲だ。もちろん、中森明菜の唄のことだろうけど、僕にとっては来生たかおという感じがした。
 桃が電車から降りて来た。

「はじめまして」
「桃です。はじめまして」
「そこに立っいてください」
「はい」
 桃の後方を中央線の特別快速が猛スピードで通過して行く。ファインダーの中の世界がスーモーションに見えた。そう、出会いはスローモーション。。


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『美しい緑に囲まれて』
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 僕たちはホームを降りて駅を出た。どこで撮るか決めていなかったけれど、何となく二週間前に見つけた線路脇の新緑に囲まれたエリアに桃を連れて行くことにした。そこで僕は桃に「乳房を見せなさい」と命令するのだ。
 
 撮影場所に着くと、僕たちはまるで長くコンビを組んでたみたいに、互いの呼吸があっていた。桃の乳房は思っていたよりずっと大きく白く美しかった。

                       ﹆

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20170603momo040-1000-2blg2.jpg


『セカンド・ラブ』

                       ﹆

 僕が桃にもう少し撮りたいと提案すると、軽くうなずいた。林の奥へ連れて行き、椅子に座らせた。

「さあ、くつろぎなさい、そしてさっきと同じように乳房を見せなさい」
「はい」
「それから、もし出来るならば下着を脱ぎなさい」と続けた。僕はもっと撮影したいと考え初めていたが、それは違うと撮影を切り上げたのだった。このとき僕の中に流れていたのは『セカンド・ラブ』だった。別れ際に見た桃の表情は魅力的で、さっきホームで会った時とは別人のようだった。


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2017-06-03 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『路地で電車を待つ』『雑木林の向うを電車が通る』2作品を撮りました



2017.5.22 model*リス

                       ﹆

 あの路地は13年前に有奈という娘と行ったことがある。そこで友奈は自慰をした。そして逆光の中で愛液が光って見えたと記憶している。今日は白いワンピース姿のリスを駅で拾って、あの路地を目指している。何となく場所は憶えているのだが。あの路地の先に線路があって行き止まりになっていた。あの日僕はあの路地に迷い込んだのだった。

 あの路地をやっと探し当てた。人影が去るのを確認してリスと路地に入った。行き止まりでリスにしゃがみ込むように言い、太腿や胸元を見せるように言うと、電車がリスの背後を通過した。僕はローライフレックスのシャッターを2度押した。

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 あの路地を離れて雑木林へ向かった。僕が見つけたその場所の向こう側は電車の軌道になっている。これからここでリスは尻を出すのだ。それは、僕が長年撮り続けて来たシーンである。15年前にも同じようにお尻を見せた女がいた。やはりその背後を電車が通過して行った。そうだ、その女の名前は雪絵だった。

 リスが美しい尻をしていることを知っている。白く大きくてしなやかそうで、とても魅力的なのだ。僕が指示すると、リスは雑木林の中に立って白いワンピースを後方にまくり上げパンツを下げて白く大きな尻を出した。そこへタイミング良く電車がやってきてリスの背後を通過して行った。素晴らし過ぎて僕はもはや言葉を持たなかった。

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2017-05-22 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『都電ろまん』



2017.5.20 model*麻菜

                       ﹆

 今日の強い日射しは夏が来たのではないかと思うぐらいだ。僕は下街チックな娘と都電に乗って、はっぴいえんどの『風街ろまん』を口ずさんでいる。

「どこまで行くのですか?」
「わからない。いちおう終点の三ノ輪橋まで行くつもりだけど、突然降りると言うかも知れない」
「そうなんですか」

 車窓を流れて行く線路脇の夥しい薔薇の花を見たとき、次で降りてしまおうと思ったけど、ずっと娘と電車に乗っていたくて、やっぱり降りないよ、と目で娘に合図したのだった。

「君、いつもより可愛いね」
「そんなことありません」
「いや、ほんとのことだよ」
「いつものわたしですよ」

 娘とはいつも東京の西の方で会うけれど、東の方、つまり下街で会う方がずっと可愛らしく感じた。土地との相性によって女の子の可愛らしさの度合いに変化があることがわかった。それも劇的に。

