別カット


『帽子について』2011.10.25/model*田中里枝


『秋は裸足で』2011.10.25/model*田中里枝
2011-10-31 : 昭和ガール : コメント : 0 :

『ファンタスティックな祈り』model*田中里枝・・・2011.10.25




 彼女と出会ったのは僕の個展会場だった。熱心に作品を鑑賞している姿を見てモデルをお願いした。彼女のような立場の女性を撮ることは本来あまりしないけれど、僕の中にこの人を撮りたいという気持ちが湧き出て止まなかった。それは、彼女の誠実で真っすぐな人柄がすでに作品だと気づいたからだ。ポーズが『祈り』になったのは、撮影時の思い付きだった。しかし、彼女自身の幸せと、モデルになってくれたことに対する僕の感謝の気持ちを、勝手に込めたつもりだということを付け加えておきたい。

□今回モデルになって頂いた里枝さんの職業は女優。元宝ジェンヌ。
□別カットを観たい人は拍手をお願いします。
 
2011-10-29 : 昭和ガール : コメント : 0 :

『ファンタスティックな祈り』model*里枝・・・2011.10.25

 白い長袖のブラウスと足首まである紺色で透けた生地のロングスカートを着て歩く里枝を誰もが眼で追っているのがわかった。今この瞬間、里枝の魅力が凝縮されているなと思った。「羨ましがらなくても大丈夫、もちろんこの人は僕の彼女ではありません」と心の中ですれ違う人たちに言い訳しながら歩いた。

「長い髪が美しいですね」
「そうでしょうか」
「あのぉ、僕はですね・・・」
 いい女を前にして自分の人生を得意気に語る男が嫌いだ。そして僕も里枝に自分の人生を語っていた。たぶん、割と得意気に。
 里枝と公園を散歩した。

「魚返さんと私、誕生日が同じですね」
「ああ、そうだったね」
 映画なら、この偶然は二人が近づくきっかけになるはずだ。
「映画をつくりたいですね。夢だけど・・・」
「あら、魚返さんならきっと実現すると思います。本当にそう思います」
 僕は大風呂敷をちょっと後悔していた。

「あの切り株に立っていただけますか」
「ええ、裸足になります」
「あっ、何だろう?鳥の糞かな」と僕は切り株の上を指差す。
「そうですね。でも平気よ」
 うす茶色した若い切り株の年輪と里枝の足の裏が密着するのを見て、何となく胸がざわざわした。里枝が切り株の上に立つとスポットライトのように木漏れ日が射した。そして里枝は合掌し祈った。ごく自然に。

「ああ、素晴らしい!何て美しいんだ!」

 少年の頃に観たJUNのCMを思い出した。そのCMの最後に巨匠リチャード・アヴェドンが「ファンタスティック!ビューティフル!」と叫ぶ。僕はそのシーンを鮮明に憶えている。大げさだと言われるかも知れないけど、そのCMが僕を写真家にしたと言ってもいい。その中でアヴェドンが使っていたカメラはローライフレックスで、僕が構えているのと同じだった。切り株に立つ里枝を、あのCMの中のアヴェドンのように仰ぎ気味に狙った。僕はアヴェドンになったような気分だった。

「さようなら」
「さようなら」
 僕は何か物足りないものを感じながら里枝に手を振った。

□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。。
2011-10-25 : 昭和ガール : コメント : 0 :

さてどれを選ぶ?・・・No.6(結論)


2011.10.09/64th写真塾/model*理乃

 僕が選んだのは(3)です。最初にこのカットを見た時、素晴らしいと直感しました。キャラリーに銀塩バライタプリントを飾ったらさらに光ると思いました。そう思った理由を検証してみるといくつかあります。
 人物写真は背景がとても大切です。背後の雑草(猫じゃらし?)の美しいボケと配置の良さ。次に、肩ひものないワンピースが理乃の胸から上を切断したように見えて、まるで美術室にあるデッサン用のバストアップの黒い石膏像のようです。
 このタイプの、つまり自然の中のカッコつけた女性写真は、ずっと昔は頻繁に見かけました。そのころの写真のイメージの残像が僕にレトロな写真だと思わせて、とても昭和を感じます。
※たねちゃんおめでとう!**みやこさんとSKさんも半分おめでとう。
 
