夏休み・その2・・・渋谷

20100722T2030のコピー

夏休みの朝はラジオ体操で始まる。夏草の朝露で足を濡らしながら歩いてラジオ体操が行われる空地へ行く。ラジオから流れて来るラジオ体操の歌を、ぼそぼそと歌う。僕は替え歌を小声で口ずさむ。

♪新しい朝が来ない
♪希望のない朝だ
♪喜びのない胸を開け
♪大空真弓

意味不明。適当な歌詞だ。みんなで同じ歌を唄い、同じ振り付けの体操をすることが恥ずかしかった。だから、ちゃんと出席するのは二日程度で、だんだん寝坊して、3日目には会場に行ったころには歌が終ってしまう。4日目には着いたらラジオ体操第一の途中になって、五日目にはラジオ体操第二の途中になる。第二は振りが良くわからないから、ますます適当な体操だ。夏休みはラジオ体操出席カードに認印をおしてもらわなければならない。結局、僕のラジオ体操出席カードの認印欄は空白だらけで終った。

渋谷の交差点。とてもカワイイ小学生四人組。顔をお見せできないのが残念だが、四人とも超カワイイ。彼女たちも、朝早く起きて近所の公園とかでラジオ体操をして、それから朝食を食べ、みんなで渋谷へやって来たのだろうか。最近の小学生の夏休みはラジオ体操をやらないのかな?え~、やるでしょう。ところでこれからどこで何して遊ぶんだ?、、、映画なら『アリス・イン・ワンダーランド』の3D?、、えっと僕だって渋谷で映画を見たよ。どんな?、、、『コーブ』だよ。それってどうだった?、、、う~ん、偏見と策略に満ちた不愉快な映画だったかな。ところで交差点で人を待っている女、、イイ女じゃない?、、この小学生四人組のうち少なくても一人は6年後にあの女みたいになってるよ。
2010-07-30 : スナップ : コメント : 0 :

『突然プロカメラマンになる方法』(27)ファッション・5~終りよければ

~魚返一真の自伝的小説~

 玄蕃君はとても仕事ができた。カメラのこと、機材のこと、業界のこと、何でも知っていたし、相当のスピードでなおかつ確実にセッティングができた。僕は輸入ファッション雑誌を切り抜いてファイルに入れたものをスタジオに持って行くだけで良かった。そのスクラップを参考にして玄蕃君がセッティングしてくれた。こうして、その後僕の元に集中的にやって来たファッションやタレントのスタジオ撮影を確実に切り盛りしてくれたのだった。彼のひげ面もスタジオで見るととても貫禄があって、初対面のヘアメイクやスタイリスト、それからクライアントなどは、玄葉君をカメラマンだと勘違いして名刺を差し出すこともあった。
 ついに玄葉君がニューヨークへ発つ時が来た。僕はとても困った。何故なら彼以上のアシスタントを探すことは不可能だと思われたし、経験の浅い僕には優秀なアシスタントがどうしても必要だった。

「玄蕃君、どうしても行ってしまうんだ?」
「はい、行きますよ」
「そのためにアシスタントをしていたんだったね」
「修行なんです、ニューヨークへ行って自分を鍛え直したいんです」
「これ少ないけど餞別、とっておいて」
「ありがとうございます、有り難く受取らせていただきます」と言うと玄葉君はボロボロのバッグから1冊のファイルを取り出し、
「このファイルを魚返さんへの置き土産にします」と言って僕に手渡した。
「こ、これは、、何時の間に・・・」
「何かの参考になればと思って」

 僕はファイルを開いて驚いた。何と、彼といっしょにやったすべての仕事のセッティングが克明に記録してあった。それぞれの仕事についてのカメラ、レンズ、フィルム、フィルター、照明機材の名称、セッティング、バック紙(布)の種類、、、それらを簡単なイラスト入りで解説してあったのだ。

「あ、、それから、もしもアシスタントでお困りになったら、一才君をいう男を紹介しておきますから、連絡してみてください」と言って、電話番号のメモを僕に渡した。

「ありがとう、本当にいろいろお世話になったね、玄蕃君の幸運を祈っているよ」
「はい、僕も魚返さんの成功を祈っています」
「さようなら玄葉君、ところでいつニューヨークへ発つの?」
「明日です」
「早いね、、行ってらっしゃい!」
「行ってきます!」

□時代が前後することもあります。今後も僕の経験を書いていきます。皆さんが楽しんで頂けると嬉しいです。参考になると嬉しいです。(なるはずない?)でも拍手をお願いします。
2010-07-29 : 『突然プロカメラマンになる方法』 : コメント : 0 :

妄想少年物語(12)バスガイドさんの裸・その2

20100515kyushu036のコピー


 僕はまた風呂場に戻り、ぬるいお湯につかりながら教科書の行方を思い出そうとしていた。やがて両親がボーリングから帰ってきた。予断だが、この頃は空前のボーリングブームだった。田舎町の中年夫婦が揃ってボーリングに行くほど流行っていた。

