『スローモーション』他2作品の撮影報告



2017.6.3 model*桃

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 ネット上での渇いた出会いだったとしても何処かに温もりを感じることがある。桃の場合がそれで、メールの行間に何かが見え隠れしていて僕の心は揺さぶられていた。その動揺は恋しいとか愛しいというタイプの、いわゆる惹かれる感情に似ていたが何となく違っていた。その理由を知るには彼女はまだ遠い存在すぎた。いずれにしてもこの出会いに運命を感じたことは確かだったから、桃との出会いを作品にしたいと考えたのだった。

 ネット上で出会ってから十日以上の間、ずっと桃のことを考えていた。その時間を合計すればとても長い。僕は今、ホームにいて桃が来るのを待っている。いま僕の頭の中に流れる曲は『スローモーション』で、好きな曲のひとつだと桃が教えてくれた曲だ。もちろん、中森明菜の唄のことだろうけど、僕にとっては来生たかおという感じがした。
 桃が電車から降りて来た。

「はじめまして」
「桃です。はじめまして」
「そこに立っいてください」
「はい」
 桃の後方を中央線の特別快速が猛スピードで通過して行く。ファインダーの中の世界がスーモーションに見えた。そう、出会いはスローモーション。。


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『美しい緑に囲まれて』
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 僕たちはホームを降りて駅を出た。どこで撮るか決めていなかったけれど、何となく二週間前に見つけた線路脇の新緑に囲まれたエリアに桃を連れて行くことにした。そこで僕は桃に「乳房を見せなさい」と命令するのだ。
 
 撮影場所に着くと、僕たちはまるで長くコンビを組んでたみたいに、互いの呼吸があっていた。桃の乳房は思っていたよりずっと大きく白く美しかった。

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『セカンド・ラブ』

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 僕が桃にもう少し撮りたいと提案すると、軽くうなずいた。林の奥へ連れて行き、椅子に座らせた。

「さあ、くつろぎなさい、そしてさっきと同じように乳房を見せなさい」
「はい」
「それから、もし出来るならば下着を脱ぎなさい」と続けた。僕はもっと撮影したいと考え初めていたが、それは違うと撮影を切り上げたのだった。このとき僕の中に流れていたのは『セカンド・ラブ』だった。別れ際に見た桃の表情は魅力的で、さっきホームで会った時とは別人のようだった。


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□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。。。




2017-06-03 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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