*
ちんちん電車はゆかいだ
女の子を可愛らしく見せてしまう魔法の電車
もちろん、この娘はもともとかわいいんだけどね
ああ鉄道が好きだよ
ああ僕はとても幸せ
都電ろまん 都電ろまん


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2017-05-20 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『緑の妄想鉄道』


DSC01551-2-600.jpg


2017.5.18 model*Eva

                      ﹆

 土手に新緑のトンネルができていた。エヴァを立たせるとまるでヨーロッパの田舎の風景みたいに見えた。僕は美しいエヴァを鉄道写真のモデルにできることが嬉しかった。

 実はこの緑のトンネルの先には私鉄の軌道がある。僕は線路に敷かれた砂利の上に何かの死骸があるのではと想像していた。それが僕の少年時代に線路に関するいつもの妄想だった。つまり鉄道の神々は侵入する何者も決して許さない。だから線路の砂利の上にはいつも侵入者の死骸がある。それほど僕にとって線路は神聖な場所なのだった。

 「蒸気機関車の真似をしてごらん」とエヴァに言う。エヴァは笑顔で従う。まるで僕の奴隷のように。僕は悪魔がヨーロッパの田舎に現れて人々を恐怖に震えさせるというストーリーの外国映画のタイトルを思い出そうとしていた。つまり、エヴァは悪魔と闘う美しい娘で、最終的に彼女は蒸気機関車で悪魔をひき殺すのだ。あれっ?悪魔って殺せるの?

美しすぎるエヴァ。
僕の妄想鉄道にようこそ。
ほら、また列車がやってきた。今度は下り列車だよ。
美しいエヴァ、僕の妄想鉄道へようこそ。


                      ﹆




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2017-05-18 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『鉄橋の下に棲むアンニュイ』


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2017.5.17 model*美月紅星

                      ﹆

 再び彼女を前にした時、何を要求しても無駄ではないかという感じがしてやはり無気力になった。去年撮影した時もやはり同じような気分になった。それは彼女の意志が並外れて強いことから来ているのではないかと想像している。そのことが決して悪いということではない。相対的に僕の意志が弱すぎるからと考えることもできるのだから。

 僕は彼女を連れて鉄橋の下へやってきた。さあ、自由にふるまってください。僕はそれを写真にしようと思っているのです。そうは言っても、そこはさすがに彼女です。胸の谷間やジーンズを下げて下着を見せるのでした。こうして出来上がった写真には僕の無気力とアンニュイな心の内側が映っているのです。


                      ﹆




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2017-05-17 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『君は少年の餌食となる』



2017.5.12 model*ひな

                      ﹆

 昨日一面に咲いていた黄色い花を観に行ったところ早くも咲き終わっていたのである。昨日から気温が高いせいに違いないが、それほどに早いとは想像もしていなかった。一緒に観にきた娘の表情に前回撮った時と微妙な差があった。前回の撮影で娘の弱々しい肌が野草と直接触れ合ったことが彼女の内面に変化をもたらしたのか。それとも幼児体型の内側に冷凍保存してきた本当の自分が融けて外に滲み出てきたのだろうか。どちらにせよ、僕は娘に対して表現に困るような冷酷な感情を持つ自分に驚いた。そんな微妙な気持ちで撮影に入った。

 さあ、始めましょう。少女のようにただそこに座っていれば良いのです。でも下着は見せてはいかがでしょう。あなたを探している少年たちのために。さて、その次の段階を想像してみてください。もちろん、それは無理だと知っています。でも、下着は引き続き見せておくべきだと思うのですがいかがでしょう。それは、あなたが少年たちの性の対象で居続けるために重要なのです。


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2017-05-12 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『たゆけさの中で』



2017.5.11 model*Olivia

                      ﹆

 昨日とうって変わってとても暑く我が身には少し辛いほど。見上げれば完璧なほどの空の青さが怨めしい。つまり、あんなに素晴らしかった初夏が終わりに近づいていることを物語っている。救いは虫たちの動きはまだそれほどではないこと。その時僕は中也の詩からある言葉を引用したい気持ちを抑えた。