「オイ、今日は帰りが早いの」と親父が風呂場の戸越しに言った。
「ありゃ、何だかあちこち泥んこじゃねえ」と母親が言った。
「どうしたん?」
「ああ、ちょっと田んぼに自転車ごと転落したんよ」
「あはは、アホね」

 事態は収拾に向かいそうな気配だが、そんなはずはない。まだ教科書の問題がある。一体どこでなくしたんだろう。バスガイドの寮の裏手の田んぼから逃げ出す途中で荷台から落下してしまったのかもしれない。いや、それしか考えられない。いったいどこで落としたのだろう。僕は女子寮までの道を教科書を探しに行くべきか迷っていた。その時、電話のベルが鳴っり母親が電話に出た。

「はい、もしもし、、、はいはい、、そうですか、それはそれは申し訳ありません、明日にでも息子を行かせますので、、、」と母親がしきり謝っている。
 僕は心臓が止まりそうだった。きっと女子寮の裏手で教科書が発見され、覗きの犯人が僕だとバレたんだと思った。母親が風呂場の戸のところまで来て言った。

「あんね、中学の先の床屋さん、知っちょるやろ?」
「うん、知っちょる」
「床屋さんがなあ、あんたの教科書を預かっちょるらしい」
「はあ?」
「明日、息子が取りに伺いますって言うたよ。あんた明日、学校へ行く前に床屋さんに行って教科書を返してもらわな」
「わかった、、」

 確かに、県道から左に折れて女子寮へ向かう道の角に床屋がある。春吉と待ち合せする時、いつも床屋の陰から春吉が現れるのだった。逃走中のことを振り返ってみる。確かに、猛スピードで女子寮から床屋を目指し右へ曲がり県道へ出る時、ドブ板のようなものにタイヤが乗り上げハンドルやサドルに激しい衝撃があった。その時に荷台の教科書が落下した、、、なるほど、と僕は納得したのだった。さて、問題は床屋へ教科書を受取りに行くべきか、だった。
 床屋はバスガイドの女子寮風呂覗き事件を知っているだろうか。僕がその覗きの犯人だと知っているだろうか。バスガイドたちが警察を呼んだとするなら、床屋は女子寮での騒ぎを聞きつけてすべての事情を知っているのではないだろうか。翌日の朝、僕は床屋へ行かなかった。次の週もその次の週も教科書を取りに行かなかった。学校では誰も覗きのことを知るものはいなかった。

 さて、僕は週に四回ある算数の授業を教科書なしで乗り切らなければならなかった。週に一度は保健室へ逃げたものの、あとの三度は教室でじっと授業を受けた。学年は四クラスあったものの、何故か僕のクラスだけは他の三クラスと違う教科書を使っていたため友達に借りることもできない。僕は書店へ行き一番安易な参考書を買った。そして、三週間ほどで三学期までの分、全部をやってしまった。授業は僕にとってすべてが復習になった。馬鹿みたいに算数がやさしく思えたし、当然二年生の算数の成績はとても良かった。三年になって僕にも新しい算数の教科書が配られた。しかし、二年生の時のような切迫感がないから勉強はまったくしなかった。当然、成績はがた落ちでその後の進路指導にも陰を落とすほどだった。

 あの時、僕が見たバスガイドの湯煙に包まれた美しい裸を今でもはっきり憶えている。バスに乗るたびに、そのバスガイドを探してしまう。あの日、屋上から同僚のバスガイドがエイコちゃんと叫んだことだけが手がかりで、胸のネームを見るが、苗字しか書いていない。お陰で、どのバスガイドを見ても裸が想像できると言えなくもないのである。

□時代が前後することもあります。よろしく。
□つづきを読みたい人は拍手をクリック!後押しがなければ書けません。
2010-07-28 : 放課後カメラ : コメント : 0 :

19thワークショップ・・・2010.7.25




何という暑さだ。撮影意欲などとっくになくしてしまっている。しかしシャッターを押せば確実にその怠惰な感情が記録されるはずだ。

「misatoちゃん、君ってクールだね」
「・・・」
「キツネって言われない?」
「いいえ、ネコって言われます」
「僕を怪しいオヤジだと思っているね」
「あ、、はい」
 
カメラマンとモデルが尊重し合うことが大事、、とか、
カメラマンとモデルのコミニュケーションが大事、、とか、
楽しい会話でモデルをリラックスさせよう、、とか、
それってみんな本当だろうか。
僕はそんな撮り方を教える似非プロを見ると気色悪い。
そう簡単に人の心が動くもんか、、と思う。

写真は記録だ。暑さでボロボロになった二人の関係性が少しでも記録されたならいいじゃないか。他人の眼を気にして素敵な写真ばっかり撮らなくてもいいじゃないか。このくそ暑いのに、モデルだって笑えるもんか。

□misatoちゃんは僕たちに本当の写真を教えてくれていると思う。色が白くて眼が茶色で透き通っていて正直な女の子。misatoちゃんにありがとうを言いたい。
2010-07-26 : ワークショップ : コメント : 0 :

