『緑の妄想鉄道』


DSC01551-2-600.jpg


2017.5.18 model*Eva

                      ﹆

 土手に新緑のトンネルができていた。エヴァを立たせるとまるでヨーロッパの田舎の風景みたいに見えた。僕は美しいエヴァを鉄道写真のモデルにできることが嬉しかった。

 実はこの緑のトンネルの先には私鉄の軌道がある。僕は線路に敷かれた砂利の上に何かの死骸があるのではと想像していた。それが僕の少年時代に線路に関するいつもの妄想だった。つまり鉄道の神々は侵入する何者も決して許さない。だから線路の砂利の上にはいつも侵入者の死骸がある。それほど僕にとって線路は神聖な場所なのだった。

 「蒸気機関車の真似をしてごらん」とエヴァに言う。エヴァは笑顔で従う。まるで僕の奴隷のように。僕は悪魔がヨーロッパの田舎に現れて人々を恐怖に震えさせるというストーリーの外国映画のタイトルを思い出そうとしていた。つまり、エヴァは悪魔と闘う美しい娘で、最終的に彼女は蒸気機関車で悪魔をひき殺すのだ。あれっ?悪魔って殺せるの?

美しすぎるエヴァ。
僕の妄想鉄道にようこそ。
ほら、また列車がやってきた。今度は下り列車だよ。
美しいエヴァ、僕の妄想鉄道へようこそ。


                      ﹆




□他の作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。。。
□個展では他の写真を展示する予定。






2017-05-18 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

プロフィール

ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
このブログのすべての写真や文章などコンテンツの無断コピー、無断転用を禁じます。

月別アーカイブ

ブログ内検索

FC2カウンター