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『夏の終わりに』

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2018.8.19 model*ジュン

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 ジュンに会うのは久しぶりだった。スカウトしたのは一年七ヶ月も前のことなのに、この子を撮るのは今日が初めてだった。約束の場所に現れたジュンは以前の長い髪をバッサリ切り身体も少し痩せて、白いコットンのワンピースがとても似合っていた。つまり、別人に見間違うほど可愛らしくなっていた。そして、僕は今日のジュンが好きだった。

 あまりにも暑かった夏が終わる気配があった。僕はそれを素直に喜んでいた。ジュンを大木の脇に立たせ、僕の良き共犯者である美乃里から預かった悪の道具たちを両掌にいっぱい持たせた。その姿は僕の心の中に入り込んで、二度と忘れられない一瞬として刻まれたのだった。

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□この作品に興味がある人は拍手してください。
□この作品は九月の個展で展示します。(他のカットになるかも)


2018-08-20 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

FLASH(8/6月発売号)に魚返一真作品が掲載されます。

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掲載作品です。(随時増やします)

FLASH(8/6月発売号)に魚返一真作品が特集『妄想ガールコレクション/共犯者』が掲載されます。

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FLASHでの掲載は13年ぶりです。
8ページ/全29カット。
デザインもFLASHらしく「エロ」いです。

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□掲載作品の多くは個展『妄想ガール・コレクション』でも展示予定です。
□期待している方(気に入った方)は拍手をお願いします。




2018-08-09 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『蝉しぐれ』

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2018.8.4 model*のぞみ

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 娘を見たのは四ヶ月前。その日、僕は街に出て汚れのない女の子を探しました。白い肌、清楚な笑顔、育ちの良さそうな仕草。それがのぞみでした。

「あのとき、どう思った?」
「突然だったから怖かったです」
「・・・」

 暑くて蚊さえいない。酷暑の夏は僕の気分をめいらせる。そんな中で、明るく頭の回転の速い娘といる時間は僅かに爽やかさを感じる。のぞみに手渡したのはうちわと手枷。蝉しぐれの中に立つ娘にカメラを向ける時、僕の心の中には故郷の風景があった。

「明るいっていいね」
「・・・」

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□この作品は九月の個展で展示します。(他のカットになるかも)




2018-08-06 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『艶やかに』

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2018.7.8 model*ぴぴ

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 娘の肌は特別に美しい。だから僕は街で声をかけたのです。今日は2度目の撮影です。やはり娘をフレームに入れるだけで悦びがありました。ただ肌を見ているだけも良いさえ思うのですが「それでは足りないはずだよ」と鳥たちがさえずっていました。

 娘に近づいて首から肩へのなだらかに下がる稜線をじっくり見ました。柔らかい光に照らされた皮膚はまるで宝石のように艶やかで、表面から内部へと僕を執拗に誘うのでした。僕は少し迷ってから「やるよ」と言って娘の手首をヒモで縛りました。

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□この作品は九月の個展で展示します。(他のカットになるかも)








2018-07-09 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『神秘的な身体』

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2018.7.1 model*麻菜

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 梅雨が明けた。地上のすべてが真夏の太陽に照らされて明るく輝いていた。しかし、日陰は薄暗く灌木に囲まれた一角は仄暗ささえ感じさせるのだった。そこに娘を座らせると、ふくよかな肉体の内側に異性を惹きつける焔が燃えているのがわかった。つまり、娘は魅力的だった。

 娘の眼は鋭く悲しみがあった。僕は少年時代のある夏の午後を思い出していた。仏間に置かれた大きなこけし人形が、少年に向かって憶えたての自慰咎めるような視線を送ったのだった。まだエロスの扉を開いてはならない、と言いた気な眼差しだった。

 「ワンピースの前を開いてごらん」と娘に言った。娘の身体は神秘的で危険なほど性的魅力があった。暑さのせいだろうか、突然現れた男にこの娘が犯されても仕方ないというような殺伐とした気持になった。カメラを向けた時、人形のような眼差しと豊満な身体を持った娘に神秘性を感じたのだった。

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□この作品は九月の個展で展示します。(他のカットになるかも)













2018-07-02 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『スターチスの花』

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2018.6.27 model*莉菜


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 久しぶりに会った莉菜の髪はショートだった。以前切って欲しくないと莉菜に言った事があったけど間違いだった。莉菜はショートがとても似合っていた。