妄想少年物語(12)バスガイドさんの裸・その1

20100515kyushu025のコピー


 外は真夏だ。摂氏三十五度もある。熱せられた頭はふらふらして、あっちこっち彷徨ったあと、結局は僕が中学生の時のいくつかの思い出にたどり着く。その一つがバスガイドの思い出だ。今はまずそれを書かなくてはならない。
 小学校の頃、僕は夏休みになるとボンネットバスに乗ってお婆ちゃんの村へ泊まりに行った。ずっとずっと後になって、僕は画家・谷内六郎に夏の村で遊ぶ男の子として描かれていたことに気づいた。もちろん実際に僕が描かれたのではないけれど、まるであの絵の中に出て来る男の子と同じだった。多くの人たちが谷内六郎の絵の中に自分の子供時代を発見し思い出にふける、、だから谷内六郎の絵は人の心に残る。夏休みに僕の心に残ったものはたくさんある。その中の一つがバスガイドのお姉さんだ。青い制服を着て青い帽子をかぶり茶色のカバンを肩から下げて銀色のハサミで切符を切る。

「ボク、どこまで行くんね?」
「町田・・・」
「町田のどこ?」
「中條・・・」
「じゃあ、子供だから45円よ」

 僕の座席の横に座って切符を切るバスガイドの胸元と足を、うっとりしながら見ていた、たぶん。
 中学二年の時だった。僕は毎週水曜日の夜に算数塾に通った。自宅から塾まで三キロほどの距離で、僕は自転車で通っていた。僕は算数を勉強したかったわけでは決してない。夜遊びをしたかっただけなのだ。親に「塾へ行きたい」というと「そりゃ、、いい、、行きなさい」と二つ返事。週に一度の夜遊びの口実があっさり手に入ったのだった。家を出てさっき帰って来た中学校への坂道をどんどん上る。僕はずっと自転車を立ち漕ぎし続けて、中学を過ぎて道が平になったら、ほっと一息ついて蛇行しながら友達の春吉を待つ。春吉はバス会社の寮の脇の道から僕のいる県道へ出て僕と合流する。そして隣町の塾へ行く。だらだら算数の勉強をして、またさっきの道を蛇行したり、突然競争したりしながら帰るのだった。春吉はバス会社の方へ向かう脇道へカーブしながら、「また明日な!」と言って別れた。

 翌日、学校で春吉がにやにやしながら僕に近づいて来た。

「あのなあ、、昨日塾の帰りに魚返と別れたろうが、、」
「おう、別れた、バス会社んとこで」
「オレなあ、そのあとちょっとすごいものを見つけた!」
「そりゃ何ね?」
「誰にん言うたらいかんぞ!」
「当たり前じゃあ」
「実は、あのバス会社の風呂が丸見えの場所を見つけた」
「え!バス会社の風呂が!ということは、バスガイドが脱ぐとこも見えるんか!」
「それがな、、道路からはあんまり見えんのよ、ただし田んぼからは良く見えるはずじゃ」
「う~、まさかオマエ、、田んぼから風呂を覗こうちゅうんか!」
「そうじゃあ、やろう。どうするんか?」


 バスガイドが脱ぐ、、僕はショックを受けた。そしてく自然に次の言葉が出ていた。

「もちろん、やるに決まっちょろうが!」
「じゃあ、来週の木曜日の算数塾をさぼろう」
「何で?塾の帰りで良かろうが」
「それはダメじゃ。確率が低い」
「なんじゃとお前、、算数まるっきりダメなくせして確率と?」
「あのなあ、バスガイドのほとんどは夕方に仕事が終る。風呂に入ってから晩飯じゃあ。算数塾の帰りだと9時半じゃろ?遅いんよ」
「まあ、仕方ない。さぼろう」

 僕と春吉は次の木曜日の夕方家を出ると塾へは行かず、中学校の校門で待ち合せしたのだった。算数の教科書とノートを自転車の荷台にゴムヒモでぐるぐる巻きにしていざ出発となった。信じないかもしれないけど、当時の僕たちの粋は、荷台に直接教科書をくくりつけることだったんだ。

「春吉よ、、行くか?」
「魚返よ、、行くぞ!」

 春吉が来た脇道の方へ自転車を漕いだ。バスガイドの女子寮の風呂場の正面にある田んぼの反対側に自転車を停めて、靴と靴下を脱ぎズボンを膝までまくり上げた。何故、半ズボンとサンダルでなかったかと言うと、夜間外出は制服着用と決められていたからだ。春吉が先に田んぼへ入った、ポッちゃんという水の音とともに、ズボっと泥に足がのめり込む音もした。田んぼの反対側まで案外近くて10メートルもなかったけれど、足場が悪いので遠く感じた。僕は稲をかき分ける時のガサガサという大きな音が気になった。

「春吉、、稲の音何とかならんか?」
「無理じゃ、バスガイドは風が吹いとると思うんとちがうか?」

 僕たちは風呂まであと数メートルのところまで来た時、春吉が「あっ!」と思わず声を出した。風呂場の窓は田んぼより一段低いところにあり、もう眼の前に風呂場の中が見えていた。誰か風呂に入って来た。湯気で煙っていてはっきりとは見えなかったが、確かに若い女性の裸があった。その時、女の声がした。

