『White Room』







2014.9.25 model*りな

                ⁂

 一ヶ月前にりなと美月を撮ることを決めていた。そして、約束の前日この白い壁の部屋を見つけふたりをここへ連れてくることに決めた。しかし、今日この部屋にやってきたのはりな一人だけだった。


                ⁂






□10/12(日)186回写真塾のモデルはりなちゃんです。



2014-09-30 : 27th個展へ向けて : コメント : 0 :

『娘が赤くなる時』



□個展では別カットを公開します。。


2014.9.17 model*美月

                 ﹆

 銀色の髪をした愛らしい娘は眼の前の切株に腰をかけてややきつい眼で僕を見ている。娘は両脚をひらいて赤いガーターの奥を見せびらかすようにして、さらに血に染まった包帯を股間から垂らしているが、それは僕を挑発しているのではなく、何かに疲れ果て途方に暮れているように見える。その姿がとても美しく見とれていると、さらに娘は薄いピンク色のブラウスの裾を持ち上げて左の乳房を僕に向かって見せるのだった。

 僕は「ファンタスティック!」と叫ぶとあとは言葉にならず、娘を喜ばすために持って来た赤いバラを地面に落としたままなす術がなかった。

                 ﹆







2014-09-29 : 27th個展へ向けて : コメント : 0 :

『季節はずれの蛍』





2014.9.9 model*蛍子

                †

 夏が逃げさるのは早い。川の水を冷たく感じながら、蛍子を水に沈めたらどうなるだろうと考える自分がいる。季節はずれの幼虫はやがてやってくる冬を生きのびて来年の初夏の夕刻に川辺を舞うことができるのだろうか。僕はこの女ならできるだろうと思った。

 僕はこの女と過ごす時間が怖い。少年の残虐性が僕の脳みそに甦って、これから蛍を殺してしまうかもしれない、などと思うのだった。だが、結局そんなことなどできはしないに決まっている。

 蛍子は半身を水に沈め青い半袖のロングワンピースの前ボタンを外し乳房とヘアを出した。「さあ、、、」と僕が蛍子に促すと蛍子は股間に手をやった。

 蛍子を撮るのが怖い。だけど僕は撮ることをやめないだろう。少年とはそういうものだ。

                †





□27th個展にて展示します。



2014-09-23 : 27th個展へ向けて : コメント : 0 :

『若いカメラマンへの提言』



2014.9.21 184回写真塾にて。。

                   ⁂

 若いカメラマンを前にして少々偉そうなことを語る自分をいまいましく思うのだが、この瞬間に彼に責任を持って語れることは自分の経験でしかないからおのずと一方的な押しつけになるのは仕方がないのである。
 若いカメラマンとは、昨日の塾に初めて参加してくれた青年である。おそらくたまたまであるが僕と同郷だったので、これ幸いと大分弁で話すことができた。といっても、大分弁で話すのは僕だけで若者は標準語であった。日だまりに座って爽やかな秋の木漏れ日の下で若者に語ることは、まるで人生の終盤を迎えているような黄昏感があった。
                   ⁂
 さて、若いカメラマンが撮った街角で撮影した女の子たちの写真には、彼の実直な人柄と彼の澄んだ瞳に見つめられた彼女たちの癒された表情が写っていた。僕は、なかなかやるなと関心したし、とても嬉しかった。

 「君が君である証拠を写真に込めることが大事だ。もし写真を本気で考えているとしたら、そのことを忘れずにいて欲しい。君の心の中にある思想と哲学を密かに写真の中に持込むことを提言しよう。」
 
 僕は若者との出会いと爽やかな秋の日だまりと、僕たちのすぐ近くで長時間セルフポートレート撮影の自習をしてくれた美しいたま子に感謝した。ありがとう。。
 
                   ⁂





2014-09-22 : 写真塾 : コメント : 0 :

『厳かな九月の午後』





2014.9.6 model*たま子+美月

                  †

 少年時代に飼ったいろいろな動物のことを考えていた。例えば鳩である。雌雄を見分けることさえできないままに二羽をカゴに入れると仲良く餌をついばんだ。そんな日々がつづいた。しかし、二羽の鳩はそれ以上仲よくなるでもなく結局ひなは生まれなかった。つまり二羽ともメスだったのだ。
                  †

 たぶん夏がおわった。空気はまだ湿っているが楡の木を見上げると葉の間から射してくる陽射しは傾きがあって、もう夏がとおり過ぎたことを表していた。すると、かすかに僕の耳に受難曲の中のメロディアスなアリアが聴こえこえはじめていた。この旋律が聴こえるのは秋が近い証拠である。

                  †

 ふたりの娘には共通の過去がある。それがきっかけでふたりが近づくことはなかった。僕はそのことが何となく懐かしかった。少年時代に飼ったメスの鳩のことを思い出したからだ。

 娘は金髪のロングヘアで、白いブラウスと黒いオーガンジーのミニスカートを履き、白い網タイツとガーターを着けている。もうひとりの娘はショートカットのコケティッシュな黒髪に、レースの襟がついた黒いワンピースを着て、黒いニーハイソックスを履いている。これは、金髪の娘の服装に合わせてくれたのだと思う。

