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31th個展無事終了。


皆様のご来場に感謝いたします。
今回は、少年時代に撮った鉄道写真と鉄道ガールのコラボでしたが、鉄道ファンの方々にご来場頂き、またお褒めの言葉を頂きました。写真家としてこれほど嬉しいことはありません。これからも自分が撮りたいと思うものだけを撮り続けて行きます。引き続き皆様のご支援をよろしくお願い致します。

                                  2018.4.16 魚返一真

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□『まぼろしの旧国鉄宮原線』が売切れとなり後日発送となりましたこと、申しわけありませんでした。
□次は9月に開催する『妄想ガール・コレクション』です。いつもの妄想写真満載です。



2018-04-16 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

31th個展開催中

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渋谷ルデコ3Fにおいて魚返一真個展『まぼろしの旧国鉄宮原線と鉄道ガール』を開催しています。
僕は全日程在廊しています。ご来場をお待ちしています。
平日はゆっくりお話しできます。


2018年4月10日(火曜日)〜15日(日曜日)
11時〜19時まで。(最終日は17時まで)
・ギャラリー・ルデコ 3
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3丁目16−3 髙桑ビル3F
03-5485-5188
2018-04-11 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『時代にはその写真を、写真にはその自由を』〜31th個展に向けて

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※2枚とも1998年11月撮影。31th個展で展示します。

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 写真には記録という絶対的な要素があり、時が経過すると写真に意外な価値が生まれることがある。僕が少年時代に撮った鉄道写真が貴重な記録であることはわかりやすい。つまりその鉄道は廃線になり今はもう存在していないから貴重な記録になったのです。

 では、僕が25年以上撮り続けてきた女の子の写真はどうでしょう。今はまだ時の経過が足りないように感じます。ただ、若い女性が『シネマガール』(2001年刊)を見た時に「ファッションやヘアスタイルに時代を感じますね」と言ったのを聞いて、僕には分からないけれど同性にはわかる過去が写っていることを知りました。

 別の視点で見ると、写真に「あれっ?」と思わせるものも出て来ています。それらは現在では撮れない、撮ることを許されない、撮っても公開しにくいものです。でも、撮影当時は雑誌に掲載され個展で展示しても何ら批判されなかった写真なのです。今これらの写真を撮ろうとすることはかなり難しい。なぜ、そういうことになったのか。僕は、肖像権を主張する人たちへの過剰な配慮と引き換えに窮屈な世の中になってしまったのではないかと考えています。

 制約によって後世に伝えるべき写真を残しにくくなったのではないかと危惧しています。一方で、女性の陰部の描写は10年前と隔世の感があるほど自由になりました。つまり、現在の写真家は時代に翻弄されているのです。僕自身、写真家として改めて思うことは、「その時代に撮りたいものを自由に撮る」しかないということです。

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□31th個展で過去に撮影した問題の写真も展示します。
□31th個展『まぼろしの旧国鉄宮原線と鉄道ガール』に興味がある方は拍手をお願いします。
□31th個展『まぼろしの旧国鉄宮原線と鉄道ガール』のサイトは→こちらへ


2018-03-03 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『まぼろしの旧国鉄宮原線と鉄道ガール』

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ポストカード案

第31回魚返一真写真展
『まぼろしの旧国鉄宮原線と鉄道ガール』
2018.4.10(火)から15(日)
11:00〜19:00(最終日〜17:00)
ギャラリー・ルデコ3F

 現在は女性ポートレートを中心に撮影していますが、昔は鉄道写真ばかり撮っていて、無煙化によってSL(蒸気機関車)が地元のローカル線から消え去るまで撮影を続けました。その後、SLから女性へと被写体が変化しても写真への情熱は変わりませでした。それは写真を撮ること自体に色気を感じるからです。

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 今回の個展の特徴は、中学時代に撮った写真を集めた『まぼろしの旧国鉄宮原線』と36才から撮り始めた鉄道と女性のコラボ作品を集めた『鉄道ガール』という二つの作品群を同時に展示していることです。※宮原線は九州の山間部に敷かれた全長26キロのローカル線で1984年に廃線となりました。