「あれ、、なに?」

 僕たちは周囲をきょろきょろしたが、薄暗い田んぼの周辺には誰もいなかった。少しして、その声は複数になって何やらちょっとした騒動になった。「あれ、何だろうね、誰かいる?まさか、タヌキかね、、、」僕たちはそんな騒動より眼の前のバスガイドの煙った裸に眼を凝らすことに集中していた。そして次の瞬間、周囲を切り裂く「キャ-!」という女の叫びとほぼ同時に誰かが上方から僕たちに光を浴びせた。その光は三階建ての女子寮の屋上からの懐中電灯の光だった。屋上で夕涼みをしていたバスガイドたちが僕たちを発見したのだ。

「風呂覗き!」
「誰か~」
「今、誰が風呂に入っちょる?」
「たしか、エイコちゃんだと思う」
「エイコちゃ~ん、風呂覗かれちょるよ!」

「魚返、やばい、逃げろ!」

 僕と春山はめり込んだ足の太ももを交互に持ち上げながら猛烈なスピードで自転車を停めた田んぼの反対側に向かった。そして裸足のまま猛スピードで自転車を走らせたのだった。春山と僕はそれぞれの家の方へ、つまり反対方向へ逃げたのだった。逃げる途中、複数の女の声がした。

「ほら、逃げる逃げる!あっちとこっちに二人おる。あっ、自転車倒した!」

 僕は無事に家まで帰った。僕は春山の自転車が転倒してケガをして、そのまま捕まったのではないかと心配だった。家の前でしばらく座ってじっとしていた。心が動転していた。落ち着けようとしてもだめだった。ハッとした。靴を履いていない。膝までまくり上げていたはずの学生ズボンはかかとまで降りて、どろどろだったし、上着もかなりどろに汚れていた。こうなったら親には自転車ごと田んぼに落ちたと言うしかないだろうと思っていた。心を決めて静かに家の中に入ったが誰もいない様子だった。両親はボーリングに行ったのだった。ラッキーだと思った。そして僕は風呂に飛び込んだ。しばらく湯船に浸かって、あれこれ思い出していたら、何だか可笑しくなって来た。春山もきっと捕まってはいないだろう、とだんだん楽観的になってきた。風呂っていいなあ、とのんきに思ったりした。ふと、よぎったことが気になった。算数の教科書、自転車の荷台にあったっけ?僕は風呂から飛び出して裸のまま自転車を見に行った。ない!教科書がない!僕は再び奈落の底へ落とされたのだった。

つづく

□本来ならフォークデュオは美乳・3を書くところですが訳あって「夏のバスガイドさん」を書いています。すいません。
□時代が前後することもあります。よろしく。
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2010-07-24 : 『妄想少年ものがたり』 : コメント : 0 :

夏休み・その1・・・渋谷

20100718T2017のコピー


待ち遠しかった夏休み。僕は夏の友(学習帳)や絵日記を放り出して真っ盛りの夏へ繰り出した。それっきり八月の登校日まで勉強は何もしなかった。昔の夏は暑さと涼しさが交互にやって来るようで、決して過ごしにくいとは思わなかった。ただし、虫さされを除けば。今年の夏は蝉も鳴かないほど暑い。ただ、この異常なまでの暑さがつくる雰囲気は、僕を容易に昔の夏の思い出の中へ誘ってくれる。あの完全な夏が僕の中に蘇ったのだ。そう思うと、この熱気は悪くない。

みんな、写真を撮りなさい。この夏の思い出を写真に残しなさい。女の子のポートレートを撮ることだけがカメラじゃないんだよ。と言う僕だが、結局夏休みになった女子中学生をスナップしている。この写真を撮った時、お祭りに行くクラスメイトのことをちょっと思い出して胸がキュンとしたんだ。それにしても何とお洒落な二人でしょう。
2010-07-22 : スナップ : コメント : 0 :

WS*ミユ・・・2010.7.18

7/18(日)に開催した第18回・WSの報告です。参加してくれた皆さん、そして2週連続モデルを勤めてくれたミユちゃん、おつかれさまでした。遠くから参加してくれた初参加のタネちゃんと、その友人のタナくん、最初だったし僕のやり方は唐突と始まってしまうので戸惑ったことと思いますが、最後はなじんでくれた様子を見て少し安心しました。ベテランのウッチーさんにも感謝。

僕の撮り方を見て呆れたかもしれませんが、決して僕の撮り方が良いということではなく、撮る人によって様々な方法があって良いということです。今回は初参加のお二人にお見せした僕の撮影の結果を少し多めにアップします。



□上の2枚は最初の撮影場所での作品。僕はとにかく真夏の青い空を撮りたかった。夏の女の子は見ているだけでドキドキする瞬間があると思う。ミユちゃんの持っているキュートな色気を撮りたかった。