 ともあれ、応募数が少なくてがっかりしました。次回はもっともっと応募してください。

<以下は選ばなかった理由です>

(1) 唇の輝きがいいです。表情も憂いがあります。でも、それ以上のものがなく何か足りないのです。
(2) 人物の上下を切って四角いフレームに納めるとカッコ良くなるものです。理乃ちゃんの表情は文句なし。もう一ひねり欲しいところ。例えば、僕に指鉄砲を向けるとか、そんなたわいもないことで作品に近づけたかもしれません。
(3) -
(4) 良いところが幾つかあって捨て難いカットですが、これをやるならムードが足りません。もっと思い切りが欲しいです。それからキティーちゃんの箱がダメでしたね。それらを差し引いても、何かありそうな写真であることは確か。何らかの形で復活があるかも。

□たねちゃんにはサイン入りハガキサイズ作品を送ります。
□次回第7回『さてどっちを選ぶ?』は近日公開予定。お楽しみに。
■第2回グループ展参加受付について 
 今回は二次募集をしません。申込期限は11月6日とします。
2011-10-24 : どっちを選ぶ? : コメント : 0 :

『昭和ガール・タクトのえくぼ』・・・2011.10.23

 秋はブルーだ。明け方まで降った雨も上がって薄日が射してきた西荻の一番ホームのベンチに座ってアート・ペッパーのバラードをリプレイモードにして聴いている。ストリングスが入って思い切りセンチメンタルな曲だ。ふと、少年時代を振り返って、遠くまで来てしまったことを悔いる。ずっと故郷にとどまることだって出来たはずだ。
 これからタクトを撮る。タクトは少女だ。本当の名前は、漢字で書くと『木』という文字が三つもあって書きづらいらしい。僕はそのややこしさを気に入っていた。『木』に埋もれた子、森に捨てられた子だ。万が一、『森』という姓の男子と結婚したら、木が六個になる。森林ならどうなんだ。

 制服姿のタクトがやってきた。
「君、中学生?」
「いいえ」
「いくつ?」
「十八才です」
 僕は、さりげなくえくぼを見せる女の子にいきなり惹かれる。その反射は少年時代のトラウマなのだった。そして、そのえくぼがタクトの口元にあった。
「君、今しあわせ?」
「えっ?まあ、そうだと言えると思います。どうしてそれを聞いたのですか」
「ただ、君に会ったらそれを聞こうと思っていたんだ」
 僕はタクトのえくぼを撮った。
 写真を撮って、その後は十分ほど千葉行きが来るまでベンチでタクトと話し込んだ。
「君、何か持っている?」
「はい。この2冊」
「少女マンガ『ポーの一族』はわかるけど、この『通勤電車・なるほど雑学事典』とは?」
 そして、黄色いラインをカラーリングした電車がやって来た。
「さよなら、タクト」
「はい、さようなら」

 僕はまたアート・ペッパーの泣けるアルトを聴いた。そして、1972年に萩尾望都が書いた『ポーの一族』を読んでみようと思った。『ポーの一族』の主人公は四才の時に森に捨てられた子。




□この作品をご覧になりたい方は拍手をクリックしてください。
2011-10-23 : 昭和ガール : コメント : 0 :

『昭和ガール・うなじ』・・・2011.10.16


2011.10..16.64th写真塾にて/model*かおり


 秋の木漏れ日は、落葉が進むにつれて、日に日に陽射しが差し込む部分が大きくなって行く。僕はこの時期の大木の下のまだら模様の木陰が好きだ。秋になってブルーになりがちな気分との相性がとても良いと感じる。理由?それは、分からない。
 僕はかおりに興味がある。おっとりとした性格、丁寧な口調、幼児体型、自然に身に付いたような品、それらの要素は本当のかおりを僕たちに説明しているはずなのに、かえって難解にしているように僕には思えてならない。
 ただ言えることは、かおりの身体はとても細い。そして肌が透けるように白い。

