『エロスを編む』

20100515kyushu069のコピー
2010.5.15 大分県玖珠町北山田にて

               †

 昨日、映画『舟を編む』を観た。そのあと心の中にゆるやかに感謝の念がこみ上げてきた。それは、田植え前の田んぼ一面に咲いたれんげ草の中に大の字になって仰いだ空の青のように永遠に心に残るありがたさだった。あの日、三省堂の廊下ですれ違った金田一春彦氏が辞書を編んでいたとするならば、同じ出版社で僕は少年時代に宿ったエロスを撮った写真を編んでいたことになる。

 あの頃の僕は真摯にエロスに向かっていた。あの頃とは、写真集『Limit』の第三刷から写真集『シネマガール』の出版までの時間のことだ。そのころ僕を支えてくれた人たちのことを想うと胸が熱くなる。そのなかに三省堂社長の五味氏と参謀的立ち位置にいた八幡氏がいた。三省堂は辞書を編む会社なのにどうして僕の写真集を刷ることになったのか、その経緯は今考えても不思議だ。しかし、ここでその詳細を語ることはできない。

 今日は、故郷の田んぼに寝そべって辞書を開き『エロス』という言葉をひく自分をイメージしたいと思う、がその前に『新明解国語辞典』を買うことにしよう。

               †


□Limit〜2000.4刊行
□シネマガール〜2001.12刊行
□新明解国語辞典〜三省堂刊
□八幡氏は現在、三省堂の社長になられている。
□叔父の魚返善雄も三省堂より何冊か出版している。
□シネマガールの刊行後は家田荘子氏の尽力により、ぶんか社の角谷氏の元で出版することになる。




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2013-04-20 : コラム : コメント : 0 :
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1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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