『生娘の拘束』・・・作品





2013.5.2 model*たま子


               †

 一面にばら蒔かれた白い金平糖を囮に少女を拘束する、というようなことを妄想すると眼の前の風景は東ヨーロッパの村のような気がした。その時、雑木林を霧のように流れてくる音楽は、例えばハーメルンの笛吹き男を題材にした少年少女の清らかなアカペラの合唱曲が良い。

 白い金平糖に見えたのは白雲木(はくうんぼく)の夥しい数の白い花が一気に散ったものだった。白雲木は、五月に白い小さな花を鈴なりに咲かせる小高木で、五裂した花冠は何らかの閉鎖を意味するかのような清潔感があった。つまり、それは生娘を意味しているようだと思った。

 地面にこけし人形のように愛らしいたま子を寝かせて手錠をかけた。僕は傍らに立ってたま子の躰を俯瞰した。何か物足りなかった。僕は彼女に下着を脱いで欲しいと言った。白雲木の大きめの葉が作る木漏れ日は、たま子の脚の着け根の黒い部分と白い金平糖を美しく揺らした。

               †



□ブログにはこの作品をアップしましたが、7月の個展では別カットを展示します。是非、ご来場ください。



2013-05-12 : ファンタジー2013 : コメント : 0 :
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1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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