『黄色い約束』・・・作品1+作品2

作品1は21th個展にて展示。
作品2は21th個展にて展示。





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2014.1.21 model*りな

 昨日までの寒さは勘違いだったかのように穏やかな午後、郊外の木立に囲まれた草むらにセーラー服を着たの女の子といる。誰もいない日だまりに黄色いガーベラの花束を抱いた女の子が立つと、その上空を小鳥たちが僕の心を見透かしたとばかりにさえずりながら飛んでいった。そんな冬の午後、僕は彼女を独占できる歓びに満たされていた。
 まもなく僕は、「胸元を開いてください」「下着を脱いでください」と彼女に言うだろう。それは昨夜のメールで彼女も承諾していることだった。だが、本当に彼女はやるだろうか?少し疑いを持って彼女を見ると、正直そうな顔だちの真ん中で純粋な瞳がキラリと光っていた。それを見た僕は彼女を完全に信じたのだった。おぉ、何て素晴らしい時間だろう。

 そして、約束どおりの写真を撮った。。。



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□モデル募集中・・・こちら
□魚返一真・写真塾参加者募集中⇒⇒こちら















2014-01-29 : 26th個展へ : コメント : 0 :

『赤い冬』・・・作品


○作品はGalleryにてごらんください⇒⇒こちら


2014.1.19 model*中里梓

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 晴れてはいるが北風がやや強く吹いている。だけど17才は寒さを味わっている余裕などない。じっとしていたら心は凍りつき、その間に青春は通りすぎる。17才の梓は冬なんかに負けるわけにはいかない。僕に<内向的才能に溢れた人格障害寸前>とか<理想の未来なんて用意されていない>とか<その幻想のままで終わって行って良いわけないだろう>などというフレーズが印象的なJpopを教えてくれた梓は、真っすぐな女の子だった。

「さあ梓、赤いパサディナの花束を抱き風の方向に立って寒さなんかに負けないとう気持ちを見せてくれ。たとえば、その制服を乱し肌を出して冬をやり過ぎる気持ちを見せてごらん」

 梓はパサディナと同じ色のルージュを野性的な唇に塗るとブラウスのボタンを外しチェックのネクタイをルーズにして右肩を北風にさらした。

「梓、君の肩って何て白いんだ・・・」
「あ、はい」

 撮影後、17才の使者が置き去りにしたフレーズがいつまでも僕の心に響いていた。

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□この作品はフィルムが切断されています。これは切現テストをした部分です。経験のない方にはお分かりにならないかもしれませんが、切現テストはプロにとってとりわけポジフィルムを現像するときの常道手段のひとつです。でも、最近はこれをやる人はほとんどいないかもしれません。




2014-01-28 : 26th個展へ : コメント : 0 :

魚返作品と記事が掲載されます。。。

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1/20発売の月刊カメラマン2月号に魚返作品と記事が掲載されます。
P81〜P82です。



□2014年度・魚返一真写真塾への入塾者を募集しています・・・こちら。
□Twitter⇒⇒









2014-01-17 : 未分類 : コメント : 0 :

『ALL GIRL.4』


4thグループ展DM裏写真面



今年の7月に4回目の魚返一真写真塾グループ展を開催します。

□魚返一真写真塾・グループ展『ALL GIRL.4』
2014.7.22(火)〜7.27(日)
ギャラリー・ルデコ2(渋谷)

□参加カメラマン
・井上和俊(第3回優勝者)
・アキモトタツオ
・伊藤正文
・内田有樹夫
・erock erichin
・喜多川康浩
・佐伯康治
・しのだあきひろ
・高橋克之介
・Choku 
・中島和久
・西牧直樹
・濱未亜 
・マーシー
・マサ大鷹
・真凛+魚返一真

以上、16名+1。。







□DMは変更することがあります。。。




2014-01-08 : グループ展 : コメント : 0 :