□次は仙川上水での撮影。ここはとても良いロケーションだけど、なぜかみんな良い結果を出せていない。理由はわからないけど、モデル本意に考えていないのが原因ではないかと想像しています。僕たちが撮っているのは風景写真ではないから、ミユちゃんをどう撮るかに集中してください。夏の木漏れ日は春先や初夏のそれとは全然違います。例えば、僕はお盆で戻って来ている御霊を感じてしまいます。三枚目の縦位置は、風景も取り入れて撮ってみました。思い切った構図もありですよ。


□最後の公園での撮影。実は、最初の撮影の二枚とこの写真の三枚はノーファインダー(カメラを覗かずに撮る)で撮影しています。最初の二枚はご覧の通り、ノーファインダーが功を奏して少し意外な構図になっています。最後の作品は夏の樹の輝きを撮ろうとしています。ミユちゃんと平行に歩きながら撮っているのですが、樹の反射を美しくぼかすためにF2.8にしたため、シャッター速度が1/2000と高速です。したがってミユちゃんが止まって写りました。もし、ファインダーを覗きながらだったら、構図が保守的すぎて僕は恥ずかしくてシャッターを押せなかったかも。ノーファインダーのお陰で思ってもみない保守的な夏が撮れたのです。

□あなたも魚返一真のワークショプに参加してみませんか。きっと新しい発見があるはずです。初心者大歓迎。僕や他の参加者と切磋琢磨してどんどん上達しましょう。
2010-07-20 : ワークショップ : コメント : 0 :

WSのポイントラリー

35ポイント**リキュールレンズ
34ポイント**ますだ
27ポイント**kazu
26ポイント**ウッチー
24ポイント**あきも
(2010.7.19現在)

投稿頂いた作品を僕なりにポイントで評価してみました。(同一WSの複数投稿は1枚だけ評価しました)投稿数が多い人が上位に来る傾向は仕方ないのですが、AAA(リキュールレンズ氏)を獲得すると一気に上位へ来る仕組みにしています。今まで投稿していなかった方はこれからどうぞ、また必ずしも掲示板にベストショットをアップしていない人(ますだ氏)などは今後よいカットをどうぞ。また作品はあくまでもプリントで見せたい人(いのうえ氏)など、若干不利ではありますが、少しずつ加減していきたいと思います。

■掲示板に投稿したWSで撮影した写真を評価します。
AAA~参りました=25ポイント
AA~素晴らしい=12ポイント
A~良いね=8ポイント
B~もう一息=5ポイント
C~がんばれ!=3ポイント

☆印~あなたにしては物足りない= -2ポイント
2010-07-19 : ワークショップ : コメント : 0 :

『突然プロカメラマンになる方法』(26)ファッション・4~出会いっていいなあ

~魚返一真の自伝的小説~

 とにかく僕は城之内カラーへ向かった。と言うか、何かにすがるようにそっちへ足が向いてしまっていた。カウンターで接客している森昌枝に会うためだった。

「やあ、森さん、久しぶりだねえ、、元気?」
「はい、元気ですよ。魚返さんもお元気でやってらっしゃるご様子で、嬉しいです」
「ああ、それほどでもないけど、、」
「ところで今日は何をお困りなのでしょう?」
「えっ!、僕が困ってる?」
「失礼しました、てっきり・・・」
「実は、そうなんだ。何とぞ教えてくだされ」
「はい、、待ってました。そうこなくっちゃ!」
「う~、、実はフィルムとフィルターのことを教えて欲しいんだよ。スタジオでファッション撮影をするんだよ。で、、告白するけどスタジオ初めてなんだよ」
「はい、知っていますが、、、」
「はぁ、、まあ話を進めよう。安全にカッコ良く撮りたいんだけど、、フィルムは何を使ったらいいかなあ?」
「それなら、以前にご紹介したEPPが安全かと思います。ISO100ですし、、、大きな声では言えませんが、その筋のカメラマンさんもEPPを使っている人が多いです」
「よし!EPPを50本くれ!」
「はい、ありがとうございます」
「あと、フィルターなんだけどさあ、、何がいい?」
「はあ?フィルターは専門的すぎて、、私ではちょっと・・・」
「そこを何とかさあ、、」
「私の知るところでは、その筋のカメラマンさんは一番弱いものをお選びになります」
「よし!フィルター、弱い方から二種類、、それを全色くれ!」
「色をお選びになってからご購入なさってはどうでしょう?」
「あのねえ、、僕はド素人なの、、色なんて何が何だかちんぷんかんだから、全部テスト撮影するんだよ!」
「なるほど、、」
 
 僕はコダックのラッテンフィルターとフジのCCフィルターをそれぞれ全色購入して、自宅でテスト撮影することにした。まあ、初心者ならこれぐらいの勉強は当たり前だと覚悟したのだ。僕にファッションページの撮影を依頼した編集者が、僕の今の状況を知ったらと想像して、ちょっと悪いなと思ったけれど、すぐに可笑しくなって森昌枝の前で吹き出してしまった。

「何が可笑しいのですか?私の顔、、変ですか?」
「いや、違うよ、、こっちの話、君には関係ないよ。あっ、そうだ!森さんさぁ、飛び切り優秀なスタジオアシスタントを知らないかなぁ」
「優秀かどうかわかりませんが、あちらの貼り紙をご覧なってみてはいかがでしょう」