 娘を連れて大木の下にやってきた。去年すっかり伐採された大木の周囲の灌木たちは傷口を癒せぬままだった。それでも精一杯小さな枝を伸ばし新緑を付けていたし、地面には黄色い花が群生していた。なるほど、完全でないことの美しさがそこにあった。大木の根元に籐椅子を置きそこへ娘を座らせた。心の中にあったのは「美しい」という感嘆と「決して完全な女になってはいけない」というつぶやきだった。

 娘に花鋏を手渡し、身体の一部を切る振りをするように言った。娘は裸足になった右足の足首を左手で下着が見えるほどの高さに持ち上げて右手に持った花鋏を近づけた。ファインダー越しに花鋏は右足の親指を切ろうとしているように見えた。完全な女のアンバランスがそこにあった。僕はほっとしてローライフレックスTのシャッターを押した。

 返り道、ふと足下を見ると地面に何やらうごめく黒い塊を見つけた。それを見た娘はたじろいだ。近づいて見ると黒い虫たちが集団で交尾しているのだった。とうとう僕は「たゆけさの中で」と中也の『夏』の中から引用して呟いたのだった。


                      ﹆
     



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2017-05-11 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『新緑の樹の下で』


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2017.5.6 model*ゆり乃

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 故郷を激しく想うことがある。まさに初夏こそがその時である。僕が育った九州の山間部にある小さな町は、この時期激しい発芽の熱気に包まれる。そのせいで僕の精神はあたかも狂人になってしまうのだった。そもそも生物は芽吹く事に強く本能を刺激されるものだ。生きなさい、生命を引き継ぎなさいと天が言っている。生物のはしくれである僕もその指令を受けて次第に激しい性的興奮の中に身を置く事になる。そして静かに夏草の中に埋もれながら僕の性は果てて初夏が終わる。僕は今、ヴィバルディの四季の『夏』がト短調で書かれていることに強く同意する。

 僕が持って来たのはユズキカズの『枇杷の樹の下で』だ。数年前にあるフランス人が僕の作品を似ていると評したのを知って古書を探し求め読んだ本だ。異国人の指摘はあたっていた。その時僕は、世界はひとつなんだと実感した。

 久しぶりに会ったゆり乃は初夏が似合っていた。この娘の柔らかい眼差しや落ち着いた物言い、育ちの良さそうな仕草が青春を思い出させた。僕の青春とはコンプレックスの時代である。好きになりそうな瞬間に相手は世界で最も僕から遠くに生息する女の子になってしまうのだった。もし数十年前に今のゆり乃が僕の前に現れたら彼女にとって排除すべき人たちの中に自動的に僕が含まれただろう、とその当時の僕は考えたに違いない。

 名も知らぬ樹の下で、ゆり乃は持ってきたセーラー服に着替えた。そして、草むらに座って文庫本『蛍・納屋を焼く・その他の短編』を開いた。僕はそっと『枇杷の樹の下で』を彼女の横に置いた。理由はない。ただ何となく。次に僕はポケットから爪切りを出して、ゆり乃に渡し爪を切るように言った。爪を切るゆり乃に初夏の風が吹くと制服の折り目正しきスカートが翻った。そして僕は故郷のことを激しく想ったのである。

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□同時に『清純な娘は電車の中でバナナを頬張る』も撮影しました。
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2017-05-06 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『奔放な五月』

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2017.5.5 model*神林あゆみ

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 晴天の五月はすべてのものが輝いていて一年で一番気持ちのいい時である。僕は女を連れて歩いている。会話は素晴らしい五月のことではない。互いの内々の話である。僕たちが出会ったのはかなり前のことだ。十年以上経っていると思う。その間、いつも僕たちは相容れない何かによって互いが隔てられてきたと感じる。しかしそのことにさして不満はない。それどころか、かえって僕たちは写真を撮るという一点だけに接点を見出して時々エロチックな写真を撮ってきたとも言えるのである。

