『セーラー服とお神楽』



2017.11.08 model*Olivia

                  ﹆

 遠くでお囃子が聴こえてきたような気がした。もし事実なら少年時代に故郷で聴いた収穫を感謝して奉納する祭りの神楽囃子に違いないのだ。しかし、このところの僕は何らかの疾患により左耳にこだまが鳴っているから、錯覚なのかもしれない。

 河原に茂っている一塊のススキの前で、女の面(小面/こおもて)を手に持ちセーラー服を着た長い髪の女が立っている。そして、その女は右片足で立ち、裸足の左足をおそ松くんのイヤミの「しえ〜」のように曲げて静止しているのである。さらに女は時々面を顔に被ったりもする。僕はこの女のやっていることの意味がわからなかったのだが、ふとこの娘は神への生贄(いけにえ)かも知れないとも思った。好都合なことに、この娘は間違いなく生娘なのである。

 セーラー服のプリーツスカートから露出した娘の柔らかい左太腿と白い小面とが織りなす光景は、神聖なようで冒涜的でもあった。それをネガフィルムに丁寧に露光している最中、僕はまるで撮ることが神事であるかのような、不思議な気持ちになったのである。

                   ﹆

□この写真に興味がある人は拍手をしてください。




2017-11-08 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

プロフィール

ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
このブログのすべての写真や文章などコンテンツの無断コピー、無断転用を禁じます。

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

FC2カウンター