『路地で電車を待つ』『雑木林の向うを電車が通る』2作品を撮りました



2017.5.22 model*リス

                       ﹆

 あの路地は13年前に有奈という娘と行ったことがある。そこで友奈は自慰をした。そして逆光の中で愛液が光って見えたと記憶している。今日は白いワンピース姿のリスを駅で拾って、あの路地を目指している。何となく場所は憶えているのだが。あの路地の先に線路があって行き止まりになっていた。あの日僕はあの路地に迷い込んだのだった。

 あの路地をやっと探し当てた。人影が去るのを確認してリスと路地に入った。行き止まりでリスにしゃがみ込むように言い、太腿や胸元を見せるように言うと、電車がリスの背後を通過した。僕はローライフレックスのシャッターを2度押した。

                     ---------

 あの路地を離れて雑木林へ向かった。僕が見つけたその場所の向こう側は電車の軌道になっている。これからここでリスは尻を出すのだ。それは、僕が長年撮り続けて来たシーンである。15年前にも同じようにお尻を見せた女がいた。やはりその背後を電車が通過して行った。そうだ、その女の名前は雪絵だった。

 リスが美しい尻をしていることを知っている。白く大きくてしなやかそうで、とても魅力的なのだ。僕が指示すると、リスは雑木林の中に立って白いワンピースを後方にまくり上げパンツを下げて白く大きな尻を出した。そこへタイミング良く電車がやってきてリスの背後を通過して行った。素晴らし過ぎて僕はもはや言葉を持たなかった。

                       ﹆


□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。。。






2017-05-22 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『都電ろまん』



2017.5.20 model*麻菜

                       ﹆

 今日の強い日射しは夏が来たのではないかと思うぐらいだ。僕は下街チックな娘と都電に乗って、はっぴいえんどの『風街ろまん』を口ずさんでいる。

「どこまで行くのですか?」
「わからない。いちおう終点の三ノ輪橋まで行くつもりだけど、突然降りると言うかも知れない」
「そうなんですか」

 車窓を流れて行く線路脇の夥しい薔薇の花を見たとき、次で降りてしまおうと思ったけど、ずっと娘と電車に乗っていたくて、やっぱり降りないよ、と目で娘に合図したのだった。

「君、いつもより可愛いね」
「そんなことありません」
「いや、ほんとのことだよ」
「いつものわたしですよ」

 娘とはいつも東京の西の方で会うけれど、東の方、つまり下街で会う方がずっと可愛らしく感じた。土地との相性によって女の子の可愛らしさの度合いに変化があることがわかった。それも劇的に。

*
ちんちん電車はゆかいだ
女の子を可愛らしく見せてしまう魔法の電車
もちろん、この娘はもともとかわいいんだけどね
ああ鉄道が好きだよ
ああ僕はとても幸せ
都電ろまん 都電ろまん


                       ﹆


□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。。。






2017-05-20 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『緑の妄想鉄道』


DSC01551-2-600.jpg


2017.5.18 model*Eva

                      ﹆

 土手に新緑のトンネルができていた。エヴァを立たせるとまるでヨーロッパの田舎の風景みたいに見えた。僕は美しいエヴァを鉄道写真のモデルにできることが嬉しかった。

 実はこの緑のトンネルの先には私鉄の軌道がある。僕は線路に敷かれた砂利の上に何かの死骸があるのではと想像していた。それが僕の少年時代に線路に関するいつもの妄想だった。つまり鉄道の神々は侵入する何者も決して許さない。だから線路の砂利の上にはいつも侵入者の死骸がある。それほど僕にとって線路は神聖な場所なのだった。

 「蒸気機関車の真似をしてごらん」とエヴァに言う。エヴァは笑顔で従う。まるで僕の奴隷のように。僕は悪魔がヨーロッパの田舎に現れて人々を恐怖に震えさせるというストーリーの外国映画のタイトルを思い出そうとしていた。つまり、エヴァは悪魔と闘う美しい娘で、最終的に彼女は蒸気機関車で悪魔をひき殺すのだ。あれっ?悪魔って殺せるの?