 森昌枝が指差したのは、店の入口の脇の壁に張っているコルクボードだった。そこに五十枚近い数の貼り紙があった。それらは、アシスタントやります、運転手やります、カメラマンやります、、みたいな内容で、ボードはまるで素人御用達の音楽スタジオの壁に張ってあるバンドメンバー募集のようだった。アシスタントの貼り紙は三十枚ほどあった。僕はそれを片っ端から読んだ。そして、一人の男の電話番号を控えたのだった。その男のチラシにはこう書いてあった。「私は玄葉明です。アシスタント歴10年。得意なジャンル~スタジオワーク。対象~人物、ファッション。当方、、ニューヨークへカメラの武者修行へ行く資金が必要なためアシスタントをしています。他のアシスタントよりギャラが高いのは、スタジオワークなら誰にも負けないし、あなたが希望する明かりを作る自信があるからです。近い将来、旅立たなくてはなりません。時間がないのです。どうぞよろしくお願いします・・・」

 僕は城之内カラーを出て、近くの公衆電話ボックスに入った。

「もしもし、僕はカメラマンの魚返って言います。玄葉さん?」
「はい、玄葉です。お待ちしておりました」
「は?待ってたの?」
「はい」
「何で僕が君に電話するって知ってたの?」
「実は、ついさっき城之内カラーへ行って貼り紙をして来たばっかりで、その時、あなたとカウンターの女の子の話を耳にはさんで、、それできっと私にアシスタントを依頼してくると思ったのです」
「ああ、そうか、でも、、それから20分も経っていないのに、君はもう家に帰ってるの?」
「あ、はい、実は自分の部屋がない状態でして、、つまり、いずれ近い将来ニューヨークへ行くつもりでるから節約のため部屋は引き払って家賃を浮かせて、今は友人の部屋に居候しているんです」
「なるほど、、で、その友人の部屋ってのが城之内カラーの近くなんだね」
「はい、そのとおりです。電話ボックスの外の古いビルの三階を見てください」
「ちょい、待って、、、あ!手を振ってるひげ面の汚い人!それって玄葉くん?」
「はい、そうです」

つづく

□時代が前後することもあります。今後も僕の経験を書いていきます。皆さんが楽しんで頂けると嬉しいです。参考になると嬉しいです。(なるはずない?)でも拍手をお願いします。
2010-07-17 : 『突然プロカメラマンになる方法』 : コメント : 0 :

スナップ/定点撮影のすすめ

時々通る駅のとある場所。そこは何気なく通り過ぎる場所。どれぐらいの頻度でそこを通る?そうだなあ、、例えば平均するとひと月に一度ぐらいだとする。1年で12回、5年で60回。その度に1枚撮ったらどうだ。定点撮影って言葉にすると大げさだけど、やってみればどってことない。ただ、、なかなかシャッターを押せないことも事実だ。毎回同じ場所で繰り広げられる風景が劇的だとは限らないからだ。おしなべて平凡だ。それでも、自分がそこを通り過ぎた証としてシャッターを押してみたらどうなんだ?いつのまにか不思議な世界が生まれ始めているかも。忙しいあなたに是非とも定点撮影をおすすめします。

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20100618T2030のコピー
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□スナップ写真塾を開催してから1年が経ちました。その後いかがおすごしでしょうか。スナップを撮っていますか。あの日、参加してくれた皆さんはスナップの面白さに多少気づいたみたいだったよね?スナップに興味を持ってずっと撮り続けている人がいたら嬉しい。またスナップ写真塾を開催します。日程などは、WSのサイトで発表します。エキストラ付。。
2010-07-17 : スナップ : コメント : 0 :

ワークショップ情報

7月から8月初旬にかけて毎週開催予定をたてました。少人数でも開催します。
8/1は海外赴任から一時帰国するTさんが参加します。復帰を歓迎します。
モデルは一部未定ですが、参加受付中です。
□開催スケジュール
7/18(日)ミユ
7/25(日)misato
8/1(日)未定
8/8(日)ミユ
以下未定。
2010-07-15 : ワークショップ : コメント : 0 :

「放課後カメラ・15」ミユ・・・その3



 ミユは再び公園のトイレへ行き、今度は半袖のセーラーに着替えてきた。これはミユが最初に着ていたものより胸元のVが深く三角布がないタイプだ。僕の高校時代のセーラーはこのタイプで、例えば授業中にうしろの席の女の子に消しゴムを借りようと振り返った時、運良く女の子が夢中でノートを取っていたりすれば、胸の奥まではっきりと見ることができた。僕は試験中に教室を歩き回る男性教師はみんな怪しいと思っていた。みんな女の子の胸を覗き込んでいると思った。だって、僕が教師なら間違いなくそうするからね。僕のクラスは理系で女の子が少なかったけど、文系クラスは女の子ばっかりだから、試験中はおっぱい見放題で楽しくてたまらなかったはずだ。