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 展示した二つの世界を撮った時を思い返してみると、心の中に同じようなトキメキとざわざわした気持ちがあったのです。SLが消える寂しさは、青春まっただ中に存在する娘たちが発する儚さに通じます。今こそカメラを手に考えるよりまず撮影をしなければならないと感じたのです。つまり、写真家の端くれとして「その時代にはその写真があり、その撮影は自由でなくてはならない」と強く思うのです。その結果、ご覧のような写真がを遺すことになったのです。

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2018-02-06 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『十二月の蜜柑』


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2017.12.15 model*麻菜

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 以前に比べてふっくらとした娘の身体が郷愁を誘うのです。半世紀前の日本を思い出させる身体なのです。娘と電車に乗りました。外はとても寒く一月並みの寒さだと言います。娘のふくよかな身体とこの寒さが僕を少年時代の冬に連れて行くのでした。

 蜜柑を娘の掌に載せ、残りを窓の縁に置きました。この儀式めいた写真を撮ることの意味は、大切な短編小説への感謝のつもりなのです。そして、もう一つ。僕の大切な少年時代に誘ってくれた娘への愛のつもりなのです。

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□この写真に興味がある人は拍手をしてください。






2017-12-31 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『初冬の朝』


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2017.12.10 model*リス

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 僕はこの娘を信用しているのです。四十も歳下の娘を信用する理由は彼女が正直だからです。初めて会ったのは、まだこの娘が高校生の頃でした。すでにこの時、彼女には語れるだけの人生経験があって、凄まじい正論を僕に語ったのです。僕は心を打たれ、彼女を信用したのでした。

 さて、この娘は今朝早くに遠くの街を出て、やっとここに辿り着いたのです。僕はそれを知っていたけれど、やはり寒々しい川へ連れて行くのです。僕は娘に対して妙に正直になれるのです。撮影に入っても、容赦はありませんでしたが、彼女は黙って従います。先日あるモデルからプレゼントされた注射器を娘に手渡すと、それを手にして・・・



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2017-12-25 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『娘は手には鞭とロウソク』


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2017.12.7 model*ひな

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 すでに初冬で空気は冷たかったのですが、雲ひとつない快晴で日射しがとても暖かく感じられました。そんな今日久しぶりに娘と会いました。愛らしくなった印象を受けたのは少し頬がふっくらしたからでしょうか。娘がロリータテイストの服装をしているのはいつもと同じでした。そもそも、僕はこの娘に対して遠慮みたいなものがあります。肌を見せて欲しくても、言い出せないのです。それは、僕の心の中にある感情のせいです。いま言えることは、それは愛に近いモノだということです。とはいえ、僕はパンチラを強要しました。先日ある女性から頂いた鞭とロウソクを左右の手に握らせました。それらがSMプレイに使われたものであろうことは明白なのです。

「わたし、いわゆるあなたの作品を撮って欲しいのです」と娘は言うのです。
「えっ?脱げるの?」
「『カナリヤ諸島にて』という作品がありますね。あれぐらいなら・・・」
「ほほう。では次はそれで」


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2017-12-16 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『緑のマント』


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2017.12.5 model*Eva

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茶髪は染めているのか地毛なのかわからない
だけどこころは黒髪
Evaは精神が艶やかな女です

胸はかなりふくよかで顔は彫りがふかい
だけど中身はわりと乙女
Evaはあちこち魅力的な女です

緑色のガウンを羽織る意味がわからない?
だけど風景に埋没しないですんでいる
Evaは秋を完全に支配しました

この女のアントニウムを考えてみて
シノニムならクレオパトラだとわかるけど
Evaのアント・・・それはたぶんマシュマロかな

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Evaは枯葉が敷きつめられた地面に寝ていました。そっと近づいてカメラを構えた僕の影をEvaの胸に映しました。心臓がドキドキしました。たぶん、それは、草むらで切断された人の耳を見つけた時の不思議な衝撃に似ていたと思います。


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2017-12-15 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『傷跡』


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2017.11.23 model*たま子

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 この娘と過ごす時間は何となく楽な気がする。理由はあまり会話がないからかもしれない。一方的に僕が喋っている。ただ、彼女に正確に伝わることが大切だから、無意識に言葉を選ぶ必要があった。娘は並外れた詩心があって、送られて来るメールの文面は、すなわち苦しみの散文詩となっているのである。

