『花束を忘れて』・・・撮影報告

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2016.10.7 model*美月

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 たった四ヶ月でこんなに変われるのだろうか。そしてその変化に本人は気づいていない。これは先月この娘と会った時の印象だった。「君の身に何かあった?」「いいえ」と娘はこともなげに答えた。

 僕が知る限りではこの娘ほど退廃的な魅力を持った女の子はいない。僕が語る、娘はただ聞いているだけ。また僕が質問する、娘は要点だけを短く答えるだけ。(ふっ、と息を吐くだけのときすらある)今度は僕が黙る、すると娘も黙り何ら違和感のない沈黙の時間をつくる事ができる。そんな芸当は誰もができることじゃない。しかも若い娘には。

 この娘とだったら、街はずれにひっそりと存在する入りづらい雰囲気の喫茶店で五月蝿すぎるBGMを聴きながら何時間でもいられるのではないか、ひとりでいるには寂しい時間を娘がそばにいるだけで怠惰な空間を青春という文字に置き換えることができるのではないか、と思う。

 白い長袖のブラウスを着てインディゴのスカート履いた娘に秋の草花を摘んで束にして娘に手渡した。僕は、少しずつ服を脱いでもらうよ、とだけ告げて撮影を始めた。見違えるほど魅力的になった娘はファインダーの中で意外なほど清楚だった。秋草の束は娘の魅力を増す手助けになるはずもなく、いつの間にか娘の手から消えた。そして娘はブラウスをひらきスカートを上げ下着を下げた。

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□この写真は個展で展示する作品ではありません。




2016-10-07 : 29th個展へ向けて : コメント : 0 :
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ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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