『14才の意味』・・・作品 2012.11.24 model*つぐみ

・第一章
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 つぐみに会いました。小柄で無口でとてもキュートな女の子でした。もちろん、僕は一目で彼女に興味を持ちました。いえ、僕だけではなく世界中の紳士がそう思うはずです。つぐみは14才。つまり、小説『ロリータ』に書かれた少女と同じ年齢だからです。

 つぐみはピュアでした。14才だからピュアなのは当然?いいえ、それは違います。いろいろな14才がいますから。僕はつぐみの無垢な表情を見た時、ほんの一瞬ですが彼女と血が通ったような気がして心が弾みました。それは錯覚だと思いますが、初めてピュアな14才を実感したのは事実です。

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・第二章
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 つぐみと電車に乗りました。掌に赤い羽根を載せ右手の中指に赤いハート型の物体をぶら下げました。そして、つぐみは何かを願う。一体何を願ったのでしょう。美しい未来でしょうか。

「何を願ったの?」
「関ジャニ∞のメンバーに逢えたらなぁ~逢いたいなぁ~って」
「あ、そう」

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 つぐみといる間、僕の心の中に流れていたのはアダージェットという美しい楽章です。その旋律に載って僕の精神はゆっくりと時の流れを逆行し少年時代のへとたどり着きました。


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 パリで『ロリータ』が出版されたのは1955年で、それは僕が生まれた年だったのです。つぐみを撮影した後、僕は卒論のテーマに『ロリータ』を選んだ知り合いの女子にメールで14才の意味を訊ねました。彼女からのメールには、「簡潔にまとめると、小説『ロリータ』の作者ナボコフが、ニンフェット(ロリコンの対象となりうる女の子)の定義を、9歳~14歳にしたから私は15歳になる誕生日は泣いちゃった。もうニンフェットではないから」と書かれていました。
 アダージェットはマーラーの交響曲第五番の第四楽章で、ヴィスコンティ監督の映画『ベニスに死す』にも使われていますから、少し偏った思い入れを加速させるに十分な切なさがあります。



 そして今、僕はつぐみの三部作を撮りたいと思っています。





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□近々につぐみちゃんの第2作を撮影する予定です。応援してくださる方はつぐみちゃんに向けて拍手をしてください。




2012-11-30 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『時計はあなたを待っている』

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2012.4.6 由比ケ浜にて

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あなたの美しい娘がゼンマイを巻いた時計は止まりました
風が波を呼び 波が砂をさらい 砂浜が海に沈んだとしても 
この時計はもう時を刻むことはありません
あなたがこの時計のゼンマイを巻かないかぎり

時計はあなたが現れるのをずっと待っています

            †
           † †
            †



2012-11-25 : 詩と写真と : コメント : 0 :

『秋深し』・・・110th写真塾にて

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2012.11.18 model*麻菜=コンタックスT2

 T2というカメラは良いのか悪いのかさっぱりわかりません。そこがT2の魅力だと考えています。撮りたいものがあっても、T2の制約の下でもがくだけ。36枚のうち数枚ぐらい、あれ〜と思うカットがある。つまり、僕の予想したものと違う写真が撮れている。掲載カットもそういう一枚です。もっとも、そういう意外性を予測して撮るよう心がけることも大切です。このことは、T2に限らずフィルムコンパクトカメラすべてに言えることかもしれませんが。
 また、フィルムで撮ることで得られるラチュードの広さはやはりデジタルに比べるとアドバンテージがあって、表現にこだわる人には良いです。もちろん、利便性に重点を置くことで良い作品が撮れるもことも実際にあります。僕もデジカメで撮る時は意識を変えます。デジタルと銀塩、どっちが優れているとか比較することは無意味です。



□塾生の作品は掲示板でご覧になれます・・・掲示板はこちら




2012-11-23 : 写真塾 : コメント : 0 :

『パンチラ反復』

 「横尾忠則現代美術館」誕生という記事があった。開館記念展のタイトルは「反反復復反復」だという。

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 僕は氏を撮ったことがある。彼のアトリエのテラスに出て自然光でハッセルのファインダーに彼を入れて撮った。僕は横尾忠則氏の瞳の美しさを見て唖然としたのだった。そして、その眼で見つめられながら僕は撮り方を褒められた、いや僕が勝手にそう解釈しただけかもしれないのだが。いずれにせよ、それ以来僕は横尾忠則を盲目的に、まったく勝手に師と崇めている部分がある。