 川にやってきた。そして平な石を二つ拾って娘に手渡した。
「君ならこの石に何と言う文字を書きますか」
「・・・」
 少し間を置いてから同じ質問をすると、、
「そうですね『傷』と『痕』の二文字を書きます」
「どういうこと?」
「こころの中の・・・」

 僕は娘を癒してあげたいと思ったのだが、やはり僕は「脱いでください」
といつもの要求をしてしまうのだった。

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2017-12-09 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『罪と背徳』・・・撮影報告


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2017.11.22 model*美乃里

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僕は背徳が似合う女を知っている。そして背徳が女の品に寄り添うことも知っている。

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 知人女性から「与謝野鉄幹が妻である与謝野晶子のあそこにバナナを入れて、そのバナナを食べた」というのを聞いた。それを聞いた僕は呆気にとられてしまったのだが、同時に写真にしたいとも思った。昨日の夕方、近所のスーパーにバナナを買いに行ったのだが、なんと店内にはバナナが一本もなかったのだ。仕方なく僕は黄色いズッキーニを買った。

 美乃里が待ち合わせの時間前に駅前に来ていたのを見て改めて律儀な女だと思った。川へ向かう途中、僕は美乃里にあの話をした。つまり、与謝野晶子とバナナの逸話である。それなのに持って来たのは黄色いズッキーニなのがとても残念である。

 川に着いた。まず、青いワンピース姿の美乃里の手に赤い薔薇を持たせた。ショートカットになって美しくなった美乃里に薔薇が似合っていた。平たい石を拾って美乃里に文字を書くように言った。彼女が書いたのは『罪』『背』『徳』の三文字だった。次にさっき文字を書いた石を両手に抱えてワンピースの裾をまくり上げてタテに『背徳』と並べた。さらに裾を最大限に上げて白く美しい乳房まで見せたのだった。次に水辺に移動して、ズッキーニを手渡すと美乃里は静かに下腹部に挿入した。僕はカラーとモノクロフィルムを入れた二台のカメラを持ちかえながら丁寧にシャッターを押したのである。

 美乃里と別れたあと昨日行ったスーパーに立ち寄ると、各種のバナナが山積みになっていたのだった。

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□この撮影が気に入った方は拍手を。。。
□個展ではまさに背徳感の漂う作品を展示します。




2017-12-08 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『夏のワンピースを秋に着る』


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2017.11.25 model*Olivia

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 娘のエキゾチックなルックスと繊細なハートが奏でるオーラは、しばしば彼女を異邦人にしてしまうのです。緑地に白い花柄があしらわれたノースリーブのワンピースは繰り返し着たことでコットンはこなれて、それを着た姿はまるでヨーロッパの田舎に生まれ育った娘のようでした。でも、秋なのになぜノースリーブ?娘はその上に緑色のコートを羽織るとキラリと輝きました。娘はこれから河原の石に文字を書くのです。そう、この美しい娘は石に文字を書くためだけに遠くからやってきたのです。

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□この写真に興味がある人は拍手をしてください。
□ポートレート展『ALL GIRL 2018』の参加者を募集しています。ジャンルは問いません。ファッション、コスプレ、自撮り、その他、簡単な審査があります。
2018.9.18(火)〜9.23(日)
ギャラリー・ルデコ(3F+4F)

お問い合わせは魚返まで。。。⇒ ad28682@ha.bekkoame.ne.jp





2017-12-02 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『侘しき交換日記』



2017.11.29 model*マリア

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 昨日のことでした。その小説を読んだのは三度目でした。読み終えたあと涙が止まりませんでした。いいえ、それはもう、号泣でした。僕はその深い悲しみを引きずった心のままに今日の撮影に向かっているのです。これから会う娘と僕は互いに心中に何らかの問題を抱えていて、さらに二人とも体調が悪いのです。そんな負の共通点だけが二人をつなげているのかもしれません。それとも、撮影に向かう情熱を考えれば、エロスに対する考え方にどこか似ているところある、などとかっこつけて考えることもできるかもしれません。

 しかし僕は命がけで娘と対峙する決意をし、娘は撮影の前に悩み抜いて最大のパフォーマンスを出し切るための努力を惜しまなかったのです。どうして僕たちはこれほどまで撮影にのめり込むのでしょうか。もしかして、そうしなくては現実を乗り切れないとでもいうのでしょうか。
 