 草むらに布を敷く。そこに女を座らせた。白い肌。小柄な身体には大きめの乳房が眩しい。五月の光がこの女をさらに魅力的にした。太陽でさえ、女は自由奔放が最も美しいと言わんばかりだ。さあ、胸を見せなさい。と言えば、さあ美しく撮ってあそばせ、と挑発的な表情で応えた。では、これをどうぞ、と赤い紐を渡した。この女は自由が似合うし僕の手に負えるはずはなく、これからも自由奔放に生きていくだろうと思いながらシャッターを押した。


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□これは個展で発表する写真ではありません。
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2017-05-05 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

“Early Summer Breeze!” 初夏の風の中で


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2017.5.4 model*Olivia

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 そよ風がロングヘアを乱しながら通りすぎていく。この優しさは1976年の風に似ている、と直感した。あのころ街を歩けば聴こえてきたジョージ・ベンソンの『Breezin’』のメロディー。ディストーションのない滑らかなギターが奏でる軽やかなギターのリフはバリー・ホワイトの名曲『愛のテーマ』のデビッド・T・ウォーカーのようでもありあくまでも涼しく彷徨っている。
 あの頃の僕はこの種のサウンドに対してあえて興味のないふりをしていたことが今になってわかる。何故なら、今聴きながら僕の瞼は熱くなっているしハートは今にも泣き出しそうなくらいなんだ。

 初夏真っ盛りに美しい娘と歩く。髪は子馬の尾ほどに長い。二人で水が流れていない川を歩く。少し歩いたところで上流から水が流れ始めたことに気づいた。僕は娘の靴が濡れてしまわないうちに大慌てで引き返し、去年の秋に見つけた第二スタジオ(勝手に名付けた)まで戻り、雑草の上にゴザを敷いた。寝転んでみると幾種類もの雑草はみんな小さな花が咲いていて美しい。上を見上げると樹の枝には新緑が芽吹き、少し離れたところでウグイスが鳴き声の稽古をしている。何て幸せな時間なんだ。やっぱり雑草が一番幸福なんだな。

 僕はゴザの上に娘を座らせてバナナを渡した。そう、またバナナだ。昨日別の娘の口にくわえさせたことに刺激を受けたということでもないけれど、とにかくバナナなのだ。今の僕にはバナナしかないのだ。さあ、くわえてごらん、バナナをね。僕の頭の中で『Breezin’』と『愛のテーマ』が交互に流れている。つまり、昨日はエロチックなバナナだったけど、今日は幸福のバナナなんだ。Are You Understand?


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□この作品は個展での展示作品ではない可能性があります。



2017-05-04 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

“BANANA GIRL”


2017.5.3 model*たま子

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 バスと私鉄を乗り継いで娘の部屋へ向かっている。私鉄の駅に着いたら近くのスーパーで果物を買うつもりだ。娘に尋ねた。「ぶどう、キウイ、りんご、バナナ、オレンジ、トマト、甘夏の中でどれがいい?」「あ、ぶどうがいいです」「それから何号室だったっけ?」「○○○○号室です」
 僕はぶどうとバナナを買って娘の部屋を訪れた。少し休憩してから撮影を始めた。この日の娘は白いスリップドレスを着ていて肩から胸元にかけてやや痩せた印象を受けた。「君痩せたね。その服似合う」「そうですか。ありがとうございます。でも痩せたのは確かです」

 壁際に立たせると窓からの光が床に反射して娘を下から照らした。娘の立ち姿がとても魅力的に見えたからすぐに撮影を開始した。少し撮って胸を出すように言い、また少し撮った時、買って来たバナナを一本ちぎって渡した。バナナを剥いてごらん、バナナを口に加えてごらん。

 低めの椅子に座らせた。膝を立てて下着を見せてと言った。少し撮ったあと、下着を脱いでと言った。また少し撮って、またバナナを渡し、剥いてごらんと言い、続けて股間にバナナを近づけるように言った。その後は・・・

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2017-05-03 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

“DOLL WOMAN”



