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『時代にはその写真を、写真にはその自由を』〜31th個展に向けて

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※2枚とも1998年11月撮影。31th個展で展示します。

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 写真には記録という絶対的な要素があり、時が経過すると写真に意外な価値が生まれることがある。僕が少年時代に撮った鉄道写真が貴重な記録であることはわかりやすい。つまりその鉄道は廃線になり今はもう存在していないから貴重な記録になったのです。

 では、僕が25年以上撮り続けてきた女の子の写真はどうでしょう。今はまだ時の経過が足りないように感じます。ただ、若い女性が『シネマガール』(2001年刊)を見た時に「ファッションやヘアスタイルに時代を感じますね」と言ったのを聞いて、僕には分からないけれど同性にはわかる過去が写っていることを知りました。

 別の視点で見ると、写真に「あれっ?」と思わせるものも出て来ています。それらは現在では撮れない、撮ることを許されない、撮っても公開しにくいものです。でも、撮影当時は雑誌に掲載され個展で展示しても何ら批判されなかった写真なのです。今これらの写真を撮ろうとすることはかなり難しい。なぜ、そういうことになったのか。僕は、肖像権を主張する人たちへの過剰な配慮と引き換えに窮屈な世の中になってしまったのではないかと考えています。

 制約によって後世に伝えるべき写真を残しにくくなったのではないかと危惧しています。一方で、女性の陰部の描写は10年前と隔世の感があるほど自由になりました。つまり、現在の写真家は時代に翻弄されているのです。僕自身、写真家として改めて思うことは、「その時代に撮りたいものを自由に撮る」しかないということです。

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□31th個展で過去に撮影した問題の写真も展示します。
□31th個展『まぼろしの旧国鉄宮原線と鉄道ガール』に興味がある方は拍手をお願いします。
□31th個展『まぼろしの旧国鉄宮原線と鉄道ガール』のサイトは→こちらへ


2018-03-03 : 31th個展に向けて : コメント : 0 :
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プロフィール

ogaeri

Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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