鉄道と彼女2-4
2008.3.4「勾配の途中で」
松ぼっくりと椎の実のころがった築堤の下の空き地に車を止めた。僕とよしみは車の中で打ち合せをしながら下り列車を待った。時刻表によると、その下りが行ってしまえばそれから1時間は通る列車はない。貨物列車も数年前にこの路線から姿を消しているのだ。僕はだれもいない線路で約束通り二つのカットが撮れるのだろうかと心配していた。よしみにそれとなく尋ねると、彼女はやる気でいてくれているようだった。
築堤の上を列車が通過した。スピードは速くない。と言っても僕たちのいる場所から列車が見えるわけではない。やがてガタゴトという音が遠ざかった。僕たちは車を降り、築堤を登った。よしみは少しかかとのある靴を履いていたから、あえいで登った。線路は閑散としていて、一方は長い直線で、もう一方は少し行ったところで鋭くカーブしていた。
「誰も来ないですか」
「うん、何も来ないよ」
よしみは約束どおりの2カットを撮らせてくれた。僕は夢中でシャッターを押した。
「寒いでしょう、さあ服を来て・・・」
僕たちはまた築堤を降りた。登るより降りる方が大変だった。僕が要求した二つのカットをよしみが撮らせてくれたことに僕は満足していた。
□現像ができ次第、一部アップします。
2008.3.4「勾配の途中で」
松ぼっくりと椎の実のころがった築堤の下の空き地に車を止めた。僕とよしみは車の中で打ち合せをしながら下り列車を待った。時刻表によると、その下りが行ってしまえばそれから1時間は通る列車はない。貨物列車も数年前にこの路線から姿を消しているのだ。僕はだれもいない線路で約束通り二つのカットが撮れるのだろうかと心配していた。よしみにそれとなく尋ねると、彼女はやる気でいてくれているようだった。
築堤の上を列車が通過した。スピードは速くない。と言っても僕たちのいる場所から列車が見えるわけではない。やがてガタゴトという音が遠ざかった。僕たちは車を降り、築堤を登った。よしみは少しかかとのある靴を履いていたから、あえいで登った。線路は閑散としていて、一方は長い直線で、もう一方は少し行ったところで鋭くカーブしていた。
「誰も来ないですか」
「うん、何も来ないよ」
よしみは約束どおりの2カットを撮らせてくれた。僕は夢中でシャッターを押した。
「寒いでしょう、さあ服を来て・・・」
僕たちはまた築堤を降りた。登るより降りる方が大変だった。僕が要求した二つのカットをよしみが撮らせてくれたことに僕は満足していた。
□現像ができ次第、一部アップします。

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