『赤いアコーディオン』・・・仮作品


※僕が選んだベストカットはアダルト系に類するためこの場での公開を見送りました。7月に開催する25回個展で公開します。

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2013.2.23 model*たま子

        
 たま子は僕の知る限りもっとも清純な女の子のひとりである。

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 今日たま子がアコーディオンを抱えているところを撮る。そのアコーディオンはたま子のものである。僕はザ・バンドのガース・ハドソンがアコーディオン奏者であったことを何となく考え、次に愛読している詩集の中にオルガンを弾く女のことを書いた詩がある事実にたどり着いた。そこで僕は無意識にオルガンをアコーディオンに置き換えていた。すると、その詩の中に出てくる女の艶かしさが、次第にたま子への妄想に変化したのだった。

(妄想)〜アコーディオンを抱えた清純なたま子はスカートをひるがえし両足を開くと、その奥の花園はまだ白い下着に覆われてはいたが僕には透けて見えている。さらに妄想はたま子の胸に向かった。たま子の乙女チックで保守的な服の下に、未だ誰にも見せたことのない美しい乳房がひそんでいるに違いない。僕はたま子に「どうしてもあなたの乳房を見たいのです」と正直に云ってみることにしたのだ。僕の妄想はそんな感じだった。

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 たま子と会った。今日のたま子はとても繊細で今までになく美しかった。 
 僕たちは武蔵野の雑木林へやってきた。たま子は赤いアコーディオンを抱えて葉ひとつない落葉樹の根元に座った。すると今朝の妄想が甦ってきた。

「撮影の途中で胸を見せて欲しい」と言ってみた。
「・・・」
 たま子はうなずいたように見えたが確信は持てなかった。しかし僕は問い返すのをやめた。たま子が乳房を見せることを期待し撮影を開始した。もし、たま子が拒否したらそこでやめれば良いと思った。

 たま子にワンピースの裾を上げるように言うとたま子は素直に従った。僕はファインダーの中に白い下着が映っているのを確認しシャッターを押した。

「胸を見せてほしい」
「・・・」

 たま子は上から順にボタンを三つ外しさらに背中に手をまわしブラジャーのホックも外し、ピンクのカーディガンとワンピースの胸元をいっぺんに開くとタンクトップの中からしずかに左の乳房をとり出したのだった。ファインダーの中に真っ白で茶碗の内側ように美しい型の乳房がひとつあった。
 僕はたま子のうなずきが本当だったことに感動した。僕は何度もピントを合わせ直し、何度もシャッターと絞りのダイヤルを確認しながら撮影した。それは、この撮影を失敗できないという思いからだった。

 さらに僕は「右の乳房も見せなさい」と言った。たま子が黙って両方の乳房を出したのを見て、僕はいくつかの感嘆の言葉を発したのだった。
 フィルム一本を撮り終えると、僕は深い未了感に襲われ呆然とした。眼の前のたま子を見ると、いつものように静寂が彼女の全身を覆っていた。

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 駅の近くでたま子を見送った後も僕の中に未了感が残っていた。彼女のアコーディオンの一音すら聞かないで別れたはずなのに、僕の耳にはたま子の弾くアコーディオンの『ちょうちょ』がリフレインしていた。


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2013-03-01 : ファンタジー2013 : コメント : 2 :
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非公開コメント

No title
たま子さんの胸露出写真と聞いて、勝手ながらショックを受けました。
先生にとって大事な大事な作品なのですね。
覚悟を決めてベストカットを見に行きます。
私も(性的かどうかはさておき)命がけの写真を夫に撮られたいです。
2013-03-02 22:46 : 文絵 URL : 編集
文絵さんへ
撮る方が命がけなら撮られるモデルも何かしらを賭けて臨んでいると思います。これからも心の向く方向に忠実で、そして心に小さな棘が刺さったような写真を撮って行きたいと思います。個展では文絵さんの作品も展示予定です。
2013-03-02 23:06 : 魚返一真 URL : 編集
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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