 初めて娘に会った時、僕はきらびやかな印象を持ちました。こんな娘を撮れたらどんなに素晴らしいだろうか、しかも惜しげもなく裸体をカメラの前に曝してくれるとしたら。今日、娘と三度目の撮影をします。一般的にそれが多いのか少ないのかわかりませんが、僕にしてみれば奇跡的な回数としか思えないのです。今日娘は四種類の服を用意し、それぞれの服に合わせて髪型を変え、アクセサリーも替えていました。ただし僕はフィルムカメラを二台とフィルムを数本持っているだけで、用意された四種類の服での撮影をすることができるのかという疑問と、秋の日が落ちるのは早いことへの寂しさが僕の心中を乱していたのです。

 撮影が始まると、娘はとにかく美しいのです。ただただ可愛らしいのです。そして躊躇なく秋の柔らかい日射に肌をさらすのです。

「下着を脱いでくれないかな」
「ええ、」
「実はバナナを買って来たんだ」
「魚返さんの作品にはたびたびバナナが出てきますね」
「そうなんだ、いやかい?」
「・・・」
「それとね、君の乳首のことだけど、素敵なんだ。なぜかというと・・・」
「ええ、そうおっしゃってくださる人が他にもいます」
「そうだろうね、ヴァージニティの象徴というか」

 撮影は持ってきたフィルムをほとんど使い切りました。僕は娘とこの素晴らしい秋晴れの下で過ごした二時間を決して忘れることはありません。なんというか、初体験を失敗したあの後悔、女を性的に裏切ったときの懺悔、少女が悪戯される姿を見てしまった鬼畜の残像、そんな色々な思い出とともに残るべき秋の午後なのでした。
 
 撮影の途中で僕はその時の景色を残すために周囲を撮りました。今日の撮影を思い出したときの為に。娘に「撮影はどうだった?」と訊くと「なんて言うのかな、交換日記をしているような感じでした」と愛らしいことを言うのですが、僕は何故かとても侘しい気持ちになったのです。その訳は・・・秘密です。

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2017-11-30 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『人と愛』・・・撮影報告


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2017.11.10 model*マリア

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 この娘に会うことに戸惑いがあった。どういう態度で接したら良いか悩んでいたのだ。娘が指定した時間ぴったりに駅のホームにやってくると、僕たちはまったく意外なほど意志の疎通ができていた。私鉄に乗り換えて隣に座った娘の横顔を観察してみた。娘は僕の何倍も落着いていた。どうやら娘は僕の何たるかを理解したようであった。それと同時に、僕も娘が正直で嘘のつけない子だということがわかった。そして僕たちは川へ向かった。

 娘に先日オリビアが『清』とクレヨンで書いた石を見せて「君なら何と書く?」と尋ねると「私は『人』と書きます」と答え、つづけて「もうひとつ『愛』と書きます」と言った。

 僕が娘に求めているのは昭和の香りがするエロチックな写真で、それを彼女は良く理解していた。だから僕が要求したことは、想定済みであるかのように従った。服を脱ぐこと、乳房を見せること、ストッキングを下げること。娘は『人』『愛』と書いた二つの石を乳房の下に据えた。若いのに粋なことをする。ファインダーの中を覗くと、娘の書いた二文字は『愛人』なのだった。ススキをバックに、二つの台風の後やっと澄んだ水を瀬に、娘は見事に愛人を演じてくれたのだった。
 
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□この写真は個展での展示作品ではありません。




2017-11-10 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『セーラー服とお神楽』



2017.11.08 model*Olivia

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 遠くでお囃子が聴こえてきたような気がした。もし事実なら少年時代に故郷で聴いた収穫を感謝して奉納する祭りの神楽囃子に違いないのだ。しかし、このところの僕は何らかの疾患により左耳にこだまが鳴っているから、錯覚なのかもしれない。

 河原に茂っている一塊のススキの前で、女の面(小面/こおもて)を手に持ちセーラー服を着た長い髪の女が立っている。そして、その女は右片足で立ち、裸足の左足をおそ松くんのイヤミの「しえ〜」のように曲げて静止しているのである。さらに女は時々面を顔に被ったりもする。僕はこの女のやっていることの意味がわからなかったのだが、ふとこの娘は神への生贄(いけにえ)かも知れないとも思った。好都合なことに、この娘は間違いなく生娘なのである。