「かおりちゃん、胸は普通にあるよね」
「えっ?この前いっしょに個展に行った友達と同じサイズです」
「で、その友達って胸大きかったっけ?」

 昔の人は、女のうなじが美しいと言っていた。僕はずっとその魅力が理解できないでいた。ところが、最近は女性のうなじを美しいと思うようになった。時として、顔よりうなじを重要視することもあるほどだ。歳をとったということだろうか。
 かおりが髪留めをするところを連続写真で撮った。やがて出来上がりに近づいた時に見せたかおりのうなじがとても印象に残った。大人の女のそれではなく、これから女になって行く過程のうなじだったからだ。

□この写真のイメージとしては『亜麻色の髪の少女』だろう。YouTube→
2011-10-21 : 昭和ガール : コメント : 0 :

『昭和ガール・失恋の味』りん・・・2011.10.10


2011.10.10/model*りん
 
 この作品の撮影インプレッションの中でシモンズの『振り向かないで』をイメージしたように書いたけれど、それは彼女を思ったのではなく、彼女と別れた時の状況がその曲を思い出させたのです。

 しかし、改めてりんの写真を見てみるとやはりど真ん中の昭和歌謡がお似合い。りんにぴったり合っているということではないけれど、その中では伊東ゆかりの『恋のしずく』。僕はこの曲が大好きで川で釣りをしながら歌っていた。当時、なぜだか少年の僕にも安井かずみの詩が胸に刺さっていた。僕はりんを見ていると昭和歌謡の全盛時代を思い出す。それは、りんに普遍的な美しさが備わっているからだ。

YouTube→恋のしずく
2011-10-19 : 昭和ガール : コメント : 1 :

64th写真塾(新塾生登場)・・・2011.10.16(日)

秋晴れなのは幸いだったけど、暑すぎた。しかし、駅に現れたかおりちゃんはとても爽やかで、お嬢さんぽくて、撮影意欲が湧いてきた。今日は新塾生の『うっきー』が初登場。そもそもうっきーが入塾することは必然と思われる。僕の個展に名機ペンタックスLXをぶら下げてやって来たのだから、そこで僕に声をかけられるのは当然なのだ。

僕もいつもよりがんばったのは、うっきーが僕の話をどんどん吸収するからだ。それがとても面白かった。うっきーには、数ヶ月の間は続けて参加を奨める。理由は、劇的に成長する時期というのがあるからだ。それは今だと思った。また、僕の経験では、飛び飛びに参加したのでは、僕の真意が伝わりにくいと感じているからだ。うっきーは11月も参加しなさい!

何と言っても、僕の写真塾はメンバーが素晴らしいんだよ。参加してくれたらそれがわかるよ。いろいろな情報をみんなから聞ける。僕もそれが貴重でこの塾を続けている。ちなみに、昨日の参加者は一番弟子の井上さんと殿のなべちゃん。すごいメンバーだ。何がすごいって、写真がめちゃめちゃ好きな二人だってこと。

この先新塾生の参加が続きます。その他の方々の中で僕の写真塾に興味がある人は、是非一度ためしてみて欲しい。きっと役にたつよ。これから入塾して、来年の5月開催のグループ展にぴったり照準が合うよ。グッドタイミングだよ。参加をお待ちしています。まずはメールでお尋ねください。
2011-10-17 : 写真塾 : コメント : 0 :

さてどれを選ぶ?・・・No.6

次の四枚のうち、あなたが好きなカット(a)と魚返一真が選んだカット(b)をコメント欄に投稿してください。(b)を的中した人の中から抽選で1名に的中作品のサイン入りポストカードをプレゼントします。応募締切は10/23(日)です。どんどん投稿してください。

※コメント欄への投稿は、メールやURLを書く必要はありません。Subject(題)も書かなくても大丈夫です。Comment欄だけお願いします。

『昭和ガール・理乃』2011.10.9、63th写真塾にて。。
理乃ちゃんに昭和を意識したコスチュームで来てもらいました。。


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2011-10-16 : どっちを選ぶ? : コメント : 7 :