美しすぎるエヴァ。
僕の妄想鉄道にようこそ。
ほら、また列車がやってきた。今度は下り列車だよ。
美しいエヴァ、僕の妄想鉄道へようこそ。


                      ﹆




□他の作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。。。
□個展では他の写真を展示する予定。






2017-05-18 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『鉄橋の下に棲むアンニュイ』


DSC01471-2-600blog_edited-1.jpg


2017.5.17 model*美月紅星

                      ﹆

 再び彼女を前にした時、何を要求しても無駄ではないかという感じがしてやはり無気力になった。去年撮影した時もやはり同じような気分になった。それは彼女の意志が並外れて強いことから来ているのではないかと想像している。そのことが決して悪いということではない。相対的に僕の意志が弱すぎるからと考えることもできるのだから。

 僕は彼女を連れて鉄橋の下へやってきた。さあ、自由にふるまってください。僕はそれを写真にしようと思っているのです。そうは言っても、そこはさすがに彼女です。胸の谷間やジーンズを下げて下着を見せるのでした。こうして出来上がった写真には僕の無気力とアンニュイな心の内側が映っているのです。


                      ﹆




□他の作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。。。
□この作品はインスタグラムで観られます。こちら→






2017-05-17 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『君は少年の餌食となる』



2017.5.12 model*ひな

                      ﹆

 昨日一面に咲いていた黄色い花を観に行ったところ早くも咲き終わっていたのである。昨日から気温が高いせいに違いないが、それほどに早いとは想像もしていなかった。一緒に観にきた娘の表情に前回撮った時と微妙な差があった。前回の撮影で娘の弱々しい肌が野草と直接触れ合ったことが彼女の内面に変化をもたらしたのか。それとも幼児体型の内側に冷凍保存してきた本当の自分が融けて外に滲み出てきたのだろうか。どちらにせよ、僕は娘に対して表現に困るような冷酷な感情を持つ自分に驚いた。そんな微妙な気持ちで撮影に入った。

 さあ、始めましょう。少女のようにただそこに座っていれば良いのです。でも下着は見せてはいかがでしょう。あなたを探している少年たちのために。さて、その次の段階を想像してみてください。もちろん、それは無理だと知っています。でも、下着は引き続き見せておくべきだと思うのですがいかがでしょう。それは、あなたが少年たちの性の対象で居続けるために重要なのです。


                      ﹆




□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。。。
□この作品はインスタグラムで観られます。こちら→




2017-05-12 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『たゆけさの中で』



2017.5.11 model*Olivia

                      ﹆

 昨日とうって変わってとても暑く我が身には少し辛いほど。見上げれば完璧なほどの空の青さが怨めしい。つまり、あんなに素晴らしかった初夏が終わりに近づいていることを物語っている。救いは虫たちの動きはまだそれほどではないこと。その時僕は中也の詩からある言葉を引用したい気持ちを抑えた。

 娘を連れて大木の下にやってきた。去年すっかり伐採された大木の周囲の灌木たちは傷口を癒せぬままだった。それでも精一杯小さな枝を伸ばし新緑を付けていたし、地面には黄色い花が群生していた。なるほど、完全でないことの美しさがそこにあった。大木の根元に籐椅子を置きそこへ娘を座らせた。心の中にあったのは「美しい」という感嘆と「決して完全な女になってはいけない」というつぶやきだった。

 娘に花鋏を手渡し、身体の一部を切る振りをするように言った。娘は裸足になった右足の足首を左手で下着が見えるほどの高さに持ち上げて右手に持った花鋏を近づけた。ファインダー越しに花鋏は右足の親指を切ろうとしているように見えた。完全な女のアンバランスがそこにあった。僕はほっとしてローライフレックスTのシャッターを押した。

 返り道、ふと足下を見ると地面に何やらうごめく黒い塊を見つけた。それを見た娘はたじろいだ。近づいて見ると黒い虫たちが集団で交尾しているのだった。とうとう僕は「たゆけさの中で」と中也の『夏』の中から引用して呟いたのだった。


                      ﹆
     



□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。。。








2017-05-11 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

ミニ写真集『rina * 莉菜』


スクリーンショット(2017-05-10 10.42.13)


                  ﹆

莉菜の可愛らしさは他の子とは違っている。ゆっくりじわりと伝わってくる感じだ。例えれば、ジョン・レノンの『Love』のイントロのように極端なフェイドインで魅力がやってくる。でも一度気づいてしまったら莉菜のことを一時も忘れられなくなるみたいだ。例えれば、『Love』の中でLoveというひと言が最後まで何度も繰り返されて、曲が終わってからもLoveが頭から離れないのと同じように。莉菜に会ったら「カワイイね」と言ってみるといい。「ふふふ、えへへ、そんな、ぜんぜんです」と素晴らしい笑顔を見ることができる。姉の麻菜は癒し系だけど莉菜は違う。強いて言えば恋しい系。