 セーラー服のプリーツスカートから露出した娘の柔らかい左太腿と白い小面とが織りなす光景は、神聖なようで冒涜的でもあった。それをネガフィルムに丁寧に露光している最中、僕はまるで撮ることが神事であるかのような、不思議な気持ちになったのである。

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2017-11-08 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『嵐の後に美しい人』

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2017.11.07 model*エヴァ

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 あの嵐は大地をずたずたにしながら通り過ぎて行った。愛する川はその痕跡を見ると新しい世界が創られつつある。その過程はいわゆる美しいものではないが、僕はこの過渡期の朽ちた世界に心を打たれるのです。

 今日のエヴァの美しさをどう表現したら良いか悩んでいました。何かが変わったのか、それとも元々の美しさが甦ったのか。いや、他に理由があるのだろうか。とにかく、美しくてエロくて、心の乱れを抑えるのが大変だった。

 エヴァを朽ちた大地に立たせた。両者のコントラストは見事でヴォーグやエルのページを切り抜いたみたいだった。エヴァが持っているエロスは日本的ではない。すかさず僕は紫色のエナメル生地でできたブラウスの前を開くように言ったのだった。「このブラ、わたしのお気に入りです」と言ったエヴァが納まっているファインダーの中は映画の一シーンのようだった。「もっと胸を見せてもらえない?」「・・・」

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□この写真に興味がある人は拍手してね。。。
□個展では別の写真を展示する可能性があります。




2017-11-08 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『秋の猫メイド』・・・撮影報告

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2017.10.31 model*ひなこ

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 二週続いてやってきた台風の襲来のせいで雑木林へ向かう道には強風によって折れ落ちた枝が散乱していた。そんな荒れた道の上をひなこは洒落たチェック柄のキャリーバッグを引きながら僕の後ろをついて歩いている。二年ぶりに会ったひなこは、少しだけ女になっていた。といっても、その違いは眼を凝らさないとわからないぐらいなのだが。ひなこの、高めのテンションは以前のまま維持されていたから、会話はブランクなどまったく感じなかった。ただ、僕はこの二年で話すのが遅くなったことが、ひなこの喋りの早さについて行けないことでわかった。

 大きな樹の脇に着いた。ここは二年前、初めてひなこを撮った場所である。当時に比べると灌木は伐採されて見通しが良くなった感じがする。そのせいか、秋の日射しがたっぷり差込んできて、ひなこの茶髪がしなやかに映えていた。ひなこが引いてきたキャリーバッグを開くと、女の子が日常に使うものがぎっしり詰まっていて、まるで家出してきたみたいだった。その中で一番スペースを取っていたのがメイド服だった。黒ベースではなく黄銅色ベースの不思議なメイド服だった。パンツスタイルのひなこは奇跡的な手際でこの大げさな衣装にさっさと着替えてしまったのを見た僕の驚きは相当なものだった。そして、耳を着けた。なんでも猫の耳なのだそうだ。

 ひなこは、大木の根元に体育座りしたり、樹の周囲をぐるぐる歩き廻った。僕は時々呼び止めてひなこの体の中で最も魅力的な大きな乳房の谷間を撮った。僕の撮影が終わったあとも、ひなこは自撮りに夢中だった。僕は秋の空を見上げながら、何でこんなことしてるんだろう?と思ったのだった。そう思わせるのが、ひなこという娘なのだ。僕はたまにはこんなテンションの低い撮影も悪くないな、と思った。

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2017-10-31 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『ススキ』・・・撮影報告

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2017.10.27 model*美月

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 美月のブラウスは、五百円硬貨ぐらいの大きさの花が数多くあしらわれた白い透けたレース地でできていて、袖が長くて手首のところで一旦くびれたあと、桔梗の花のように開いて指先まで達している。スカートはミニで、茶と紫と褐色のチェック柄のやや厚手の生地だった。(僕の記憶が確かならば)そして濃い紫色のベルベットのベレー帽をキレイにカットされた茶髪の上にきちんと載せていた。つまり、美月はかなりファッショナブルだった。