 今回の開館記念タイトル「反反復復反復」を見て、ハッとしたのである。僕も常々同じようなことを言って来たが、最近の僕の作品群は過去を踏まえているものの、反復とは言えない。

 僕の初期作品に多く、その後も撮り続けているのがパンチラ作品である。そこで、最近のモデルに対して「パンチラ作品を撮らせて欲しい」とメールしてみようと思う。さて、何人が撮らせてくれるかな。結果はこのブログにて発表しよう。

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□パンチラ作品が好きな人の応援拍手が欲しいものだ。



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2003.1.15撮影

『パンチラ反復について追記する』

 パンチラとはチラリズムの範疇のエロスで、日本において長く愛好された嗜好であり、文化的に非常に重要な意味があると考えている。見せようという意思のある露出は基本的に排除し、隠そうとする意思に反して発生した露出でなくてはならない。付加えるが、パンチラは立派な芸術である。
 一般的にパンチラは不意に訪れる瞬間的露出であるが、これを人為的に作り出すことも可能である。それは1968年に魚返一真が発明したスカートめくりマシンにおいて見事に証明されている。

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 魚返一真が製作したスカートめくりマシンとは、スーパーボールにゴムひもを装着したもので、セーラー服のスカートの斜め45度後方の地面に強く投げつけることにより、弾みでスカートの奥へ入り込んだスーパーボールがスカートを翻す。スーパーボールがスカート内に侵入後に手元のゴムを頭上に向けて引くことによってスカートはさらに上がりやすく、白い綿製パンツが容易に露出する仕組みである。その際、女の子は「嫌!やめて!」と隠そうとし恥ずかしそうにする。ただし、間違っても女子の前方地面から投げ入れたりすると局部を一撃するから注意が必要である。また、股間に完全に挟まって手元のゴムを離さざるをえない場合も実際にあった事例として報告しておく。

 さて、見事に完成したかに見えたこのマシーンだが、魚返が得られたエロスには強弱があった。結論から言う。有馬さんという女の子のパンチラが一番エロチックだったのである。以来、魚返は有馬さんばかり狙うことになるのだ。

 有馬さんについて説明しよう。彼女はやせ形でお嬢様的天然カーリーヘア。清楚で無口。真面目で勉強はそこそこ。運動はできないがブラバン部だった。都会からの転校生で一人だけ前の中学の制服を着ていたが、制服は常にアイロンがけを怠らず、その着姿の愛らしいこと筆舌に尽くし難し。他の子と言葉遣いがちがっていて、他の子は九州の田舎弁丸出しだったが、有馬さんは標準語だった。などが有馬さんの特徴。


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 昨日、さっそく六名のモデルに「パンチラを撮らせてください」と率直にお願いをした。もちろん、有馬さんが証明してくれた要素を加味して人選をした。


■モデルからの返信
A嬢=程度にもよりますが、ちら見えくらいならかまわないですよ。
B嬢=複雑です…。挑戦してみるのも面白そうですが…でも実際撮るとなったら「ヤッパ嫌ダー!」ってなったりしそうで…考えておきます…
C嬢=んー パンチラはお母さんが怒りそうだよ(>_<)ロリコンぽいの好きだし、いいよ。
D嬢=あ、新作いいですよ。ぱんちらもOKですよ。ぜひお願いします。
E嬢=もしぎりぎりでも大丈夫でしたら、ぜひお願いします(><)

□こちらからお願いしたのは6名。返信のないモデルが1名。返信がないのはノーだと想像する。3名は撮影に承諾してくれた。他の2名ももしかしたらと思います。僕のパンチラに対する情熱とパンチラが芸術であることへの理解に感謝いたします。




□今後の作品に期待する人は拍手をして欲しい。。

2012-11-23 : コラム : コメント : 0 :

『少女スナップ』



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 八ヶ月あまりの間、僕はスナップ写真を撮っていなかった。理由はそういう生理だったというしかない。実は、このところ、またスナップを撮り始めた。

