『I am hungry』作品


2012.7.14 model*晴菜

「晴菜が好きな言葉を教えて」
「I am hungry、かな」
「じゃあ、晴菜にPaineappleをあげよう」

          ☆

 晴菜の薄く小麦色に染まった肌はすでに夏をみなぎらせていた。型の良い乳房を携えたその眩しい身体は今はまだ少女の殻の中にいて、内側に艶かしい香りを留めている。僕はすかさず少年の自分を甦らせ晴菜の前に立たせてみた。そして、ふたりの恋の成り行きを想像した。

 晴菜は、蝉のように儚い青春を背負って今にもどこかへ飛んで行ってしまいそうな娘だ。僕は美しくくびれた腰を綱で縛り一方を大きなモチの樹の幹にくくり付け逃がさないようにした。

「君はどこにも行ってはならない」
「どうしてですか」
「ずっと君のいるべき場所で君を演じ続けるべきだからだよ」

 僕は晴菜と出会ってから今この瞬間も心の乾きを訴えている。僕はカメラを置きもう夏の空を見上げた。

「撮らせてくれてありがとう」晴菜は僕に右手を差し出し戸惑っている僕に続けて二度握手をした。

「さようなら」
「さようなら・・・」

           ☆
          ☆ ☆
           ☆




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2012-07-20 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :
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ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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