 僕たちは電車のホームで待ち合わせして川へ向かった。こんなにお洒落な女の子を川に連れていって一体なにをしようというのだろう。と僕たちを見た人は等しくそう思ったに違いない。僕自身も心の中に犯罪の香りのする違和感を抱えていた。五日前の台風に荒らされた河原では河川敷野球場の整備をする人だけが目立っていた。地面はうっすらと泥に覆われて、あちこちで雑草が哀れに倒れていた。こんな荒れ果てた河原にファッショナブルな娘を連れて歩いている時、僕はふとあの映画を思い出したのだった。

 僕が商業カメラマンになってすぐの頃、あの映画のVHSテープを買って気に入った場面で静止して絵コンテみたいに書き写していたのだった。そのコンテはロケ撮でのフレーミングに役立ったし、今でもその絵に似た景色に遭遇すると足が止まるのだ。その映画とはデヴィッド・リンチの『ブルー・ベルベット』だった。

 僕は美月をススキの前に立たせた。その地面は、映画『ブルー・ベルベット』の中で主役のジェフリー・ボーモント(カイル・マクラクラン)が切り取られた人間の耳を発見した地面を連想させて不穏な感じがした。僕はススキをバックに立っている美月にブラウスをたくし上げるように言った。白い小ぶりなブラは、美月の小さな乳房とかなりくびれたウエストと良くマッチしていた。さらに乳首を出すように言い、ライカとRTSのシャッターをそれぞれ切った。さらにストッキングとパンティーを下げスカートを上げるるように言い、またライカとRTSのシャッターを交互に切った。その時、僕の頭にはボビー・ビントンの歌声が優しく不気味に聴こえていた。

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2017-10-27 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『清潔』・・・撮影報告


2017.10.24 model*Olivia

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 娘は平べったい石に『純』と書き、その石を水際に置いて丁寧に別れを告げたのは、つい三週間ほど前のことだった。僕がその日撮影したフィルムを未現像のまま放置していたのは撮影しただけで満足していたからではなかったか。やっと現像ができたモノクロフィルムには、悲しげな表情で『純』と書かれた石で股間を隠すように持った娘の姿が遠き時代の出来事のように古くさく描かれていた。

 あの川に再びやって来た。台風が通り過ぎた翌日の川は水かさが増していて、以前は降りられた石で敷きつめられた河原は濁流の下にすっかり沈んでしまっていた。なぜ僕はここにいるのだろう。この娘は何の為にここで石に文字を書いているのだろう。僕は濁流の音に自分の意志を掻き乱されていた。

「今日は何という字を書きますか」
「きよい、という字を書きます」
「それは『清』ですか。それとも『潔』ですか」
「ああ、二つありますね。では二つとも書きます」と娘は言って二つの石に『清』と『潔』を書いた。

 僕は濁った川辺に娘を立たせて股間を隠すような位置に石を持たせた。最初は『清』、次に『潔』、そして最後に二つの石を持たせると股間に『清潔』の文字ができあがった。

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□写真に関することをほぼ毎日ツィートしています。⇒⇒twitter

2017-10-24 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『1976年のメルヘン』・・・撮影報告


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2017.10.07 model*たま子

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 電車からホームに降り立ったたま子の服装は、今時にしては難しい着こなしに見えたけれど、どこか懐かしさを漂わせていた。僕はすぐにそれが昭和の装いだと気づいた。ヘアも少しカールしていたし、薄紫色のカーディガンの下の白いブラウスは胸元がレース素材で透けていた。スカートはオレンジ色と赤のチェックでたま子にしては艶やかだった。昭和の感性がたま子のことを素敵だと叫んでいた。  
 たま子は1975年ごろを回想させるファッションだった。それはイーグルスの『呪われた夜』が世に出た年だ。僕は1976年にイーグルスの初来日コンサートを武道館で見た。その二ヶ月後に音楽雑誌のイーグルス来日特集の中の写真に、ステージの後方から撮ったイーグルスのメンバーの後ろ姿の間に前方のアリーナ席にいる僕が写っていた。そんなことを思い出させたのは、今日のたま子が1976年の武道館のアリーナ席に座ってイーグルスを観ていてもおかしくない女の子だったからだ。