『捨てなさい』・・・2014.1.5


 撮影した写真の中からどれを選ぶのか、それはとても難しい場面です。大げさかもしれませんが人格が問われているとさえ言えるのです。
 あくまでも自分が良いと思うカットを選ぶ、つまりわがままを通すことも一つの道だと思います。しかし、残念ながら僕にはそれができません。カメラマンになった頃、掲載される写真にこだわるあまり編集者と執拗に議論したことがありました。女性ポートレートを撮りはじめた頃、どれを展示するかでモデルと行き違うこともありました。それらは僕が欲深かったからです。でも現在の僕は選ぶ時に欲をかなり捨てています。
 欲を捨てた代わりに、絶対に除外できない味を写真の中に潜ませる技術を身に付けることができました。僕が撮った全カットに僕の思惑が潜んでいます。僕は捨てることで珠玉の技術を与えられました。捨て難いものを捨てたことで得られるものの大きさは捨てたものより大きいと思います。そういった例は他にもあります。それはいずれまた書きます。


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2014-01-05 : コラム : コメント : 2 :

『躊躇してはいけない』・・・2014.1.4


 僕はおしゃべりです。しかし、とりわけ好きものについて語ることはあまりしません。(塾生の皆さんは意外に思われるかもしれませんが・・・)少年時代に母とデパートに行ったとき、買って欲しいものを言えずに終わることがたびたびありました。食堂で何が食べたいかと尋ねられた時にも同じようなことがありました。少年時代、恋の告白もしたことがありません。欲しいものを言えない、食べたいものを言えない、恋の告白ができない、そういう躊躇のあとに必ず後悔がやってきました。その後悔は消えることなく心の底に蓄積しています。
 今カメラを持つとき、僕は撮りたいものにストレートにレンズを向け出来るだけ早くフレーミングを終え即座にシャッターを押すことを自ら義務づけています。それは、躊躇が後悔を生むことを知っているからです。


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2014-01-04 : コラム : コメント : 2 :

『写真塾の話』・・・2014.1.3


 写真塾というとやや大げさかもしれません。そもそも僕が教えるなんておこがましいのです。そんな塾も今年で10年目を迎えました。塾を始めたころ、10年はやると言いましたが、本当につづいたことに驚いています。つづいた理由はいくつかあります。その一つに僕自身が塾で学んでいる、というのがあります。もちろん、皆さんから貴重な参加費を頂いているという事実を前にいつも感謝しています。
 では、今僕が20年つづけると言ったとしたらどうでしょう。何だかできるような気がするのです。すでに塾が僕の身体の一部になっているからでしょうか。これからも僕も塾で学びたい、という気持ちがあります。僕を成長させてくれる塾生の皆さんに本当に感謝しています。
 

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2014-01-03 : コラム : コメント : 1 :

『撮りつづけること』・・・2014元旦

新年あけましておめでとうございます。

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 写真を撮っていますか?
 もちろん僕もぼちぼち撮っていますが、昨夏の個展以来どちらかと言えば不調でしょうか。塾でも時々「今スランプだから」と言ってしまうことがあります。女の子の写真を撮りはじめてから現在まで悩まなかった時期があったかと言えば、それもまたなかったかもしれません。ずっと考え続けて来たんだと思います。考えて、撮って、一時のゆとりがあって、ギャラリーで少し落胆して、また次を撮り始める。それを22年くり返してきました。その間に25回の個展を開催しましたが、個展期間中は次の作品のことで頭の中がいっぱいでした。どうしたらもっと僕の世界になりうるのか・・・。
 いずれにしても、僕には自分の眼の前に展開するある意味で狭い世界を撮り続けるしかありませんでした。今読んでいる本の中に「水底の岩に落ち着く木の葉かな」という俳句を見つけました。ああ、そういうことなんだなとすがってみたり、好きなミッシェル・ルグランの名曲「What are you doing the rest of your life.」を繰り返し聴き歌詞を曲解して感傷的になったりしています。
 2014年の元日。アルコール抜きの甘酒を飲みながら一人考えています。


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2014-01-01 : コラム : コメント : 0 :
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ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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