トリミング~さてどれを選ぶ? NO.5・・・結論


□僕が選んだのは(3)です。みやこさん、りのちゃん、なべちゃん、おめでとう!
当てた方は8名中3名。的中率=37.5%。
抽選したところ、なべちゃんが当選。でもなべちゃんの投稿は締切後だったので今回は例外的に他の2名も含めた全員にサイン入りカードを送ります。

□解説
セレクトの難しさや楽しさを知ってもらうのが目的です。僕が選んだものを当てても何にもなりませんが、気休め程度の喜びがあるかもしれません。

(1)この作品を見た時、いいなあと思いましたが、足りない感じがして24th個展に展示するには至りませんでした。Onoseさんのおっしゃる通りノートリミングは僕らしいですね。空がいいですね。のりおさんまた投稿してね。

(2)均等にトリミングしましたところ、何が良いのか、何を見せたいのかが曖昧になったような気がします。完全ノートリの空の広がりが失われたことを悔いました。MASAMIさん、僕の写真塾に入りませんか?たねちゃん、次回もまた投稿してね。

(3)少年時代に憶えたトリミングしたい衝動がわきました。飛行機と理乃の表情の二つを一度にクローズアップしています。理乃の心の中はすでに、伊豆七島へ向いているような、そんな眼をしています。荒れた粒子は、曖昧なものを表現するのに都合が良いこともあります。わざと荒らすテクニックもありますが、今回は結果論で荒れた粒子となりました。僕はスキャナーの表示ミスも結果論として作品だと考えるところがあります。常に結果論者なのかもしれませんね。あひょさんのご指摘は本当にもっともです。あなたのようにきちんと観てくれる人がいる限り『どれを選ぶ?』を続けたいと思います。あひょさんも僕の写真塾に来てみませんか?

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『旅立ちの気分』2011.8.14*57th写真塾 model=理乃
「わたし・・・、伊豆七島へ旅します」
「へえ~」
「誰と?」
「わたし、ひとりで」
「どこへ?」
「式根島です」
「ああ、そうなの。式根島かあ、、懐かしいな」
「え?行ったことがあるんですか?」
「うん、三十年ぐらい前に毎年夏になると式根島で仕事して、遊ばせてもらっていたんだ。そこの大将が西村さんという人なんだ。とてもお世話になってね。どうしているだろう?」
「またまた、いつもの嘘でしょう?」
「今までに数多く嘘みたいなことを言ったけど、今回は事実なんだよ。思い出すとセンチになるほどのホントなんだ。ねえ、理乃ちゃん、式根島に行ったら西村勝実さんを訪ねて欲しいんだ。そして、今どうしているか見て来てよ」
「まあ、島に行って、西村さんが確かにいたらそうします」
「あっ!あの飛行機、、伊豆七島行きだよ。もっとも式根島は小さすぎて飛行場はないけどね」

2011-10-14 : どっちを選ぶ? : コメント : 0 :

写真塾とグループ展

個展『放課後カメラ』が無事終了して、僕は新作を撮り始めました。週末10/16(日)には新塾生を1名迎えて写真塾を再開します。

僕も塾生の皆さんと一緒に成長したいと思っています。カメラが大好きな人たちとこの塾を長く育てて行きたいと思っています。なお、今回新しく入塾してくださった三名の方を心から歓迎いたします。僕は皆さんに僕の知る限りのことをお伝えしようと考えています。今さらですが、塾のモデルを努めてくれるのは僕の作品に登場してくれた女の子たちなので、自然な作品が撮れます。僕の写真塾に興味がある方は是非一度参加してみてください。

さて、来年のグループ展『ALL GIRL 2』の日程が決まったことは先日お伝えしましたが、参加者の募集を開始しています。前回奥のスペース展示した三名が優先的に好きなスペースを利用できます。
2011-10-13 : 鉄道と彼女、 : コメント : 0 :

『昭和ガール・失恋の味』りん・・・2011.10.10

 誰にも失恋の経験があるだろう。例えば、告白をともなわない失恋というものもある。初恋もそうだ。相思相愛だったとしても、お互いの気持ちを確かめ合うことは簡単ではなくて、失恋に似た感情が残されてしまう。少なくとも、昭和40年代はそんな時代だった。男女の通わない感情のもどかしさのようなものが今は懐かしい。