 僕たちは電車に乗って川へやってきた。昨日からの雨で少し増水した流れは少し濁っていた。たま子は手にスケッチブックと水色の色鉛筆を持っている。「何を描くの?」「お魚を描きます」「その前に水辺に立ってストッキングを下げてスカートをあげてくれない?」「それで?」「それで僕の1976年は癒されるんだ」「そんなことで?」「そう、悶々とした1976年を葬ることになる」

 たま子と別れ家に戻って何十年ぶりかで『呪われた夜』と『ホテルカリフォルニア』を聴いた。あれから40年が経った今、たま子のパンチラ写真を撮ることは確かに僕のメルヘンの一つなのだった。

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□YouTube==『呪われた夜』
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□個展では別の作品を展示する可能性があります。


2017-10-07 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『純と書きました』・・・撮影報告


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2017.10.06 model*Olivia

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 少年時代のこと、たぶん10才の頃です。川に転がっている石が宝物に見えた時期がありました。石に興味を持った僕たちは石について知りたくて岩石の収集をしている老人を訪ねました。しかし、老人は自分が持っている石の自慢ばかりしました。そして、たったひとつ、「とにかく石を磨くことじゃ」と教えてくれたのです。僕は日曜日になると川へ行き、これはという石を持ち帰り渇いた雑巾で一日中磨きましたが、僕の机の周辺が石だらけになった頃、石への情熱は消えました。
 東京へ出てから、つげ義春の『無能の人』を読んだ時、そして同名の映画を観た時、懐かしさとともに涙がこぼれたのです。なぜ石に夢中になったのか今もわかりません。もしかして川に行きたかっただけでは?と思うこともありました。ただ、「虚しい」などという無情感を小学五年生で味わえたことは良かったと思っています。

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 僕とオリビアは電車に乗って川へやってきました。オリビアは白いブラウスを着て首に紺色のリボンをして濃紺のプリーツスカートはいていて清楚な女学生みたいでした。そして祖父が使っていたというクレヨンを持っていましたが、それは前日に僕が「川で拾った石に何か書いて欲しいのです」とメールしたからです。僕はそのメールを出したあと、また谷山浩子の『河のほとりに』という曲を繰り返し聴きました。
「さあ、何か書いてごらん」と平たい石を差し出すと、オリビアは大きく漢字で『純』と書きました。次に僕は川べりの岩の上に彼女を立たせ濃紺のプリーツスカートの裾を上げさせて、下着を隠すように『純』と書かれた石を手渡したのです。空を見つめるオリビアは神妙でした。僕はただただ虚しくて少年時代に知ったあの無情を甦らせたのでした。

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□この写真に興味がある方は拍手をお願いします。
□個展では別の作品を展示する可能性があります。
□YouTube==『河のほとりに』




2017-10-06 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『檸檬列車』

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2017.10.02 model*スズキサキコ

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 サキコはグレーのベレー帽をかぶりロリータファッションの流れに沿った紺色のセーラーテイストのワンピースを身につけ、それは彼女の皮膚の一部であるかのうように馴染んでいて、この服装が昨日今日始めたものではないことを物語っていた。ホームで再会して、やっぱり僕は彼女のエクボをとてもカワイイと思った。こんなにエクボが似合う女の子に初めて会ったと言うのも大げさじゃない。サキコをひと言で表現するならアニメ少女。それはセル画の世界から僕たちが住むこの世に飛び出したみたいだから。僕はアニソンをほとんど知らない男だけど、これまでの人生で聴いた音楽の中でサキコに相応しいのは谷山浩子だと思っている。先日、僕の個展に現れたサキコを見た時から谷山浩子の曲が頭の中でぐるぐる鳴り始め、意味深な詩を暗い旋律に載せてあくまでもか弱く唄う彼女の細くてナイーブな声がサキコを包んでいる。サキコは笑顔がいいし明るく振る舞えるのもいい。だけどサキコが梶井基次郎の短編『檸檬』を好きだと言いうのは、内面に僕みたいな屈折を抱え込んでいるのかも知れない。いや、サキコにそういうところがあるといいなと、僕は思っているのです。

 今朝スーパーが開店してすぐに檸檬を買いました。そう、短編『檸檬』の真似事をするためです。僕とサキコは電車に乗りました。サキコが座席に座って太腿の上に檸檬を置いて膝を露出する。ただそれだけのことだけど、アニメチックで胸がキュンとしました。

