『スカウト放浪記 NO.1』

無題10 のコピー
2008年6月21日、高円寺駅ホームにて

                ⁂

 街を歩く。当たり前の美女には眼もくれず、ただ心の中にある飢えと渇望を信じて運命の女と出会う瞬間を待ちつづけている。そして、数日いや何ヶ月かたったある午後に街を歩き彷徨っているとついに女とであう。
 その女は、裏通りにある洒落た衣料品店の飾り窓を覗き込んでいるところだったり、夥しい数の不思議な小物で埋め尽くされた雑貨屋の迷路のように入り組んだ不気味な店内だったり、コスメ店でメイク道具を片っ端から試している最中だったり、今まさに電車に乗る直前だったりする。そして、僕はその女たちの横顔を観察したあとこう切り出す。

「あの、あなたにお願いがあるのです」
「えっ?なんでしょうか」
「モデルになって頂けないでしょうか」

 と言ったところで、実はもう結果は決まっているのである。二十二年間、僕はスカウトをくり返してきた。今、その一部を語ろうと思う。


                ⁂



□『スカウト放浪記』はシリーズのつもりだが気分次第でどうなるかわからない。ただ、皆さんが僕にもっとも尋ねたがっていることの一つだからできるだけ書こうと思う。質問があればコメントしてください。できるかぎりお答えするつもりです。






2014-03-10 : スカウト放浪記 : コメント : 0 :
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ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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