『R嬢との純猥』


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 ある昼下がり、死の淵まで届くほどに深い眠りから目覚めたときの、あの不快な時間帯に考えたことだが、僕に確かなところが残っているとしたら、それは卑猥に対して純粋に接する心を持っているところだろう。

 何故そんなことを考えてしまったか、それには伏線がある。恐らく、R嬢との出会いが原因だ。R嬢は愛らしい風貌をしたごく普通の女の子だが、その清潔感を裏切るように、率直にエロスへのアプローチをする女の子なのだ。R嬢の純猥な心が僕の体内を流れるもう一つの純猥と交わった時、僕は深く感動したのである。以来、僕はずっとR嬢のことを考えている。恐らく、眠っているときも。

 R嬢は突然僕の前に現れた。紆余曲折があったが彼女を撮影できることになった。そして今、期待と恐怖の両方が日に日に増幅している。R嬢と再会できたら、まずR嬢の血液のサンプルを採取するつもりだ。

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□純猥〜純粋な卑猥。造語である。



2013-09-26 : 26th個展へ : コメント : 0 :
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1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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