『笑顔について』


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 僕の作品において笑顔の写真の割合は低い。笑顔を撮るのが苦手なのかもしれない。ひねくれ者の僕が笑顔への疑念を根深く持っている証とも言える。

 笑顔の写真は見栄えが良いし撮る側にも素直な喜びがある。撮る方も撮られる方もほぼ納得できるのが笑顔の撮影。だから世の中は笑顔の写真だらけ。笑顔の写真は、我々はそこそこうまくやっているという意味が含まれる。笑顔ばかり撮るカメラマンもいる。笑顔の写真ばかりを見た時僕は不快のクレバスに落ちそうになる。

 笑う、それってなに?何のために笑っている?笑顔で癒されることは確かにあるだろう、しかし不快になることも確実にある。僕などは人に見せる笑顔のほとんどが作り笑いの疑惑を自覚する。事実なら笑顔になるたびに嘘をついているのだ。本当に笑っている瞬間は、一人で誰にも見られないところで薄ら笑っている時ぐらいかもしれない。すると、女の子も多かれ少なかれそういうことがあるのではないか、と考えてしまう。

 近年、女の子は笑うことに長けてきた。巧妙になってきた。僕が笑顔を撮らない理由もそのあたりにあると考えているが、これは僕の悪い妄想なんだろうか。

 当然のことだが、世には素敵な笑顔の子がたくさんいることは重々承知している。その上で写真を撮る側として僕なりの笑顔の疑念を語らせて頂きました。


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□掲示板のイムラくんへの返答の延長で笑顔について書きました。
■実は、いわゆる美人にも疑念を持っている。これに関してはまた気が向いたら書きます。




 
2013-02-07 : コラム : コメント : 0 :
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1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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