2017.5.2 model*Reiko

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“DOLL WOMAN”心の中で女のことをこう呼ぶようになったのは、何回目かに彼女に会ったころからだった。その呼び方を聞いた人は、人形のような容姿の女なんだと思うかも知れないが、そうではない。それは部屋に夥しい数の人形を所有し、それらを溺愛しているからなのだ。その愛は例えば犬や猫などペットに対する愛情のようなのか?と言えば、そうではない。我が子のように?とも少し違っている。人形は女にとってわが身そのものなのではないか、と想像している。人形を愛することは我が身を愛すること、女の内側にある小女を愛すること、なのではないのかと。そんなことを僕に思わせるのは、女が純粋だからである。

 僕は女を人形ように扱ってみることにした。女を裸にしてヒモで縛り人形のように動かないようにして、本物の人形たちの横に置いてみようと考えた。そして実際にその通りにして写真にすると何ともエロチックな作品になったのである。

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2017-05-02 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『羊でなくなる時』

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2017.4.26 model*莉菜

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 この娘に密かに備わった魅力は、この娘を探していた誰かにとって、この娘に恋しさを抱き始めた少年にとって、この娘をすでに忘れられなくなった男に対して、あたり前のようにその決断を迫る。冒険であるはずのその決断を雨上がりに出来た水たまりをひょいと飛び越えるぐらいの軽い選択だと錯覚させて、羊たちが持ち合わせていない勇気を出させる。娘の性格からして、恋に関して待ちの姿勢に違いないから、こっちの方から告白するしか手はない、と羊たちは思う。

 僕はこの娘に対して安らぎを感じている。それは何十回も通ったあの喫茶店で過ごした安らぎの時間を思い出す。そこは時が止まったままの喫茶店。その喫茶店には夥しい数の柱時計があるが、動いているのは四つだけで、残りの時計は全部止まっている。あたかも、多数決で時は止められるかのごとく。その喫茶店で珈琲を飲んでいる時、僕の目の前にじっと座っていてくれる愛しい女がいたとすれば、この娘はその女に近い。

 しかし、僕は娘に命令する。
「ブラウスのボタンを外しなさい。カーディガンを脱ぎなさい。その細く白い手首に手錠をかけよう。次は縄。わかるね・・・」
「はい」
「僕はもう羊ではないんだよ」
「・・・」



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2017-04-26 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『ジャンバー』

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2017.4.25 model*リス

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 久しぶりに会ったリスはTシャツとジーンズのショートパンツを身につけワルな感じのジャンバーを羽織っていた。去年の秋にリスと会った時は白いフレアスカートと青いセーター姿のお嬢だったから僕の驚きは相当なものだった。しかし、その数秒後には以前より可愛らしくなったことに気づいた。この子に何があったのだろうか。僕はもやもやを抱えたままリスを連れて電車に乗り川を目指した。

 撮影が始まると僕の中から暴力的な感情が湧いてくるのがわかった。女の服装によって自分に変わる余地がある。そんな若さが残っていたことにも驚いた。「リス、ジーンズ脱ぎなよ」と事もなげに言い放った。「うん」そのとき僕はリスの下半身から撮る事に決めていた。成り行きで撮影を進めて、乳房も撮り、最後は股間を鮮明に撮影した。僕がとっくに忘れてしまっていたストレートな写真を撮った。今の僕には難易度の高いそんな撮影がごく自然にできた。最初、リスの服装をみて僕は少し不本意だった。しかし、リスのジャンバーを着たいと強く思う本質が僕の中にストレートな感情を甦らせた。

 俺って、スゲェ写真を撮っちまったぜ!

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□この作品は個展で展示する作品ではありません。ブログの性質上抑制したものをアップしました。





2017-04-26 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『フレンチ・サロン』

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2017.4.20 model*Olivia

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 たくさんの草花が僕たちを迎えてくれた。それらの植物に水をやっている女性が24年ぶりの再会となった玉恵ちゃん。あのころ彼女には多大なお世話になった。当時彼女のお部屋へエアサロンになっていてとてもお洒落だった。もちろん彼女は美人だったからサロンで彼女を撮ったのは言うまでもない。そればかりではない、玉恵ちゃんの友人をモデルとして次々に紹介してくれたのである。それもみんな飛び切り素敵な女の子ばかりだった。僕がスカウトした女の子をそのサロンで撮影させてもらったこともあった。何しろ、とても感謝している。

