『Welcome back』と『Apple Hill』・・・撮影報告



『Welcome back』

2017.6.25 model*莉菜

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 誰にも、ふと会いたいと思う人がいるはずだ。ある曲を聴くとなんとなくその子のことを思い出してしまうし、今も変わらないでいてくれるかな、みたいにその女の子のことを考えてしまう。中央線に乗っていると青春時代に戻るし、ホームにいるとあの子に会えるのではないかという気がする。ある男性にとって中央線はそういう場所で、まさしく僕もそのひとりなのだ。

 莉菜と吉祥寺の2番ホームで落ち合って、すぐにやってきた各駅の上り電車に一駅乗った。ここは西荻窪、青春の街である。今から四十年前に莉菜のような女の子がこの街を歩いていただろう。ホームに立たせて写真を撮った。莉菜が好きだというリンゴを渡してまた撮った。莉菜って何て可愛らしいヤツ!その時、風がお帰りなさい、と吹いてきた。ああ、またあの子とあの古い喫茶店に行きたいな。

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『Apple Hill』

2017.6.25 model*莉菜

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 莉菜と雑木林を歩いた。彼女といると心が和む。その理由はわからないが素敵な時間がやってきたことは確かだった。これから撮る写真は、ずっと莉菜に撮りたいと伝えていたものだった。いざ撮らせることを承諾した今でも莉菜は迷っているに違いなかった。

 莉菜はリンゴがひとつ入った袋を下げている。彼女が大好きなリンゴの使い方はただひとつだけど、まだ莉菜はそれをわかっていないみたいだ。

「座ってごらん。リンゴを股間に置いてごらん」
「あ、はい」莉菜は従った。
「今度はスカートを上げてリンゴで下着を隠してごらん」莉菜がそれを受入れた横顔を見ると強さが顔を覗かせて今までの彼女から少し脱皮したような感じがした。それとも本当の莉菜が表れただけなのか、僕にはわからない。とにかく良い気分。ありがとう!可愛らしい莉菜と季節はずれのリンゴ。

「Apple Hillって曲知ってる?いや知っているはずはないね」と莉菜に言いながら、僕は静かにジョン・セバスチャンに感謝した。この曲を作ってくれてありがとう、と。。。

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□『Welcome back』と『Apple Hill』とも大好きなジョン・セバスチャンの曲です。このレコードを聴いていたあの時代に感謝したい。
□この作品をご覧になりたい方は拍手をお願いします。。。




2017-06-25 : 30th個展へ向けて : コメント : 0 :
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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