 りんの容姿には昭和がある。顔だけでなく、体全体に古風な血が流れている。僕はそのことを一目見て気づいて、それからずっと胸の中につっかえたものがあった。りんの中にある昭和は、僕の昔の恋と何らかの関係があるような感じがして、りんを見た時に、失恋したときの気分がかすかに蘇ってくるのがわかった。
 りんと公園を歩いた。恋の話をした。

「僕はあなたを本当に美しいと思う」
「そうかしら、そうでもないと思うけど」
「恋人は?」
「ええ」

 りんは丸襟のブラウスに灰色のカーディガン、そしてエンジ色のフレアスカートを着ていて、その姿が清楚で美しかった。

「原節子を知っていますか?」
「あ、はい」
「君、似ているね」
「あ、ありがとうございます」
「顔とかより、その有り様が檀ふみや原節子のよう」
「誤解を恐れずに言えば、つまり自分が美しいということではなく私にはそういうところがあるのかもしれません」
「つまり、男っぽいところがある?」
「ええ」

 僕は美しいりんを芝生の上に座らせて、スカートを上げるように言った。さらにブラウスのボタンを外し、胸元を開くように言った。僕はその美しさをカメラに納めたのだが、何だか寂しい気分だった。それは僕が少年時代に感じた、告白をともなわない失恋の味だった。
 吉祥寺までりんを送って別れた。その時に浮かんだのがシモンズの『ふりむかないで』という曲だった。

Unknown-1.jpegYouTube→『ふりむかないで』

□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。
2011-10-11 : 昭和ガール : コメント : 0 :

『昭和ガール』理乃・・・2011.10.9

Unknown.jpeg


「ほら、君に似ているでしょう」と言って僕のスマートフォンを理乃に渡しモノクロ映像を見せた。それは1969年に紅白歌合戦に出場した小川知子が『初恋のひと』を歌っている映像だった。
「右のカメラにチェンジした時の顔を見てごらん」
「あっ!たしかに私に似ている」
「じゃあ、こっちの写真はどう。今日の君のヘアにそっくりでしょう」
「ほんとだ・・・」
 その写真は小川知子のヒット曲『初恋のひと』のレコードジャケットだった。

「小川知子はむかしとても人気があったよ。僕が高一の時、寮のトイレのドアに小川知子のポスターが貼ってあったんだ。ミニスカでふとももを見せて座っている写真で、当時のアイドルとしてはセクシーな写真だった」
「へ~」
「今日の理乃ちゃんの服に似ているよ」

 今日の理乃は、黒いニットに黒いタイツ、そして胸元に大きなリボンが着いたピンクのタイトミニのワンピースを着ていた。そんな大胆な服を選んだのは、僕が昭和を意識して欲しいと伝えていたからだった。

「小川知子を撮った時、レコード持って行ってサインしてもらえば良かったなあ」
「またまた魚返さん、それ嘘でしょう」

□YouTube→『初恋のひと』
□この作品は後日アップ予定です。
■「さてどれを選ぶ?No.5」今日が締切です。是非投稿してください。
2011-10-10 : 25th個展へ : コメント : 0 :

第2回・グループ展『ALL GIRL・2』

第2回・グループ展『ALL GIRL・2』の開催日程が決定しました。
参加メンバーは本日より随時受付します。当初の予定より早まりましたが皆さんの参加をお待ちしています。

日時:2012年5月14日~5月20日(5/14は展示準備日)
場所:渋谷ギャラリー・ルデコ2

□下の記事の『どれを選ぶ?』へのコメントを待っています。
あなたが選ぶカット(a)と魚返が選んだカット(b)を投稿してください。(b)を当てた方の中から1名にプレゼントあり。
2011-10-06 : グループ展 : コメント : 2 :

トリミング~さてどれを選ぶ? NO.5

僕が写真に出会ったのは少年時代だった。勉強机の上に引き延ばし機をセットして床にトレーを置いてプリントした。その時、何とも言い難い感動があった。じわり浮き上がる画像は魔法のように感じたものだ。そして、もう一つはまってしまったものは、トリミングだった。細長く印画紙をカットして、その紙に長い列車をぴったりはめ込んで焼いた。その頃、ペーパーフルで焼いたものでも、ノートリミングで焼いたプリントはほとんどなかった。だから、粒子はザラザラしていた。それが好きだった。