 莉菜と河川敷スタジオに向かう途中、花屋に寄って紫色の花(ただの枝に見える)を買った。その花を選んだ理由は、莉菜の落ち着いた色使いの服装に合わせるためだった。実は、昨日もあの人の絵を見るために東京駅のギャラリーに足を運んでいた。そのせいで目に入るすべてが昔のことのように見えていた。あの人とは、夢二である。やや古風な今日の莉菜、色の着いた湿った風、紫色のぶっきらぼうな型の花、歳の離れた二人、殺伐とした河川敷、平坦な空、などが創り出した風景には夢二を想わせる何かがあった。そこで僕は莉菜がかなり無理して見せてくれた(たぶん?)背中を風の中で撮った。僕は「愛らしいね」と何度も言った。莉菜は年々少しずつ魅力を増やしつづける不思議な女の子なのだった。

 撮影後また花屋に戻った。
「すいません、さっき買った紫色の枝みたいな花の名前を教えてください」
「ああ、それはスターチースだよ」とぶっきらぼうに花屋のおばさんが言った。
「えっ?スターチーズですか?」
「いや、ちがうよ。スターチースだよ」

 家に帰って調べてみると正しくは『スターチス』と呼ぶ花で、少なくとも夢二の時代の日本には存在しない花なのだった。


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2018-06-29 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『エヴァについて』





2018.6.26 model*エヴァ

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 すでに夏の後半ではないかと目を疑うように日焼けし、小麦色したエヴァの肌はすべての男性に向けて挑発しているように見えるのだが、実は彼女にそんな気はまるでない。そこがエヴァの不思議なところで、そこに美があると思うから、そうしているだけなのではないだろうか。

 灌木の間を分け入り人の気配を避けて秘密の場所へ向かった。遠回りして辿りつくとすぐに撮影を開始した。「背中を撮らせて欲しい」とエヴァに言うと、すぐに後ろを向いて青いコットン生地のワンピースの背中側ファスナーを下げた。濃紺のブラとお揃いのかなり洒落たパンティーも見せたのだった。僕は「もう少しファスナーを下げて欲しい」と言うと、エヴァはそれに従い、ついにT-バックから漏れ出したお尻を露出した。僕はそのエロチックな姿を前に呆然と立っていた。そして、ひたすらシャッターを押したのだった。
「美しくなったね」
「そうですか?」

 エヴァと別れたあとに考えた。あのエロチックな下着も、それを着けることに美があるからで、決して男を挑発するためではないはずだと。いや、待ってくれ。もしかしたら、挑発こそが彼女にとって美であるのかもしれない。しかし、エヴァは自分のことを僕たちが思うほど魅力があると考えていないこともわかっている。さて、何が本当なんだろう。ともあれ、美女を撮るのは悪くない。

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2018-06-28 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『掌』

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2018.6.17 model*わおん

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瞳は汚れなく澄んでいた
掌いっぱいにするものは何でしょう
清潔な青年から注がれた溢れんばかりの愛でしょうか
数十秒前まで僕が娘の掌に載せていたのは赤い縄でした。本当はこの娘の手首をきつく縛りたかったのです。
でも、僕は娘の瞳に負けてしまったのです。

                 ﹆




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2018-06-18 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『川のほとりで・ツル植物と娘』

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2018.6.16 model*たま子

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 しつこい霧雨がやっと止んだ河原を二人で歩いて行く。黄色いお花畑を通り過ぎると、ツル植物が這う僕のスタジオに辿り着いた。娘は去年とどこか違っていた。一緒に歩いていると女を感じるのです。以前より華麗になって色気が出てきたのもあるけれど、内面に変化があったと考えるのが正しいような気もします。久しぶりに娘の美しい乳房を拝めると思うと胸がキュンとしました。でも、今日は穏やかに背中を撮ることが目的なのでした。やはり、夢二が僕の中に居座っているからです。

 地を這うツルをちぎって娘に渡しました。「さあ、服を脱いでください」と言ったその後は、いつものように僕たちは言葉の要らない関係になり、背中を撮り、やっぱり乳房を撮りました。
「美しくなった。何があった?」
「さあ・・・」

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□この作品に興味がある人は拍手してください。
□これは展示作品ではありません。作品は九月の個展で展示します。



2018-06-17 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『川のほとりで夢二』

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2018.6.14 model*オリビア

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 昨日観た絵の残像が僕の脳裏に残されていたけれど、まさかそれが今日の写真に影響を及ぼすとは想像もしていませんでした。なぜなら、その画家は僕の作風とはまったく違っているし、その画家の被写体がとても日本的であるのに今日のモデルがやや洋風からです。ちなみに昨日の画家とは竹久夢二なのです。

