『1965年の幻灯』


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 少年時代のある日のことだった。僕は寝床で黒い一眼レフを手にしていた。ファインダーを覗くと、そこには天井と柱時計が映っていた。次に起き上がって窓から外の景色を見た。ファインダーの中にあったのは、子供雑誌の付録の幻灯が襖(ふすま)に映し出すような曖昧なものではなく、あきらかに現実の側にスタンスを取った鮮明な画像だった。しかし、今思い出してみると、当時僕が一眼レフのファインダーで見た現実的な像と、おもちゃの幻灯が映し出した仄暗い像は、どこか似ていると感じるのは何故だろうか。
 
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□黒い一眼レフ=アサヒペンタックスSP・ブラック



2013-04-13 : コラム : コメント : 0 :
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1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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