『いっそセレナーデ』・・・作品
2012.11.5 model*Sachi
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撮影から戻ってCDラックから取り出したのは、ずっと聞いていなかった井上陽水のバラード集で、3曲目の『いっそセレナーデ』を選曲した。4曲目の『恋の予感』でも良かったけれど、Sachiにマッチしているかそこまでの自信がなかった。いずれにしても、Sachiのルックスから逆算すると彼女を讃えるロマンチックな曲しか選択肢がなかった。
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寒々しい公園の芝生の上に布を敷きそこへSachiを座らせ、その周囲に彼女が持って来たベージュ色の花を散りばめると、ちょっとした楽園のようだった。
ファインダーの中のSachiは大人の女。美しくカールした栗色のロングヘアーはいつも男を惹き付けてやまなかっただろうし、その深い瞳で見つめられた男はその場に立ち止まり彼女に口づけを求めただろう。Sachiのすこやかな話し方に角はなく、話す内容は控えめだった。年齢のわかる顔の小ジワさえSachiを魅力的にしていた。Sachiはとっくに少女の年齢ではないが彼女の血は極めてGirlに近く鮮やかに違いない。
僕は十年後、いや二十年後だって、ふたたびSachiを撮りたいと思った。ただし、僕が生きていれば・・・
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□Sachiさんは僕の作品のモデルになってくれた女性のお母様。ご家族に感謝致します。もちろんご主人にも。ちなみに、Sachiさんは現在五十才です。
□モデルになって頂けるお母さんや熟年女性の方を募集しています。
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