『カメラマンの色』



 カメラマンになって苦労したのは自分のスタイルを持つことでした。それはモノクロでもカラーでも同じす。どうやって自分の色を出すかを早急に見つけなくてはなりませんでした。そうでないとプロの世界でコンスタントに仕事を得ることはできませんでした。

 ここではカラーに絞ってみます。それこそ様々なことを試しました。今思い返しても良くそんなことをやったと思うほどです。遠回りしましたが、最終的には、フィルムの選択、レンズの選択、フィルターの選択という三つの組合せから自分の色ができて来ると知りました。王道ですね。

 とりわけ雑誌のグラビアなどではポジ(スライド)フィルムでの撮影が有利な時代でした。ポジは露出のラチュードが狭くて非常にシビアです。露出決定にとても苦労したおかげでラチュードが広いネガばかり使っている現在は露出計をまったく使う必要がありません。

 さて本題の色です。レンズとフィルムの種類が決まればあとはフィルターです。フィルターは薄いシート状のもので種類も濃さも様々あって自由な色作りができます。これらのフィルターは総称しゼラチンと呼ばれていましたが、コダックのラッテンフィルターとフジのCCフィルターの2種類があります。

 このフィルターを常に持ち歩き、状況によって使い分けるのです。常に50枚は持ち歩いていたと思います。僕の場合は数枚同時に使用して複雑な色味を楽しんでいました。当然、ピントにはやや不利ですが、色調を優先するため常用していました。

 このように色調にとても苦労した経験のせいか、レタッチする時に昔僕が多様していたフィルターの色を再現できます。僕の作品の色味は複雑だと言われています。それは様々なゼラチンフィルターの組合せの再現なのです。

 僕はデジカメ派のカメラマンが撮った写真の色の悪さを見て半ば同情しています。プロもアマも同様です。しかし、それが現在の時代の色ということでしょうから、現在のデジイチ愛好者からは、余計なお世話にすぎないことかもしれません。

 掲示板『web写真塾』に投稿してくれた直樹さんの写真ですが、この方はネガかポジで撮っていらっしゃると思いますので、問題はレタッチにあると考えられます。付加えれば、スキャン時の色調決定でも何らかの問題があるかもしれません。昔のカメラマンのように弱いゼラチンフィルターで薄めに色づけするような、そんなレタッチがと良いと思います。

 
□僕の掲示板『web写真塾』では一般の方の作品もご指導します。よろしければご投稿ください。待っています。





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2012-12-21 : 写真塾 : コメント : 0 :
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1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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