『捨てなさい』・・・2014.1.5


 撮影した写真の中からどれを選ぶのか、それはとても難しい場面です。大げさかもしれませんが人格が問われているとさえ言えるのです。
 あくまでも自分が良いと思うカットを選ぶ、つまりわがままを通すことも一つの道だと思います。しかし、残念ながら僕にはそれができません。カメラマンになった頃、掲載される写真にこだわるあまり編集者と執拗に議論したことがありました。女性ポートレートを撮りはじめた頃、どれを展示するかでモデルと行き違うこともありました。それらは僕が欲深かったからです。でも現在の僕は選ぶ時に欲をかなり捨てています。
 欲を捨てた代わりに、絶対に除外できない味を写真の中に潜ませる技術を身に付けることができました。僕が撮った全カットに僕の思惑が潜んでいます。僕は捨てることで珠玉の技術を与えられました。捨て難いものを捨てたことで得られるものの大きさは捨てたものより大きいと思います。そういった例は他にもあります。それはいずれまた書きます。


                ⁂





2014-01-05 : コラム : コメント : 2 :
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No title
学んだことを捨てるのだ。(固定観念を捨てろ。)
2014-02-07 23:40 : 名無しの勇者 URL : 編集
No title
名無しの勇者さん、コメントありがとうございます。
確かにおっしゃるように固定観念もやっかいですね。
なかなか捨てきれないものです。
2014-02-21 18:06 : URL : 編集
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1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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