『初夏を慈しむ』

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2018.4.29 model*のぞみ

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 桜の季節が終わり、やがて初夏になると僕の精神は安らかになります。初夏とは、桜を愛せない人が救済される時なのです。小鳥たちが狂ったみたいにさえずるように、僕も老齢なりに眩い初夏を迎えてはしゃいでいました。

 娘を見たのは数日前。その日、僕は初夏に相応しい娘との出会いを願っていたのです。僕は街に出て汚れのない女の子を探しました。こうして出会った娘がのぞみだったのです。白い肌、清楚な笑顔、育ちの良さそうな仕草。この娘を初夏の中に置いてみようと思ったのです。

 今日の午後、僕はのぞみと共に初夏のドまん中にいました。僕は少しがっかりしていました。それは、のぞみの服が黒かったからです。初夏のイメージとは異質の黒いワンピースだったのです。しかし、意外にもその黒い服は僕がこの娘にやって欲しいと考えていた儀式に相応しかったのです。さあ、初夏を慈しむポーズをやってください。のぞみは初夏の雑木林の中で美しく輝きました。

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2018-04-29 : 32th個展に向けて : コメント : 0 :
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Author:ogaeri
1992年より一般の女性をモデルに作品を撮り始める。2008年「鉄道と彼女」を発表した。
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