「ミユちゃん、似合っているよ」
「あ、、そうでしょうか」

 ミユの持ってきたスリーシーズンの制服と僕が持ってきた夏服のデザインがまったく同じだった。僕は、僕たちがどこかで結びついている気がして嬉しかった。

「ミユちゃんと出会えたことがとてもラッキーな気がしてきたよ」
「どうしてですか?」
「制服が奇跡的に一致したし、何よりみゆちゃんの美しい胸は僕が高校生の時にバンドを組んだデュオの女の子のと同じ型をしているんだ」
「ふふっ、私の胸がお役にたてて嬉しいです」

□7/18(日)WSに再登場。是非ミユちゃんを撮ってみてください。
2010-07-14 : 放課後カメラ : コメント : 0 :

ミユちゃんでもう一回、、

7/11(日)、第17回ワークショップをモデル・ミユちゃんで開催しましたが、とても良かったので天気予報の良い次週7/18(日)に再度WS(モデル=ミユ)を開催しようと考えています。・・・参加→こちら。

↓17thWSで撮った作品です。グラマーで小悪魔的なミユちゃん、ファッションセンスがいい。。

2010-07-12 : ワークショップ : コメント : 0 :

7月のワークショップについて・・・

□7月の開催日程。
7/11(日)モデル~ミユ*締切りました
7/25(日)モデル~misato(写真)*受付中
ミユさんとmisatoさんはともにWS初登場です。



2010-07-10 : ワークショップ : コメント : 0 :

魚返一真ワークショップ会員募集

このワークショップはポートレート上達を目的としています。撮影はモデルと一対一なので、自分の意図したものを撮ることができますし、撮った写真はまさにあなたの作品です。また、僕は作品作りのノウハウをすべてお教えしていますし、後日僕がWSで撮った作品とあなたの作品を比較することもできます。さらに、モデルの承諾後フォトコンに作品を応募することもできます。

僕と一緒に上達しませんか。とにかく上手くなりたい人の参加を待っています。
本日より数名の会員を募集します。
参加日程など決められない人もまずは入会(無料)をお薦めします。その後、ワークショップの日程が合えば参加してください。また、開催希望日に合せてWSの開催日を設定することもできます。

□入会はこちら・・・

↓7/4(日)第16回ワークショップにて、、、

・移動中の車内で、、こんな美しい女性とドライブしたいね。。

20100704mika026のコピー
・都会から隔離されたようなロケーションの公園がある。うっとうしい湿度と圧倒的な緑がmikaを犯す。。
2010-07-07 : ワークショップ : コメント : 0 :

「放課後カメラ・15」ミユ・・・その2




 ミユは公園のトイレでセーラー服に着替えた。

「わたし、制服を着るとちょっとワルっぽいでしょう」
「あ、、まあ」
「ヤンキーっぽいって言われるんです」
「思い切り茶髪だからね、礼儀正しいヤンキーって感じは少しあるね」
「だめかしら?」
「悪くないよ。『恋しくて』っていう映画に出て来る女子高生バンドがちょうど君みたいにヤンキーっぽくて、僕はそのバンドがとても気に入っていたんだ」
「よかった、、ダメって言われるかと思った」
「とにかく楽器を買いに行こう」

 ミユをつれて楽器屋へやって来た。高校時代にいっしょにフォークグループを組んだデュオはアコスティックギターだったけれど、僕はミユにエレキギターを買った。理由はミユが高校でやっていたバンドでエレキギターと歌を担当していたと聞いたからだ。しかし、理由はもうひとつあった。高校時代のメンバーの森川はカルロス・サンタナの大ファンで、サンタナが愛用していたギブソン(アメリカのメーカー)SGを安易にコピーした安価なグレコ(日本のメーカー)の偽物のSGモデルを持っていた。その流れで結局、僕と森川はフォークグループであるにもかかわらず、アコギを使わず交互にグレコのSGを使っていたのだった。そのグレコSGの中古がバーゲン品の中にあったのを見て、懐かしさで衝動的に買ってしまった。

 ミユと僕はエレキギターを持って大きな公園へやってきた。セーラー服姿のミユにエレキギターを持たせてベンチに座らせた。そして、スカートを上げてみて?などと言っていつものような調子で撮影をした。しかし、ミユの制服にはどうしても譲れない問題があった。

「ミユちゃん、あのぉ、そのセーラーの上着だけど、胸元のVゾーンが浅くて、その上三角布があるから、ミユちゃんの美しい胸が隠れているんだ」
「??で、どうしたら良いのですか?」
「実はそういうことを予想して、Vゾーンが深く、しかも三角布のないセーラーの上着を持って来ているんだよ」
「じゃあ、、、」
「そう、着替えてもらえないかな」
「わかりました」

つづく


□ミゆちゃんが7/11(日)ワークショップに作品で着たワンピース姿で初登場します。参加受付中。
2010-07-05 : 放課後カメラ : コメント : 0 :