                  ﹆



□莉菜のミニ写真集の編集にとりかかった。完成は秋頃の予定。途中経過はまたツイートする。


2017-05-10 : ミニ写真集 : コメント : 0 :

『新緑の樹の下で』


20170506DSC01042-BW-3blog.jpg


2017.5.6 model*ゆり乃

                      ﹆

 故郷を激しく想うことがある。まさに初夏こそがその時である。僕が育った九州の山間部にある小さな町は、この時期激しい発芽の熱気に包まれる。そのせいで僕の精神はあたかも狂人になってしまうのだった。そもそも生物は芽吹く事に強く本能を刺激されるものだ。生きなさい、生命を引き継ぎなさいと天が言っている。生物のはしくれである僕もその指令を受けて次第に激しい性的興奮の中に身を置く事になる。そして静かに夏草の中に埋もれながら僕の性は果てて初夏が終わる。僕は今、ヴィバルディの四季の『夏』がト短調で書かれていることに強く同意する。

 僕が持って来たのはユズキカズの『枇杷の樹の下で』だ。数年前にあるフランス人が僕の作品を似ていると評したのを知って古書を探し求め読んだ本だ。異国人の指摘はあたっていた。その時僕は、世界はひとつなんだと実感した。

 久しぶりに会ったゆり乃は初夏が似合っていた。この娘の柔らかい眼差しや落ち着いた物言い、育ちの良さそうな仕草が青春を思い出させた。僕の青春とはコンプレックスの時代である。好きになりそうな瞬間に相手は世界で最も僕から遠くに生息する女の子になってしまうのだった。もし数十年前に今のゆり乃が僕の前に現れたら彼女にとって排除すべき人たちの中に自動的に僕が含まれただろう、とその当時の僕は考えたに違いない。

 名も知らぬ樹の下で、ゆり乃は持ってきたセーラー服に着替えた。そして、草むらに座って文庫本『蛍・納屋を焼く・その他の短編』を開いた。僕はそっと『枇杷の樹の下で』を彼女の横に置いた。理由はない。ただ何となく。次に僕はポケットから爪切りを出して、ゆり乃に渡し爪を切るように言った。爪を切るゆり乃に初夏の風が吹くと制服の折り目正しきスカートが翻った。そして僕は故郷のことを激しく想ったのである。

                      ﹆






□同時に『清純な娘は電車の中でバナナを頬張る』も撮影しました。
□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。










2017-05-06 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

『奔放な五月』

DSC00800-2-2-600instagram.jpg


2017.5.5 model*神林あゆみ

                   ﹆

 晴天の五月はすべてのものが輝いていて一年で一番気持ちのいい時である。僕は女を連れて歩いている。会話は素晴らしい五月のことではない。互いの内々の話である。僕たちが出会ったのはかなり前のことだ。十年以上経っていると思う。その間、いつも僕たちは相容れない何かによって互いが隔てられてきたと感じる。しかしそのことにさして不満はない。それどころか、かえって僕たちは写真を撮るという一点だけに接点を見出して時々エロチックな写真を撮ってきたとも言えるのである。

 草むらに布を敷く。そこに女を座らせた。白い肌。小柄な身体には大きめの乳房が眩しい。五月の光がこの女をさらに魅力的にした。太陽でさえ、女は自由奔放が最も美しいと言わんばかりだ。さあ、胸を見せなさい。と言えば、さあ美しく撮ってあそばせ、と挑発的な表情で応えた。では、これをどうぞ、と赤い紐を渡した。この女は自由が似合うし僕の手に負えるはずはなく、これからも自由奔放に生きていくだろうと思いながらシャッターを押した。


