『奔放な五月』

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2017.5.5 model*神林あゆみ

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 晴天の五月はすべてのものが輝いていて一年で一番気持ちのいい時である。僕は女を連れて歩いている。会話は素晴らしい五月のことではない。互いの内々の話である。僕たちが出会ったのはかなり前のことだ。十年以上経っていると思う。その間、いつも僕たちは相容れない何かによって互いが隔てられてきたと感じる。しかしそのことにさして不満はない。それどころか、かえって僕たちは写真を撮るという一点だけに接点を見出して時々エロチックな写真を撮ってきたとも言えるのである。

 草むらに布を敷く。そこに女を座らせた。白い肌。小柄な身体には大きめの乳房が眩しい。五月の光がこの女をさらに魅力的にした。太陽でさえ、女は自由奔放が最も美しいと言わんばかりだ。さあ、胸を見せなさい。と言えば、さあ美しく撮ってあそばせ、と挑発的な表情で応えた。では、これをどうぞ、と赤い紐を渡した。この女は自由が似合うし僕の手に負えるはずはなく、これからも自由奔放に生きていくだろうと思いながらシャッターを押した。


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□これは個展で発表する写真ではありません。
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2017-05-05 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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