「放課後カメラ・15」*ミユ・・・2010.6.30



□一番上のカットはとても気に入っています。突然晴れた梅雨の中休み。ちょっと小悪魔的なところのあるミユちゃん。花柄のワンピースが良く似合っている。7/11(日)ワークショップにこのワンピース姿で初登場します。
□このあと撮ったミユちゃんのセーラ服姿は続きの原稿が書け次第アップします。見たい人は拍手。
2010-07-03 : 放課後カメラ : コメント : 0 :

『いとこの思い出』・・・2010.6.27


僕はしゃとぴぃに「子供の頃、小川でいとこの女の子と遊んだ時のことを思い出しながら撮るよ」と言った。現像するとどこか懐かしい写真になった。そのいとこは玲子ちゃんと言って、16才で死んでしまった。雨の日に玲子ちゃんと良子ちゃんと、小川のほとりに雨傘を差して水遊びをした。その時の幸福感を思い出す。何故、幸福だったのだろうか。雨の小川で女の子たちと遊ぶことは何か非日常な感じがあって、僕は女の子たちと遊んでいる小川のほとりが天国のように思えたのかもしれない。

第15回・ワークショップより、、
2010-07-02 : ワークショップ : コメント : 0 :

「白いカナリヤ」・・・2010.6.21



□「白いカナリヤ」はシンガーソングライターの三村京子さんの新作CDジャケット用に撮影した作品を使わせて頂きました。彼女の新作が楽しみですが、まだ聞いたことのない方は旧作を聞いてみてください。
2010-07-01 : 2010新作 : コメント : 0 :

「放課後カメラ・15」*ミユ・・・2010.6.30

 梅雨の合間に覗いた空は真っ青でもうそこまで夏がやってきていることを物語っていた。ミユは時間より少し早く来ているらしい。初めて会う待ち合せは少し不安なものだが、安心と胸のトキメキが同時にやってきた。ちょうど良い大きさの胸をしたミユに会えるのが嬉しかった。高校時代の夏、僕が出会ったフォークデュオの女の子たちは、大きな胸をした子とちょうど良い大きさの胸をした二人組で、友達の森川は大きな方を選び、僕はちょうど良い方を選んだ。当然、選んだからと言って付き合えたわけではない。森川と僕が勝手に話し合って決めた、何の効力もない指名だったけど、当時の僕たちは胸がときめいて、何度も何度も彼女たちの残像のお世話になった。その懐かしい胸にもうすぐ会える。

「こんにちは」
「初めましてミユです」

 ミユは黒い瞳を僕に向けたまま話す。僕はその視線を振り切ってミユの胸を見た。大きく開いたワンピースからちょうど良い大きさの胸が出ている。

「あの、、その胸、、良いですね」
「そうですか?」
「それから、、その黒い瞳ですが、ずっと僕の眼を見ているような、、、」
「はい。もう大人ですから、人の眼を見てお話ができなといけないでしょう?」
「あ、、そうなの、じゃあ僕は今もまだ完全に子供です。人の眼を見ながら話すことは無理です」
「・・・」

 ミユと郊外のMドナルドへ。梅雨の晴れ間の太陽は僕たちのいる府中をがんがんに暖めて、僕たちはもう温泉タマゴのように半熟になってしまいそうだ。ミユは冷たい飲み物を注文し、僕は暖かいコーヒーのMサイズを注文した。

「温かい飲み物ですか?」ミユ怪訝な表情をした。
「そうだよ、、年寄りに冷たい飲み物は毒なんだよ」
「そう?そんなにお年寄りには見えません」
「ありがとう。でもね、、僕が見た残像は38年前のものなんだよ」
「残像?」
「そうとも、その残像と君の胸をダブらせているんだ・・・」
「私の胸?」
「ちょうど良い大きさの、、君の、、胸」
「へ~」
「良かったらその胸を触らせてくれないだろうか」
「そんな、、無理です」
「まあ、そう答えるだろうと思っていたから、特にショックはない。しかし、ミユちゃん、この問題は僕にとってとても大きな問題なんだよ。残像を現実の感触に変えるチャンスなんだよ。君に愛があることを祈ります」

 僕たちはテラスに飲み物を運び、向かい合って座った。僕はミユの胸をしつこく撮った。プラナーの最短撮影距離で撮った。ミユの胸は小ぶりかもしれないけど、型が良く小柄なミユの上半身に初心に納まっている。あのフォークデュオの彼女も同じ胸をしていた。

「ミユちゃん、、君もバンドをやっていたんだって?」
「はい、ギターを弾いて、歌を歌って、、」
「それはちょうど良いね。僕は17才の時に出会ったちょうど良い大きさの胸をした女の子の思い出があって、ミユちゃんを通してその女の子を蘇らせたいんだ」
「私でお役に立てるのなら、やってみます」
「ありがとう!」
「それで、、どうしたら良いでしょう?」
「まずギターを買いに行こう」
「はい、買いに行きます」
「ただし、セーラー服を着て女子高生になってギターを買いに行って欲しい」
「えっ、、」
「だから、僕の残像とセーラー服を着たミユちゃんが一致するんだ」
「はい、やります」

□続きは書け次第アップします
□作品をご覧になりたい人は拍手を。
2010-07-01 : 放課後カメラ : コメント : 0 :
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ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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