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 街でスナップすることが多いのは女子高生。セーラー服を見ただけでシャッターを押してしまうことさえある。それは、ある意味でセーラー服がエロスへの最短の道のひとつだと知っているからである。いざ撮影済みフィルムを観るとあれもこれも女子中学生だったりする。それは何故?実はセーラー服が本当に似合うのは高校生ではなくなってきているのかもしれない。

 女子大生のスナップも減っている。理由は、今の女子大生のメイクやファッションは自然な「可愛い」から離れる傾向があるのではないだろうか。一方では、老女に気をとられることがままある。愛らしい白髪の老女が増えている。そして、小学生の女の子たちが禁断の匂を漂わせている。

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 スナップ写真は世の中と自分とのコラボである。街で何を被写体にするかで自分の意識がわかる。僕が追う被写体は八ヶ月前に比べて微妙に変化している。つまり、僕という人間の意識が変化したのだろう。さらに、女性たちも変化しつつあることは間違いない。

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□写真は2012.10.23 吉祥寺駅ホームの売店で何か買おうとする小学生。ミニスカが決まってる。参りました。



2012-11-17 : スナップ : コメント : 3 :

『ロケ地の選び方』

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 僕が写真を撮る場所はいつも同じ公園と川。僕のロケ地は故郷へとつながっている。

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 カメラを持つと気分は少年時代に戻ってしまう。その時の僕の年齢は10才〜17才の間である。つまり、故郷にいた時代の僕。

 僕が東京で写真を撮ることは、東京の風景の中で故郷に似ている場所を探して、そこで故郷を思い出しているにすぎないかもしれない。

 「故郷は遠きにありて思ふもの・・・」という室生犀星の想いを共有する僕は、自分が故郷から離れた場所に隔離された哀れな存在だと自覚している。

 そんな僕の作品にはおびただしい数の女の子が登場する。僕は彼女たちに都会と故郷の距離を埋める役割を担わせている。つまり僕は、昭和四十年代に故郷で見た女の子と東京で僕のカメラの前に立つ女の子は基本的に同じだと結論づけている。

 僕は女の子の写真をどんなにたくさん撮ってもどこか満されない。それは故郷への想いに似ている。やがて僕は、満たされないことこそが真実を撮った証拠だと気づくのだが、それもまた寂しいことなのである。

 もしあなたがロケ地に迷ったら、あなたの故郷につながる場所にしなさい。そこで撮った世界はあなたの心に近いはずだから。


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□CONTAX RTS Planar50/1.4....掲載写真はいずれも2010年5月に大分県玖珠町にて撮影。



2012-11-14 : 写真塾 : コメント : 0 :

『いっそセレナーデ』・・・作品



2012.11.5 model*Sachi

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 撮影から戻ってCDラックから取り出したのは、ずっと聞いていなかった井上陽水のバラード集で、3曲目の『いっそセレナーデ』を選曲した。4曲目の『恋の予感』でも良かったけれど、Sachiにマッチしているかそこまでの自信がなかった。いずれにしても、Sachiのルックスから逆算すると彼女を讃えるロマンチックな曲しか選択肢がなかった。

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 寒々しい公園の芝生の上に布を敷きそこへSachiを座らせ、その周囲に彼女が持って来たベージュ色の花を散りばめると、ちょっとした楽園のようだった。

 ファインダーの中のSachiは大人の女。美しくカールした栗色のロングヘアーはいつも男を惹き付けてやまなかっただろうし、その深い瞳で見つめられた男はその場に立ち止まり彼女に口づけを求めただろう。Sachiのすこやかな話し方に角はなく、話す内容は控えめだった。年齢のわかる顔の小ジワさえSachiを魅力的にしていた。Sachiはとっくに少女の年齢ではないが彼女の血は極めてGirlに近く鮮やかに違いない。

 僕は十年後、いや二十年後だって、ふたたびSachiを撮りたいと思った。ただし、僕が生きていれば・・・

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□Sachiさんは僕の作品のモデルになってくれた女性のお母様。ご家族に感謝致します。もちろんご主人にも。ちなみに、Sachiさんは現在五十才です。
□モデルになって頂けるお母さんや熟年女性の方を募集しています。




2012-11-13 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

本日の写真塾は中止!!