                   ﹆





□これは個展で発表する写真ではありません。
□他の作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。




2017-05-05 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

“Early Summer Breeze!” 初夏の風の中で


20170504Olivia021-600.jpg


2017.5.4 model*Olivia

                   ﹆

 そよ風がロングヘアを乱しながら通りすぎていく。この優しさは1976年の風に似ている、と直感した。あのころ街を歩けば聴こえてきたジョージ・ベンソンの『Breezin’』のメロディー。ディストーションのない滑らかなギターが奏でる軽やかなギターのリフはバリー・ホワイトの名曲『愛のテーマ』のデビッド・T・ウォーカーのようでもありあくまでも涼しく彷徨っている。
 あの頃の僕はこの種のサウンドに対してあえて興味のないふりをしていたことが今になってわかる。何故なら、今聴きながら僕の瞼は熱くなっているしハートは今にも泣き出しそうなくらいなんだ。

 初夏真っ盛りに美しい娘と歩く。髪は子馬の尾ほどに長い。二人で水が流れていない川を歩く。少し歩いたところで上流から水が流れ始めたことに気づいた。僕は娘の靴が濡れてしまわないうちに大慌てで引き返し、去年の秋に見つけた第二スタジオ(勝手に名付けた)まで戻り、雑草の上にゴザを敷いた。寝転んでみると幾種類もの雑草はみんな小さな花が咲いていて美しい。上を見上げると樹の枝には新緑が芽吹き、少し離れたところでウグイスが鳴き声の稽古をしている。何て幸せな時間なんだ。やっぱり雑草が一番幸福なんだな。

 僕はゴザの上に娘を座らせてバナナを渡した。そう、またバナナだ。昨日別の娘の口にくわえさせたことに刺激を受けたということでもないけれど、とにかくバナナなのだ。今の僕にはバナナしかないのだ。さあ、くわえてごらん、バナナをね。僕の頭の中で『Breezin’』と『愛のテーマ』が交互に流れている。つまり、昨日はエロチックなバナナだったけど、今日は幸福のバナナなんだ。Are You Understand?


                   ﹆



□この作品は個展での展示作品ではない可能性があります。



2017-05-04 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

“BANANA GIRL”


2017.5.3 model*たま子

                  ﹆

 バスと私鉄を乗り継いで娘の部屋へ向かっている。私鉄の駅に着いたら近くのスーパーで果物を買うつもりだ。娘に尋ねた。「ぶどう、キウイ、りんご、バナナ、オレンジ、トマト、甘夏の中でどれがいい?」「あ、ぶどうがいいです」「それから何号室だったっけ?」「○○○○号室です」
 僕はぶどうとバナナを買って娘の部屋を訪れた。少し休憩してから撮影を始めた。この日の娘は白いスリップドレスを着ていて肩から胸元にかけてやや痩せた印象を受けた。「君痩せたね。その服似合う」「そうですか。ありがとうございます。でも痩せたのは確かです」

 壁際に立たせると窓からの光が床に反射して娘を下から照らした。娘の立ち姿がとても魅力的に見えたからすぐに撮影を開始した。少し撮って胸を出すように言い、また少し撮った時、買って来たバナナを一本ちぎって渡した。バナナを剥いてごらん、バナナを口に加えてごらん。

 低めの椅子に座らせた。膝を立てて下着を見せてと言った。少し撮ったあと、下着を脱いでと言った。また少し撮って、またバナナを渡し、剥いてごらんと言い、続けて股間にバナナを近づけるように言った。その後は・・・

                  ﹆



□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。




2017-05-03 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :

“DOLL WOMAN”



2017.5.2 model*Reiko

                     ﹆

“DOLL WOMAN”心の中で女のことをこう呼ぶようになったのは、何回目かに彼女に会ったころからだった。その呼び方を聞いた人は、人形のような容姿の女なんだと思うかも知れないが、そうではない。それは部屋に夥しい数の人形を所有し、それらを溺愛しているからなのだ。その愛は例えば犬や猫などペットに対する愛情のようなのか?と言えば、そうではない。我が子のように?とも少し違っている。人形は女にとってわが身そのものなのではないか、と想像している。人形を愛することは我が身を愛すること、女の内側にある小女を愛すること、なのではないのかと。そんなことを僕に思わせるのは、女が純粋だからである。

 僕は女を人形ように扱ってみることにした。女を裸にしてヒモで縛り人形のように動かないようにして、本物の人形たちの横に置いてみようと考えた。そして実際にその通りにして写真にすると何ともエロチックな作品になったのである。

                     ﹆



□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。





2017-05-02 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :
ホーム

プロフィール

ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
このブログのすべての写真や文章などコンテンツの無断コピー、無断転用を禁じます。

月別アーカイブ

ブログ内検索

FC2カウンター