なのに、、今の僕は、ポートレートはノートリミングを前提にしている。しかし、僕の中にトリミングへの誘惑がないわけではない。それどころか、どんなにノートリを意識して撮っても、カットによってはトリミングするために生まれて来たような、トリミングさえしてしまえば傑作になりそうなものも散見されるのだ。

僕は完全ノートリミングを基本としていることは変わりない。しかし、来年に向けて、少しトリミングも取り入れて行くつもりだ。偉そうかもしれないけど、トリミングに飽きてからが、本当の勝負だと思っている。それを塾生にも学んで欲しいと思うからです。

<さてどれを選ぶ?・・・NO.5>
今回はトリミング編、、新ルールです。あなたの選ぶカット(a)を選ぶと同時に、僕が選ぶカット(b)も選んでコメントに投稿してください。僕の選んだカット(b)を当てた人の中から抽選で1名にサイン入りポストカードをプレゼントします。抽選方法はまだ未定。応募締切は10/10(月)です。どんどん投稿してください。

(1)↓完全ノートリミング

(2)↓原版と比率を同じにトリミング、、被写体を真ん中に置いた

(3)↓自分のイメージのおもむくまま、、理乃ちゃんの表情も見えてきた


『旅立ちの気分』2011.8.14*57th写真塾 model=理乃

「わたし・・・、伊豆七島へ旅します」
「へえ~」
「誰と?」
「わたし、ひとりで」
「どこへ?」
「式根島です」
「ああ、そうなの。式根島かあ、、懐かしいな」
「え?行ったことがあるんですか?」
「うん、三十年ぐらい前に毎年夏になると式根島で仕事して、遊ばせてもらっていたんだ。そこの大将が西村さんという人なんだ。とてもお世話になってね。どうしているだろう?」
「またまた、いつもの嘘でしょう?」
「今までに数多く嘘みたいなことを言ったけど、今回は事実なんだよ。思い出すとセンチになるほどのホントなんだ。ねえ、理乃ちゃん、式根島に行ったら西村勝実さんを訪ねて欲しいんだ。そして、今どうしているか見て来てよ」
「まあ、島に行って、西村さんが確かにいたらそうします」
「あっ!あの飛行機、、伊豆七島行きだよ。もっとも式根島は小さすぎて飛行場はないけどね」

2011-10-04 : 写真塾 : コメント : 8 :

2012年秋・25th個展へ向けて




個展が終わりました。昨日のことなのに、もう遠い遠いむかしのような気がしています。過去なんでしょうね。僕はこれからどこへ行くのでしょうか。作品はどうなって行くのでしょう。漠然とした不安。生きていることの意味なんて考えたりして。

写真っていいねえ。改めて思った。成し遂げられないからじゃないかなって思う。一生撮っても何も達成できない。そう思ったら、何だか心の中に灯火のようなものが見えて来る。こうなったら、うんと上達して自分を驚かせてやろう。

■僕と一緒に歩いて行ってくれる塾生を探している。くすぶっている人がいい。弾けてない人がいい。僕がそうだから。プロになりたいヤツも来い。どんと来い。だったらキヤノンがやっている臭いワークショプに通う方が早いかな。いや、かえって遠い。能書きが多いよ。あと、若い人が対象みたい。僕のところは年齢不問。つまり、僕の写真塾に来なさいってこと。

■そうそう、僕が二十代の頃お世話になった男が個展に来た。男の名前は西村勝実。式根島で一番カッコ良くて一番すごい男だ。どんなところが?それは内緒だ。僕の作品を見て彼が言った言葉に僕はしばし感動した。それは、「魚返!おまえ、よくこんな中途半端な女を集めたなあ」という言葉である。歯に衣着せぬこの言葉は、僕にとっては褒め言葉だった。願わくば、西村勝実よ、、どうかカッコいい男でい続けてくれ。(式根島を訪ねてくれた理乃ちゃんに心から感謝します)