本日の写真塾は魚返の体調不良により中止といたします。
高熱ですし、皆さんにうつしては大変です。ごめんね。
2012-11-11 : 写真塾 : コメント : 0 :

『スタート』・・・作品



2012.10.31 model*千紗

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 千紗は野性味あるとてもチャーミングな女の子だった。シルク地のワンピースに靴はピンクのハイヒール。ジージャンを脱ぐとワンピースは両肩の出るベアトップだった。

 学生時代に千紗が走っていたという公園へやって来た。僕はファッションページの撮影を思い出してテンポ良く千紗を追った。千紗にはそんなライブ感のある撮り方が合っていた。僕の気分は巨匠リチャード・アヴェドンみたいだった。

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 千紗には野性味に反するように謙虚さと品があった。千紗は僕のややこしい話を素早く整理し、正しく理解していた。

「君って、見かけは少々派手に見えるけど謙虚なんだね」
「もしそうなら嬉しいです。母から教えられました」

 千紗は人差し指をペン代わりにして秋空に向かって謙虚と書いた。千紗が画数の多い漢字をスラスラ書くことがちょっと不思議だった。それは、千紗が動物的かつ無国籍なルックスをしているからだ。

 千紗はアスリートだ。僕は千紗に陸上競技のスタートをして欲しいと思った。「位置に着いて。ヨーイ・・・」千紗はピンクのハイヒールを脱いでスタート位置に着いた。僕はその美しい姿を納めた。

 最後に千紗は女と一緒だということを忘れるほど健康的でイイ女だったことを付け加えておく。

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          †





□タイトルを変更しました。
□モデル募集中・・・



2012-11-10 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :

『雨の魔法』・・・109th写真塾にて




2012.10.28 108th写真塾 model*優奈

          傘

 僕は雨の日の撮影が好きだ。晴天ではいくらキレイに見えていても、それを写真にするのは難しいと僕は考えている。曇天は撮りやすい。人物撮影には最適だ。さらに雨天は詩的であり少女趣味なのだ。雨は魔法。雨の日は少女に魔法の手がせまっている。

          傘

「雨がふるふる雨がふる。遊びに行きたし傘はなし」
「じゃあ、この傘を君にあげよう。さあ、こっちへおいで」

 雨の少女は近しい。思いがけないほど寄っても差し支えない。少女は雨の魔法にかかっているからね。

          傘
         傘傘傘
          傘



□11月の魚返一真写真塾日程
11/11(日)109th写真塾/model=麻菜+ようこ
11/23(金・祝)110th写真塾/model未定

□第3回魚返一真写真塾グループ展
2013年7月開催。場所=渋谷ギャラリー・ルデコ
□あなたもグループ展に参加できます。もちろん女子も。(すでに2名の女性が参加を決めています)



2012-11-08 : 写真塾 : コメント : 0 :

『授乳のエロチシズム』・・・作品



2012.10.25 model*よしみ&her boy


 よしみの妊娠については既にブログで作品を発表している。先週のこと、八月に無事に男の子を出産したと連絡があった。

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 誠に当然のことだが、よしみは膣系のエロチシズムを発した結果として懐妊した。つまり、ある意味で僕との関わりは遠のいたのである。僕は当分のあいだよしみを撮るチャンスはないと考えていた。少なくとも生まれた子が母親から離れるまでは彼女からエロスは遠ざかるであろうと。さらに、僕が子供は苦手だと言うことも付け加えておこう。過去において、母子を撮影する機会が何度かあったが、いずれの場合も気恥ずかく腹立たしささえ憶えたと記憶する。
 しかし、僕はよしみを撮ることにしたのである。理由は、ある場合に出産後間もない母子にもエロスがあると気づいたのである。それは授乳という濃厚な親子関係において生ずる。生まれてきた子が男子の場合、ある種の近親相姦的なエロスを感じずにはいられない。そして、よしみが生んだのは男子だった。

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 よしみは窓際で白い乳房を出しピンク色の乳首を息子の小さな口に含ませた。僕は複雑な気分でシャッターを押したのだった。息子は誇らし気な眼差しで僕の方を見ていた。やはり、二人の間に何かあると勘ぐった。息子と母との終わりなき愛の始まり・・・

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2012-11-02 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :
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ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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