『季節はずれの蛍』





2014.9.9 model*蛍子

                †

 夏が逃げさるのは早い。川の水を冷たく感じながら、蛍子を水に沈めたらどうなるだろうと考える自分がいる。季節はずれの幼虫はやがてやってくる冬を生きのびて来年の初夏の夕刻に川辺を舞うことができるのだろうか。僕はこの女ならできるだろうと思った。

 僕はこの女と過ごす時間が怖い。少年の残虐性が僕の脳みそに甦って、これから蛍を殺してしまうかもしれない、などと思うのだった。だが、結局そんなことなどできはしないに決まっている。

 蛍子は半身を水に沈め青い半袖のロングワンピースの前ボタンを外し乳房とヘアを出した。「さあ、、、」と僕が蛍子に促すと蛍子は股間に手をやった。

 蛍子を撮るのが怖い。だけど僕は撮ることをやめないだろう。少年とはそういうものだ。

                †





□27th個展にて展示します。



2014-09-23 : 27th個展へ向けて : コメント : 0 :
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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