『心の震え』僕のポートレート撮影術


2006.12.12.micchi
休日の朝目覚めた時、自分のベッドにこんな子がいたら幸福である。

          ☆



 僕が女の子を撮るとき気をつけていることがある。可愛く見えるからと言って安易にシャッターを押してはならないということだ。1992年頃のことだった。僕は男性情報誌で女の子の写真を大量に撮っていた。それらの写真には、軽い嘘が必要だった。つまり、どんな子でも可愛く撮らなくてはならなかった。作り笑顔でお決まりのポーズをする女の子たちがおバカに見えたし、彼女たちをおだてて撮っている僕は彼女たち以上に間抜けなカメラマンだった。

 次第に僕は女の子の内面が出ている写真を撮るようになった。僕の写真は時として女の子に喜ばれないことがある。それでいいと思っている。僕が撮った写真に彼女たちの本質がほんのわずかでも反映されていれば良い。

 女性にカメラを向ける時、心が震えることが大切だ。一目見て心が震える女性もいる。そんな女性に出会えることは幸運だ。逆にその震えが消える時がある。1992年の僕に戻ってしまう時があるのだ。しかし、最初はさほど興味のない女性でも、撮影しているうちに彼女の本質が見えて来て、急に心が震え始めることもある。つまり、どんな女性もまず撮ることから始めなければならない。

 最後まで心が震えない女性もいる。その時は、彼女の心に僕と同じかそれ以上に煮え切らないものが残るだろう。しかし、カメラマンはそれを恐れてはいけない。ポートレートにおける大切な主張の結果なのだから。二人は単に出会うべきではなかったというだけのことだ。女性に好かれるにこしたことはないが、どれだけ多くの女性に嫌われたか、それもカメラマンの勲章のひとつだと考えている。

          ☆

□魚返一真・写真塾に入塾してみませんか?写真塾では、塾生も僕も少しずつですが進歩し続けています。「いつの間にか高い山に登っていた」と言える時が来ると信じています。
□2/5(日)の塾に是非参加して欲しい。去る1/29(日)の写真塾に参加した全員が貸切で彼女を撮りたいと言った、その意味を実際に撮って確かめて欲しい。




2012-02-01 : 写真塾 : コメント : 0 :
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1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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