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『ある町の片隅で』・・・妄想浪漫

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2019.9.6 model*悠(はるか)

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 悠と待ち合わせした駅でのことでした。遠くにどこか懐かしく魅力的な娘の後ろ姿がありました。丸襟の白いブラウス、フレアミニスカートに白いハイソックス、そしてポニーテールに健康的な足。一瞬ですが1970年代ではないかと錯覚させられました。近づいて横顔を見るまでこの娘が悠だとわからなかったのです。つまり、僕には悠は以前とは別人に見えたのです。

 最近の僕は昔の自分を取り戻そうとしてもがいていたのですが、目の前にいる悠がその方法を教えてくれているような気がしました。それは全く単純でした。ただ二人で小さな町を歩きながら撮影するのです。必要なものがある時はコンビニで買いました。例えば、飲料水と少女が履くような綿のパンティー。それから、悠は以前より胸が大きくなっていました。

「その胸どうしたの?」
「あのぉ、太ったのかもしれません」

 僕は悠と昭和の時代を歩いているような錯覚がありました。そのせいか悠に対して、路地で胸を見せて欲しいとか、草むらでパンティを下げてくださいと、ごく自然に言えてしまうのです。その写真は、良いとか悪いとかの問題ではなく、ただ可愛くて卑猥で昭和なのでした。

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□この作品は来年の個展『妄想浪漫』のために撮ったものです。9月開催の34th個展『果実の季節』でもご覧いただける予定。(ただし別カットかも)
□この作品を気に入った方は拍手をお願いします。。





2019-09-07 : 35th個展に向けて : コメント : 2 :

『夏にさよなら』

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2019.9.5 model*Sara

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 Saraは一年前にある場所で僕にスカウトされたというのだが僕の記憶は曖昧だった。しかし、駅でSaraと会った瞬間に初対面ではないとはわかった。Saraは終始笑顔で言葉も明瞭で、うじうじ続く夏と、その夏に打ちのめされた僕にけじめをつけにやってきたのかも知れない、などと深読みさせる娘でした。

 河川敷にいつの間にかできた小道にSaraを立たせスイカを手渡すと、ゼンマイ仕掛けの人形のように動きあいらしく表情を変えました。ついにSaraは少女のようにスイカに食らいつきました。そのとき僕はSaraの精神に処女性を感じながら、こんな娘はどこにもないと心の中で呟きました。

 駅でSaraと別れたとき、やっと夏にさよならできたのでした。

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□この作品は次回34th個展『果実の季節』で発表します。(ただし別カットかも)
□この作品を気に入った方は拍手をお願いします。。




2019-09-05 : 34th個展に向けて : コメント : 0 :
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ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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