 あれから24年が経ったが、玉恵ちゃんは今も自宅でヘアサロンを開いているのだ。私鉄の駅から教えてもらった道順を歩くとすぐにヘアサロンが見えて来た。お店の前で植物に水をやっていた玉恵ちゃんがこちらの方へ振り向いた。
「わ〜、懐かしい」とふたりで同時に言った。
「この子、Oliviaです」

 中に入るとフランス風の洒落たお宅という感じ。どうやら玉恵ちゃんはフランスに居たらしい。まず美味しい珈琲を頂いた。そして懐かしい話をしばらくしてから撮影をした。大きな鏡のある素敵な空間だから、どこにカメラを向けてもファッション写真のような雰囲気になる。僕もヘルムート・ニュートンやリチャード・アヴェドン気取りよろしくサクサク撮り進めた。しかし、昔やっていた仕事ってこんなに安易だったっけ?今取り組んでいるエロチックな写真の方が嘘が通じない分難易度が高いな、と改めて思うのだった。

「玉恵ちゃん、いい女になったね〜」
「まったく巨匠はお上手なんだから。それにOliviaさん、とっても可愛らしい」
「Oliviaは玉恵ちゃんをどう思った?」
「本当に素敵な女性だと思いました」

 などとお互いに持ち上げながらさようなら。また行きたいな。珈琲美味しかったしな。家に帰ってフランソワ・ハーディの『さよならを教えて』を聴きながらこのブログを書いている。ちなみに今日使ったのは24年前に玉恵ちゃんを撮ったレンズで、すっと使い続けているプラナー50mm1.4だった。

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□この写真以外をさらにご覧になりたい方は拍手をお願いします。



2017-04-20 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『ピクニック』



2017.4.19 model*エヴァ

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 エヴァはエキゾチックな美人で目立つから一緒に歩くのは少し恥ずかしいが、彼女と深い関係の男性なら誇らしいに違いない。つまり、誰がみてもかなり魅力的である。

 新緑がういういしく一年で最も美しいこの時期にエヴァを誘うと、彼女はワインや果物などを持って約束の場所に現れてさながらピクニックに行くみたいだった。今日の衣装は両肩と胸元を露にしたトロピカルな赤いワンピース。春の淡い緑色の若葉と完全にバッティングして刺激的だった。

 僕はエヴァの眩しい肢体を、この美しい自然の中で執拗に撮った。いい女である。しかしそれ以上の何かを僕は欲し初めていた。

「次の撮影ではハードルをあげよう」
「えっ?」
「本当のエヴァを撮るには甘いと思うんだ」
「どういうことですか?」
「君は美しい、だからと言って、美しいと唱えられただけの写真で良いのだろうか」
「わかりました」

 今、僕は次の撮影が楽しみでならない。

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□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。



2017-04-19 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『この季節だからこそ』


2017.4.17 model*栞和

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 栞和と微妙な季節を歩く。春だろうけれど初夏のような風と日射しがある。僕らの関係も季節同様に微妙で、どこまでも好きに撮らせてもらえるようでもあり、突然見えない壁が現れてその先は断られるかもしれない。今日は二度目の撮影なのだが、二人の間にはまだ少なからず緊張があって馴れ合いは感じられない。娘は一見まったく正直そのものである。しかし、娘のかけひきのない真面目さが所以にかえって心中を測れない。ノーサインで投げ込む投手の配球が読めないのと同じようなものだろうか。

 地面に咲くタンポポの脇に立ってスカートを上げるように言った。栞和はそれに従った。ピンク色の花を咲かせた灌木の脇にゴザを敷き、その上に座わらせて足を僅かに開いて太腿の奥を見せるように指示すると、栞和はそれにも従った。さらに雑草と添い寝してスカートを上げるように言うと、やはり従った。僕はどこまで大丈夫なんだろうという期待を持つことに疲れ始めていた。