 これから行く多摩川のスタジオは先週理絵子と訪れた時に静かな感動があり、そのことが今日の撮影に繋がっているとも言えるのです。さて、美しい娘と多摩川にやって来ると、一面に黄色い花が咲き乱れていました。僕は花を丁寧に花鋏で切って束ね、娘に渡したのです。この花束こそ無意識に現れた夢二の影響でした。

 最初に花束を抱いた娘の美しさに驚きました。そのとき、理絵子が教えてくれた女の子の背中を撮ることの悦びを思い出したのです。僕は「ブラウスを肩越しに下げて背中を見せてくれないかな」と言いました。そして、やや振り向き加減にこちらを向いた娘の背中を撮ったのです。あれ?僅かだけど夢二っぽいな、と思ったのです。

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□この作品に興味がある人は拍手してください。
□これは展示作品ではありません。作品は九月の個展で展示します。


2018-06-15 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『梅雨晴れのワン・ノート・サンバ』

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2018.06.09 model*理絵子

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 再びソバージュの娘を撮れると思うと胸がときめいた。数日前の天気予報を覆し見事な梅雨晴れは、またしてもこの娘が夏を持って来たのに違いないのです。
 スカウトした日のことを思い出す。ソバージュの髪に見え隠れしていた横顔がなんとも素敵だった。そして僕の耳にはボサノバが聴こえていたのです。その理由は理絵子の声と話し方に関係があると気づきました。理絵子は抑揚を抑えたトーンで、ゆっくりと話します。それは、ややスローにした『ワン・ノート・サンバ』を聴いているみたいなのです。

 僕はホームで待ちました。約束の時間に到着した電車の、僕が立っている目の前のドアから理絵子が降りて来たことがちょっとしたサプライズでした。理絵子は帽子を被っていて、黒いワンピースと、あのソバージュとがとてもマッチしていました。僕はカメラを出して、発車してスピードを上げる電車をバックに理絵子を撮りました。
 それから僕たちは多摩川へ行きました。去年あれほど通った僕の河川敷スタジオは、あの時のままだったことに驚きました。冬が来て草花が朽ち果てた後、また同じ場所に同じ緑が生えて来たのです。「石に文字を書いてください」と理絵子に言うと、「逸脱の『逸』を書きます」と応えたのですが、僕は秀逸の『逸』ではないかと思われたのです。

 理絵子はやはり特別な魅力を持った女の子だと思った。だって、理絵子をフレームに入れると、やっぱりボサノバが聴こえて来たからね。

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□この作品は九月の個展で別のカットを展示予定です。興味のある人は拍手をお願いします。
□去年の秋、たま子、オリビア、美月、マリア(他)が文字を書いた石は同じ場所にありましたが、文字は殆ど消えていました。




2018-06-10 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『禁断の香り』

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2018.5.6 model*Olivia

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 娘が僕に対して親戚のような気持を抱いていると感じることがあります。おそらく何かを勘違いしているのだと思うのです。それがどうということはありませんが、その事実は僕の心の中に少し暗い陰を落とすことがあります。つまり、少し近親相姦的な匂いのする愛情表現をしてしまう、と言えばわかって頂けるでしょうか。

 初夏でした。僕は娘を連れて適当な日陰を探しました。人の気配から逃れるためでもありました。標準レンズを着けたカメラのファインダーに娘を入れると心の中で微かな震えがありました。この距離感は僕が何十年もの間撮り続けてきたものです。本当に近づいてはならないモノが眼の前にある時、人はもっとも精神を乱すのです。

                  ﹆

□この作品に興味がある人は拍手をしてください。





2018-05-15 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『そして君に会えました』

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2018.5.5 model*わおん

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 誰かに会いたいと思って街へ出ました。でも、女の子たちを眺めていただけで真剣に探してはいませんでした。「僕は何をしているんだろう?」という言葉が頭をよぎりました。でも、この街を離れる勇気もなかったと思います。そして君に会えました。その娘は僕の眼の前に立っていました。黒い髪、白い肌に薄化粧、そして清い瞳の女の子でした。今の東京では目立たない部類に入る娘ですが実は希少なのです。この子こそ僕が探していた純潔な女の子なのです。
「すいません。あなたを撮らせてください」
「・・・」

 娘を連れて初夏の武蔵野に来ています。木漏れ日の小径に立った娘は正に純潔でした。手には大事そうにリコーダーを携えていました。娘は演奏家?実は、家を出るまで娘が好きだと言う曲を繰り返し聴いていましたから、ファインダーの中に娘を入れた途端にバロック音楽が流れてきたのです。僕は娘の純潔をさらに際だたせたいと考えました。
「君の肩を見せてください」
「・・・」
「君の心の中で邪悪なことを考えてみてください」
「・・・」

