『東京で一番キュート』Lttle Fantasy 2012・撮影編


 今朝起きて、あの下宿屋はまだあるのだろうか、とあの頃に思いを巡らした。僕が下宿をしていたのは、1974年。もう38年も経ってしまった。高田馬場へ行き、美樹と再会して、僕の昔話でもしながら早稲田通りを少し歩いて右の路地へ入り、坂道を登ると下宿の周辺に着くはずだ。ここは下宿屋がたくさんあった場所だった。もし、美樹が1974年にいたとしたら。お嬢様女子大に通い、明るく活動的な彼女は当時の下宿生たちの憧れだったに違いない。

 美樹はおばあちゃんが縫ってくれた服を着ている。丸襟が二重になっていて、ギャザーの入ったポケットが着いている。そして黒いミニスカート。

「キュートだね!」
「ありがとうございます」

「美樹ちゃん、僕はね、君と同じ大学の女の子に酒を飲んだ勢いで絡んだんだよ。ずっと思い出したくなくて悩ましかったことだけど、今はもうそんな恥すら懐かしいんだ」
「そうですか。良い思い出ですね」
「いやいや、歳をとっただけだよ」

 こんな会話をしながら撮影場所へ向かうのだろう。そして昔を思い出して何だか息苦しくなるに違いない。あとは、美樹がバレエのポーズを決めてくれたら・・・


□撮影から戻ったらつづきを書く。

2012-01-30 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :
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1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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