 電車に乗った。横顔を見て栞和の心中を探ろうとしたが益々わからなくなった。終点まで行って川原を歩く。たった2週間で川辺まで辿り着けないほどに草の丈が高くなっていた。行けるところまで行き立ち止まると、栞和に胸を見せるように言った。すると栞和は素直に従った。次に下着を下げるように言うと、後ろを向いていて欲しいと言った。数十秒経って振り向くと、膝の上まで白い下着を下げていた。さらに、スカートをもっと上げてくれと注文すると、その通りにした。栞和の顔をまじまじと見た。美しい瞳と屈託のない笑顔。今この先の言葉を口にすべきなのか、やはり次の撮影機会を待つしかないと結論づけたのだった。

 これほどに正直で可愛らしい娘に対してエロチックな写真を撮れるなんて何と贅沢なことだろうと思うのだが、反面その悩ましさは半端なものではない。

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□この日撮った一連の作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。


2017-04-17 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『太腿の青白きに』


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2017.4.15 model*ひな

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 この娘の静かで少しぎこちない立ち振る舞いは容赦なく僕の心を刺激してくるのだった。僕はこの娘との出会いに運命的なものを感じざるを得なかった。娘に対して惹かれるものがあることは確かで、それは僕と娘が同じ何かを共有していることが一因だと想像している。

 娘と姫踊子草の群生地にやってきた。毎年この場所へやって来る。そして毎年群生地は少しずつ移動していて、今年は鉄道の築堤にやや近くなっていた。娘が着て来た青いギンガムチェックのミニのワンピースは僕がリクエストしたものでとても似合っていた。娘を姫踊子草の群生の中に寝転ばせるとワンピースの裾から華奢な太腿を青白く露出させた。僕は少し見とれたあと容赦ない気持ちを込めて両手首に手錠をかけた。確かにこの娘に対して愛のようなものが存在しているが、それを伝えたとしてもどうしようもないことは明白で、たとえ理解し合える瞬間があったとしても、それは誤解に違いない。

「スカートの裾をつかんでみて」
「・・・」娘は素直に従った。
 この娘は僕が今いちばん望んでいることを許してくれるだろうか、そんなことを考えながらフィルム一本撮り切った。

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□『香水電車』2017.4.15 model*ひな///も同日撮影しました。(文章は省く)
□この作品以外にもご覧になりたい方は拍手をお願いします。



2017-04-15 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『桜散る踏切』


2017.4.14 model*Olivia

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 満開の桜。美しいとは思うのですが、僕はやはり少年時代に家の二階の窓から北北西方向の山の上に見えた自衛隊の夥しい桜の樹を威圧的に感じたことを思い出すのです。僕の精神は毎年桜の季節に悩み、この町から逃げ出してローカル線を走るキハ07に乗って川の上流を目指すのです。その時の気持ちは朔太郎の『桜』に似ていると後年気づきました。

 桜が散り始めました。僕と娘は吹きだまりに溜った花びらを集めてレジ袋いっぱいに入れました。そう言えば去年も同じことをしました。そして、僕が大好きな踏切や川原に行って娘に花びらを散らすように言いました。ただそれだけです。僕は娘が桜の花びらを投げ散らす度にシャッターを押しました。袋に入れた花びらがなくなるまで何度も繰り返したのです。

 僕たちは誰もいない河川敷野球場の三塁側ベンチに並んで座りました。こうして僕は今年も桜の季節を何とか乗り切ることができました。

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2017-04-15 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

ImageNation Paris International Photo Expo 2017


今年も11月に開催される写真展"ImageNation Paris 2017"に招待される見通しです。
去年の魚返一真紹介サイトhttp://defactory.portfoliobox.me/kazuma-ogaeri

スクリーンショット(2017-04-12 8.59.04)
2017-04-12 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『胡桃電車』+『それは夢の中』2作品



<はじまり>

 予想もしなかった娘との再会がとても嬉しいのは言うまでもない。でも何だか息苦ささえ感じるのは、すでに娘に向かいはじめた特別な気持ちのせいなのか、それとも、いずれ執拗にエロスを求めてしまう自らを予見してのことなのか。いずれにしても、もう後戻りできないことだけは確かだ。

