『やがて黄昏どき』




2014.10.28 model*詠子/Leica M6 summicron 35mm PORTRA400
個展では別カットを展示します。

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 色とりどりの折鶴が角度の低い秋の陽射しに照らされて古めかしく光っている。鶴を折ったのは詠子だった。詠子は夢二に描かれた娘のように色とりどりの柄の着物を重ね、いっそのこと日本髪ならなお良いと思うほど古風だった。夢二の絵と違うのは詠子がある意味で完全に大人の女だということで、その事実の中に大切なことが含まれているように思えた。たとえば、女の心中というものは永遠に乙女なのではないか、ということもそのメッセージのひとつだった。
 秋の弱い陽射しの中で折り紙を折る大人の女と対峙した僕は、やがて黄昏どきがやって来るのを実感していた。そして、詠子が美しく歳を重ねたことを記録しようと決意し、眼の前で大胆に脚をひらく詠子のためらいと僕のときめきを交互に感じながら撮影したのだった。


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2014-11-04 : 27th個展へ向けて : コメント : 0 :
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ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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