 僕たちは電車を降りて多摩川の土手を歩いた。サキコが階段に腰掛けたら、お尻のヨコに白い花が一輪だけ咲いていた。なんて可愛らしいんだ!その時、僕の頭の中に谷山浩子の曲が流れてきた。何もかも素晴らしいのだけど、何もかもが儚く映る。サキコのエクボもロリータなワンピースも一輪の白い花も絵空事のようです。そう、谷山浩子の曲とは『まっくら森の歌』だったのです。

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 実はサキコには「そういうところ」があるのです。僕はあの完璧な笑顔の意味を知りたいと考えています。また撮りたいと、すごく思っています。

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□YouTube===『まっくら森の歌』
□この作品に興味がある人は拍手をお願いします。。。





2017-10-03 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『秋晴れの日は妄想に返る』


2017.09.29 model*美月

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 小説『こころ』を繰り返し読んで主人公の真意を理解しようと考えるように、これまで何度も美月を撮ってきた。それは僕にとって美月はとても難解な女だからだ。それらの撮影の結果数々の傑作を残せたのだが、一方で美月を理解する努力は徒労に終わったのも事実だった。もはや万策尽きたと考えた時に、僕は25年前に女の子を撮り始めた時の、初期の手法で美月を撮ることが頭に浮かんだのだった。それは小細工や駆け引きのできない撮り方で、正にストレートな妄想写真が撮れる。カメラはプラナー50mm1.4着きのコンタックスRTSを選んだ。すると僕の心は静かになって、脳裏にマーラーのアダージェットが聴こえて来た。その時僕は初心に返るんだなと思った。

 駅のホームに降りて来た美月の服装は素敵だった。上半身は大きめのチェック柄でスカート部分は黒いオーガンジーに包まれたワンピースを着ていて、ややフォーマルな印象。靴とバッグもそれに合わせてコーディネートさていて、その姿は美月がすっかり大人の女の入口にさしかかっていることを物語っていた。

 僕はホームで美月をRTSで撮った。今となってはフィルムの一眼レフで撮ること自体にレトロな感覚がある。駅を出て私鉄に乗り換えた。終着駅に着く直前に車内の戸袋に美月を立たせる。そしてスカートを上げるように言った。今日も美月は白いパンティーを穿いてくれていた。その時の僕は言葉を失いかけていた。駅を出て少し歩く。青い空に白い雲に美月が映えた。僕は道路標識に美月を寄りかからせた。空とストレートな標識とのコントラストが美月を引き立たせていた。そこでも僕は美月に下着を見せるように言いRTSのシャッターを押した。最後に僕たちは遊歩道を歩いて美月を立ち止まらせると、人がいない隙を狙って、パンティーを露出させた。その姿は秋晴れに映えてずっと昔の妄想とダブって見えたのだった。

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□この作品に興味がある人は拍手してください。何らかの型でお見せしたいと思います。

スクリーンショット(2017-08-14 13.56.44)
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2017-09-29 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :

『30th個展が終わって』


 昨日無事に個展が終わりました。まず、ご来場頂いたすべての皆様に感謝申し上げます。

 感謝==遠方よりわざわざいらした方、古くからのファンの方、神保町画廊で出会った方、立正大学写真部の皆さん、モデルになってくれた女の子たち、昔モデルになってくださった女性たち、ふいに現れて展示と片付けを手伝ってくれた雨宮悟郎さん、貴重な情報をくださる大山真市さん、会計などのサポートしてくれた桂木京さん、ご来場頂いたあとG7の審査員を引き受けてくれた皆様(飯沢耕太郎さん、月カメ編集長・坂本直樹さん、ハービー・山口さん、フォトテクニック編集長・藤井貴城さん、*来場順)、そして写真塾の皆さん。本当にありがとうございました。

 僕は買って頂いた作品の発送をしながら、さっそく今週から新作を撮り始めます。僕に与えられた役目は、写真を撮って皆さんにご覧頂くことですから。来春に開催予定の、31th魚返一真個展『鉄道と彼女・完結編』(仮題)でお会いしましょう。


                  2017.9.25 妄想写真家・魚返一真
2017-09-25 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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