 娘、つまり栞和をひと言で表現するなら聡明な娘で、世間的な評価をすればこれほどの才媛は滅多にいない。しかし栞和にそれを鼻にかけるようなところは微塵もない。実際こんな娘に未だかつて会った事がない。小説やコミックの世界にかろうじて存在しているかもしれないのだが。
 日本的可愛らしさのある外見と、それ以上に質素な心を併せ持った娘とは、僕にとって理想でありずっと探し続けて来た存在だと言って過言でない。栞和への愛に限界があることに失望を感じるが、反対に文学的な意味合いにおいて希望がある。

 さあ、今日は栞和との数ヶ月に及ぶ旅(撮影)のはじめよう。

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『胡桃電車』栞和その1

2017.4.6 model*栞和

 栞和は白地に小さい花を散りばめた清楚なワンンピースを着ている。その衣装は僕のリクエストだった。僕は栞和に胡桃を十数個プレゼントし、そして電車に乗った。なぜ栞和が胡桃にこだわるのかは知らない。栞和は電車の座席にその胡桃をばら蒔いて、その中の数個を手のひらに載せた。僕は心臓が飛び出しそうなぐらいドキドキしながら栞和に合図する。その意味はスカートを上げて下着を見せなさい、という意味だ。そして、栞和はそのとおりにした。ファインダーの中の栞和は終止恥ずかしそうにしていたことが僕の心を打った。

「ありがとう、栞和!」
「こちらこそ、ありがとうございます」と言って、栞和は深く頭を下げて僕に向かって礼を言った。

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『それは夢の中』栞和その2

2017.4.6 model*栞和

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 フレンチスリーブのチェックのブラウスとフレアスカート姿の栞和は昭和の女子大生のコスチューム。僕たちは川原を歩いた。栞和は清純な笑顔を絶やさない。そんな彼女に僕は申し訳ない気持ちだった。何故なら、これから栞和に対して乳房を見せるように言わなければならないし、下着を下げてヘアを見せなさい、と言わなければならいのだから。僕がそれを栞和に伝えたとしたら、どうなるのか。誠実な娘だから、僕が言ったとおりに真面目な顔で応えるに違いないと思う反面、「わたし出来ません」と言って泣きながら僕の前から走り去るかもしれないとも思った。

 ついに僕はいつもの僕より真面目な口調で乳房を見せなさいと言った。栞和はそれに無言で応えた。次に下着を下げてヘアを見せなさいと続けると、やはり栞和はそれに無言で従ったのだった。強い南風が栞和の柔肌の乳房に吹き、処女のようなヘアを揺らした。それはまるで夢の中の出来事のようだった。

「ありがとう、栞和!また撮らせてくれる?」
「こちらこそ、また撮ってください」

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2017-04-07 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『Eva・エヴァに習えば』+『Evaは電車の中で爪を切る』


2017.4.5 modelEva

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 やや強めに風が吹いている。ただ以前と違うなと感じるのは風向きが南にかわったということ。あの娘、つまりエヴァがやって来ることと関係があるみたいに温かい風が強めに吹いてきた。エヴァのところめがけて南風が集まっているみたいだ。

 エヴァと出会ってからだいぶ経ったけど、僕はエヴァについて忘れられないことが幾つかある。頭の良さと美貌、そして画数の多い漢字をすらすら書けること。まだあった、かなり押しの強い風貌とは不釣り合いなほど良く躾けられた人柄、などである。つまり、男ならエヴァと歩きたいと思うし、女ならエヴァと昼下がりのカフェでお茶したいと思うはずだ。そしてエヴァは哀愁さえも持ち合わせている。エヴァに対するこの気持ちは何だろう。経験から恋の入口とかではないことは確かだ。何だかわからないけど、エヴァのことが気になるのだ。

 エヴァをつれて川へやってきた。南風に向かって立つエヴァを撮った。

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Evaその美しい胸元を
Evaその健康的な太腿を
さあ南に向けてくれないか
Eva君の哀愁に
Eva君の躾に
さあ手錠をさせてくれないか

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 ふと思い出せない漢字があったらエヴァを思い出す。もし辞書にもない漢字が出てきたらエヴァに習えばわかるはず。







□同時に『Evaは電車の中で爪を切る』も撮影しました。。
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2017-04-05 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :
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プロフィール

ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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