『悲しき雨音』model*はる・・・2012.6.9

          ☆

 えくぼ(笑窪、靨)は、人が笑うとき、頬にできる小さなくぼみのこと。 

          ☆

 朝から雨。はるのしなやかにカールした髪が湿ってうなだれてしてしまいはしないかと心配だった。気になるのはそれだけだった。ただ会えればいい、会えさえすればその時間は幸せでいられる。はるはそう思わせる素敵な笑窪を持っている。

「雨になってしまったね」
「はい」
「今朝から雨の曲を聞いていた。例えば『雨に歌えば』や『雨の日と月曜日は』みたいな」
「・・・」

 実際のところ、僕が口ずさんでいたのは1963年にThe Cascadesがアメリカでヒットさせた『Rhythm of the rain』だった。日本語タイトルは『悲しき雨音』。いきなり雷鳴と雨音から始まる粋なアレンジで、軽やかなリズムに哀愁のあるメロディーがのっかってオールディーズの名曲のひとつとなっている。この曲は日本でも間もなくヒットし、僕が住む田舎町へもとどいて、僕もこの曲に夢中になった。

 今朝目覚めた時『悲しき雨音』の歌詞を何となく口ずさんだ。Listen to the rhythm of the falling rain,・・・。詩は遠くへ去った片思いの女の子への未練を歌っている。僕は雨音を聞きながらはるにその気持ちをオーバラップして考えてみると、それが妙にマッチしていた。

 雨の小道にはるを立たせた。笑った時の笑窪がやはり品が良くて素晴らしかった。軽い言葉にするなら「ファンタスティック!」だけど、僕は声にしなかった。笑窪の側にははるのナイーブな気持ちが寄り添っているような気がして、心を静かにしてはるの傘に落ちる雨音を聞いていたのだった。Listen to the rhythm of the falling rain,・・・

        *-*-*-*

□『悲しき雨音』YouTube⇒こっち


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2012-06-09 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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