『たそがれ時に君と歩く』・・・撮影報告



2015.11.29 model*たま子

                  ﹆

 僕と娘の共通点はキズである。ふたりが負ったキズについてここに書き記すことはしない。ただ言えることは、互いにこのキズに振り回される人生を歩んで行くということだ。
 娘は静かである。しかし、この娘のつれなさに大人気なくいらだちを感じる瞬間がある。その反面、僕の神経は究極の安堵を感じることさえもある。この相反する心の機微は、付き合い始めて間もないふたりの関係を恋なのか友情なのかと考えるときや、愛情が憎しみに変わる瞬間の心のもやもやを説明したいときや、鯨肉から滴る血と生姜醤油の組合せを視覚または味覚のどちらを優先して味わうかという選択、などにちょっと似ている。

 僕は日本人の中にごく自然に備わった礼節を撮ろうと思った。
 娘を橋の上に正座させた。その脇を自転車が通り過ぎて行く。ファインダーの中には虚しさが漂った。今度は橋を降り午後の河川敷を娘と歩いた。広い河川敷のまん中まで来て僕たちは立ち止まった。そして僕は唐突に言った。脱いでくれないか、君の乳房を撮りたい、ストッキングもパンツも、そして股間を開き晩秋の太陽に向けなさい。娘の姿は暮れなずむ河川敷と土手の先の住宅を背景にして、また虚しかった。

                   ﹆



□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。




2015-11-30 : 28thに向けて : コメント : 0 :

『画家の気持』・・・撮影報告





2015.8.23 model*ゆり

                  ﹆

 ゆりは清潔感のある笑顔で「こんにちは」と言ったが、僕はゆりのあまりにも豊かな乳房に気をとられるばかりだった。ゆりは真っすぐな性格で、まっすぐに生きている。たったひとつの悪ふざけが僕のモデルになることなのかもしれない。しかも今日は僕に乳房を撮らせることになっている。

 ゆりを連れてやって来た郊外の林は、昨日までの猛暑と戦った動物や植物がしばしの休息を与えられたように静かだった。

 ゆりは少し躊躇したあと、夏のワンピースの両肩を腕にたらし、みぞおちまで下げブラを外した。表れたのは白くとても大きな乳房でその優雅さは僕の想像をはるかに超えていた。直径五センチほどの薄いピンク色の乳輪は円型で乳首はその中央に居心地良く納まっていて、細密画家が描いた美しい娘の乳房のようだった。

                   ﹆




□27th個展ではカラー作品を展示しましたが、今回はモノクロをアップしました。
□気に入った方は拍手をお願いします。
□作品はこちらでご覧になれます・・・Kazuma Ogaeri MOSO





2015-11-25 : 27th個展へ向けて : コメント : 0 :
ホーム

プロフィール

ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
このブログのすべての写真や文章などコンテンツの無断コピー、無断転用を禁じます。

月別アーカイブ

ブログ内検索

FC2カウンター