 ふたりは地面に敷いたピンクの花柄の布の上に左右違えて寝ている。つまり、僕から見て、金髪の子は左に頭があり黒髪の子は右に頭がある。僕はふたりを俯瞰して間欠泉のようにほぼ決まった間隔で彼女たちに指示をした。

「スカートをあげなさい」
「パンティーを脱ぎなさい」
「あそこを完全に見せなさい」
「・・・」

 僕の中でアリアはさっきより鮮明に聴こえてきた。もう秋なんだ。あの忌まわしい夏が終わったんだ。僕は厳かな九月の午後に感謝した。


                  †
                 † †
                  †



□27th個展にて展示します。




2014-09-18 : 27th個展へ向けて : コメント : 0 :

『良いモデルとは』・・・Twitterより

□良いモデルとは(1)、わたしの写真を理解してくれる人。
□良いモデルとは(2)〜いつの間にか素敵な写真を撮らせてくれる人。。苦心しても思ったほど成果が上がらないモデルは相性の問題を疑っている。
□良いモデルとは(3)〜やみくもに自分の長所を見せない人。。ポートレートはモデルの魅力を探し出すゲームだからである。
            ・
            ・
            ・
□以下(4)〜(9)はTwitterでどうぞ⇒⇒こちら。撮影、カメラマン、モデル、作品などについての魚返論を遅ればせながら毎日ツィートしています。(フォローをお忘れなく)





2014-09-17 : コラム : コメント : 0 :

『君が水に沈んだら』





2014.9.5 model*美月

                  †

 僕と美月は河原を歩いた。猛暑は去ったかもしれないけれど今日はまた暑さがぶり返している。18才の美月はバテ気味の僕をよそにしっかりと歩いている。

「今年は雨が多かったから鮎が釣れる」とすれ違う釣り人が言った。
「今年は泳げるほど川がキレイだ」とも言った。
「さようなら、またお会いしましょう」と僕は別れを言った。
「あの釣り人はお友達ですか?」と美月が言った。
「いいえ知らない人です。川で出会う人同士にはどこか共通の心があるのです。川に郷愁を感じたり、川で過ごすことが喜びだったり、僕の場合は川にエロスを感じるのですが」

 美月は白いブラウスを品良く着こなし、オーガンジーの黒いミニスカートをキュートにはいて、ノーパンティの下半身に白いガーターと網タイツを着けている。美月をごく浅い川べりに座らせると、スカートの奥にヘアが見えていて、まだあどけない色をした陰部の上部だけを見せて下半分を水中に沈めていた。
 美月はこころ優しく美しい女の子だ。その保守的な躾を裏切るような金髪は、かえって僕のこころを掴んで離さなかった。また僕は美月を好きになった。

                  †
                 † †
                  †



□27th個展にて展示します。





2014-09-12 : 27th個展へ向けて : コメント : 0 :

『風鈴』




個展では別カットを展示します。。

2014.8.31 model*たま子

                  ﹆

 風鈴は時代をこえてあの夏の涼しさを僕の心に運んできた。しかし、思い出したくない記憶もよび覚ましてしまう。あれは夏だった。人が死んだのはあの夏あの川だった。

 風鈴の風情には物静かな女があう。そう、たま子がその役にふさわしい。  
 夏の草むらにたま子は座り下着を脱ぎ股間を露出し、大切な部分をうす緑色した風鈴で隠した。風で風鈴がなびくたびにチリンと音がして揺れる短冊にたま子のあそこが見え隠れした。

                  ﹆






2014-09-11 : 27th個展へ向けて : コメント : 0 :

G5参加状況(9/6現在)

G5に参加するカメラマンが14名になりました。


--------------------------------------------------------

以下はG4参加者16名の動向です。
今年はリピート率がたかく次回新規参加可能数が3名〜5名ととても少ないですね。
まず新しい塾生から参加をつのります。

G5に参加する〜12名。
G5に不参加〜2名。
G5に参加未定〜2名

(8月6日、13時現在)

・G4参加者以外の参加者も随時募集します。(定員17名の予定--G4+1名)
□G5とは、第五回グループ展『ALL GIRL.5』。。

2014-09-06 : グループ展 : コメント : 0 :

『美空ひばり』



                  ⁂

 少年時代からずっと大嫌いだった美空ひばりを彼女の聖地で聴くことになったのは、田舎から出てきた高齢の祖母に見せてあげるためにわたしが付添い役にならざるをえなかったからである。
 美空ひばりの歌はわたしの魂を揺さぶり、今もひばりを聴くとその時に長時間つづいた身体の震えと手のひらの汗のぬめりを思い出すのである。それは、わたしが日本人であることがはっきりわかった瞬間だった。

 1977年の夏、わたしは新宿コマ劇場で美空ひばりの歌に犯された。以来、わたしは美空ひばりのファンである。
 
                  ⁂



2014-09-04 : コラム : コメント : 0 :
ホーム

プロフィール

ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
このブログのすべての写真や文章などコンテンツの無断コピー、無断転用を禁じます。

月別アーカイブ

ブログ内検索

FC2カウンター