『メランコリックな帰り道』・・・撮影報告

2012.12.2 model*りん

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 りんという女には美しさと静けさがある。感情を打ち消すもう一つの感情を持っている。その落着きは清楚な外見と相まって彼女を現在よりかなり古い時代の女のように見せている。

 りんの部屋を訪ねるのは二度目だが、この朝この路地を歩いている時に湧き出たうぶな心は、少年時代冬の夕暮れ時に家の用事で商店街のはずれの同級生の女の子の家に向かう時の気分に似ていた。もしかしたら、それは季節がいずれも冬だった、というだけのことかもしれないし、何か重大な意味を含んでいるのかもしれない。

 りんの部屋に入った。部屋には二方向に窓があるが、あいにく陽射しの当たる時間は終わっていたから、仕方なくシャッター速度を1/30にセットした。

 りんは床に座り品の良いワインレッドのフレアスカートの裾を上げて約束どおり下着を見せた。しかし、淑女のパンチラで僕は癒される事はなく、むしろその逆であるように思えた。

 りんを撮影した帰り道はメランコリックな気分だった。何かが鬱積していた。この女への愛か憎悪か、そのいずれでもない何かのせいなのか、それさえわからない。

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2012-12-02 : リトルファンタジー2012 : コメント : 0 :
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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