もう一人、大学時代のウエスタン部の先輩、徳田さんが奥様とご来場。懐かしさを通り越した。ペダルスチール奏者の岡田の連絡先がわからないんだと。

■来年の僕の個展やG展に向けて作品を撮り始める。新しいモデルのみなさん今までのモデルのみなさん、うんと古いモデルのみなさん、どうぞ僕と塾生をよろしく。

僕は今日から新しい旅へ出ます。女子高生が思いっきり弾けた高3の夏を終えた時のような寂しさを振り切って。。

■あっ、いけない忘れていた。片付けの手伝いをしてくださった皆さん。本当に本当に感謝しています。言葉だけですいません。


2011-10-03 : 25th個展へ : コメント : 1 :

五日目→最終日

ゆめちゃん、ミユちゃん、ありがとう。モデルに応募してくれた女の子、ありがとう。
あと、中野さん、あなたの言葉のひとつひとつが僕を元気にしてくれました。心から感謝申し上げます。

それから「僕にとって女性に嫌われることは難しいこと」と言った人。その言葉を聞いた時、呆れてあなたに反論することさえできませんでしたが、その認識は間違いです。何人かの女性に好かれる反面で、同じ数の女性に嫌われているのです。好感を持っている人はストレートに好きと態度に表すかもしれませんが、相性が悪いと感じた人も、嫌いだって言わないで、好印象を受けている振りをするものです。それが普通です。

個展は自分の写真を皆さんにごらんに頂き、自分でも客観的に観る場です。そして、しんどいのは、人生そのものを考えさせられるところです。これから先、死ぬまで撮り続けられるのだろうか。それが可能だとして、死ぬのはいつだ?これまでに24回個展をやった。今が折り返し点だとすると、あと24回個展を開催することで完結する。仮に年に一度の開催を継続するなら、到達した時は、80才になっている。人生そのものを考えざるをえない。僕を支えてくれた人、その人に感謝し、尊敬し、恩返しをしなくてはならないでしょう。その恩返しとは、やはりこれまで以上に自信作を撮り続けることです。それ以外できないのです。今日は最終日、皆さん、お手伝いしてくださいね。

あと、来年の第2回グループ展は5月、個展は10月と致しました。すいません。

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<祝・パリーグ優勝!>
 ホークス監督の秋山幸二と会ったのは、彼が現役引退した直後だったと記憶している。僕と女性編集者と女性ライターの三人で、婦人画報誌上のインタビュー取材のために福岡ドームに行った。その時、野球にはちょっとうるさい僕は彼との会話をもてたのだった。僕は、彼の人間の大きさと頭の良さを間近にしたあと、帰りの新幹線の中で彼が監督になることを予想し確信した。穏やかな口調。多くを語らない人格者。僕は熱狂的なライオンズファンだったから元ライオンズの主砲秋山幸二に会えるだけでも嬉しいのに、ポートレートまで撮れたことに満足し、それで終わりのはずだった。しかしそれ以来、秋山幸二から毎年プライベートな写真が載った年賀状が来る。何という義理堅い人だろう。くれぐれも言っておくけど、僕はあくまでもライオンズファン。八才からずっとライオンズファン。ホークスを応援する気はみじんもない。だけど、今朝の朝刊を読んでちょっとだけ眼がうるうるした。あ~あ、中島のいなくなったライオンズでは来年も再来年もホークスを負かすことはできないだろうな。。。

「しらしんけん、頑張るけえのお」秋山監督が横浜から取った内川の言葉。同じ大分県人として胸に響いた。内川も秋山に惚れた一人に違いない。「しらしんけん、頑張るけえのお」、、僕も次の個展へ向けて決意した。

■しらしんけん=一生懸命という意味の大分弁
2011-10-02 : 24th個展へ : コメント : 2 :

いよいよ五日目

昨日は早紀ちゃん、かおりちゃん、みなちゃん、ありがとう。(他に漏れている人があったらごめんなさい)

いよいよ今日は土曜日。天気にも恵まれました。ずっとだけど。。
会場でお待ちしています。
2011-10-01 : 24th個展へ : コメント : 0 :
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ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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