『冬の華』





2014.11.20 model*リス+

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 どんな写真を撮るのか、おおよそ考えていても、だいたいの場合は少し違ったものになる。例えば、自分が望む方向に行くことを「良」とすれば、望まぬような意表をついてくるものは「悪」と仮定する。最近の僕は「良」と「悪」の間を行ったり来たり何となく翻弄されているが、それも一種の悦びなんだろうか。
 僕は長いあいだ悪に興味がなかった。ボードレールを読んでもどこか僕とは別の世界だと思っていた。もしかしたら、悪と寄り添っていたかも知れないけれど、これほど真正面から悪に出会ったことはなかった、というのが正しいかもしれない。しかし、本当のところはわからない。

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 正午すこし前のどんより曇った武蔵野はすでに冬の気配が漂い、いまにも雨が降り出しそうだった。少女らしさを失わないリスと優しいお姉様の真由美が僕の前に座っている。これから僕はふたりの絡みを撮るのだろう。これは美しきエロスです、などと言いながら僕はリスに胸を見せるように告げ、真由美に脚を開くように言う。そして再びリスに下着を脱ぐように要求する。
 しかし、そこには以前にはなかった感覚がある。僕の中に悪が棲み着こうとしているのだ。さて、撮影したものは今のところ愛ある写真の範疇に納まっているはずだが・・・


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□この作品は修正しています。個展では無修正または別カットを展示します。
□欧米で作品集が出版される場合はブログ上や個展で展示するものとは別のカットを収録します。




2014-12-07 : 27th個展へ向けて : コメント : 0 :
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ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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