『女子高生のポスター』
僕は上の「足長育英会」のポスターが好きだ。中年男性の哀愁をそそる一枚。地味なセーラー服に白いスカーフをした賢そうな女子高生が田舎の風景の中にばっちり収まっている。つまり、昭和の女子高生。
下の「河合塾」のポスターも好きだ。現役女子高生やその若い母親に勇気だけでなく、焦りを伝えているように思える。モデルの子も、ブレザー、ルーズに締めたネクタイ(リボン?)、カットショップで整えたやや茶色のヘアなど、いかにも私立の現役女子高生にいそうな感じがするし、モデルが実際にそうだとしても不思議はない。つまり、平成の女子高生。
上の写真は、現在の女の子に昔の女子高生を演じさせ大人が仕切った結果できあがった夢物語である。一方、下の写真には、現在の女の子が現在を演じたリアリティがある。僕は「昭和ガール」をその両方を感じられるような作品にしたいと考えている。つまり、ただの夢物語ではわざとらしいし、リアリティが勝っても無味乾燥。
「昭和ガール」には、やはり生身の女性の温もりが欲しい。このブログ前々項のギンガムチェックのスカートを履いた女が魅力的に見えて来た。
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