『赤いカーネーション』・・・作品




2012.11.28 model*たま子

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 「明日は白い下着でお願いします」と昨夜のメールに書いた。待ち合せ場所に来たたま子に、何色の花がいい?と尋ねると、たま子は赤い花を選んだ。迷わず「赤」と言ったたま子の言葉を聞いたとき僕は内心はっとした。つまり、身に着けて来た白への対比をしたのではないかと想像したのだ。それとも、たま子は赤いカーネーションの花言葉がおおよそ「愛」であることを知っていて、愛を持て余す今の自分の気持ちを素直に表現したにすぎないのかもしれない。

 寒い公園。とても寒い。たま子は赤いカーネーションをそっと自分の脇に置いた。赤いカーネーションは、たま子の血のようだった。

「さあ、始めましょう。僕のためにスカートを持ち上げてください」
「はい。わかりました」

 たま子は少し躊躇したあと静かにチェックのロングスカートを上げた。薄日さえない白昼。仄暗いスカートの奥に白いものが確かにあり、その白とたま子の脇に置かれたカーネーションの赤とが互いを引き合っているようだった。たま子は少しキレイになった。しかし、その理由はわからない。

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2012-12-06 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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