『太腿の青白きに』


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2017.4.15 model*ひな

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 この娘の静かで少しぎこちない立ち振る舞いは容赦なく僕の心を刺激してくるのだった。僕はこの娘との出会いに運命的なものを感じざるを得なかった。娘に対して惹かれるものがあることは確かで、それは僕と娘が同じ何かを共有していることが一因だと想像している。

 娘と姫踊子草の群生地にやってきた。毎年この場所へやって来る。そして毎年群生地は少しずつ移動していて、今年は鉄道の築堤にやや近くなっていた。娘が着て来た青いギンガムチェックのミニのワンピースは僕がリクエストしたものでとても似合っていた。娘を姫踊子草の群生の中に寝転ばせるとワンピースの裾から華奢な太腿を青白く露出させた。僕は少し見とれたあと容赦ない気持ちを込めて両手首に手錠をかけた。確かにこの娘に対して愛のようなものが存在しているが、それを伝えたとしてもどうしようもないことは明白で、たとえ理解し合える瞬間があったとしても、それは誤解に違いない。

「スカートの裾をつかんでみて」
「・・・」娘は素直に従った。
 この娘は僕が今いちばん望んでいることを許してくれるだろうか、そんなことを考えながらフィルム一本撮り切った。

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□『香水電車』2017.4.15 model*ひな///も同日撮影しました。(文章は省く)
□この作品以外にもご覧になりたい方は拍手をお願いします。



2017-04-15 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :
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1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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