 こうして僕は初夏というの儀式の中で純潔を写真にすることができたのです。

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□この時の別カットを九月の個展で展示予定。興味のある人は拍手をして。。



2018-05-06 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『初夏を慈しむ』

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2018.4.29 model*のぞみ

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 桜の季節が終わり、やがて初夏になると僕の精神は安らかになります。初夏とは、桜を愛せない人が救済される時なのです。小鳥たちが狂ったみたいにさえずるように、僕も老齢なりに眩い初夏を迎えてはしゃいでいました。

 娘を見たのは数日前。その日、僕は初夏に相応しい娘との出会いを願っていたのです。僕は街に出て汚れのない女の子を探しました。こうして出会った娘がのぞみだったのです。白い肌、清楚な笑顔、育ちの良さそうな仕草。この娘を初夏の中に置いてみようと思ったのです。

 今日の午後、僕はのぞみと共に初夏のドまん中にいました。僕は少しがっかりしていました。それは、のぞみの服が黒かったからです。初夏のイメージとは異質の黒いワンピースだったのです。しかし、意外にもその黒い服は僕がこの娘にやって欲しいと考えていた儀式に相応しかったのです。さあ、初夏を慈しむポーズをやってください。のぞみは初夏の雑木林の中で美しく輝きました。

                  ﹆

□この作品に興味がある方は拍手をお願いします。



2018-04-29 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『タンポポのラプソディー』

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2018.4.24 model*オリビア

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 初夏は何もかもが狂ったように騒ぎ立てるのだった。地球上のすべての植物と動物たちは何かをしなければならない季節である。さて、僕はどうだ?基本的に何もしたくないのである。がしかし、そうは言っていられないとも思うのだった。オリビアに撮りたいと伝えたら、海辺の清潔な街を早朝に出てこちらに向かっている。僕も彼女が駅に着く時間に合わせて車を走らせている。カーラジオを付けるとラプソディー・イン・ブルーが流れてきた。うむ、そう来たか。今日の撮影はそういう写真のつもりじゃなかったけど、ラプソディーを撮ろうではないか。

 僕たちはあの丘を目指した。そう、この季節にタンポポが群生するあの場所だ。だるい身体に気合を入れて歩く。つまり若いオリビアに負けないように。今年はタンポポが咲くのが早いみたいだ。なんとすでに黄色い花と綿毛とが半々になっていた。それより驚いたのは、今年のタンポポの数の夥しいことだった。

「すごい!」
「ほんとうだ、すごい!」
「さあ、撮ろう!」
「わたしはどうしたら良いでしょう?」
「さあ、わからない」

 すると、ポツポツと何かが落ちてきた。タンポポの根の周囲に五ミリぐらいの実が落ちている。その実も夥しい。この実を目当てにやって来た鳥たちもたくさんいる。何もかもが狂ったみたいに夥しい。

「オリビア、そこに座って、脚でも持ち挙げてはどうだろう?」
「はい、その意味はさっぱりわかりませんが、そういたします」
「意味?もちろん、ラプソディーだよ」

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□この作品は九月に開催する個展『妄想ガール・コレクション』で展示します。
□気にいた人は拍手してね。



2018-04-24 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :

『初夏にうごめく』


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2018.4.22 model*たま子

                  ﹆

 四ヶ月以上も作品を撮らなかった。いや、撮れなかったのです。心の中に燃えるような血潮を感じたくて、ずっと待っていたのです。血潮、それは清楚でありながらエロチックでなくてはなりません。例えれば、マーラーのアダージェットを聴いた時に湧いて来る安らぎの一種とでも言えるものです。

 とうとう初夏を迎えてしまいました。そして、久しぶりの撮影に僕はたま子を選びました。やはり、たま子は僕にとって特別な子なのです。でも、はっきりとした理由はわかりません。単に惹かれる、というのでもないのです。たま子の側にいると、無性にエロチックな写真を撮りたくなるのです。そうです!その気持こそ燃えるような血潮なのです。

 初夏の気候です。幼虫たちが蠢(うごめいて)いて、鳥たちの焦るようなさえずりを聴きながらたま子にカメラを向けました。たま子は最後には股間を開き下着を横にずらして、僕に何もかも撮らせてくれたのです。

 やっと僕の中で創作がうごめき始めました。。。

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□別カットを九月に開催する個展『妄想ガール・コレクション』で展示します。ご興味のある方は拍手をお願いします。


2018-04-22 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :
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ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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